65 / 122
何かと不穏です
第65話 救出までの経緯③(エリオット視点)
しおりを挟む
「待て、何者だ!」
屋敷に入ろうとすると、門番に止められた。
「第7騎士団副団長のエリオット・フォーゲルだ。この屋敷に用事があるから、入らせてもらう。」
「!?これはこれは、第7騎士団の方でしたか。…いや、しかし…」
「何か問題が?」
「いえ!そんなことは!」
こいつ、何か知ってるな…
「じゃあ、入るぞ。」
「お、お待ちを!」
「…まだ何か?」
俺は門番を睨みつける。
「ヒィィ!!なんでもありません、どうぞ!」
そういうと門番は門を開けた。
そのまま中へ入っていくと、屋敷の扉の前についた。
コンコンッ!!
シーン…
扉を叩いても反応がない。朝早いから、まだ起きていないんだろう。
コンコンコンッッ!!
シーン…
…仕方ない。
バキバキバキバキッッ!!!
ゴォォォォ……
俺は扉を土魔法で破壊すると、そのまま中へ入った。
「何事だ!?」
すると、複数の執事やメイドと共に、この家の主らしき男が起きてきた。
「そ、そこのお前!何をしている!!余の屋敷のをこんなにしてタダで済むと思ってるのか!?」
「さあ、どうだかな。ところで、シェリー知らないか?シェルシェーレ・シュバルツだ。」
「シェル!?…そ、そんな女知らん!」
…当たりだな。
「とりあえず入るぞ。」
「な…!?…おい待て!!」
そいつの制止も聞かず、俺は屋敷の中を突き進む。
大体貴族が不都合なものを隠す場所っつったら…
「…この辺か。」
カンを頼りに移動すると、物置部屋のような場所にたどり着いた。
ドアを壊して入り、木製の床の上を歩く。
コツ…コツ…
すると、ある場所を歩いたときに明らかに足音が変わった。もしや…
バキッッ!!
木の床板を魔法でひっぺがすと、予想通り地下通路が現れた。
ダッ!!
ここまでなるべく冷静に行動していたが、ここに来てはやる気持ちが抑えられず、通路内を走る。
少し進むと牢屋が並んだ場所があり、その牢屋の中の1つに…
「……シェリー…?シェリー、シェリー!!」
「エ…オットさ…?」
牢屋の中で虚ろな目をしていたシェリーがわずかに反応する。
「無理に喋らなくていい。」
バキッ!!
俺は力なく倒れ込むシェリーを抱きしめる。
シェリーの状態はかなり酷かった。数日食事ができていないのか痩せこけ、全身が湿っていた。1度ズブ濡れになったのが乾きかかっているような感じだ。
「かえっ…きてたん…すね…」
「…ああ、昨日な。…後のことは俺が何とかするから、お前は寝てろ。」
「は…い…」
そういうとシェリーは術が解けたように気を失った。
「……クソッ」
俺がもっとちゃんとしていれば、こんなことには…
屋敷に入ろうとすると、門番に止められた。
「第7騎士団副団長のエリオット・フォーゲルだ。この屋敷に用事があるから、入らせてもらう。」
「!?これはこれは、第7騎士団の方でしたか。…いや、しかし…」
「何か問題が?」
「いえ!そんなことは!」
こいつ、何か知ってるな…
「じゃあ、入るぞ。」
「お、お待ちを!」
「…まだ何か?」
俺は門番を睨みつける。
「ヒィィ!!なんでもありません、どうぞ!」
そういうと門番は門を開けた。
そのまま中へ入っていくと、屋敷の扉の前についた。
コンコンッ!!
シーン…
扉を叩いても反応がない。朝早いから、まだ起きていないんだろう。
コンコンコンッッ!!
シーン…
…仕方ない。
バキバキバキバキッッ!!!
ゴォォォォ……
俺は扉を土魔法で破壊すると、そのまま中へ入った。
「何事だ!?」
すると、複数の執事やメイドと共に、この家の主らしき男が起きてきた。
「そ、そこのお前!何をしている!!余の屋敷のをこんなにしてタダで済むと思ってるのか!?」
「さあ、どうだかな。ところで、シェリー知らないか?シェルシェーレ・シュバルツだ。」
「シェル!?…そ、そんな女知らん!」
…当たりだな。
「とりあえず入るぞ。」
「な…!?…おい待て!!」
そいつの制止も聞かず、俺は屋敷の中を突き進む。
大体貴族が不都合なものを隠す場所っつったら…
「…この辺か。」
カンを頼りに移動すると、物置部屋のような場所にたどり着いた。
ドアを壊して入り、木製の床の上を歩く。
コツ…コツ…
すると、ある場所を歩いたときに明らかに足音が変わった。もしや…
バキッッ!!
木の床板を魔法でひっぺがすと、予想通り地下通路が現れた。
ダッ!!
ここまでなるべく冷静に行動していたが、ここに来てはやる気持ちが抑えられず、通路内を走る。
少し進むと牢屋が並んだ場所があり、その牢屋の中の1つに…
「……シェリー…?シェリー、シェリー!!」
「エ…オットさ…?」
牢屋の中で虚ろな目をしていたシェリーがわずかに反応する。
「無理に喋らなくていい。」
バキッ!!
俺は力なく倒れ込むシェリーを抱きしめる。
シェリーの状態はかなり酷かった。数日食事ができていないのか痩せこけ、全身が湿っていた。1度ズブ濡れになったのが乾きかかっているような感じだ。
「かえっ…きてたん…すね…」
「…ああ、昨日な。…後のことは俺が何とかするから、お前は寝てろ。」
「は…い…」
そういうとシェリーは術が解けたように気を失った。
「……クソッ」
俺がもっとちゃんとしていれば、こんなことには…
0
あなたにおすすめの小説
『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』
夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」
教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。
ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。
王命による“形式結婚”。
夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。
だから、はい、離婚。勝手に。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。
何か問題あります?
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
捨てられ侯爵令嬢ですが、逃亡先で息子と幸せに過ごしていますので、邪魔しないでください。
蒼月柚希
恋愛
公爵様の呪いは解かれました。
これで、貴方も私も自由です。
……だから、もういいですよね?
私も、自由にして……。
5年後。
私は、ある事情から生まれ育った祖国を離れ、
親切な冒険者パーティーと、その地を治める辺境伯様のご家族に守られながら、
今日も幸せに子育てをしています。
だから貴方も勝手に、お幸せになってくださいね。
私のことは忘れて……。
これは、お互いの思いがこじれ、離れ離れになってしまった一組の夫婦の物語。
はたして、夫婦は無事に、離婚を回避することができるのか?
最愛の番に殺された獣王妃
望月 或
恋愛
目の前には、最愛の人の憎しみと怒りに満ちた黄金色の瞳。
彼のすぐ後ろには、私の姿をした聖女が怯えた表情で口元に両手を当てこちらを見ている。
手で隠しているけれど、その唇が堪え切れず嘲笑っている事を私は知っている。
聖女の姿となった私の左胸を貫いた彼の愛剣が、ゆっくりと引き抜かれる。
哀しみと失意と諦めの中、私の身体は床に崩れ落ちて――
突然彼から放たれた、狂気と絶望が入り混じった慟哭を聞きながら、私の思考は止まり、意識は閉ざされ永遠の眠りについた――はずだったのだけれど……?
「憐れなアンタに“選択”を与える。このままあの世に逝くか、別の“誰か”になって新たな人生を歩むか」
謎の人物の言葉に、私が選択したのは――
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。
すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。
だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。
イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。
変わり果てた現実を前に、
夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。
深い後悔と悲しみに苛まれながら、
失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。
しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。
贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。
そして、母の心を知っていく子供たち。
イネスが求める愛とは、
そして、幸せとは――。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
美男美女の同僚のおまけとして異世界召喚された私、ゴミ無能扱いされ王城から叩き出されるも、才能を見出してくれた隣国の王子様とスローライフ
さら
恋愛
会社では地味で目立たない、ただの事務員だった私。
ある日突然、美男美女の同僚二人のおまけとして、異世界に召喚されてしまった。
けれど、測定された“能力値”は最低。
「無能」「お荷物」「役立たず」と王たちに笑われ、王城を追い出されて――私は一人、行くあてもなく途方に暮れていた。
そんな私を拾ってくれたのは、隣国の第二王子・レオン。
優しく、誠実で、誰よりも人の心を見てくれる人だった。
彼に導かれ、私は“癒しの力”を持つことを知る。
人の心を穏やかにし、傷を癒す――それは“無能”と呼ばれた私だけが持っていた奇跡だった。
やがて、王子と共に過ごす穏やかな日々の中で芽生える、恋の予感。
不器用だけど優しい彼の言葉に、心が少しずつ満たされていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる