38 / 62
第二章
35話
しおりを挟む
「具合はどう、正真?」
そう言って入ってきたのは美香姉さんだった。
「うん、調子はいいよ。」
「良かった・・・。」
美香姉さんはホッとしたような表情をした。
「聞きそびれていたんだけど、美香姉さんたちはどうしてこの国に?」
「正悟兄さんの指示なの。」
「正悟兄さんの?」
「ええ・・・。」
そして、美香姉さんは話し始める。
姉さんたちは僕達と別れた後、それぞれの特性を極めるために特訓をした。
美香姉さんと美玖・美沙姉さんは魔法を。
正文兄さんと美紀姉さんは剣術や槍術を。
正悟兄さんは両方を。
そして、それぞれ一定の水準に達した時点で姉さんたちはポライネン帝国以外の国、冒険者の国「シニネン王国」、獣人が治める「ケルタイネン王国」、エルフが治める「ビヘレア王国」と再度同盟を結ぶため派遣されたということだ。
「そして、私たちはシニネン王国と同盟を結ぶことと正真、貴方を迎えに来たの。」
「僕を?」
「ええ。あの時はまだ力がなかった私たちもこの数ヶ月で力を得たわ。シニネン王国の女王ジーラ様から「この国の問題を解決すれば貴方たちに協力しよう」って・・・。」
「その問題というのは?」
「言及はされてないけど正真が今までやっていたことがそうだと思う。」
「そっか・・・。」
僕の今までやってきたことゴブリン討伐をやることが今、同盟を結ぶための助けになっていたのが嬉しかった。
「でも、僕がヴァルコイネンに帰って大丈夫なの?」
「ええ・・・。シニネン王国と同盟が結べればポライネン帝国もおいそれと手は出せないわ。それにシニネン王国と同盟を結んだ時点でポライネン帝国との戦争は避けられないから。」
「それって大丈夫なの?」
「どうせ近いうちに戦争は勃発してしまうわ。それが少し早くなっただけ・・・。」
「でも、そうなると姉さんたちが・・・。」
「私達は元々戦うために召喚されたの。この数ヶ月で覚悟は決まったわ。だから、正真は気にしなくていいわ。」
そう言って美香姉さんは僕の頭を撫でる。
「さて、そろそろ休みなさい。後のことは私たちに任せて・・・。」
美香姉さんは優しく言うのだった。
その夜、物音で目を覚ます。
「・・・これは。」
僕はベッドの近くにあるナイフを手繰り寄せる。
次の瞬間、窓が激しい音を立てて割れる。
暗闇から影がうごめく。
そして、僕に向かって刃を振り下ろされた。
「くっ!」
僕はナイフで受け止める。
受け止めた拍子に腕に激痛が走る。
それにより、力が抜けてしまう。
そのまま僕は力負けをする。
「くそ!」
僕は破れかぶれに蹴りを入れる。
しかし、避けられてナイフが肩に刺さる。
「・・・。」
黒い影は動けなくなった僕を縛ると肩に担ぐ。
そして、そのまま僕は連れ去られた。
そう言って入ってきたのは美香姉さんだった。
「うん、調子はいいよ。」
「良かった・・・。」
美香姉さんはホッとしたような表情をした。
「聞きそびれていたんだけど、美香姉さんたちはどうしてこの国に?」
「正悟兄さんの指示なの。」
「正悟兄さんの?」
「ええ・・・。」
そして、美香姉さんは話し始める。
姉さんたちは僕達と別れた後、それぞれの特性を極めるために特訓をした。
美香姉さんと美玖・美沙姉さんは魔法を。
正文兄さんと美紀姉さんは剣術や槍術を。
正悟兄さんは両方を。
そして、それぞれ一定の水準に達した時点で姉さんたちはポライネン帝国以外の国、冒険者の国「シニネン王国」、獣人が治める「ケルタイネン王国」、エルフが治める「ビヘレア王国」と再度同盟を結ぶため派遣されたということだ。
「そして、私たちはシニネン王国と同盟を結ぶことと正真、貴方を迎えに来たの。」
「僕を?」
「ええ。あの時はまだ力がなかった私たちもこの数ヶ月で力を得たわ。シニネン王国の女王ジーラ様から「この国の問題を解決すれば貴方たちに協力しよう」って・・・。」
「その問題というのは?」
「言及はされてないけど正真が今までやっていたことがそうだと思う。」
「そっか・・・。」
僕の今までやってきたことゴブリン討伐をやることが今、同盟を結ぶための助けになっていたのが嬉しかった。
「でも、僕がヴァルコイネンに帰って大丈夫なの?」
「ええ・・・。シニネン王国と同盟が結べればポライネン帝国もおいそれと手は出せないわ。それにシニネン王国と同盟を結んだ時点でポライネン帝国との戦争は避けられないから。」
「それって大丈夫なの?」
「どうせ近いうちに戦争は勃発してしまうわ。それが少し早くなっただけ・・・。」
「でも、そうなると姉さんたちが・・・。」
「私達は元々戦うために召喚されたの。この数ヶ月で覚悟は決まったわ。だから、正真は気にしなくていいわ。」
そう言って美香姉さんは僕の頭を撫でる。
「さて、そろそろ休みなさい。後のことは私たちに任せて・・・。」
美香姉さんは優しく言うのだった。
その夜、物音で目を覚ます。
「・・・これは。」
僕はベッドの近くにあるナイフを手繰り寄せる。
次の瞬間、窓が激しい音を立てて割れる。
暗闇から影がうごめく。
そして、僕に向かって刃を振り下ろされた。
「くっ!」
僕はナイフで受け止める。
受け止めた拍子に腕に激痛が走る。
それにより、力が抜けてしまう。
そのまま僕は力負けをする。
「くそ!」
僕は破れかぶれに蹴りを入れる。
しかし、避けられてナイフが肩に刺さる。
「・・・。」
黒い影は動けなくなった僕を縛ると肩に担ぐ。
そして、そのまま僕は連れ去られた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
再婚相手の連れ子は、僕が恋したレンタル彼女。――完璧な義妹は、深夜の自室で「練習」を強いてくる
まさき
恋愛
「初めまして、お兄さん。これからよろしくお願いしますね」
父の再婚によって現れた義理の妹・水瀬 凛(みなせ りん)。
清楚なワンピースを纏い、非の打ち所がない笑顔で挨拶をする彼女を見て、僕は息が止まるかと思った。
なぜなら彼女は、僕が貯金を叩いて一度だけレンタルし、その圧倒的なプロ意識と可憐さに――本気で恋をしてしまった人気No.1レンタル彼女だったから。
学校では誰もが憧れる高嶺の花。
家では親も感心するほど「理想の妹」を演じる彼女。
しかし、二人きりになった深夜のキッチンで、彼女は冷たい瞳で僕を射抜く。
「……私の仕事のこと、親に言ったらタダじゃおかないから」
秘密を共有したことで始まった、一つ屋根の下の奇妙な生活。
彼女は「さらなるスキルアップ」を名目に、僕の部屋を訪れるようになる。
「ねえ、もっと本気で抱きしめて。……そんなんじゃ、次のデートの練習にならないでしょ?」
これは、仕事(レンタル)か、演技(家族)か、それとも――。
完璧すぎる義妹に翻弄され、理性が溶けていく10日間の物語。
『著者より』
もしこの話が合えば、マイページに他の作品も置いてあります。
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/658724858
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
サイレント・サブマリン ―虚構の海―
来栖とむ
SF
彼女が追った真実は、国家が仕組んだ最大の嘘だった。
科学技術雑誌の記者・前田香里奈は、謎の科学者失踪事件を追っていた。
電磁推進システムの研究者・水嶋総。彼の技術は、完全無音で航行できる革命的な潜水艦を可能にする。
小与島の秘密施設、広島の地下工事、呉の巨大な格納庫—— 断片的な情報を繋ぎ合わせ、前田は確信する。
「日本政府は、秘密裏に新型潜水艦を開発している」
しかし、その真実を暴こうとする前田に、次々と圧力がかかる。
謎の男・安藤。突然現れた協力者・森川。 彼らは敵か、味方か——
そして8月の夜、前田は目撃する。 海に下ろされる巨大な「何か」を。
記者が追った真実は、国家が仕組んだ壮大な虚構だった。 疑念こそが武器となり、嘘が現実を変える——
これは、情報戦の時代に問う、現代SF政治サスペンス。
【全17話完結】
ドマゾネスの掟 ~ドMな褐色少女は僕に責められたがっている~
桂
ファンタジー
探検家の主人公は伝説の部族ドマゾネスを探すために密林の奥へ進むが道に迷ってしまう。
そんな彼をドマゾネスの少女カリナが発見してドマゾネスの村に連れていく。
そして、目覚めた彼はドマゾネスたちから歓迎され、子種を求められるのだった。
異世界で貧乏神を守護神に選ぶのは間違っているのだろうか?
石のやっさん
ファンタジー
異世界への転移、僕にはもう祝福を受けた女神様が居ます!
主人公の黒木翼はクラスでは浮いた存在だった。
黒木はある理由から人との関りを最小限に押さえ生活していた。
そんなある日の事、クラス全員が異世界召喚に巻き込まれる。
全員が女神からジョブやチートを貰うなか、黒木はあえて断り、何も貰わずに異世界に行く事にした。
その理由は、彼にはもう『貧乏神』の守護神が居たからだ。
この物語は、貧乏神に恋する少年と少年を愛する貧乏神が異世界で暮す物語。
貧乏神の解釈が独自解釈ですので、その辺りはお許し下さい。
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる