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SSS69『テレパシー』
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ふいに空間を貫いて、何かが頭に飛び込んで来た。どきりとする心に何回も叫びが響く。
『助けて……助けて……助けて…助けて!!』
叩きつけるような痛みと絶望、振り絞るような切なさに、私は頭を抱える。ふわりと体から精神が抜けて、宇宙空間を駆け抜けていく。星は光の流れに見える。凄まじい速さだ。突進する闇、視界を覆う光点、やがて突然の急ブレーキ、目の前でひび割れ爆発する青い星、あの大陸の形は地球だ!!
頭の中で炸裂する悲鳴、また悲鳴。時空間がねじ曲がるほどのエネルギーの放出に巻き込まれて、私の精神は宇宙に呑まれていく、砕け散る痛みを抱えながら。
「…っ」
そこで我に返った。地球からすでに数百光年離れた空間に浮かぶ宇宙船の中、手元で明滅する光に回線を開く。
「地球が爆発したね?」
『ご存知でしたか、キャップ』
通信員の悲痛な声が応じた。
『我々の故郷は無くなりました』
「…想定時間より早かったな」
『残念ながら、ぶつかった隕石の衝撃が予想を越えていたようです』
ふと、あの叫びを発したのが『地球』そのもののような気がした。いや、残されていた全生命体の悲鳴か。
『もうすぐ引力圏に入ります』
「わかった。各部署備えてくれ」
私は頭から地球のことを追い払った。爆発予定の故郷を離れ、今新天地となる美しい水色の惑星が、その姿を鮮やかに浮かび上がらせている。
終わり
『助けて……助けて……助けて…助けて!!』
叩きつけるような痛みと絶望、振り絞るような切なさに、私は頭を抱える。ふわりと体から精神が抜けて、宇宙空間を駆け抜けていく。星は光の流れに見える。凄まじい速さだ。突進する闇、視界を覆う光点、やがて突然の急ブレーキ、目の前でひび割れ爆発する青い星、あの大陸の形は地球だ!!
頭の中で炸裂する悲鳴、また悲鳴。時空間がねじ曲がるほどのエネルギーの放出に巻き込まれて、私の精神は宇宙に呑まれていく、砕け散る痛みを抱えながら。
「…っ」
そこで我に返った。地球からすでに数百光年離れた空間に浮かぶ宇宙船の中、手元で明滅する光に回線を開く。
「地球が爆発したね?」
『ご存知でしたか、キャップ』
通信員の悲痛な声が応じた。
『我々の故郷は無くなりました』
「…想定時間より早かったな」
『残念ながら、ぶつかった隕石の衝撃が予想を越えていたようです』
ふと、あの叫びを発したのが『地球』そのもののような気がした。いや、残されていた全生命体の悲鳴か。
『もうすぐ引力圏に入ります』
「わかった。各部署備えてくれ」
私は頭から地球のことを追い払った。爆発予定の故郷を離れ、今新天地となる美しい水色の惑星が、その姿を鮮やかに浮かび上がらせている。
終わり
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