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客足
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「信っじられへん!」
大広間に紅蓮の大声が響き渡る。
現在、夜の七時を過ぎ、紫雫楼は営業時間真っ只中。それなのに紫雫楼の中心で怒りを叫ぶ紅蓮を瑞鳳が許しているのは、客が一人もいないから。
鳳西区でナイトクラブがオープンしてから一週間が経つのだが、瑞鳳たちの予想は最悪の結果で裏切られ、閑古鳥が鳴いている状態となった。
「どないするん?」
雪儿が瑞鳳を見上げて問いかけるも瑞鳳は煙管を咥えながら肩を竦めるだけ。
「どうしようもないさね。売上は客次第。来る来ないも客次第。強制はできないんだよ」
「皆でナイトクラブ行って偵察する?」
「偵察したところで、だろ。向こうは乾杯しながらのどんちゃん騒ぎ、こっちは優雅に酒飲みながら芸事楽しむ。趣向が違う。真似はできない」
「チラシ作る?」
「なんの?」
「んー……紫雫楼で香姫と一緒に賭け事しませんか、とか?」
「まあ、言い換えれば悪くはないね」
瑞成に言われて、瑞鳳はすぐに香姫たちと話し合いをした。
これからどうなっていくわからない。瑞成の言うとおり、時代には波があり、それに乗れたものだけが進んでいける。変わらない良さもあるが、それに胡座をかいていてはダメだと。だから紫雫楼独自の賭け事を考えると話し、良いものが出来上がったと思えるものになったのだが、客が来ないのでは披露できない。
チラシを作る効果がないわけではないが、香月街の人間は香月街でのみチラシの配布を許可されている。他の区域に出ての配布は認められていないのだ。
瑞成の話によると香月街全体の売り上げが落ちているという。客が来ないということは香月街に足を運ぶ人の数が減っているということ。その配布活動にどれだけの意味があるのか、と迷うところではある。
しかし、やらなければ客は戻らないかもしれない。
「手伝ってくれるかい?」
「ええよ」
やってダメなら仕方ないと最悪の結果だけは頭に置いておこうと目を閉じ、雪儿と一緒にチラシを作りに向かった。
────
珍しく三兄弟が父親のもとに集まっていた。
父親の机の側に立つ凌鷹。壁に背中を預ける辰龍。ソファーに腰掛けてテーブルの上で足を組む瑞成。
彼らが仲良くテーブルを囲むことはない。
「随分と売上が落ちているようだな?」
「決めつけた発言だね」
「上がっているのか?」
「上がってるとは言ってない」
「現状維持できていると?」
「できてないよ」
「落ちてるんじゃないか」
「落ちてないとも言ってないしね」
瑞成と父親の会話に辰龍が嘲笑する。
「相変わらずの減らず口だな」
「やあ、辰龍。茶香里の売上はどうなの? 唐志龍と葉子豪が消えちゃったんだって? 御愁傷様」
「テメェ……」
挑発するような声色に苛立つ辰龍を見ながら紫煙を吐きかける。
「俺は許してないけどね、お前のこと」
「お前だぁ!? 誰に向かって口利いてんだ! あ゙あ゙ッ!?」
「お前だよ、お前。目ぇ合ってんだろ、辰龍」
「テメェッ!」
「やめないか」
辰龍が壁から身体を離したことで父親が手を叩いた。
呆れたように大きな溜め息をつきながらかぶりを振る父親は成長するにつれて兄弟の絆というものが薄れていくことを危惧していたが、もう修復不可能であることに毎日溜め息を吐き続けている。
「辰龍、また机を壊すつもりか? 今度はソファーか?」
「俺が悪いってのか!? こいつの態度に問題はねぇのか!?」
「子供かよ」
嘲笑する瑞成に拳を握りながら睨みつけるもその表情に怯えはない。
「辰龍、苛立ちを物にぶつけるな」
「わかった。こいつに直接ぶつける。許可出たんだ、恨むなよ」
「親父、呼び出した理由言ってくれる? この脳筋、撃ち殺しちゃ駄目なんでしょ?」
「辰龍、拳を下ろせ。凌鷹と喧嘩したくないだろう」
「なんで兄貴が出るんだよ!」
「卑怯じゃん」
凌鷹なら弟二人を一瞬で仕留めることができる。それは条件が重なれば、という奇跡的なものではなく、凌鷹には簡単なことだ。それがわかっているから二人は言い合いをやめて黙った。
「銃は玩具じゃないと言っただろう」
「人殺しの道具でしょ、わかってる。だから辰龍に向けたくなるんじゃん」
「瑞成」
「親父、茶香里潰して香月街広げさせてくんない? あんなとこでいつまでも屋台なんて古臭いことやってても大した儲けは出ないじゃん? 暴君が二人もいなくなった今だからこそ改革のときだと思わねぇ?」
「駄目だ」
父親の即答に辰龍が嘲笑する。
「売上を落としている香月街の拡大にメリットはない」
「そのうち落ち着くって」
「落ちた分の補填はどうする? お前が出すのか?」
「俺が? なんで? 俺個人の問題じゃないのになーんで俺が補填しなくちゃいけないわけ?」
「お前の担当区だろう」
瑞成は末っ子というのもあって、三兄弟の中で誰よりも父親をなめている。
嘲笑を堪えて溜め息をつき、やれやれとかぶりを振りながら煙草の灰を灰皿に落とした。
「あのさぁ、香月街の常連客がどこに流れてるか知ってんだよね?」
「鳳西区だろう」
「ならさぁ、問題は俺じゃなくて鳳西区を自由にしてる親父にあると思うのは俺だけ? 毎月ちゃーんと金を納めてたら自由にしていいよーなんて甘っちょろい許可出してるせいじゃん」
「瑞成、口を慎め」
「凌鷹兄さんは黙っててよ。俺は今、親父と話してんだから」
父親が凌鷹に向かって手のひらを見せたことで凌鷹はその場で腕を組むだけ。
「親父はどう思う? 俺の言ってること、間違ってると思う?」
「お前の努力不足だ」
「じゃあさ、親父に一ヶ月任せたら売上戻せんの?」
「お前の担当だ」
「あーあーあーあーあー、出たよ出たよ出たよ出たよ。これが龍豪昇だよ。高みの見物しかしないくせに現場の人間には偉そうに言うんだよ。こっちが反論したら一つ覚えみたいにそればっか。聞き飽きたっての」
「お前の手に負えんなら凌鷹に渡せばいい」
「おい親父! なんで俺じゃねぇんだよ!」
香月街に近い茶香里担当の自分ではなく、娼館や娼婦とは縁のない人生を送ってきた凌鷹に任せようとすることに声を荒げるも豪昇にはわかっていた。
「お前は私物化するだろう」
「はははははははっ! 間違いないね! 親父さすがじゃん!」
凌鷹でさえ庇いはしない。
「あー笑った。すげー的を得てんじゃん」
「殺すぞ……」
「でもさぁ、親父。俺さ、マジで思ってんだよね。鳳西区が金を払ってるからって自由にさせてんのは馬鹿じゃんって」
「瑞成、いい加減にしろ」
凌鷹の静かな注意は間違いではないが、父親に気分を害した様子はなく、表情を変えずに瑞成を見る。
「何故そう思う?」
昔から瑞成には先見の明があり、マフィアとしては誰よりも上手くやってきた。面倒事を上手くこなすための方法を見つけるのが上手いとも言える。
香月街の売上を倍にしたのは瑞成の一言からで、任せるとあっという間に金の流れができた。マフィアにとって瑞成の行動は黒龍白虎の安定した資金源を得るものとなった。
だからこそ、今回の挑発めいた言葉にも耳を傾けようとしている。
「アイツらは龍渓にとっては異物だよ。他所から来た流れ者が俺たちに敬意も払わず自分たちの国を作り上げようとしてる」
「御用達だろう?」
「もちろん。あそこは楽しいよ~。色々あっていいよね」
「問題視する理由は?」
「時代の流れだよ。アイツらを自由にさせすぎると時代の流れに合わせて龍渓は喰われることになる。奴らは金を払うことで俺たちに敬意を払ってると思わせたいんだろうけどさ、本音は別。金を払ってんだからごちゃごちゃ言ってくんなよって話」
それに異論を唱える者はいない。鳳西区は今や黒龍白虎も無視できないほど拡大しつつある。どこかで噂を聞きつけた野良たちがどんどん鳳西区に集まっている。良くも悪くも賑やかで、その賑やかさは“裏”を作る囲いとなる。賑やかであればあるほど多少の怪しさは簡単に隠せてしまう。
鳳西区に通っている瑞成だからこそわかることでもあった。
「お前ならどうする?」
「鳳西区を俺にくれるってんなら話してもいいよ」
「調子乗ってんじゃねぇぞ瑞成!」
父親に笑顔を向けていた瑞成は表情はそのままに舌打ちをして辰龍に言い放った。
「いちいちデカい声出すんじゃねぇよ。お前の声なんか耳に残したくねぇんだわ」
「んだとぉ!?」
「辰龍、外に出ていろ」
「なんで俺が──……クソッ!」
父親の表情にビクッと肩を跳ねさせたことを恥とし、壁を叩いて廊下へと出ていく。壁が大きくヘコみ、ドアの蝶番が片方外れた。
幼少期から物に当たることをやめられない息子に父親はかぶりを振った。
大広間に紅蓮の大声が響き渡る。
現在、夜の七時を過ぎ、紫雫楼は営業時間真っ只中。それなのに紫雫楼の中心で怒りを叫ぶ紅蓮を瑞鳳が許しているのは、客が一人もいないから。
鳳西区でナイトクラブがオープンしてから一週間が経つのだが、瑞鳳たちの予想は最悪の結果で裏切られ、閑古鳥が鳴いている状態となった。
「どないするん?」
雪儿が瑞鳳を見上げて問いかけるも瑞鳳は煙管を咥えながら肩を竦めるだけ。
「どうしようもないさね。売上は客次第。来る来ないも客次第。強制はできないんだよ」
「皆でナイトクラブ行って偵察する?」
「偵察したところで、だろ。向こうは乾杯しながらのどんちゃん騒ぎ、こっちは優雅に酒飲みながら芸事楽しむ。趣向が違う。真似はできない」
「チラシ作る?」
「なんの?」
「んー……紫雫楼で香姫と一緒に賭け事しませんか、とか?」
「まあ、言い換えれば悪くはないね」
瑞成に言われて、瑞鳳はすぐに香姫たちと話し合いをした。
これからどうなっていくわからない。瑞成の言うとおり、時代には波があり、それに乗れたものだけが進んでいける。変わらない良さもあるが、それに胡座をかいていてはダメだと。だから紫雫楼独自の賭け事を考えると話し、良いものが出来上がったと思えるものになったのだが、客が来ないのでは披露できない。
チラシを作る効果がないわけではないが、香月街の人間は香月街でのみチラシの配布を許可されている。他の区域に出ての配布は認められていないのだ。
瑞成の話によると香月街全体の売り上げが落ちているという。客が来ないということは香月街に足を運ぶ人の数が減っているということ。その配布活動にどれだけの意味があるのか、と迷うところではある。
しかし、やらなければ客は戻らないかもしれない。
「手伝ってくれるかい?」
「ええよ」
やってダメなら仕方ないと最悪の結果だけは頭に置いておこうと目を閉じ、雪儿と一緒にチラシを作りに向かった。
────
珍しく三兄弟が父親のもとに集まっていた。
父親の机の側に立つ凌鷹。壁に背中を預ける辰龍。ソファーに腰掛けてテーブルの上で足を組む瑞成。
彼らが仲良くテーブルを囲むことはない。
「随分と売上が落ちているようだな?」
「決めつけた発言だね」
「上がっているのか?」
「上がってるとは言ってない」
「現状維持できていると?」
「できてないよ」
「落ちてるんじゃないか」
「落ちてないとも言ってないしね」
瑞成と父親の会話に辰龍が嘲笑する。
「相変わらずの減らず口だな」
「やあ、辰龍。茶香里の売上はどうなの? 唐志龍と葉子豪が消えちゃったんだって? 御愁傷様」
「テメェ……」
挑発するような声色に苛立つ辰龍を見ながら紫煙を吐きかける。
「俺は許してないけどね、お前のこと」
「お前だぁ!? 誰に向かって口利いてんだ! あ゙あ゙ッ!?」
「お前だよ、お前。目ぇ合ってんだろ、辰龍」
「テメェッ!」
「やめないか」
辰龍が壁から身体を離したことで父親が手を叩いた。
呆れたように大きな溜め息をつきながらかぶりを振る父親は成長するにつれて兄弟の絆というものが薄れていくことを危惧していたが、もう修復不可能であることに毎日溜め息を吐き続けている。
「辰龍、また机を壊すつもりか? 今度はソファーか?」
「俺が悪いってのか!? こいつの態度に問題はねぇのか!?」
「子供かよ」
嘲笑する瑞成に拳を握りながら睨みつけるもその表情に怯えはない。
「辰龍、苛立ちを物にぶつけるな」
「わかった。こいつに直接ぶつける。許可出たんだ、恨むなよ」
「親父、呼び出した理由言ってくれる? この脳筋、撃ち殺しちゃ駄目なんでしょ?」
「辰龍、拳を下ろせ。凌鷹と喧嘩したくないだろう」
「なんで兄貴が出るんだよ!」
「卑怯じゃん」
凌鷹なら弟二人を一瞬で仕留めることができる。それは条件が重なれば、という奇跡的なものではなく、凌鷹には簡単なことだ。それがわかっているから二人は言い合いをやめて黙った。
「銃は玩具じゃないと言っただろう」
「人殺しの道具でしょ、わかってる。だから辰龍に向けたくなるんじゃん」
「瑞成」
「親父、茶香里潰して香月街広げさせてくんない? あんなとこでいつまでも屋台なんて古臭いことやってても大した儲けは出ないじゃん? 暴君が二人もいなくなった今だからこそ改革のときだと思わねぇ?」
「駄目だ」
父親の即答に辰龍が嘲笑する。
「売上を落としている香月街の拡大にメリットはない」
「そのうち落ち着くって」
「落ちた分の補填はどうする? お前が出すのか?」
「俺が? なんで? 俺個人の問題じゃないのになーんで俺が補填しなくちゃいけないわけ?」
「お前の担当区だろう」
瑞成は末っ子というのもあって、三兄弟の中で誰よりも父親をなめている。
嘲笑を堪えて溜め息をつき、やれやれとかぶりを振りながら煙草の灰を灰皿に落とした。
「あのさぁ、香月街の常連客がどこに流れてるか知ってんだよね?」
「鳳西区だろう」
「ならさぁ、問題は俺じゃなくて鳳西区を自由にしてる親父にあると思うのは俺だけ? 毎月ちゃーんと金を納めてたら自由にしていいよーなんて甘っちょろい許可出してるせいじゃん」
「瑞成、口を慎め」
「凌鷹兄さんは黙っててよ。俺は今、親父と話してんだから」
父親が凌鷹に向かって手のひらを見せたことで凌鷹はその場で腕を組むだけ。
「親父はどう思う? 俺の言ってること、間違ってると思う?」
「お前の努力不足だ」
「じゃあさ、親父に一ヶ月任せたら売上戻せんの?」
「お前の担当だ」
「あーあーあーあーあー、出たよ出たよ出たよ出たよ。これが龍豪昇だよ。高みの見物しかしないくせに現場の人間には偉そうに言うんだよ。こっちが反論したら一つ覚えみたいにそればっか。聞き飽きたっての」
「お前の手に負えんなら凌鷹に渡せばいい」
「おい親父! なんで俺じゃねぇんだよ!」
香月街に近い茶香里担当の自分ではなく、娼館や娼婦とは縁のない人生を送ってきた凌鷹に任せようとすることに声を荒げるも豪昇にはわかっていた。
「お前は私物化するだろう」
「はははははははっ! 間違いないね! 親父さすがじゃん!」
凌鷹でさえ庇いはしない。
「あー笑った。すげー的を得てんじゃん」
「殺すぞ……」
「でもさぁ、親父。俺さ、マジで思ってんだよね。鳳西区が金を払ってるからって自由にさせてんのは馬鹿じゃんって」
「瑞成、いい加減にしろ」
凌鷹の静かな注意は間違いではないが、父親に気分を害した様子はなく、表情を変えずに瑞成を見る。
「何故そう思う?」
昔から瑞成には先見の明があり、マフィアとしては誰よりも上手くやってきた。面倒事を上手くこなすための方法を見つけるのが上手いとも言える。
香月街の売上を倍にしたのは瑞成の一言からで、任せるとあっという間に金の流れができた。マフィアにとって瑞成の行動は黒龍白虎の安定した資金源を得るものとなった。
だからこそ、今回の挑発めいた言葉にも耳を傾けようとしている。
「アイツらは龍渓にとっては異物だよ。他所から来た流れ者が俺たちに敬意も払わず自分たちの国を作り上げようとしてる」
「御用達だろう?」
「もちろん。あそこは楽しいよ~。色々あっていいよね」
「問題視する理由は?」
「時代の流れだよ。アイツらを自由にさせすぎると時代の流れに合わせて龍渓は喰われることになる。奴らは金を払うことで俺たちに敬意を払ってると思わせたいんだろうけどさ、本音は別。金を払ってんだからごちゃごちゃ言ってくんなよって話」
それに異論を唱える者はいない。鳳西区は今や黒龍白虎も無視できないほど拡大しつつある。どこかで噂を聞きつけた野良たちがどんどん鳳西区に集まっている。良くも悪くも賑やかで、その賑やかさは“裏”を作る囲いとなる。賑やかであればあるほど多少の怪しさは簡単に隠せてしまう。
鳳西区に通っている瑞成だからこそわかることでもあった。
「お前ならどうする?」
「鳳西区を俺にくれるってんなら話してもいいよ」
「調子乗ってんじゃねぇぞ瑞成!」
父親に笑顔を向けていた瑞成は表情はそのままに舌打ちをして辰龍に言い放った。
「いちいちデカい声出すんじゃねぇよ。お前の声なんか耳に残したくねぇんだわ」
「んだとぉ!?」
「辰龍、外に出ていろ」
「なんで俺が──……クソッ!」
父親の表情にビクッと肩を跳ねさせたことを恥とし、壁を叩いて廊下へと出ていく。壁が大きくヘコみ、ドアの蝶番が片方外れた。
幼少期から物に当たることをやめられない息子に父親はかぶりを振った。
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