両想い

黒神真司

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両想い

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やまないなぁ
そう思って下校をためらっていた
なんだ、傘持ってないの?
振り向いて息を呑んだ
うん…
大好きなあの人だ!
駅まで送ってくよ
彼は言うなり傘をさした
心の準備が…
でも勇気を出して寄り添った
一緒に歩きながら
なにを話せばいいんだろう…?
なんでもいい
あなたさえいてくれたら
ねぇ
不意にあなたが切り出した
俺、実は、前から、おまえのこと…
視線を合わさずボソッと彼が言った
彼の顔が耳まで赤かった
わたしは心臓がバクバク鳴って
顔が真っ赤になって
うつむいてしまって…
あ、ごめんな…その…
ちがうの、ありがとう!
とっさに精一杯の本音が出せた
え?
彼は驚いてわたしを見た
わたしも彼の瞳をじっと見つめた
それからわたしたちは
駅までの道を初めての相合傘で歩いた
お互いあまりしゃべらなかったけど
やさしいオーラがふたりを包んでいた
もうわたしたちは昨日までとは違う
うれしい特別なふたりだった
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