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新天地
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あれから何度か途中で町や村に寄って休憩しつつ、夕方頃に王都から3つ先の町へ付いた。
聞いた話では、モンス伯爵領だという。
私はボルモン伯爵家次女として生まれ、結婚前まではそれなりに令嬢らしい生活をしていた。
のんびりしたお父様、キビキビしているお母様、いつも優しく私を見守ってくれるお姉様と跡を付いてくる弟。
ルティ家に嫁いでからは最初は良かった。
いままでと何ら変わりのない生活をさせてもらえていたし、使用人や旦那様とも特に仲が悪いということもなかった。
おかしくなったのは、長男セスを産んだ後からだ。
旦那様が私自身で子育てすることを嫌がり、子どもを取り上げて乳母に預けたのだ。
私は絶望したわ・・私の産んだ可愛い子ども、母親の愛情を知らずに育ってしまうのね・・
そのまま私は屋敷内でも特定の場所以外は出歩かせてもらえなくなった。
元々結婚してからは外に出してもらえていなかったため、特にはしていなかったのだけど。
その2年後、次男のマトワを出産したが、セスの時とは違い産まれて直ぐに顔も見せられることなく乳母のもとに連れられていった。
旦那様・・なぜこのようなことを・・
何を言っても無駄なことはわかっている為、私は抵抗することも諦めた。
しかしある日、聞いてみた。
「なぜ私から子どもを話したのです?」と。
旦那様は苦しそうに笑い、「お前が私以外を見るのが耐えられない、お前は私のだたとえ息子であろうと、私以外の男へお前の気持ちが向けられることなど許せないんだよ」
と話してくださった。
しばらくして、あの森の奥の小屋へと連れられた。
最初は気がおかしくなるかと思ったけど、慣れればなんてことはなかった。
だけど空腹はどうしようもない・・
体力は無くなり、口数ももちろん減る、話す相手が居ないから。
それに明らかに栄養失調・・
こればかりは治しようが無いのだ。
助け出される数ヶ月前からは、なんと食料を持ってきてくれる人も居なくなったのだ。
きっと旦那様は私のことを忘れてしまったのだろう。
まぁ、連れ出してくれたみんなには本当に感謝しかない。
途中の町で医者にも診せてくれて、薬や今後の食事療法、生活の仕方も聞いてくれていた。
さて・・モンス家ではどのような生活が待っているかしら・・
私も微力ながらお仕事しないといけないわね。
と考えながらモルトに抱えられて伯爵家の玄関へ案内された。
恥ずかしいことに、まだ歩けないのだ(苦笑)
屋敷の扉が開かれて、執事が出てきた。
こちらは代表してナインが対応しくれて、みんなで頭を下げて挨拶する。
「ほほっ私はモンス伯爵家執事長のトレイルと申します。
ようこそ遠いところからお越しくださいました。
事情は旦那様からお聞きしております。
ささ、早くお入りになってください、旦那様がお待ちですよ。」
丁寧に伝えてくれる。
ナインもお辞儀をして、
「温かいお言葉、誠に感謝致します。
私はルティ家元執事長ナインと申します、こちらは元侍女長のレナにございます。
では、あまりお待たせしてもいけませんので向かわせていただきます。
みんな失礼のないように。」
「「「「「「はいっ」」」」」」
聞いた話では、モンス伯爵領だという。
私はボルモン伯爵家次女として生まれ、結婚前まではそれなりに令嬢らしい生活をしていた。
のんびりしたお父様、キビキビしているお母様、いつも優しく私を見守ってくれるお姉様と跡を付いてくる弟。
ルティ家に嫁いでからは最初は良かった。
いままでと何ら変わりのない生活をさせてもらえていたし、使用人や旦那様とも特に仲が悪いということもなかった。
おかしくなったのは、長男セスを産んだ後からだ。
旦那様が私自身で子育てすることを嫌がり、子どもを取り上げて乳母に預けたのだ。
私は絶望したわ・・私の産んだ可愛い子ども、母親の愛情を知らずに育ってしまうのね・・
そのまま私は屋敷内でも特定の場所以外は出歩かせてもらえなくなった。
元々結婚してからは外に出してもらえていなかったため、特にはしていなかったのだけど。
その2年後、次男のマトワを出産したが、セスの時とは違い産まれて直ぐに顔も見せられることなく乳母のもとに連れられていった。
旦那様・・なぜこのようなことを・・
何を言っても無駄なことはわかっている為、私は抵抗することも諦めた。
しかしある日、聞いてみた。
「なぜ私から子どもを話したのです?」と。
旦那様は苦しそうに笑い、「お前が私以外を見るのが耐えられない、お前は私のだたとえ息子であろうと、私以外の男へお前の気持ちが向けられることなど許せないんだよ」
と話してくださった。
しばらくして、あの森の奥の小屋へと連れられた。
最初は気がおかしくなるかと思ったけど、慣れればなんてことはなかった。
だけど空腹はどうしようもない・・
体力は無くなり、口数ももちろん減る、話す相手が居ないから。
それに明らかに栄養失調・・
こればかりは治しようが無いのだ。
助け出される数ヶ月前からは、なんと食料を持ってきてくれる人も居なくなったのだ。
きっと旦那様は私のことを忘れてしまったのだろう。
まぁ、連れ出してくれたみんなには本当に感謝しかない。
途中の町で医者にも診せてくれて、薬や今後の食事療法、生活の仕方も聞いてくれていた。
さて・・モンス家ではどのような生活が待っているかしら・・
私も微力ながらお仕事しないといけないわね。
と考えながらモルトに抱えられて伯爵家の玄関へ案内された。
恥ずかしいことに、まだ歩けないのだ(苦笑)
屋敷の扉が開かれて、執事が出てきた。
こちらは代表してナインが対応しくれて、みんなで頭を下げて挨拶する。
「ほほっ私はモンス伯爵家執事長のトレイルと申します。
ようこそ遠いところからお越しくださいました。
事情は旦那様からお聞きしております。
ささ、早くお入りになってください、旦那様がお待ちですよ。」
丁寧に伝えてくれる。
ナインもお辞儀をして、
「温かいお言葉、誠に感謝致します。
私はルティ家元執事長ナインと申します、こちらは元侍女長のレナにございます。
では、あまりお待たせしてもいけませんので向かわせていただきます。
みんな失礼のないように。」
「「「「「「はいっ」」」」」」
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