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密着! 夏休み旅行!
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風呂から上がった後でもスキンシップは止まらない。急に入ってきたのにも驚いたが、武藤様に満足そうにされればこれ以上文句も言えないのがオタク心というものだ。
とはいえ。
「……なぁー武藤様」
ぶおおおお
「武藤クーン」
ぶおおおおお
「……瑛一くん」
「何だ」
「なんでこれは聞いてるんだよ」
ドライヤーの熱風が髪を貫通して頭皮に当たる。濡れた髪が徐々に乾いていき、ヘアミルクの甘い匂いがふわりと薫ってきていた。
熱風のせいでなく顔が熱い。
いつも着てるダルダルの毛玉生えたスウェットでソファに座った武藤様の足元に寄りかかっている。
「別にこんな、わざわざ乾かさなくていいって! 大体武藤様の髪まだ乾いてないだろ!」
「俺は自然乾燥派だが?」
「それでそんなウルツヤサラサラ髪なの……? 遺伝子の勝利……??」
普段滅多に乾かさないからか、他人の髪を乾かすのが楽しいらしい。辿々しい手つきが頭皮を撫で、熱くないよう考えてくれているらしく細かく熱風が動いていた。
風呂から上がり、日課のスキンケアを終えリビングに戻ってくれば、床に落ちない程度に乾かしたほぼ何もしてない武藤様と目があった。
部屋から持ち出してきたドライヤーを見て呼ばれたかと思ったら、あれよあれよという間にこの体制になったというわけだ。
「おい、これどうやったら乾くんだ」
「根本から乾かすようにして、一箇所に熱風当てると髪痛むから……」
「ん」
おぼつかない手つきだが武藤様はやればなんでも出来るので、想定より上手く乾いている。
逃がさないようにか武藤様の足は俺を拘束するように挟んでいて、風呂に入っていた時よりも距離が近い……気がする。
心臓が脈打っている。違う違う、俺はガチ恋勢じゃない! こんなことでドキドキしないし逃げたくならないしずっと続けばいいなんて思ってない!
「も、もういいだろ、武藤様、やらないんなら覚えなくても」
「お前がやんだろうが」
「お、俺はやるけどっ!」
うあーー恥ずかしくてなんだか泣きそうだ。心臓がお祭り騒ぎ、ドコドコ言ってる。武藤様の手は熱くて、炎みたいで、誰かに助けを求めたいような邪魔されたくないような気持ちになってしまう。
こんなんじゃ真道を笑えない。触れられる場所から煩悩が広がっていって身動きが取れない。
「ッハ、首赤」
「んひっ!?」
頸をするりと撫でられて思わず変な声が出る。体が跳ねて、ゾワゾワしたものが背筋を通った。くすぐったいけど不快じゃない。
「変な声」
「出させてるのは武藤様だろ……!!」
「そりゃそうだ」
「ぅ、あっ、ちょっと、触んの……ッ!」
顎をくすぐられ、喉仏をなぞられる。武藤様は綺麗だが確かに男の手で、熱い体温がとかしてこようとする。なんか手つきがいやらしい、気がする。気持ち。
武藤様が俺にえっちなことをするはずがないので気のせいだけど。
「ちょ、と武藤様! やめ……っう」
武藤様より今は俺の方があっつい自信がある。顎を撫でていた手を止めようとして自分の手を重ねれば、するりと指の間に侵入される。俗にいう恋人繋ぎというやつだ。
武藤様のファンなのに、イブキばかり構ってて拗ねてるんだと思ってた。変なドラマの影響で出力が違うだけで、でもこれって本当に拗ねてるだけ?
(期待するな、期待するな! 分を弁えろ)
普通の顔で笑って欲しいだけだ。一目見た時から憧れていた。一年生の頃、凛と立つ姿とあまりに正しいカリスマに魅了されたモブの一人。
それが俺だった。
「……お前、なんて顔してんだ」
「え、」
ぐい、と顔を上げられる。覗き込んだ武藤様の目に俺の顔が映った。無理やり顔を上げさせられたというのに痛みを訴えることもなく、その綺麗な瞳に映った自分の顔に絶句した。
(……俺、こんな顔)
そこには、欲に塗れた男の顔。
武藤様を見つめるユニコーンと同じ顔をした男が居た。
『イキった後輩を躾けてやんのも先輩の役目、ってね!』
『センパイ~? もしかして、センパイもまとめて犯されに来たんですかぁ?』
『武藤さまはあんたなんかに構っていい人じゃない! そんなことも分からないの!?』
違う。あれはもう終わったことだ。獅童君が罰を与えた、彼らも反省している。獅童くんが許した以上責めるのはお門違い。なら、俺は何をこんなに。
(──ルールを護らない奴はな、)
護られるべきでは、ない。
全てのことは暗黙のルールで成り立っている。武藤さまが警戒なく俺に接せるのは、俺が彼に恋をしないから。耐えようもない激情に身を任せることがないから。
違う。武藤様のせいにしてはいけない。
俺自身が、俺を許すには、俺の科したルールを護る必要がある──。
「……ッ!」
「っおい! どこ行くんだ!」
血の気が引いた。跳ねるように起きて、武藤様の拘束を振り解いて一目散に玄関に向かう。とにかくここから逃げ出したい。
このぬるま湯みたいな家にいたら、心の栓が緩んでしまう。いつこの人を傷つけるかが分からなかった。
自覚したての思いはとっくに化け物のようになって俺を侵食していく。その前に離れなければ。距離感がおかしかったのだ、期待は嫉妬を肥え太らせる。
何かから追われるようにがむしゃらに逃げて、階段を走って、走って、裸足だったのに気がついた頃にはもう、すっかり体が冷えていた。
裸足の冷たさに耐えきれず、コンクリートの地面にしゃがみこむ。
「……あれ、センパイ?」
「あ……」
「どうしたとですか。そんなとこで」
獅童くん。
わさわさの黒髪に、ビンぞこメガネ。武藤さまが心を許せる男の子。なんだか癒しオーラのある素直な後輩。
俺の汚い思いなんて関係なしに、座り込んだ毛玉だらけの俺に、獅童くんは同じようにしゃがみこむ。買い出しに行っていたらしい、ビニール袋をがさりと揺らし。
後ろは満天の星空。悲しくなるほど美しかった。
「……恋しちゃったんだ」
俺の想いはきっといつかこの後輩を傷つける。
だって、同じ思いを抱えた人達がそうだったのだから。
人格が喰われるような感覚だ。俺がどれほどこう思いたいと念じても感情がついていかない。苦しい、失えてしまえればいいのに。
「恋しちゃったんだ、俺……武藤様に……」
踊り出したいほど綺麗な夜に、俺は汚い執着を吐き出した。愛と恋の違いもわからない男の子に、俺は最上級の下心を抱いている。
情けなさで鼻の奥がツンとして、目元から水がこぼれ出していた。
とはいえ。
「……なぁー武藤様」
ぶおおおお
「武藤クーン」
ぶおおおおお
「……瑛一くん」
「何だ」
「なんでこれは聞いてるんだよ」
ドライヤーの熱風が髪を貫通して頭皮に当たる。濡れた髪が徐々に乾いていき、ヘアミルクの甘い匂いがふわりと薫ってきていた。
熱風のせいでなく顔が熱い。
いつも着てるダルダルの毛玉生えたスウェットでソファに座った武藤様の足元に寄りかかっている。
「別にこんな、わざわざ乾かさなくていいって! 大体武藤様の髪まだ乾いてないだろ!」
「俺は自然乾燥派だが?」
「それでそんなウルツヤサラサラ髪なの……? 遺伝子の勝利……??」
普段滅多に乾かさないからか、他人の髪を乾かすのが楽しいらしい。辿々しい手つきが頭皮を撫で、熱くないよう考えてくれているらしく細かく熱風が動いていた。
風呂から上がり、日課のスキンケアを終えリビングに戻ってくれば、床に落ちない程度に乾かしたほぼ何もしてない武藤様と目があった。
部屋から持ち出してきたドライヤーを見て呼ばれたかと思ったら、あれよあれよという間にこの体制になったというわけだ。
「おい、これどうやったら乾くんだ」
「根本から乾かすようにして、一箇所に熱風当てると髪痛むから……」
「ん」
おぼつかない手つきだが武藤様はやればなんでも出来るので、想定より上手く乾いている。
逃がさないようにか武藤様の足は俺を拘束するように挟んでいて、風呂に入っていた時よりも距離が近い……気がする。
心臓が脈打っている。違う違う、俺はガチ恋勢じゃない! こんなことでドキドキしないし逃げたくならないしずっと続けばいいなんて思ってない!
「も、もういいだろ、武藤様、やらないんなら覚えなくても」
「お前がやんだろうが」
「お、俺はやるけどっ!」
うあーー恥ずかしくてなんだか泣きそうだ。心臓がお祭り騒ぎ、ドコドコ言ってる。武藤様の手は熱くて、炎みたいで、誰かに助けを求めたいような邪魔されたくないような気持ちになってしまう。
こんなんじゃ真道を笑えない。触れられる場所から煩悩が広がっていって身動きが取れない。
「ッハ、首赤」
「んひっ!?」
頸をするりと撫でられて思わず変な声が出る。体が跳ねて、ゾワゾワしたものが背筋を通った。くすぐったいけど不快じゃない。
「変な声」
「出させてるのは武藤様だろ……!!」
「そりゃそうだ」
「ぅ、あっ、ちょっと、触んの……ッ!」
顎をくすぐられ、喉仏をなぞられる。武藤様は綺麗だが確かに男の手で、熱い体温がとかしてこようとする。なんか手つきがいやらしい、気がする。気持ち。
武藤様が俺にえっちなことをするはずがないので気のせいだけど。
「ちょ、と武藤様! やめ……っう」
武藤様より今は俺の方があっつい自信がある。顎を撫でていた手を止めようとして自分の手を重ねれば、するりと指の間に侵入される。俗にいう恋人繋ぎというやつだ。
武藤様のファンなのに、イブキばかり構ってて拗ねてるんだと思ってた。変なドラマの影響で出力が違うだけで、でもこれって本当に拗ねてるだけ?
(期待するな、期待するな! 分を弁えろ)
普通の顔で笑って欲しいだけだ。一目見た時から憧れていた。一年生の頃、凛と立つ姿とあまりに正しいカリスマに魅了されたモブの一人。
それが俺だった。
「……お前、なんて顔してんだ」
「え、」
ぐい、と顔を上げられる。覗き込んだ武藤様の目に俺の顔が映った。無理やり顔を上げさせられたというのに痛みを訴えることもなく、その綺麗な瞳に映った自分の顔に絶句した。
(……俺、こんな顔)
そこには、欲に塗れた男の顔。
武藤様を見つめるユニコーンと同じ顔をした男が居た。
『イキった後輩を躾けてやんのも先輩の役目、ってね!』
『センパイ~? もしかして、センパイもまとめて犯されに来たんですかぁ?』
『武藤さまはあんたなんかに構っていい人じゃない! そんなことも分からないの!?』
違う。あれはもう終わったことだ。獅童君が罰を与えた、彼らも反省している。獅童くんが許した以上責めるのはお門違い。なら、俺は何をこんなに。
(──ルールを護らない奴はな、)
護られるべきでは、ない。
全てのことは暗黙のルールで成り立っている。武藤さまが警戒なく俺に接せるのは、俺が彼に恋をしないから。耐えようもない激情に身を任せることがないから。
違う。武藤様のせいにしてはいけない。
俺自身が、俺を許すには、俺の科したルールを護る必要がある──。
「……ッ!」
「っおい! どこ行くんだ!」
血の気が引いた。跳ねるように起きて、武藤様の拘束を振り解いて一目散に玄関に向かう。とにかくここから逃げ出したい。
このぬるま湯みたいな家にいたら、心の栓が緩んでしまう。いつこの人を傷つけるかが分からなかった。
自覚したての思いはとっくに化け物のようになって俺を侵食していく。その前に離れなければ。距離感がおかしかったのだ、期待は嫉妬を肥え太らせる。
何かから追われるようにがむしゃらに逃げて、階段を走って、走って、裸足だったのに気がついた頃にはもう、すっかり体が冷えていた。
裸足の冷たさに耐えきれず、コンクリートの地面にしゃがみこむ。
「……あれ、センパイ?」
「あ……」
「どうしたとですか。そんなとこで」
獅童くん。
わさわさの黒髪に、ビンぞこメガネ。武藤さまが心を許せる男の子。なんだか癒しオーラのある素直な後輩。
俺の汚い思いなんて関係なしに、座り込んだ毛玉だらけの俺に、獅童くんは同じようにしゃがみこむ。買い出しに行っていたらしい、ビニール袋をがさりと揺らし。
後ろは満天の星空。悲しくなるほど美しかった。
「……恋しちゃったんだ」
俺の想いはきっといつかこの後輩を傷つける。
だって、同じ思いを抱えた人達がそうだったのだから。
人格が喰われるような感覚だ。俺がどれほどこう思いたいと念じても感情がついていかない。苦しい、失えてしまえればいいのに。
「恋しちゃったんだ、俺……武藤様に……」
踊り出したいほど綺麗な夜に、俺は汚い執着を吐き出した。愛と恋の違いもわからない男の子に、俺は最上級の下心を抱いている。
情けなさで鼻の奥がツンとして、目元から水がこぼれ出していた。
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