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SSS73『宇宙(そら)の遺言』
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愛するみんな。
僕は今、宇宙空間JXTEにいます。そう、わかるでしょう? あの特殊戦闘域のJXTEです。目の前に敵軍の待ち伏せるブルーの惑星があまりにも美しく、輝いていて、変光ガラスでやっと目を傷めずにいます。
こうしていると、あの懐かしい日々が蘇って来て、僕は限りなく小さくなり、星のプラズマの粒子になりそうです。地上にいる時、本当に宇宙が恋しくて、出かけたくて、その中に溶け込みたくて、ああ、気が狂いそうでした。だから、こうしてここに居る。そりゃそうですよね。
戦闘開始まで後35秒。急いでこれを書き上げなきゃ。僕は若さの持つ、あの響きに負けちゃって、飛び出して来てしまった。でも、焦る者の末路はこうなるんですね。味方のための囮、ああ、そして、敵軍と一緒に殺される。僕についている特殊な発信装置を目当てに、味方はレーダーに映らない敵をやっつけるという作戦。
隊一番の切れ者のリャドが提案したんです。もちろん、リャドも同じ船に乗っています。さっきちょっと話をしましたが、あいつったら「宇宙で死ぬなら本望さ」なんてことを言ってやがった。さっぱりしたいい奴なのに。こんなことで死んじまうなんて。
だから、僕、ちょっと細工をして、つい今しがた、緊急の救助船に乗せて母星に送り返しちゃった。きっと死んでから、ひどく怒られるでしょうね。まあいいや。後10秒。
愛する、愛するみんな。僕はどうして宇宙に来ちゃったんだろう? あの、ああ、あの美しい地球! こうして、遥か遠くにその姿を認めるたびに、ひどく悲しくなります。僕は本当は地球で死にたかった………。
激しい闘争の後、虚空にただ一人浮かぶ年若い少年パイロット。その手に握りしめられた1つの通信カプセル。その中身を読む者は誰もいない。
全ては無に………最終戦争は、全てを無にした。
終わり
僕は今、宇宙空間JXTEにいます。そう、わかるでしょう? あの特殊戦闘域のJXTEです。目の前に敵軍の待ち伏せるブルーの惑星があまりにも美しく、輝いていて、変光ガラスでやっと目を傷めずにいます。
こうしていると、あの懐かしい日々が蘇って来て、僕は限りなく小さくなり、星のプラズマの粒子になりそうです。地上にいる時、本当に宇宙が恋しくて、出かけたくて、その中に溶け込みたくて、ああ、気が狂いそうでした。だから、こうしてここに居る。そりゃそうですよね。
戦闘開始まで後35秒。急いでこれを書き上げなきゃ。僕は若さの持つ、あの響きに負けちゃって、飛び出して来てしまった。でも、焦る者の末路はこうなるんですね。味方のための囮、ああ、そして、敵軍と一緒に殺される。僕についている特殊な発信装置を目当てに、味方はレーダーに映らない敵をやっつけるという作戦。
隊一番の切れ者のリャドが提案したんです。もちろん、リャドも同じ船に乗っています。さっきちょっと話をしましたが、あいつったら「宇宙で死ぬなら本望さ」なんてことを言ってやがった。さっぱりしたいい奴なのに。こんなことで死んじまうなんて。
だから、僕、ちょっと細工をして、つい今しがた、緊急の救助船に乗せて母星に送り返しちゃった。きっと死んでから、ひどく怒られるでしょうね。まあいいや。後10秒。
愛する、愛するみんな。僕はどうして宇宙に来ちゃったんだろう? あの、ああ、あの美しい地球! こうして、遥か遠くにその姿を認めるたびに、ひどく悲しくなります。僕は本当は地球で死にたかった………。
激しい闘争の後、虚空にただ一人浮かぶ年若い少年パイロット。その手に握りしめられた1つの通信カプセル。その中身を読む者は誰もいない。
全ては無に………最終戦争は、全てを無にした。
終わり
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