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第一部
二つの種族と安寧の地【2】
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新しい国を作っていた時、とあるカーネ族が言ったそうだ。
「地上に新しい国を作っても、またユマン族達に荒らされる日が来るだろう。それならば、誰も来ないように空に浮かべればいい」
これにはカーネ族は、誰もがその考えに賛同した。
カーネ族には、空に浮かぶ国を作る技術も、浮かべさせるのに必要な魔法も、その中で生活する術も、全て持っていた。
あとは、それを実行するだけであった。
こうして、時間はかかったが、カーネ族たちの国は空に浮かんだ。
カーネ族は、この国に「レコウユス」と名前をつけたのだった。
名前の由来は不明だが、一説によると空に国を作る事を提案したカーネ族の名前らしい。
レコウユスに住むことを希望したカーネ族全員が国に入ると、唯一、地上と国を結ぶ道を封鎖した。
そうして、その道は約六百年に渡って封鎖されることになったのだった。
時は流れて、約二百年前のある時。
封鎖したはずの地上と繋がる道に、何者かの集団がやって来た。
放っておけばやがて消えるだろうと、しばらくは様子を見ていたが、その集団は何度も地上に繋がる道へとやって来た。
そこで、レコウユスの名だたる騎士たちが武装して、恐る恐る道を開けた。
すると、そこにはユマン族たちの国である「ガランツス」からやって来た、という王の遣いを名乗る一団がいたのだった。
その「ガランツス」とは、六百年前にカーネ族が捨てた国に新しく出来たユマン族の国の名前らしい。
ガランツスからの使者は、国王からの親書を携えていた。
親書にはこう書かれていた。
「六百年前の我が祖先たちの非礼を侘びて、貴国の知恵を借りたい」
この頃、ガランツスでは作物の不作が続いていた。
それにより、国民の大半が飢えており、貧民を中心に餓死者が連日相次いでいた。
更には、疫病も蔓延し出したのだった。
それにより、国民は更に激減し、孤児が増え、物盗りが横行し、王家がいかに手を尽くしても治安は悪くなる一方であった。
苦肉の策として、ガランツスはかつて自分たちの祖先が国から追放してしまったレコウユスに住むカーネ族に助けを求めてきたのだった。
レコウユスは度重なる議会の末、ガランツスに救いの手を差し伸べることにした。
その頃には、カーネ族には魔法を使う力はほとんど残っていなかったが、その代わりに知識があった。
その頃には、カーネ族が持つ魔法を使う力は、国を建国した際にほとんど使われてしまい、国民の大半は体内にわずかな魔力を宿しているだけとなっていた。
その代わりに、ほんのわずかな魔力を生かしたレコウユス独自の技術や知識が発展していた。
そんなレコウユス独自の知識を借りて、全てが収束した後、レコウユスはガランツスの謝罪を受け入れて、両国は和平の同盟を結んだ。
その同盟の証として、両国からはそれぞれ同数の女性たちを、花嫁として迎え入れることになった。
両国から花嫁を同数だけ受け入れることで、どちらかが不利益を被らない為であった。
両国は王族から平民まで、身分を問わず国で自慢の女性たちを、それぞれ相手国に送り出した。
そうして、両国は女性たちを大切にすること誓い続けて、受け入れてきたのだった。
それからは、六十年毎に両国は花嫁を迎え入れている。
六十年という期間なのは、最初に迎え入れた花嫁が六十人だったからだと言われている。
昨年が、丁度、この六十年目に当たった。
レコウユスからは多くの「ユマン族」の花嫁たちが、今回もやって来たのだったーー。
「地上に新しい国を作っても、またユマン族達に荒らされる日が来るだろう。それならば、誰も来ないように空に浮かべればいい」
これにはカーネ族は、誰もがその考えに賛同した。
カーネ族には、空に浮かぶ国を作る技術も、浮かべさせるのに必要な魔法も、その中で生活する術も、全て持っていた。
あとは、それを実行するだけであった。
こうして、時間はかかったが、カーネ族たちの国は空に浮かんだ。
カーネ族は、この国に「レコウユス」と名前をつけたのだった。
名前の由来は不明だが、一説によると空に国を作る事を提案したカーネ族の名前らしい。
レコウユスに住むことを希望したカーネ族全員が国に入ると、唯一、地上と国を結ぶ道を封鎖した。
そうして、その道は約六百年に渡って封鎖されることになったのだった。
時は流れて、約二百年前のある時。
封鎖したはずの地上と繋がる道に、何者かの集団がやって来た。
放っておけばやがて消えるだろうと、しばらくは様子を見ていたが、その集団は何度も地上に繋がる道へとやって来た。
そこで、レコウユスの名だたる騎士たちが武装して、恐る恐る道を開けた。
すると、そこにはユマン族たちの国である「ガランツス」からやって来た、という王の遣いを名乗る一団がいたのだった。
その「ガランツス」とは、六百年前にカーネ族が捨てた国に新しく出来たユマン族の国の名前らしい。
ガランツスからの使者は、国王からの親書を携えていた。
親書にはこう書かれていた。
「六百年前の我が祖先たちの非礼を侘びて、貴国の知恵を借りたい」
この頃、ガランツスでは作物の不作が続いていた。
それにより、国民の大半が飢えており、貧民を中心に餓死者が連日相次いでいた。
更には、疫病も蔓延し出したのだった。
それにより、国民は更に激減し、孤児が増え、物盗りが横行し、王家がいかに手を尽くしても治安は悪くなる一方であった。
苦肉の策として、ガランツスはかつて自分たちの祖先が国から追放してしまったレコウユスに住むカーネ族に助けを求めてきたのだった。
レコウユスは度重なる議会の末、ガランツスに救いの手を差し伸べることにした。
その頃には、カーネ族には魔法を使う力はほとんど残っていなかったが、その代わりに知識があった。
その頃には、カーネ族が持つ魔法を使う力は、国を建国した際にほとんど使われてしまい、国民の大半は体内にわずかな魔力を宿しているだけとなっていた。
その代わりに、ほんのわずかな魔力を生かしたレコウユス独自の技術や知識が発展していた。
そんなレコウユス独自の知識を借りて、全てが収束した後、レコウユスはガランツスの謝罪を受け入れて、両国は和平の同盟を結んだ。
その同盟の証として、両国からはそれぞれ同数の女性たちを、花嫁として迎え入れることになった。
両国から花嫁を同数だけ受け入れることで、どちらかが不利益を被らない為であった。
両国は王族から平民まで、身分を問わず国で自慢の女性たちを、それぞれ相手国に送り出した。
そうして、両国は女性たちを大切にすること誓い続けて、受け入れてきたのだった。
それからは、六十年毎に両国は花嫁を迎え入れている。
六十年という期間なのは、最初に迎え入れた花嫁が六十人だったからだと言われている。
昨年が、丁度、この六十年目に当たった。
レコウユスからは多くの「ユマン族」の花嫁たちが、今回もやって来たのだったーー。
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