遊び人公爵令息に婚約破棄された男爵令嬢は恋愛初心者の大公様に嫁いで溺愛される

永江寧々

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アルキュミア訪問8

 朝食を食べたあとは観光に出る。昨日乗ったことでもう怖くなくなった車に乗りながら景色を楽しんでいると到着した店の看板にマリーは首を傾げた。

「香水店?」
 
 香水に縁がないわけではない。祖母もつけていたし、母もつけていた。マリーもパーティーに出席するようになってから香水をつけるようになったが、頻繁にはつけない。

「マリーにプレゼントしたいと思ってたんだ」

 香水をプレゼントされるのは一つの憧れではあった。想い人から香水を贈られるということは、その香りを感じる度に相手を思い出すということ。
 プロポーズの際に指輪だけではなく香水をプレゼントする者もいると聞いたことがあったため、マリーは密かに憧れていた。

「でも休業中って……」
「大丈夫だよ」

 ギルバートの店と同じでオープンの札がかかっていないことから心配するも、アーサーは昨日と同じでマリーの手を引っ張って中へ入っていく。

「アーサー様、お待ちしていましたよ!」
「ムリを言ってすまないね」
「とんでもない! アーサー様の頼みならいつだって店を開けますよ!」

 笑顔で迎えるまだ若い店主と目が合ったリリーはその場で小さくカーテシーをすると店主の笑顔がパアッと明るくなった。

「マリー・アーネット男爵令嬢様ですか!?」
「は、はい!」
「お噂はかねがね。アーサー様からずっと惚気話を聞かされてどんな方か気になっていたんです。写真で見るよりずっとお可愛らしい方ですね」
「そうだろう。マリーは天使のような子なんだ。のような、というか天使なんだけどね」
「アーサー様ッ」

 とんでもない表現をするアーサーに慌てるが、店主は苦笑いどころか納得したように頷いて改めてマリーに軽く頭を下げて挨拶をする。

「注文していた物はもう完成しているかい?」
「もちろんです! 他の作業ほったらかしにして、全力で取りかかりました」
「急がせてすまなかったね」
「今のアーサー様の頼みを断る民はいませんよ」
「婚約者ができたからかい?」
「ええ、そうです。皆もう諦めてましたからね。アーサー様はここで世継ぎも残さずに一人骨を埋めるつもりなんだって」
「そのつもりだったんだが、彼女と出会ってしまった」

 女性の肩を抱き寄せているだけでも驚きだが、浮かべる優しい笑顔も驚きだった。アーサー・アーチボルトの笑顔が優しいことは皆が知っているが、今の笑顔は自分たちが知る笑顔とはまた少し違う。適当に選んだ相手でないことは惚気話からわかっていたが、その笑顔を見て本気なのだと確信した。

「こちらになります」
「これは……」
「すごいな……」

 店主が奥から出してきた香水瓶を見ただけで二人は同じように驚いた。

「アーサー様がこの世でたった一人の愛する女性に贈る物だから特別な仕様にしたいとおっしゃったので、頑張りましたよ」
「そうは言ったが……」

 確かに言った。香水を作ってほしいと相談したとき、アーサーは『特別な物にしたい』と大まかなことを言って店主を困らせた。アーサーの理想の香りを作るだけでも大変なのに、瓶まで凝るとなると時間が足りないと言っていたのに店主は見事期待に応えた。

「これは……睡蓮?」
「ウォーターリリーとも言うね。この香りが君にピッタリだと思ったんだ。だから彼に無理を言って作ってもらったんだけど、まさか瓶までこんな風にしてくれるなんて思ってなかった。瓶にウォーターリリーの飾りをつけるか彫るかぐらいだと思ってたんだよ」
「チッチッチッ。ナメてもらっちゃあ困りますよ、アーサー様。あのアーサー・アーチボルトが愛した女性に贈る物を注文してるのにそんなありきたりな物を作ったんじゃあ、名折れってもんです」

 アーサーが贈る物に失敗は許されないと毎日必死に頭を悩ませた結果、瓶自体を花の形にした。香水瓶をコレクションにしている令嬢は山のようにいても、こんな香水瓶を持っているのは世界でもマリーだけかもしれない。
 店主の目の下のクマがこれを作るのにどれほど悩んだのかを伝えている。

「本物のウォーターリリーの花はもっと尖ってるんですけど、十七歳のお嬢様が持つには少し大人っぽいので花を丸めてみました」
「とても可愛いです」
「ウォーターリリーじゃないって言われたら『世界で一つのウォーターリリーだ』って言ってやってください」
「こんなに素晴らしい物を本当にありがとう」
「気に入ってもらえて何よりです。これでようやく眠れます」

 マリーは絵画でしか睡蓮の花を見たことがない。描かれていた睡蓮は確かに花が尖っていて大人っぽい印象を受けた。でもこれは花が少し丸みを帯びていて可愛らしい印象。
 色々と考え作ってくれたのだと、嬉しさに笑みがこぼれる。その表情を見ているだけで店主も自分はやり遂げたのだとようやく達成感を得ることができた。

「香り、確認されますか?と言いたいんですけど、ここじゃあ色んな香りがあると思うので家で嗅がれたほうがいいと思います。香りは理想通り作れましたので、そこは間違いないです」
「信頼してるから大丈夫だよ。疑ってない」

 店に入った瞬間から色々な香りが鼻をくすぐっていた。棚には美しい香水瓶が数多く並んでいて、香水店なのに宝石店にいるような気分になっていた。甘かったり爽やかだったりと色々な匂いが混ざっている中にいても不思議と気分が悪くなることはなかった。香水も香料も全てがちゃんと保管されている証拠。

「形を気にしすぎて使いにくくなってしまったんです。どちらかというと観賞用になってしまいました」
「そうだね」
「なので、普段はこっちの携帯用の小瓶に入れて使ってください。道具も入れておきますから」

 香水瓶はシュッと押して香水を吹きかけるバルブアトマイザーが主流だが、これは形にこだわりすぎたため付けられなかった。真ん中に付けることも考えたが、試しに作った結果、マリーに手間をかけさせることになってしまった。申し訳ないと謝りながらも携帯用の小瓶が入った紙袋に入れる。

「箱も特注品ですから、アーサー様、ちゃんと渡してあげてくださいよ。呆れられないよう、ロマンチックにね」
「縁起でもないこと言わないでくれ」

 縦長の箱ではなく背の低い正方形の白い箱にリングピローに似たシルク製の小さなクッションが敷かれており、その上に香水瓶をそっと乗せ、同じように小さなクッションがついてある蓋をしてピンクのリボンをかける。丁寧な動きでかけられていくリボンさえも芸術に見えてしまうほど、マリーはこの空間にも特別な雰囲気を感じていた。
 白地にゴールドの文字で店名が刻印された紙袋に入れられた贈り物。
 差し出された袋を受け取るアーサーの顔はなんとも言えない嬉しそうなもので、店主もつられて満面の笑みをこぼす。

「あとでハンネスが払いにくるから」
「料金以上は受け取りませんよ」

 彼はアーサーの性格をよくわかっていた。それでもアーサーはかぶりを振る。

「ポストに詰めておこうかな」
「ちょっと、それはさすがに勘弁してくださいよ~」
「期待以上の働きをしてくれたんだ。それぐらいさせてくれないか?」
「職人として自分の限界に挑戦できたんです。香りも見た目も全て自分が持てる限りを出せたんです。これは自分の誇りであり自信となった結果です。それだけで充分なんですよ」
「なら、先行投資という名目で払わせてほしい。これから更に成長して世界へと羽ばたいていくだろう君へのね」

 ガシガシと乱暴に頭を掻いたあと、両手を上げてかぶりを振る店主の負け。
 アーサー・アーチボルトがそこまで言ってくれているのにそれ以上断るのは無礼にあたる。断ったからと怒る人間でないことはわかっているが、自分の気が重くなりそうだと店主のほうが先に諦めた。

「それじゃあ、今回は先行投資という形で受け取ります。ただし、必ずロマンチックに渡してくださいよ。約束ですからね」
「ああ、約束する」

 ありがとうと礼を言ってマリーと一緒に出ていく際、マリーは軽く頭を下げてから出ていった。その様子に笑顔で手を振り見送った店主は二人が店を出てから大きく溜息をついた。ようやく渡せた解放感から長く吐き出す溜息と突如として襲いかかってくる睡魔に抗えず、鍵を閉めてから奥へと下がって気絶するように眠りについた。

「帰ったら試しにつけてみようか」
「楽しみです」
「私もだよ。君をイメージして作ってもらった香りだからね」

 憧れだった香水を贈られるということへの期待からではなく、アーサーがイメージしている自分の香りが入っていると思うとドキドキが止まらない。

「宝石店、ですか?」

 次に車が停まったのは宝石店の前。しかし、そこは宝石店と呼ぶにはあまり煌びやかではない。昨夜聞いた話から地味にしているのはわかっているが、それでもこれだけ地味な宝石店には思わず首を傾げたくなった。

「ここもアルキュミアの観光地ですか?」
「人気店だよ」
「人気店……」
「ふふっ、外観からは想像もつかないよね。でも期待してくれて構わないよ」

 それほど宝石に興味があるわけではない。どちらかといえば宝石にはあまり興味がないほうだが、デザインには興味があった。
 以前、アーサーからもらった鳩のブローチ。あれが持つ意味を知ってからマリーは装飾品のデザインを気にするようになり、今も宝石の種類よりどんなデザインがあるのか楽しみにしていた。
 だが、アーサーはまだ降りない。いつもならすぐに降りて手を貸してくれるのに、運転席から降りようとしないアーサーに身体を向けると真剣な表情に変わっている。

「アーサー様?」
「マリー、私は一つだけ、どうしても欲しい物がある」

 あまりにも真剣な顔で言うものだからマリーはすぐに頷いた。アーサー・アーチボルトがどうしても欲しい物とはなんだろう? 自分の貯金で買える物だろうかと考えているとマリーの右耳にアーサーの手が伸びて触れる。柔らかな耳たぶにそっと触れた瞬間──

「んッ……!」
「ッ!? す、すまない! 勝手に触れてしまった! 申し訳ない!」
「い、いえ! 私のほうこそすみません! 変な声が出てしまって!」

 ピクッと反応したマリーが小さく漏らした声にアーサーは光の速さで手を引き、ブワッと首から顔全体を赤くする。それに共鳴するようにマリーも顔を真っ赤に染めて慌てて口を押さえた。

(信じられない! 耳を触られただけよ!?)

 聞いたことがない声だが、間違いなく自分から出た声。両手で口を押さえるマリーは恥ずかしさで死んでしまいそうだった。

「ほ、本当にすまない! あ、あの、み、右耳にピアスを開けないかと思って……その、触れる前に許可を取るべきだったね! 勝手に触れて申し訳ない!」

 婚約者なのだから耳に触れるぐらい咎められる行為でもなんでもない。キスするのに許可を取るときもあるが、ないときもある。耳たぶに触れるぐらいで許可を取る者のほうが少ないだろう。それでもアーサーは申し訳ないと何度も謝る。それに何度も首を振るマリー。
 二人は暫く顔が赤いまま俯いて自分の熱が冷めるのを待った。

「アーサー様は左耳に?」
「着けるよ」

 ようやく落ち着いた頃にマリーから問いかけた。最後まで待たずに返事をしたアーサーは自分の左耳を軽く引っ張って笑顔を見せる。

「ピアスを開けることをベンジャミンたちは許してくれるだろうか?」
「運命の相手が見つかったら開けなさいと言っていたので許してくれると思います」
「そうか。よかった」

 ピアスは愛の誓いの一つだった。男性が贈ったピアスを受け取った女性は右耳に着け、男性はそれに対になるように左耳に着けて想いに応えるのが一般的。
 右耳は〝守られる人〟左耳は〝守る人〟という意味があり、だから何をするにも女性は右に、男性は左を基本に行動する。
 ベンジャミンは左にしているし、カサンドラは右にしている。それが不思議だったマリーは幼い頃『どうして両方にしないの?』と聞いたことがあり、そのロマンチックな愛の誓いはマリーが憧れとしているものの一つとなった。
 それが今、叶おうとしている。断る理由はない。

「アーサー様はピアスは既に開いているのですか?」
「いや、この歳までピアスはしたことがないんだ。恥ずかしながら、痛みに弱くてね。痛いんじゃないかと思うと開けようと思わなかった」
「ふふっ」
「笑ったね?」
「ふふふっ、ごめんなさい。理由が可愛らしくて」

 完璧だと言われてる男は実は子供のように痛みに弱く、ピアス一つ開けることができなかったと知ってマリーは笑ってしまう。

「じゃあ、ピアスを選びに行こうか」
「はい」

 運転席を降りて助手席に回ってきたアーサーが差し出す手を借りて降りる。
 笑いはしたが、マリーも緊張している。痛いだろうかと。緊張はわずかだが、そのわずかなものも手を握るアーサーにはしっかりと伝わっていた。
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