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1 出稼ぎに
夫は強い男性。
夫は畑を耕す農夫。
夫は屈強な戦士でもある。
そんな夫と結婚して3ヶ月。2人の新婚生活を、この夏の干ばつが邪魔をした。
「このままでは飢え死ぬしかなくなる。」
「夫婦のお祝いに親から分けて貰ったものがあるから、半年分の蓄えはあるわ。」
「お前1人なら一年はもつか?」
「どうするの?」
「森の向こうの街に出稼ぎに行く。人夫の仕事ならあるだろう。」
「森は危ないわ。魔物がいるわ。」
「俺は強い」
「魔術師が人を惑わすわ。」
「俺は決して自分を見失わない。」
「惑わせて殺すと聞くわ。」
「その時は魂となってお前の元へ帰ろう。」
「行かないで。」
「行くしかない。」
かくして、夫は出て行った。
必ず一年で帰ると言い残して。
1年が過ぎても帰ってこない。
2年が過ぎても帰ってこない。
もうすぐ3年が過ぎる。
待てども待てども帰ってこない。
諦めろと村の衆は言うけれど。
私は夫を探しに行く。
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