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魔酔いの森
第三十九話
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オーグ式シャワーは、やはり寒い!
より寒く感じるのは、村より標高が高く、キャンプファイヤーが小さいからだろう。
内容は読まなかったけど、口論が長引いて、出るタイミングを逃したのもある。
こういう時は、ミゲル茶を飲んで体を温めよう!
「ノルはポーションを作れるのね! 誰に師事したの?」
「このお茶の作り方なら、オーグの村の南にある植林地帯のミゲルさんに教わったよ」
ケレンというか、オーグは南には行かないそうだ。
三人とも、南に植林地帯があることも知らなかった。
「これを作るために、誰かに師事しないといけないの?」
「ええ。材料と調合方法は公開されてないから、薬師か聖女に教わるしかないのよ」
理解した。
聖女アイリスが、ミゲルさんに教える光景が目に浮かんだ。
ケレンが、僕の作る様子を熱心に見てたので、分かる範囲で教えてあげた。
「えっ! そんなものが入ってたの!?」
竹の葉が意外だったようだ。
北上するほど希少になる上、見掛けても近寄らないとのこと。
「私たち……石持ちだから……」
「石持ち」の石とは、夜の雫のモヤに曝され、心臓に作られるという「黒い血の石」の事だろう。
あの竹は、「石持ちの四足に噛み付く」とキイツさんに教わった。
「攻撃された?」
「ううん……」
ふるふると頭を振るケレンは、散乱した「黒い血の石」の破片の方が怖いらしい。
理解した。
猛獣化したオーグというのが、遠征組の正体のようだ。
「抵抗があったら、無理して飲まなくて良いよ」
「大丈夫! 前にも飲んだことあるから」
ケレンが茶碗を持ってきてくれた。
滑石を丁寧に加工して作られたそれは、厚みが程よく、全体的に丸味を帯びた造形がとても美しい。
「綺麗でしょ? アルトスで作ってるって聞いたわ」
「うん! 美しい茶碗だね」
この茶碗は、ケレン達が北西を探索してる時に、猛獣に襲われてたアルトスの行商人を助け、そのお礼に貰ったそうだ。
行商人はフィシニウス領を目指してたとか。
するとこれは、オーグの村で切り出した滑石だろうな。
アルトスに運んで加工してから、フィシニウスに輸出してるのかも。
「すごい! 美味しい!」
「器が良いと、色も、味も引き立つね」
実際、いつもは「澄んだ青色」のミゲル茶が、滑石の茶碗に注ぐと、「鮮やかな青色」に見えた。
淹れ方に違いがあるとすれば、ペットボトルの水を使ったくらいだけど、これは関係ないと思う。
「何だか……、ノルには、して貰ってばっかり……」
「気にしなくても良いど、それじゃあ、代わりに、僕の懸念について、ケレンの考えを聞かせてくれる?」
その前提として、キシラ達との関係を話した。
「これだから年増は……」と憤ったケレンは、質問の趣旨を察したようだ。
「私はノルの膝を折ったりしないわ。官能小説じゃあるまいし……」
「それは良かった」
でも、ケウナとケラニは、予測できない所があるそうだ。
二人とも、生まれた時には角があり、それが理由で親に虐げられたかららしい。
うん、そんな気はしてた。
ケウナとケラニの辿々しさは、心の傷の深さの表れだと思う。
「ケラニはまだガキだから構う必要ないけど、ケウナはちょっと心配よね……」
「やっぱり、そうなるか……」
「ケレンは?」と水を向けたら、「私は魔女だから」とはぐらかされた。
あまり警戒する必要が無いと思いたい。
「そのお茶、自分も貰っていいです……?」
「もちろん! これからは、食事のときにも提供するよ」
シャワーを浴び終えたケラニも、やはり寒かったらしい。
震えながらお茶を啜る様子は、確かに高校生くらいに見える。
額の左右に生えた角は、鬼のイメージに近いかも。
「そうだ! 水はどこで確保すれば良い? 樹液のお茶でも構わないなら良いんだけど……」
「あ、水汲みは自分の仕事なので、必要なときに言ってくれれば渡すです」
行動範囲が一番広いケラニなら、湧き水の場所を見つけられるのも納得だ。
水の入った革袋を持ってきて、ミゲルさんから貰った水筒に注いでくれた。
「き、き、今日は、さ、寒いな……!」
「指がふやけるまでするからよ」
ケウナが言葉を詰まらせて紫色になってたので、お茶を渡すことにした。
僕が近付いたら、却って仰け反ってしまったけど、お茶を啜って落ち着いたようだ。
側頭部上方の左右にある角を見られるのが、恥ずかしかったのかも知れない。
「ケウナ、恥ずかしがらなくても大丈夫だよ。僕は気にしないし、絶対に拒絶しないからね」
「う、う……、う、うむ……」
四人でキャンプファイヤーに当たりながら、「それでも寒い」という話になって、ケラニが追加の薪を拾いに行った。
ケレンが枝角ウサギのスープをかき混ぜながら、「村が闇に覆われた影響かも」と話し始めた。
「古文書に、『冥界は常闇、極寒の地』とあるの」
「その空気が、ここまで流れて来てるかも知れないと……」
確証はなくても、今までに経験のない寒さだから、関連性が疑われるというのがケレンの考えらしい。
キシラ達は大丈夫かな……?
形容し難い不思議な関係だったけど、彼女たちが不幸になるのは望ましくない。
「集団が心配?」
「うん。悪い人たちではなかったし、関係も良好に保てたからね……」
「ノルは変わってるわ!」と呆れたようにケレンが言った。
ケウナまで深く頷くってことは、キイラが僕を「変だ」と言った理由と同じだろう。
「心配ないわ。私たちはそんなに弱くないし、こんな風に厚着すれば済む話よ」
「それもそうだね」
僕は穴の空いたジャケットを、ケレン達は毛皮のコートを羽織っていた。
ケレン達の内着は、いつもの局所を隠す程度の革服だけだから、却ってセクシーに見える。
「ノルは服も変よね。こんな布、バールでも作れないと思うわ」
「僕の世界だと、その毛皮のコートは高級品だから、とても買えないよ」
オーグの常識では、毛皮のコートは買うものじゃなくて、熊を殺して作るもの。
熊が猛獣化した猛獣熊なら、更に品質が良く、耐久性も高くなるのだとか。
「猛獣熊の群れを上流で発見したです」
「不味いわね……」
薪と水を持って戻ったケラニの報告では、今のところ移動する様子はないそうだ。
冷たい空気から身を守るために、複数で固まって一夜を過ごすのかも知れないと。
「明け方に大群になる可能性が高いわ……」
「クラウド? ホード……?」
僕には馴染みのない言葉ばかりだ。
「夕食のときに教える」とケレンが言った。
より寒く感じるのは、村より標高が高く、キャンプファイヤーが小さいからだろう。
内容は読まなかったけど、口論が長引いて、出るタイミングを逃したのもある。
こういう時は、ミゲル茶を飲んで体を温めよう!
「ノルはポーションを作れるのね! 誰に師事したの?」
「このお茶の作り方なら、オーグの村の南にある植林地帯のミゲルさんに教わったよ」
ケレンというか、オーグは南には行かないそうだ。
三人とも、南に植林地帯があることも知らなかった。
「これを作るために、誰かに師事しないといけないの?」
「ええ。材料と調合方法は公開されてないから、薬師か聖女に教わるしかないのよ」
理解した。
聖女アイリスが、ミゲルさんに教える光景が目に浮かんだ。
ケレンが、僕の作る様子を熱心に見てたので、分かる範囲で教えてあげた。
「えっ! そんなものが入ってたの!?」
竹の葉が意外だったようだ。
北上するほど希少になる上、見掛けても近寄らないとのこと。
「私たち……石持ちだから……」
「石持ち」の石とは、夜の雫のモヤに曝され、心臓に作られるという「黒い血の石」の事だろう。
あの竹は、「石持ちの四足に噛み付く」とキイツさんに教わった。
「攻撃された?」
「ううん……」
ふるふると頭を振るケレンは、散乱した「黒い血の石」の破片の方が怖いらしい。
理解した。
猛獣化したオーグというのが、遠征組の正体のようだ。
「抵抗があったら、無理して飲まなくて良いよ」
「大丈夫! 前にも飲んだことあるから」
ケレンが茶碗を持ってきてくれた。
滑石を丁寧に加工して作られたそれは、厚みが程よく、全体的に丸味を帯びた造形がとても美しい。
「綺麗でしょ? アルトスで作ってるって聞いたわ」
「うん! 美しい茶碗だね」
この茶碗は、ケレン達が北西を探索してる時に、猛獣に襲われてたアルトスの行商人を助け、そのお礼に貰ったそうだ。
行商人はフィシニウス領を目指してたとか。
するとこれは、オーグの村で切り出した滑石だろうな。
アルトスに運んで加工してから、フィシニウスに輸出してるのかも。
「すごい! 美味しい!」
「器が良いと、色も、味も引き立つね」
実際、いつもは「澄んだ青色」のミゲル茶が、滑石の茶碗に注ぐと、「鮮やかな青色」に見えた。
淹れ方に違いがあるとすれば、ペットボトルの水を使ったくらいだけど、これは関係ないと思う。
「何だか……、ノルには、して貰ってばっかり……」
「気にしなくても良いど、それじゃあ、代わりに、僕の懸念について、ケレンの考えを聞かせてくれる?」
その前提として、キシラ達との関係を話した。
「これだから年増は……」と憤ったケレンは、質問の趣旨を察したようだ。
「私はノルの膝を折ったりしないわ。官能小説じゃあるまいし……」
「それは良かった」
でも、ケウナとケラニは、予測できない所があるそうだ。
二人とも、生まれた時には角があり、それが理由で親に虐げられたかららしい。
うん、そんな気はしてた。
ケウナとケラニの辿々しさは、心の傷の深さの表れだと思う。
「ケラニはまだガキだから構う必要ないけど、ケウナはちょっと心配よね……」
「やっぱり、そうなるか……」
「ケレンは?」と水を向けたら、「私は魔女だから」とはぐらかされた。
あまり警戒する必要が無いと思いたい。
「そのお茶、自分も貰っていいです……?」
「もちろん! これからは、食事のときにも提供するよ」
シャワーを浴び終えたケラニも、やはり寒かったらしい。
震えながらお茶を啜る様子は、確かに高校生くらいに見える。
額の左右に生えた角は、鬼のイメージに近いかも。
「そうだ! 水はどこで確保すれば良い? 樹液のお茶でも構わないなら良いんだけど……」
「あ、水汲みは自分の仕事なので、必要なときに言ってくれれば渡すです」
行動範囲が一番広いケラニなら、湧き水の場所を見つけられるのも納得だ。
水の入った革袋を持ってきて、ミゲルさんから貰った水筒に注いでくれた。
「き、き、今日は、さ、寒いな……!」
「指がふやけるまでするからよ」
ケウナが言葉を詰まらせて紫色になってたので、お茶を渡すことにした。
僕が近付いたら、却って仰け反ってしまったけど、お茶を啜って落ち着いたようだ。
側頭部上方の左右にある角を見られるのが、恥ずかしかったのかも知れない。
「ケウナ、恥ずかしがらなくても大丈夫だよ。僕は気にしないし、絶対に拒絶しないからね」
「う、う……、う、うむ……」
四人でキャンプファイヤーに当たりながら、「それでも寒い」という話になって、ケラニが追加の薪を拾いに行った。
ケレンが枝角ウサギのスープをかき混ぜながら、「村が闇に覆われた影響かも」と話し始めた。
「古文書に、『冥界は常闇、極寒の地』とあるの」
「その空気が、ここまで流れて来てるかも知れないと……」
確証はなくても、今までに経験のない寒さだから、関連性が疑われるというのがケレンの考えらしい。
キシラ達は大丈夫かな……?
形容し難い不思議な関係だったけど、彼女たちが不幸になるのは望ましくない。
「集団が心配?」
「うん。悪い人たちではなかったし、関係も良好に保てたからね……」
「ノルは変わってるわ!」と呆れたようにケレンが言った。
ケウナまで深く頷くってことは、キイラが僕を「変だ」と言った理由と同じだろう。
「心配ないわ。私たちはそんなに弱くないし、こんな風に厚着すれば済む話よ」
「それもそうだね」
僕は穴の空いたジャケットを、ケレン達は毛皮のコートを羽織っていた。
ケレン達の内着は、いつもの局所を隠す程度の革服だけだから、却ってセクシーに見える。
「ノルは服も変よね。こんな布、バールでも作れないと思うわ」
「僕の世界だと、その毛皮のコートは高級品だから、とても買えないよ」
オーグの常識では、毛皮のコートは買うものじゃなくて、熊を殺して作るもの。
熊が猛獣化した猛獣熊なら、更に品質が良く、耐久性も高くなるのだとか。
「猛獣熊の群れを上流で発見したです」
「不味いわね……」
薪と水を持って戻ったケラニの報告では、今のところ移動する様子はないそうだ。
冷たい空気から身を守るために、複数で固まって一夜を過ごすのかも知れないと。
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「夕食のときに教える」とケレンが言った。
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