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第3話 ルームフレグランス

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突然だが、

僕はルームフレグランスはアクオリナのピンクシュガーを使っている。

BVLGARIの黒を使っていたのだが、匂いがキツい。普段使いなら気にならないんだけどな。杏仁も買った、こっちはピンクシュガーのポップな甘さとはまた違い、シルキーな香りだ。


と、ふと間接照明の元で思ったんだ。

間接照明にするとグッと雰囲気が変わる。

なんだかホテルみたいだ。深い意味は無い。

いや、小鳥遊とはプラトニックな関係だがな。身体の関係を持ったら全て崩れる気がするんだ。

だから僕はこのままを望んでいる。

彼女もきっと同じように感じてるのだろう。


小鳥遊はベッドで、僕は床で着布団だけだが、最近沈み込むようなマットを購入した。寝心地がいい。

寝坊するのもたまには。ご愛嬌。


そういう間にも彼女はベッドに潜る。

おやすみなさい、先輩。今日も好きですよ。


僕は違うな、今日も明後日もその次も好きだ、愛してる。

そんな言葉は言えないけれど。

僕もそろそろ寝るか。

そう言って睡眠薬を服薬した。服毒。


レボメプロマジン、プロペリシアジン

フルニトラゼパム、トリアゾラム


血中濃度の問題があるので、前者を先に服薬、後は1時間前後だ。


すやすや。いい寝顔だ。写真でも撮ろうか。そして明日怒られるまでがワンセット。


眺めているとこんな時間か。

服薬して寝よう。


また明日な、小鳥遊。

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