僕はどうやら神様の手違いにより飛ばされたみたいです・・・。

わっしー

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第一章

16話

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「ショウマ様!来ますよ!」
カーラさんの声に僕は咄嗟に盾を構える。
その瞬間に凄まじい衝撃が僕を襲う。
「うわぁ!」
僕は衝撃に耐えられずに地面を転がる。
「ショウマ!」
「大丈夫!」
僕はすぐに起き上がり、盾を構える。
幸い、打ち身程度で済んだ。
「この・・・ソーマのくせに・・・生意気よ・・・。」
横ではカーラさんがソーマさんの剣を受け止めていた。
しかし、明らかにカーラさんの方が劣勢だ。
「そういえば・・・。」
僕はこの世界での戦い方の基本を思い出す。
この世界では戦う者達は自身に強化魔法を掛ける。
程度の差はあれ強化されたことにより戦闘能力が上がる。
だが、それを封じられた場合その者は戦闘能力を大幅に損なうことになる。
それが出来るのは・・・。
「僕の破魔魔法のせいか・・・。」
破魔魔法は相手の魔法を打ち消す魔法。
つまり、魔法中心の戦い方をする者達にとっては脅威だということだ。
しかも、魔法を打ち消すだけではなく一時的に封じる効果もあるみたいだ・・・。
「まさか、自分の魔法でピンチに陥るなんてね・・・。」
僕は一体どうすれば・・・。
「迷わないで、ショウマ!」
その時、後ろからマリアの声が聞こえる。
「この状況ではお兄様たちの洗脳を解く方が最優先です!」
「でも、そうすると魔法が・・・。」
「このままではどっちみち同士討ちです!なら、お兄様たちを正気に戻して対処法を考える方が建設的です!」
「・・・。」
「マリアの言う通りよ!」
カーラさんがソーマさんの剣を弾いて距離を取る。
「今のピンチは私たちがヘマした結果!ショウマ様の責任ではないわ!」
ソーマさんの剣を受け流しながらカーラさんは話し続ける。
「だから、今は二人を元に戻すことを考えなさい!それが出来るのはショウマ様だけなんだから!」
「・・・。」
アルスが僕に迫って来る。
それを盾で受け止めて魔力を流し込んだ。
すると、アルスは正気に戻る。
「そうだね・・・。僕が出来るのはこれしかない・・・。なら、自分の仕事はきっちり全うするよ!」
僕はカーラさんとソーマさんの間に入りソーマさんの剣を受け止める。
その剣を伝って魔力を流し込む。
「・・・うっ?」
剣圧が弱まりソーマさんの目に生気が戻る。
「俺は一体・・・。」
「ソーマさん、アルス。正気に戻ったようでよかった・・・。」
「とは言っても状況は最悪だけどね・・・。」
『・・・まさか、私の呪いを打ち消すなんてね。』
その声は底冷えするような冷たい声だった。
「・・・メリッサ。」
『久しぶりね、コウ・・・。』
そこに立っていたのは悲しい顔をした女性だった。
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