1 / 103
いきなりすぎる結婚話
しおりを挟む
「いきなりですまないが、結婚してはくれんか?」
本当にいきなりすぎた父親からの提案にアーデルは返事もできずポカンと口を開いていた。そしてキョロキョロと辺りを見回す。
「アーデル、ここには私とお前だけだ。お前に頼んでるんだ」
自分に?と自分の顔を指差す女に大きく一度頷く。
「うちに娘が何人いる?」
指を二本立てる。
「フォスはまだ十三だ。結婚はさせられない」
十三歳で結婚する王族は珍しくない。婚約者がいて当然という風潮もある。ハインツ家は長女次女共に婚約者がいないのは王である父親が娘を大事にしすぎて見つけようとしなかったから。申し込みは大して読みもせず破り捨てていた。
それなのにいきなり結婚を提案してきた父親に娘は「何を言っとるんだ」と心からそう思ったが、妹は確かにまだ十三歳。それも先日誕生日を迎えたばかり。結婚させられるわけがない。
「相手はヒュドールの──」
驚きに目を見開いたアーデルが父親の机をバンッと両手で叩いた。
「な、なんだ? ヒュドールだぞ? 申し分ないだろう?」
そういう問題じゃないと言おうとしたアーデルが口を開くよりも先にまたバンッと大きな音が響く。
「お姉様がヒュドールの皇子と結婚するの!?」
いつから聞いていたのか、妹のフォスが両開きドアをわざわざ両方開けて飛び込んできた。
ヒュドール帝国。ハインツ家が統べるルスとは規模が違う。そんな国の皇子との結婚話が持ち上がる人生など想像もしていなかっただけにアーデルはフォスのように目を輝かせることはできない。
アーデルはルスの第一王女でありながら引っ込み思案で奥手。社交性が低く、友人もほとんどいないと言っても過言ではない。
王女である以上、いつかは政略結婚の話が来るだろうと思ってはいたが、まさかこんなにも早く父親が言い出すとは思っていなかった。ましてや相手はヒュドール帝国の皇子。あのワーナー家の一員になるなど誰が想像するのか。
「どの皇子?」
第七皇子、第三王女まで存在する大家族。恐れ多いとは思いながらもアーデルも少し気になっていた。
「第七皇子の──」
「え、あの根暗皇子?」
最悪と言わんばかりに顔を歪めるフォスにアーデルが苦笑する。
「コラッ。ラビ皇子は表立ったことが苦手なだけで、心優しいお方だ。根暗などと口が裂けても言うんじゃない」
「でも根暗じゃない」
「フォス!」
相手が第七皇子と知って興味をなくしたのか、注意する父親にベーッと舌を出して部屋を出ていった。
「だんだんと反抗が強くなっていく。お前は反抗期がなかったというのに……困ったものだ」
やれやれと首を振って溜息をつく父親の今一番の悩みの種だ。
「結婚されているのは第三皇子までですよね?」
三人の結婚のニュースは新聞で読んだ。まだ結婚していない兄を置いて末っ子に結婚話が行くのはどういうことか。
「第七皇子にだけ婚約者がいないのだろう」
「おいくつでしたっけ?」
「二十五だそうだ」
「二十五……」
十六歳になったばかりのアーデルにとって九歳年上というのはなかなかのものだが、世の中、十代の令嬢がお金のために六十代の相手に嫁ぐのも珍しい話ではないと聞く。王族はあまりそういったことは少ないが、それでもない話ではないだけにたったの九歳であることがアーデルの心を安堵させる。
「どうしてハインツ家に話が来たのですか? ヒュドールはとても大きな国です。ルスと同盟を組むメリットはないように思うのですが……」
「クリスタルが狙いだろう」
「鉱山、ですか?」
頷く父親にアーデルも納得したように頷く。
ルスが所有する広大な鉱山では光り輝くクリスタルが採れる。だからルスは光の国と呼ばれている。ヒュドールでさえあれほど広大な鉱山は所有していないだろう。魔石としても使えるクリスタルは世界中が欲しているため、魔法士が多いヒュドールもクリスタル目当てで結婚話を持ちかけてきた。納得のいく答えだ。
だが、それと同時に一つ疑問が浮かぶ。
「この結婚はヒュドールから圧をかけられて、ということは?」
かぶりを振った父親が引き出しから一枚の紙を取り出して文面をアーデルへと向けて置いた。それを手に取って目を通す。丁寧な申し出が書かれている。仮に、これに拒否権があるとしてもアーデルの中にはないも同然。ルスのような小国がヒュドールと手を握っているのは大きい。相手が第七皇子であろうと関係ない。
「お前が嫌なら無理にとは言わん」
今度はアーデルがかぶりを振った。
「謹んでお受け致します」
「……いいのか?」
自分から言い出しておきながらと父親も思うところはあるのだろう。苦笑する様子にアーデルは笑顔で頷く。
「十六での結婚は早すぎるわけではありませんし、ラビ皇子が相手なら不安はそれほどありませんので」
会ったことはなくとも評判は聞いている。催事に顔を見せるのもほんの少しの時間で、あまり人と目を合わせない根暗だと。
根暗という表現は良くないが、情緒激しい人間よりはずっといい。人付き合いが苦手なのだろう相手となら上手くやれるかもしれない。そう考えての決断。
「返事をしておこう」
「よろしくお願いします」
部屋に戻ってベッドに寝転ぶ。見慣れた天蓋を見上げながら胸の上で手を組んでこれからのことを考えていた。
ヒュドールの皇子との結婚。相手はあの第七皇子。ルスを出て、この家を出て暮らす未来は想像できていた。でもその未来の自分がいる場所がまさかヒュドールとは。人生とはままならないものだと溜息すらこぼれる。
あの国が嫌いなわけじゃない。ただ、恐ろしくあるだけ。巨大すぎるが故に起こる内戦。明確なる貧富の差が巻き起こす事件。まるで帝国の中にいくつもの国が存在しているかのようにヒュドールの内情はややこしいと聞いている。新聞を読めばヒュドールでの事件を見ない日はない。そんな国に嫁ぐことが少し恐ろしいと感じていた。
断らなかったのは嫁ぐよりも断った時のほうが恐ろしいと思ったから。鉱山で豊富に取れるクリスタルが目的で結婚話を持ちかけてきたのなら断れば実力行使に出る可能性がないとは言えない以上、アーデルは家のために我が身を差し出すことにした。相手が第七皇子でなければそれも迷ったところではあるが。
「どんな人なのかしら」
噂だけではその人の本質まで判断することはできない。根暗だと言われていても人前に出るのが苦手なだけで本当は明るい人なのかもしれないし、家族に見せる顔はもっと違ったものかもしれない。
「優しい人だといいな」
怒られるのは苦手。大声も大きな物音も苦手。第七皇子でもいい。優しい人であればそれで。静かで穏やかな夫婦生活ができればそれでいいのだ。
父親も苦渋の決断ではあっただろう。長女はしっかり者ではない。臆病で、人見知りで、口下手。妹のようにお転婆でも愛嬌があるから世間を上手く渡っていけることもない。本人の耳に入っていないだけでラビ皇子と同じく、根暗と呼ばれているかもしれない。でも事実だから否定はできない。
自分が彼に求めているものがあるように、きっと彼もこちらに求めているものがある。それに応えられるかどうかも心配。優しい人であれば応えたい。もし苦手なタイプであれば応えなければならない。義務感でそうならないよう祈ってはいるが。
近々入るだろう顔合わせ。自分で了承しておきながら気が重いというのはワガママだろうかと苦笑してしまう。
ゆっくりと起き上がって部屋を出たアーデルは考えすぎる頭の中のモヤを振り払うために散歩に出かけた。
本当にいきなりすぎた父親からの提案にアーデルは返事もできずポカンと口を開いていた。そしてキョロキョロと辺りを見回す。
「アーデル、ここには私とお前だけだ。お前に頼んでるんだ」
自分に?と自分の顔を指差す女に大きく一度頷く。
「うちに娘が何人いる?」
指を二本立てる。
「フォスはまだ十三だ。結婚はさせられない」
十三歳で結婚する王族は珍しくない。婚約者がいて当然という風潮もある。ハインツ家は長女次女共に婚約者がいないのは王である父親が娘を大事にしすぎて見つけようとしなかったから。申し込みは大して読みもせず破り捨てていた。
それなのにいきなり結婚を提案してきた父親に娘は「何を言っとるんだ」と心からそう思ったが、妹は確かにまだ十三歳。それも先日誕生日を迎えたばかり。結婚させられるわけがない。
「相手はヒュドールの──」
驚きに目を見開いたアーデルが父親の机をバンッと両手で叩いた。
「な、なんだ? ヒュドールだぞ? 申し分ないだろう?」
そういう問題じゃないと言おうとしたアーデルが口を開くよりも先にまたバンッと大きな音が響く。
「お姉様がヒュドールの皇子と結婚するの!?」
いつから聞いていたのか、妹のフォスが両開きドアをわざわざ両方開けて飛び込んできた。
ヒュドール帝国。ハインツ家が統べるルスとは規模が違う。そんな国の皇子との結婚話が持ち上がる人生など想像もしていなかっただけにアーデルはフォスのように目を輝かせることはできない。
アーデルはルスの第一王女でありながら引っ込み思案で奥手。社交性が低く、友人もほとんどいないと言っても過言ではない。
王女である以上、いつかは政略結婚の話が来るだろうと思ってはいたが、まさかこんなにも早く父親が言い出すとは思っていなかった。ましてや相手はヒュドール帝国の皇子。あのワーナー家の一員になるなど誰が想像するのか。
「どの皇子?」
第七皇子、第三王女まで存在する大家族。恐れ多いとは思いながらもアーデルも少し気になっていた。
「第七皇子の──」
「え、あの根暗皇子?」
最悪と言わんばかりに顔を歪めるフォスにアーデルが苦笑する。
「コラッ。ラビ皇子は表立ったことが苦手なだけで、心優しいお方だ。根暗などと口が裂けても言うんじゃない」
「でも根暗じゃない」
「フォス!」
相手が第七皇子と知って興味をなくしたのか、注意する父親にベーッと舌を出して部屋を出ていった。
「だんだんと反抗が強くなっていく。お前は反抗期がなかったというのに……困ったものだ」
やれやれと首を振って溜息をつく父親の今一番の悩みの種だ。
「結婚されているのは第三皇子までですよね?」
三人の結婚のニュースは新聞で読んだ。まだ結婚していない兄を置いて末っ子に結婚話が行くのはどういうことか。
「第七皇子にだけ婚約者がいないのだろう」
「おいくつでしたっけ?」
「二十五だそうだ」
「二十五……」
十六歳になったばかりのアーデルにとって九歳年上というのはなかなかのものだが、世の中、十代の令嬢がお金のために六十代の相手に嫁ぐのも珍しい話ではないと聞く。王族はあまりそういったことは少ないが、それでもない話ではないだけにたったの九歳であることがアーデルの心を安堵させる。
「どうしてハインツ家に話が来たのですか? ヒュドールはとても大きな国です。ルスと同盟を組むメリットはないように思うのですが……」
「クリスタルが狙いだろう」
「鉱山、ですか?」
頷く父親にアーデルも納得したように頷く。
ルスが所有する広大な鉱山では光り輝くクリスタルが採れる。だからルスは光の国と呼ばれている。ヒュドールでさえあれほど広大な鉱山は所有していないだろう。魔石としても使えるクリスタルは世界中が欲しているため、魔法士が多いヒュドールもクリスタル目当てで結婚話を持ちかけてきた。納得のいく答えだ。
だが、それと同時に一つ疑問が浮かぶ。
「この結婚はヒュドールから圧をかけられて、ということは?」
かぶりを振った父親が引き出しから一枚の紙を取り出して文面をアーデルへと向けて置いた。それを手に取って目を通す。丁寧な申し出が書かれている。仮に、これに拒否権があるとしてもアーデルの中にはないも同然。ルスのような小国がヒュドールと手を握っているのは大きい。相手が第七皇子であろうと関係ない。
「お前が嫌なら無理にとは言わん」
今度はアーデルがかぶりを振った。
「謹んでお受け致します」
「……いいのか?」
自分から言い出しておきながらと父親も思うところはあるのだろう。苦笑する様子にアーデルは笑顔で頷く。
「十六での結婚は早すぎるわけではありませんし、ラビ皇子が相手なら不安はそれほどありませんので」
会ったことはなくとも評判は聞いている。催事に顔を見せるのもほんの少しの時間で、あまり人と目を合わせない根暗だと。
根暗という表現は良くないが、情緒激しい人間よりはずっといい。人付き合いが苦手なのだろう相手となら上手くやれるかもしれない。そう考えての決断。
「返事をしておこう」
「よろしくお願いします」
部屋に戻ってベッドに寝転ぶ。見慣れた天蓋を見上げながら胸の上で手を組んでこれからのことを考えていた。
ヒュドールの皇子との結婚。相手はあの第七皇子。ルスを出て、この家を出て暮らす未来は想像できていた。でもその未来の自分がいる場所がまさかヒュドールとは。人生とはままならないものだと溜息すらこぼれる。
あの国が嫌いなわけじゃない。ただ、恐ろしくあるだけ。巨大すぎるが故に起こる内戦。明確なる貧富の差が巻き起こす事件。まるで帝国の中にいくつもの国が存在しているかのようにヒュドールの内情はややこしいと聞いている。新聞を読めばヒュドールでの事件を見ない日はない。そんな国に嫁ぐことが少し恐ろしいと感じていた。
断らなかったのは嫁ぐよりも断った時のほうが恐ろしいと思ったから。鉱山で豊富に取れるクリスタルが目的で結婚話を持ちかけてきたのなら断れば実力行使に出る可能性がないとは言えない以上、アーデルは家のために我が身を差し出すことにした。相手が第七皇子でなければそれも迷ったところではあるが。
「どんな人なのかしら」
噂だけではその人の本質まで判断することはできない。根暗だと言われていても人前に出るのが苦手なだけで本当は明るい人なのかもしれないし、家族に見せる顔はもっと違ったものかもしれない。
「優しい人だといいな」
怒られるのは苦手。大声も大きな物音も苦手。第七皇子でもいい。優しい人であればそれで。静かで穏やかな夫婦生活ができればそれでいいのだ。
父親も苦渋の決断ではあっただろう。長女はしっかり者ではない。臆病で、人見知りで、口下手。妹のようにお転婆でも愛嬌があるから世間を上手く渡っていけることもない。本人の耳に入っていないだけでラビ皇子と同じく、根暗と呼ばれているかもしれない。でも事実だから否定はできない。
自分が彼に求めているものがあるように、きっと彼もこちらに求めているものがある。それに応えられるかどうかも心配。優しい人であれば応えたい。もし苦手なタイプであれば応えなければならない。義務感でそうならないよう祈ってはいるが。
近々入るだろう顔合わせ。自分で了承しておきながら気が重いというのはワガママだろうかと苦笑してしまう。
ゆっくりと起き上がって部屋を出たアーデルは考えすぎる頭の中のモヤを振り払うために散歩に出かけた。
36
あなたにおすすめの小説
『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』
夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」
教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。
ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。
王命による“形式結婚”。
夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。
だから、はい、離婚。勝手に。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。
何か問題あります?
つまらない妃と呼ばれた日
柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。
舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。
さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。
リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。
――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
私は、夫にも子供にも選ばれなかった。
その事実だけを抱え、離縁を突きつけ、家を出た。
そこで待っていたのは、最悪の出来事――
けれど同時に、人生の扉がひらく瞬間でもあった。
夫は愛人と共に好きに生きればいい。
今さら「本当に愛していたのは君だ」と言われても、裏切ったあなたを許すことはできない。
でも、子供たちの心だけは、必ず取り戻す。
妻にも母にもなれなかった伯爵夫人イネス。
過去を悔いながらも、愛を手に入れることを決めた彼女が辿り着いた先には――
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
愛人を選んだ夫を捨てたら、元婚約者の公爵に捕まりました
由香
恋愛
伯爵夫人リュシエンヌは、夫が公然と愛人を囲う結婚生活を送っていた。
尽くしても感謝されず、妻としての役割だけを求められる日々。
けれど彼女は、泣きわめくことも縋ることもなく、静かに離婚を選ぶ。
そうして“捨てられた妻”になったはずの彼女の前に現れたのは、かつて婚約していた元婚約者――冷静沈着で有能な公爵セドリックだった。
再会とともに始まるのは、彼女の価値を正しく理解し、決して手放さない男による溺愛の日々。
一方、彼女を失った元夫は、妻が担っていたすべてを失い、社会的にも転落していく。
“尽くすだけの妻”から、“選ばれ、守られる女性”へ。
静かに離婚しただけなのに、
なぜか元婚約者の公爵に捕まりました。
処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜
放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!?
「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」
不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。
で、お前が彼女に嫌がらせをしている理由を聞かせてもらおうか?
Debby
恋愛
ヴェルトが友人からの手紙を手に辺境伯令嬢であるレィディアンスの元を訪れたのは、その手紙に「詳細は彼女に聞け」と書いてあったからだ。
簡単にいうと、手紙の内容は「学園で問題を起こした平民──エボニーを妻として引き取ってくれ」というものだった。
一方その話を聞いてしまった伯爵令嬢のオリーブは動揺していた。
ヴェルトとは静かに愛を育んできた。そんな自分を差し置いて、言われるがまま平民を妻に迎えてしまうのだろうか。
そんなオリーブの気持ちを知るはずもないエボニーは、辺境伯邸で行儀見習いをすることになる。
オリーブは何とかしてヴェルトを取り戻そうと画策し、そのことを咎められてしまう。もう後は無い。
オリーブが最後の望みをかけてヴェルトに自分を選んで欲しいと懇願する中、レィディアンスが静かに口を開いた。
「で、そろそろお前が彼女に嫌がらせをしている理由を聞かせてもらおうか」
「はい?」
ヴェルトは自分が何を言われたのか全く理解が出来なかった。
*--*--*
覗いてくださりありがとうございます。(* ᴗ ᴗ)⁾⁾
★全31話7時19時更新で、全話予約投稿済みです。
★★「このお話だけ読んでいただいてもOKです!」という前提のもと↓↓↓
このお話は独立した一つのお話ですが、「で。」シリーズのサイドストーリーでもあり、第一弾「で、私がその方に嫌がらせをする理由をお聞かせいただいても?」の「エボニーその後」でもあります(あるいは「最終話」のその後)。
第一弾「で、私がその方に嫌がらせをする理由をお聞かせいただいても?」
第二弾「で、あなたが私に嫌がらせをする理由を伺っても?」
第三弾「で、あなたが彼に嫌がらせをする理由をお話しいただいても?」
どれも女性向けHOTランキングに入り、特に第二弾はHOT一位になることが出来ました!(*´▽`人)アリガトウ
もしよかったら宜しくお願いしますね!
私が行方不明の皇女です~生死を彷徨って帰国したら信じていた初恋の従者は婚約していました~
marumi
恋愛
「あら アルヴェイン公爵がドゥーカス令嬢をエスコートされていますわ」
「ご婚約されたと噂を聞きましたが、まさか本当だとは!」
私は五年前までこの国の皇女エリシアだった。
暗殺事件に巻き込まれ、幼なじみで初恋の相手だった従者――アルヴェイン公子と共に命からがら隣国、エルダールへ亡命した。
彼の「必ず迎えに来る」その言葉を信じて、隣国の地で彼を待ち続けた……。
それなのに……。
やっとの思いで帰国した帝国の華やかなパーティー会場で、一際目立っているのは、彼と、社交界の華と言われる令嬢だった――。
※校正にAIを使用していますが、自身で考案したオリジナル小説です。
※イメージが伝わればと思い、表紙画像をAI生成してみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる