不思議ちゃん

彩柚月

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クララちゃん

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小学生の頃、私には「クララちゃん」という友達が居た。彼女がいつから居たのかはわからない。入学前には既に居たように思う。


もう嫌で嫌で、ランドセルに頭を預けながら雲を眺めてみたりしながら、広くて歩道スペースまで作ってある農道を歩く。そうすると、上から声が降ってくる。

(落ちるよー右に向いてー)

左には用水路が迫っていた。


戸建て集合団地なので各区域に1~2の公園があった。けれども、団地自体が広いもんで、団地の中の公園総数は11箇所。その環境で育ったので、そういうものだと受け入れていたけれど、それだけ公園があると、誘いあわないでそこに言っても、普通に誰も居ない。どの公園に子ども達が居るのかわからないので、探してる間に遊べる時間が終わるでしょ。子供の私は、そこはもう、ひとりで遊ぶ択一です。

仕方ないので、ブランブランとブランコを漕いだりね。

(いっしょにあそぼう)

と上から声が降ってくる。

世の中にはイマジナリーフレンドというそれっぽい名前がついている子達が居るそうな。
要するに想像上のオトモダチ。


それがさー…

イマジナリーフレンドって、いつまで見えるもんなの?しかも、自分から他の人に移ったりとか、そんなんあるの?

私が小学3年生になった途端、クララちゃんは、

(今日からバイバイ!)

って、別の子のところに行ったんですよ。
学年が違うので、あんまり見かけないんだけど、たまに見かけると、その子はクララちゃんとしゃべってるんですね。

クララちゃんも、目が合うと、ニコッてしてくれるの。

その時は、そういうもんかと思ってたんだけど、大人になった今、なんかおかしい気がする。

移ったら想像上の産物じゃないじゃん。

私、もしかしなくても、
ナニカに憑かれてたの?

えー…クララちゃん。あの子何だったの?


ちなみに、某アニメのクララちゃんとは全く類似点はありませんでした。

髪はグレーの濃い色。
肩につかないくらいの長さのところで、内巻きでクルンッてしてた。

いつも襟のあるボレロみたいなの着て、ちょっとフワッとしたスカート。赤基調の服だった。

白いボンボンのついた靴下に、ストラップ付きの靴履いてた。

クリーミィマミとか、イメージに近いかもしれない。

こんなはっきり覚えているのも、
地味に怖いなー。

やっぱり私は不思議ちゃん。

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