61 / 63
番外編
11.聖夜
しおりを挟む
*前半瑛士、後半フィー視点。
「――エイジ、そろそろクリスマスだね」
ある日、店じまいをしている最中にフィーがそんな事を言い出した。女神が見守るこの世界、凍死しそうに寒くなったりする事はないものの、近頃は冬めいた肌寒さは感じる。
「ん? あぁ、日本ならそうかもなー」
「俺ツリー飾るの好きだったんだよ」
「なら飾るか? 特に意味ねーけど別に良いだろ」
田中、意外と祭り事……っつか準備。好きそうだったもんなぁなんて懐かしく思いながら、フィーがしたいならいくらでも付き合うぞって笑いかけたらキョトンとされた。普通にそういう流れじゃなかったのか? 今の。
「え、いいの? エイジの誕生日にツリーを飾る風習をこの地域に根付かせようかって来年の前フリだったんだけど」
「早えーわ。こないだ終わったばっかだろ」
つか畏れ多いわ。フィーの斜め上な発想はともかく、日本に居た頃、田中と過ごすクリスマスを想像してみなかった訳でもないので、今年は当たり前にこんな話が出来るのはすごく嬉しい。
そんな愛しの恋人は何考えてんのか、唇引き結んで小鼻をひくひくさせている。ニヤけたいのを我慢しているが全く隠せていない顔はとても可愛いけれど、その内容まで聞くと大抵残念な気持ちになるので、ここは触れないでおくのが正解だ。
「ツリー飾って、部屋中にキャンドル置いてケーキ食って……後はなんだ? 鶏の丸焼きやるか?」
「やるやるー! あ、俺あの切り株みたいなのパンで作ろ」
またそんな難易度高めの所にあえて挑戦しようとする、その心意気……計画性は皆無だが、とても格好良いと思う。そのうちフォーチューンクッキーをパンで作る! なんて関係あるのかないのか分かんない事まで言い始めたけど、身振り手振りを交えて話すフィーが楽しそうだからこっちも楽しい。
けれどふと――その指先が赤くなってるのが目に入った。
「楽しそうだけどシャンパンタワーは大人数の時にやろうな。最初は二人だけでクリスマスしたいって思うのは俺だけ?」
「っあ、あ、あ、エイジ! お、俺も」
「……なら良かった。楽しもうな」
さり気なくフィーの手を取って、指先に小さく口づけた。笑いかけたら、聞き取れない言葉を零しながら立ったまま放心している様子のフィーは一先ずそっとしておいて。
手にした指先が思った通り、寒さに弱っているのをそっと確かめた。早朝の水は特に冷たいからなぁ……と、その手を暖めるように包みこんで考える。あかぎれに効く薬とハンドクリーム的なもの。後は寒さに強くなさそうだし手袋もあると心強いか。
「うわ、クリスマスって良いじゃん」
あれこれ贈り物をしても許される正当な理由があるのはありがたい。二人だけのどんな特別な夜にしようか。今から楽しみだ。
******
クリスマスを提案したのは思いつき。神に……いや女神に誓って、打算なんてこれっぽっちもなかった。
昔からツリーが好きで、イルミネーションで輝く街並みが大好きで、この世界にクリスマスがない事が本当に本当に残念だった。寒すぎると皆が困るけど、本当は雪だって欲しい。
日本に居る頃は良かった――そう、あの輝かしい中学時代。本格的に冬が到来して寒くなり始める頃は、瑛士君の可愛くて格好良いマフラー姿を拝める最高の季節だった。夏は夏の楽しみ方があるのだが、冬の瑛士君もそれはそれは趣があって良いのだ。
ボリュームのあるチャコールグレーのマフラーをぐるぐる巻き付けるので口元まで覆われてしまうの惜しいが、高すぎるゆえに隠れきれない美しい鼻が寒さでちょっと赤くなってて。
「あ、おはよ。田中、今日も寒みーね」
なんて気安く声を掛けてくれる時には、指先でマフラーを引っ張ってその下に隠されていた綺麗過ぎる笑顔を披露してくれるのだ。その瞬間だけの特別感がまた堪らない。もこもこ瑛士君は日本を代表する冬の風物詩だった。俺の中で。
――いや、それはそれとして。
俺は日本を知る瑛士君だからこそ、クリスマスがなくて寂しいよねって気持ちを共有したかったのだと思う。純粋に。
ほんの思いつきで口にしたけれど、そしたら瑛士君も「やるか!」なんて言ってくれて、こっちでクリスマスもどきが出来ると思うと心の底からワクワクした。
しかし、捏造した聖夜。俺はむせび泣いていた。
「ご、ごめん。俺ほんと、情けなっ……」
「良いって。こっちは喜んで欲しいだけなのに何で泣いてんだよ。うわぁ顔ぐっちゃぐちゃ」
「元からぐっちゃぐちゃでごめんんん」
泣きすぎて自分が何言ってるか分からなくなってきたが、瑛士君への申し訳なさ半分、嬉し泣き半分である。
飾る木の種類には少しも拘らなかったせいで、偽物オーラが半端ないツリーを前に、ただただ美味しいだけの鶏の丸焼きと、切り株っぽさ皆無のロールしたパンを並べ、泣き崩れる俺と寄り添う瑛士君。
「俺がっ……俺がサンタなのに! サンタ失格だ」
「うん。お前はフィーか田中だから大丈夫」
優しく抱き起こされるが顔向け出来ない。ゴミカスの俺はクリスマスといえばプレゼントなんていう素晴らしい制度をすっっかり失念していたのだ。
イケメン過ぎる瑛士君は抜かりなく、ちっとも良い子じゃない俺にあれこれと贈り物を用意しておいてくれたというのにだ。もう何度か生まれ直してくる必要がある。
実は俺、サンタには定評があったのだ。弟妹たちが喜ぶからと家から離れ、わざわざ駅で着替えて贈り物を配る姿に全く関係ない保護者からも頼まれて子どもたちに配っていた。かつてはサンタだった。
なのに一番大切な人に渡せる今年こそが本番みたいなものだろうに。何で……何で俺は……。
そんな昔の事をぐずぐず話す俺の肩を撫でながら、瑛士君はずっと楽しそうに見てくれていた。
「馬鹿だなぁ、フィーは。ここは日本じゃねーんだからいくらでもやり直せば良いんだよ」
「えっ……」
「明日も明後日も。またやれば良い」
そう言って、泣きすぎて腫れた目元に口付ける瑛士君は俺の為だけにとびっきりの笑顔を向けてくれる。遮られる物なんてない、けれど特別感は比較にもならない。
「俺……瑛士君のマフラー姿がなにより大好物で。もし明日あげたら着けてくれる?」
涙を拭いながら言うと、妙な性癖を暴露された瑛士君は一瞬目を丸くして、それから部屋に響くほど大きく笑った。俺もつられて笑ってしまう。
「何でも着けるよ、それくらい。他には?」
「あっあっ、たくさんある! 待って、俺あの冬前のカーディガン着てるのも好きで。ほらこう、ちょっと萌え袖になっててさ……」
「あーあれか。よく覚えてんな」
「あとイケメンしか着こなせないロングコート! 何かの帰りに一回見た! もう一回拝みたい……!あと、あとは……」
ここぞとばかりに主張を始めた俺に、瑛士君は「何個あんだよ」なんて呆れているが、正直無限にある。記憶を掘り起こして瑛士君メモリーを語ると一晩ではとても足りないけれど、明日も明後日もクリスマスの許可を貰ったから大丈夫。
寒いあいだはずーーっとクリスマスなのだ。
「メリークリスマス」
明日は一緒にマフラーを買いに行こう。
【おわり】
「――エイジ、そろそろクリスマスだね」
ある日、店じまいをしている最中にフィーがそんな事を言い出した。女神が見守るこの世界、凍死しそうに寒くなったりする事はないものの、近頃は冬めいた肌寒さは感じる。
「ん? あぁ、日本ならそうかもなー」
「俺ツリー飾るの好きだったんだよ」
「なら飾るか? 特に意味ねーけど別に良いだろ」
田中、意外と祭り事……っつか準備。好きそうだったもんなぁなんて懐かしく思いながら、フィーがしたいならいくらでも付き合うぞって笑いかけたらキョトンとされた。普通にそういう流れじゃなかったのか? 今の。
「え、いいの? エイジの誕生日にツリーを飾る風習をこの地域に根付かせようかって来年の前フリだったんだけど」
「早えーわ。こないだ終わったばっかだろ」
つか畏れ多いわ。フィーの斜め上な発想はともかく、日本に居た頃、田中と過ごすクリスマスを想像してみなかった訳でもないので、今年は当たり前にこんな話が出来るのはすごく嬉しい。
そんな愛しの恋人は何考えてんのか、唇引き結んで小鼻をひくひくさせている。ニヤけたいのを我慢しているが全く隠せていない顔はとても可愛いけれど、その内容まで聞くと大抵残念な気持ちになるので、ここは触れないでおくのが正解だ。
「ツリー飾って、部屋中にキャンドル置いてケーキ食って……後はなんだ? 鶏の丸焼きやるか?」
「やるやるー! あ、俺あの切り株みたいなのパンで作ろ」
またそんな難易度高めの所にあえて挑戦しようとする、その心意気……計画性は皆無だが、とても格好良いと思う。そのうちフォーチューンクッキーをパンで作る! なんて関係あるのかないのか分かんない事まで言い始めたけど、身振り手振りを交えて話すフィーが楽しそうだからこっちも楽しい。
けれどふと――その指先が赤くなってるのが目に入った。
「楽しそうだけどシャンパンタワーは大人数の時にやろうな。最初は二人だけでクリスマスしたいって思うのは俺だけ?」
「っあ、あ、あ、エイジ! お、俺も」
「……なら良かった。楽しもうな」
さり気なくフィーの手を取って、指先に小さく口づけた。笑いかけたら、聞き取れない言葉を零しながら立ったまま放心している様子のフィーは一先ずそっとしておいて。
手にした指先が思った通り、寒さに弱っているのをそっと確かめた。早朝の水は特に冷たいからなぁ……と、その手を暖めるように包みこんで考える。あかぎれに効く薬とハンドクリーム的なもの。後は寒さに強くなさそうだし手袋もあると心強いか。
「うわ、クリスマスって良いじゃん」
あれこれ贈り物をしても許される正当な理由があるのはありがたい。二人だけのどんな特別な夜にしようか。今から楽しみだ。
******
クリスマスを提案したのは思いつき。神に……いや女神に誓って、打算なんてこれっぽっちもなかった。
昔からツリーが好きで、イルミネーションで輝く街並みが大好きで、この世界にクリスマスがない事が本当に本当に残念だった。寒すぎると皆が困るけど、本当は雪だって欲しい。
日本に居る頃は良かった――そう、あの輝かしい中学時代。本格的に冬が到来して寒くなり始める頃は、瑛士君の可愛くて格好良いマフラー姿を拝める最高の季節だった。夏は夏の楽しみ方があるのだが、冬の瑛士君もそれはそれは趣があって良いのだ。
ボリュームのあるチャコールグレーのマフラーをぐるぐる巻き付けるので口元まで覆われてしまうの惜しいが、高すぎるゆえに隠れきれない美しい鼻が寒さでちょっと赤くなってて。
「あ、おはよ。田中、今日も寒みーね」
なんて気安く声を掛けてくれる時には、指先でマフラーを引っ張ってその下に隠されていた綺麗過ぎる笑顔を披露してくれるのだ。その瞬間だけの特別感がまた堪らない。もこもこ瑛士君は日本を代表する冬の風物詩だった。俺の中で。
――いや、それはそれとして。
俺は日本を知る瑛士君だからこそ、クリスマスがなくて寂しいよねって気持ちを共有したかったのだと思う。純粋に。
ほんの思いつきで口にしたけれど、そしたら瑛士君も「やるか!」なんて言ってくれて、こっちでクリスマスもどきが出来ると思うと心の底からワクワクした。
しかし、捏造した聖夜。俺はむせび泣いていた。
「ご、ごめん。俺ほんと、情けなっ……」
「良いって。こっちは喜んで欲しいだけなのに何で泣いてんだよ。うわぁ顔ぐっちゃぐちゃ」
「元からぐっちゃぐちゃでごめんんん」
泣きすぎて自分が何言ってるか分からなくなってきたが、瑛士君への申し訳なさ半分、嬉し泣き半分である。
飾る木の種類には少しも拘らなかったせいで、偽物オーラが半端ないツリーを前に、ただただ美味しいだけの鶏の丸焼きと、切り株っぽさ皆無のロールしたパンを並べ、泣き崩れる俺と寄り添う瑛士君。
「俺がっ……俺がサンタなのに! サンタ失格だ」
「うん。お前はフィーか田中だから大丈夫」
優しく抱き起こされるが顔向け出来ない。ゴミカスの俺はクリスマスといえばプレゼントなんていう素晴らしい制度をすっっかり失念していたのだ。
イケメン過ぎる瑛士君は抜かりなく、ちっとも良い子じゃない俺にあれこれと贈り物を用意しておいてくれたというのにだ。もう何度か生まれ直してくる必要がある。
実は俺、サンタには定評があったのだ。弟妹たちが喜ぶからと家から離れ、わざわざ駅で着替えて贈り物を配る姿に全く関係ない保護者からも頼まれて子どもたちに配っていた。かつてはサンタだった。
なのに一番大切な人に渡せる今年こそが本番みたいなものだろうに。何で……何で俺は……。
そんな昔の事をぐずぐず話す俺の肩を撫でながら、瑛士君はずっと楽しそうに見てくれていた。
「馬鹿だなぁ、フィーは。ここは日本じゃねーんだからいくらでもやり直せば良いんだよ」
「えっ……」
「明日も明後日も。またやれば良い」
そう言って、泣きすぎて腫れた目元に口付ける瑛士君は俺の為だけにとびっきりの笑顔を向けてくれる。遮られる物なんてない、けれど特別感は比較にもならない。
「俺……瑛士君のマフラー姿がなにより大好物で。もし明日あげたら着けてくれる?」
涙を拭いながら言うと、妙な性癖を暴露された瑛士君は一瞬目を丸くして、それから部屋に響くほど大きく笑った。俺もつられて笑ってしまう。
「何でも着けるよ、それくらい。他には?」
「あっあっ、たくさんある! 待って、俺あの冬前のカーディガン着てるのも好きで。ほらこう、ちょっと萌え袖になっててさ……」
「あーあれか。よく覚えてんな」
「あとイケメンしか着こなせないロングコート! 何かの帰りに一回見た! もう一回拝みたい……!あと、あとは……」
ここぞとばかりに主張を始めた俺に、瑛士君は「何個あんだよ」なんて呆れているが、正直無限にある。記憶を掘り起こして瑛士君メモリーを語ると一晩ではとても足りないけれど、明日も明後日もクリスマスの許可を貰ったから大丈夫。
寒いあいだはずーーっとクリスマスなのだ。
「メリークリスマス」
明日は一緒にマフラーを買いに行こう。
【おわり】
29
あなたにおすすめの小説
異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします
み馬下諒
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。
わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!?
これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。
おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。
※ 造語、出産描写あり。前置き長め。第21話に登場人物紹介を載せました。
★お試し読みは第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★
★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★
《本編 完結 続編 完結》29歳、異世界人になっていました。日本に帰りたいのに、年下の英雄公爵に溺愛されています。
かざみはら まなか
BL
24歳の英雄公爵✕29歳の日本に帰りたい異世界転移した青年
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
異世界にやってきたら氷の宰相様が毎日お手製の弁当を持たせてくれる
七瀬京
BL
異世界に召喚された大学生ルイは、この世界を救う「巫覡」として、力を失った宝珠を癒やす役目を与えられる。
だが、異界の食べ物を受けつけない身体に苦しみ、倒れてしまう。
そんな彼を救ったのは、“氷の宰相”と呼ばれる美貌の男・ルースア。
唯一ルイが食べられるのは、彼の手で作られた料理だけ――。
優しさに触れるたび、ルイの胸に芽生える感情は“感謝”か、それとも“恋”か。
穏やかな日々の中で、ふたりの距離は静かに溶け合っていく。
――心と身体を癒やす、年の差主従ファンタジーBL。
転生したら嫌われ者No.01のザコキャラだった 〜引き篭もりニートは落ちぶれ王族に転生しました〜
隍沸喰(隍沸かゆ)
BL
引き篭もりニートの俺は大人にも子供にも人気の話題のゲーム『WoRLD oF SHiSUTo』の次回作を遂に手に入れたが、その直後に死亡してしまった。
目覚めたらその世界で最も嫌われ、前世でも嫌われ続けていたあの落ちぶれた元王族《ヴァントリア・オルテイル》になっていた。
同じ檻に入っていた子供を看病したのに殺されかけ、王である兄には冷たくされ…………それでもめげずに頑張ります!
俺を襲ったことで連れて行かれた子供を助けるために、まずは脱獄からだ!
重複投稿:小説家になろう(ムーンライトノベルズ)
注意:
残酷な描写あり
表紙は力不足な自作イラスト
誤字脱字が多いです!
お気に入り・感想ありがとうございます。
皆さんありがとうございました!
BLランキング1位(2021/8/1 20:02)
HOTランキング15位(2021/8/1 20:02)
他サイト日間BLランキング2位(2019/2/21 20:00)
ツンデレ、執着キャラ、おバカ主人公、魔法、主人公嫌われ→愛されです。
いらないと思いますが感想・ファンアート?などのSNSタグは #嫌01 です。私も宣伝や時々描くイラストに使っています。利用していただいて構いません!
婚約破棄された俺の農業異世界生活
深山恐竜
BL
「もう一度婚約してくれ」
冤罪で婚約破棄された俺の中身は、異世界転生した農学専攻の大学生!
庶民になって好きなだけ農業に勤しんでいたら、いつの間にか「畑の賢者」と呼ばれていた。
そこに皇子からの迎えが来て復縁を求められる。
皇子の魔の手から逃げ回ってると、幼馴染みの神官が‥。
(ムーンライトノベルズ様、fujossy様にも掲載中)
(第四回fujossy小説大賞エントリー中)
役目を終えた悪役令息は、第二の人生で呪われた冷徹公爵に見初められました
綺沙きさき(きさきさき)
BL
旧題:悪役令息の役目も終わったので第二の人生、歩ませていただきます 〜一年だけの契約結婚のはずがなぜか公爵様に溺愛されています〜
【元・悪役令息の溺愛セカンドライフ物語】
*真面目で紳士的だが少し天然気味のスパダリ系公爵✕元・悪役令息
「ダリル・コッド、君との婚約はこの場をもって破棄する!」
婚約者のアルフレッドの言葉に、ダリルは俯き、震える拳を握りしめた。
(……や、やっと、これで悪役令息の役目から開放される!)
悪役令息、ダリル・コッドは知っている。
この世界が、妹の書いたBL小説の世界だと……――。
ダリルには前世の記憶があり、自分がBL小説『薔薇色の君』に登場する悪役令息だということも理解している。
最初は悪役令息の言動に抵抗があり、穏便に婚約破棄の流れに持っていけないか奮闘していたダリルだが、物語と違った行動をする度に過去に飛ばされやり直しを強いられてしまう。
そのやり直しで弟を巻き込んでしまい彼を死なせてしまったダリルは、心を鬼にして悪役令息の役目をやり通すことを決めた。
そしてついに、婚約者のアルフレッドから婚約破棄を言い渡された……――。
(もうこれからは小説の展開なんか気にしないで自由に生きれるんだ……!)
学園追放&勘当され、晴れて自由の身となったダリルは、高額な給金につられ、呪われていると噂されるハウエル公爵家の使用人として働き始める。
そこで、顔の痣のせいで心を閉ざすハウエル家令息のカイルに気に入られ、さらには父親――ハウエル公爵家現当主であるカーティスと再婚してほしいとせがまれ、一年だけの契約結婚をすることになったのだが……――
元・悪役令息が第二の人生で公爵様に溺愛されるお話です。
【完結済み】騎士団長は親友に生き写しの隣国の魔術師を溺愛する
兔世夜美(トヨヤミ)
BL
アイゼンベルク帝国の騎士団長ジュリアスは留学してきた隣国ゼレスティア公国の数十年ぶりのビショップ候補、シタンの後見となる。その理由はシタンが十年前に失った親友であり片恋の相手、ラシードにうり二つだから。だが出会ったシタンのラシードとは違う表情や振る舞いに心が惹かれていき…。過去の恋と現在目の前にいる存在。その両方の間で惑うジュリアスの心の行方は。※最終話まで毎日更新。※大柄な体躯の30代黒髪碧眼の騎士団長×細身の20代長髪魔術師のカップリングです。※完結済みの「テンペストの魔女」と若干繋がっていますがそちらを知らなくても読めます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる