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彼女の笑顔
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*久しぶりにヒロイン目線のお話です。ヒロインなのに遠ざかってました;
ルティ家が追い詰められていることを知らないクラナは・・・
どうにか体調も戻り、トルディア家の元で精神的にも安定してきていた。
今日も今日とて、ミラ様やリオル様も手の空いた時を見計らって会いに来て下さるし、なんなら侍女がいつも私の興味を示しそうな物を持ってきてくれて、一緒に話しながら作業したりね。
その中でも、少しずつ花嫁修業が進行していたなんて誰が知り得ましょう。
ミラ様主導で私の負担にならない程度にと知らずのうちに勉強させられていたようです。
・・・
まぁ、とはいっても私も楽しんで学んでいるので全く問題はないのです。
えぇ・・
この時はただそう思っていたのだけど。
ある日の午後、ミラ様とお茶会をしていたときのこと、
「ねぇクラナ、少し重たいかもと思って話していなかったのだけど・・
貴女もだいぶ回復しているし、いつか話さなくてはいけないことだし。」
ミラ様のお言葉に、首をコテンと傾けてなんでしょう?と返す。
ミラ様は少しプルプルしながら、
「んんっ、クラナあのね、貴女さえ良ければこれから先もリオルと居てくれないかしら?」
「え?リオル様と?」
「えぇ・・
いまはペアだけでしょう?でも、ゆくゆくは婚約してそれから結婚してもらえないかと思っているの。
でも、貴女はまだ幼いわ・・もしかしたらこの先、リオルよりも素敵な相手と巡り合ったら・・とそんな考えもあってね。
だから、言おうか迷ったのよ。
それに、ペアを組んで間もないし。」
なるほど・・お嫁に来て欲しいと言ってくれているのね。
こちらで過ごすようになってからはトルディア家のご家族、使用人の皆さんも大好きになった。
リオル様のことはもちろん。
だから、嫁入りのお願いはとても嬉しい。
けれど・・・
「ミラ様、そのお話、私としては皆さんのことが大好きです、リオル様なんて・・・
いえ、リオル様のことは実は以前からずっとお慕いしていました。
なので私としてはリオル様のお嫁さんになりたいって思っています。
だけど、リオル様の気持ちがわからないので、いますぐにお返事は出来ないんです。
来週、またリオル様とお茶会の約束をしてるのでその時に頑張ってリオル様に聞きたいと思います!
そのあとでお返事してもよいですか?」
あらっ
と手で口元を抑えながら、微笑んでくれたミラ様はとても美しかった。
「えぇ、えぇ、もちろんよ!
クラナはリオルのこと好きで居てくれていたのね。
こんなに良い子に想われて、あの子も幸せね。
リオルのこと好きになってくれてありがとうっ
お返事待ってるわね。
気軽な気持ちでね、大事にはならないから大丈夫よ♪
あ、紅茶が冷めてしまったわね、すぐ淹れ直してもらいましょ!」
ミラ様・・・ありがとうございますっ
静かに胸元でキュっと手を握りしめたクラナにミラ様もメイドたちも優しく微笑んでくれた。
トルディア家・・とっても温かい場所、キッシュ家と変わらない私が私で居られる場所。
私はここで暮らせるといいな、と未来に思いを馳せる。
そんな2人のお茶会をリオルは屋敷の2階バルコニーからそっと眺めていた。
笑顔を取り戻したクラナに安堵し、楽しそうに相手をしている母にも優しさが込み上げる。
「母上・・クラナの支えになってくれているんだな・・」
ボソっと呟いて、今度母上にはお礼として、クラナには快復祝いとして何か街で買ってこようかと思案する。
よく晴れた、自身の瞳のような空色を見て、ふふっと微笑む。
”明日も彼女が笑顔で居られますように”
ルティ家が追い詰められていることを知らないクラナは・・・
どうにか体調も戻り、トルディア家の元で精神的にも安定してきていた。
今日も今日とて、ミラ様やリオル様も手の空いた時を見計らって会いに来て下さるし、なんなら侍女がいつも私の興味を示しそうな物を持ってきてくれて、一緒に話しながら作業したりね。
その中でも、少しずつ花嫁修業が進行していたなんて誰が知り得ましょう。
ミラ様主導で私の負担にならない程度にと知らずのうちに勉強させられていたようです。
・・・
まぁ、とはいっても私も楽しんで学んでいるので全く問題はないのです。
えぇ・・
この時はただそう思っていたのだけど。
ある日の午後、ミラ様とお茶会をしていたときのこと、
「ねぇクラナ、少し重たいかもと思って話していなかったのだけど・・
貴女もだいぶ回復しているし、いつか話さなくてはいけないことだし。」
ミラ様のお言葉に、首をコテンと傾けてなんでしょう?と返す。
ミラ様は少しプルプルしながら、
「んんっ、クラナあのね、貴女さえ良ければこれから先もリオルと居てくれないかしら?」
「え?リオル様と?」
「えぇ・・
いまはペアだけでしょう?でも、ゆくゆくは婚約してそれから結婚してもらえないかと思っているの。
でも、貴女はまだ幼いわ・・もしかしたらこの先、リオルよりも素敵な相手と巡り合ったら・・とそんな考えもあってね。
だから、言おうか迷ったのよ。
それに、ペアを組んで間もないし。」
なるほど・・お嫁に来て欲しいと言ってくれているのね。
こちらで過ごすようになってからはトルディア家のご家族、使用人の皆さんも大好きになった。
リオル様のことはもちろん。
だから、嫁入りのお願いはとても嬉しい。
けれど・・・
「ミラ様、そのお話、私としては皆さんのことが大好きです、リオル様なんて・・・
いえ、リオル様のことは実は以前からずっとお慕いしていました。
なので私としてはリオル様のお嫁さんになりたいって思っています。
だけど、リオル様の気持ちがわからないので、いますぐにお返事は出来ないんです。
来週、またリオル様とお茶会の約束をしてるのでその時に頑張ってリオル様に聞きたいと思います!
そのあとでお返事してもよいですか?」
あらっ
と手で口元を抑えながら、微笑んでくれたミラ様はとても美しかった。
「えぇ、えぇ、もちろんよ!
クラナはリオルのこと好きで居てくれていたのね。
こんなに良い子に想われて、あの子も幸せね。
リオルのこと好きになってくれてありがとうっ
お返事待ってるわね。
気軽な気持ちでね、大事にはならないから大丈夫よ♪
あ、紅茶が冷めてしまったわね、すぐ淹れ直してもらいましょ!」
ミラ様・・・ありがとうございますっ
静かに胸元でキュっと手を握りしめたクラナにミラ様もメイドたちも優しく微笑んでくれた。
トルディア家・・とっても温かい場所、キッシュ家と変わらない私が私で居られる場所。
私はここで暮らせるといいな、と未来に思いを馳せる。
そんな2人のお茶会をリオルは屋敷の2階バルコニーからそっと眺めていた。
笑顔を取り戻したクラナに安堵し、楽しそうに相手をしている母にも優しさが込み上げる。
「母上・・クラナの支えになってくれているんだな・・」
ボソっと呟いて、今度母上にはお礼として、クラナには快復祝いとして何か街で買ってこようかと思案する。
よく晴れた、自身の瞳のような空色を見て、ふふっと微笑む。
”明日も彼女が笑顔で居られますように”
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