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二年目の魔法学校
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ど……ぷんっ。
深い、深い沼に飛び込むような心地だった。少なくとも息はできている。そういうふうに望んだから。
上も下も左も右もない。目と鼻の先すら見えない真っ暗闇だ。真っ黒な、粘性のある液体で満たされた水槽に飛び込んでしまったみたいだ。
深く深くへと潜り込んでゆくような心地がする。気のせいなのかもしれないし、本当に深くへと沈んでいるのかもしれない。少なくとも肌を撫でる冷たい液体の感覚で、完全に停止してはいないことが示唆されていた。
“何で……!? どうして。兄さんにはもう、抵抗する魔力なんてないはずなのに”
“失敗した? また失敗した!”
“やり直さないと。どうやって?”
“兄さんを追い出して、どうすればいいの”
おいだせないよ、と応えようとした声はごぽりと泡に弾けて消えた。深層心理は人間が操作できる範疇にない。そもそもセリオンは夢をトリガーにあんなに強くておかしな世界を創り上げたわけだが、その代償に、そこから少しでも深く潜られたら好き勝手な操作ができないのだ。
“閉じ込めないと、また閉じ込めないと。ぼくが守ってあげないと”
“ぼくから守ってあげないと”
“兄さんが死んじゃうよ。嫌だよ、兄さんずっと死なないで”
それだけ聞くと本当に美談なんだがなぁ。
苦笑しながら意識的にさらに深く進めば、目が眩むほど一瞬眩しくなって。
気がつけば、暗い液体の中から一転。フィレンツェの屋敷にぼとりと体が落ちた。フィレンツェの屋敷というか…………オーロラさんの部屋? か?
(マジックアイテムとか、本がない? 昔のものか)
声を出そうとすればごぽ、と泡が出てくる。ここも一応意識の中らしい。弾かれたわけではないようで何よりだ。
立ち上がる。どうやらここでも地面という概念はないらしく、部屋の中を泳ぐように移動できた。
“ぼく、お母様と似てるの?”
子供が。母親と似てる、なんて言われた時に、およそ出さないような声がした。
暗い沼の海の底に沈んでゆくみたいな声だ。身内から見捨てられて絶望した子犬の声。
“あんなことしたお母様に”
“当たり前だよ、だって兄さんの腕に火傷ができた”
“あの火傷は顔のとそっくり!”
“兄さんはお母様が嫌いだ”
“ぼくのことも嫌いになったの”
そ、そんなわけないだろ!! どういう曲解だよ!!!!
たとえ自分がレモン嫌いでも、レモン好きな友人に『レモンみたいな味するよ』って薦める食べ物は褒めてる前提で言ってるだろうが!? 別にその食べ物を落としたくてそんな発言してるんじゃないだろ!! 大体そこまで蛇蝎のごとく嫌ってはない、ちょっと苦手ってだけだし!
(そもそも俺がセリオンを嫌いになる未来が理解できないんだが……!!)
うちの弟はどうやら自己肯定感まで低いらしい。とんでもないな。まだまだ手のかかるやつだぜ、可愛いちゃんめ……。
“でも火傷は全部消した。お母様と違う!”
“ちゃんと消えてる。お母様と違う!”
“兄さんに消えない痕をつけた、お母様と違う!”
“兄さんだって、分かってくれるよね”
“無理だよ”
“無理だ”
“現実は変わらない”
脳に響く無数の声と共に、その日の思い出がフラッシュバックする。
おかしくなった大好きな母。落ち窪んだ目。アザレアの咲いている日。
呼ばれて部屋に入れば、追い詰められたような声。怒鳴られて怖かった、いつもは優しいのに。何かに急かされるような母が手に持った液体をぶちまけて──間に入る背中。
悲鳴、悲鳴、悲鳴。初めて見る、兄の歪んだ顔。苦痛。泣き叫び謝る母。初めて見る顔。焼け爛れて、戻らない。これから先ずっと。
(セリオン……)
想定以上にトラウマになっていたらしい。思い出と共に流れ込んできた感情は、俺への無情の信頼と母への愛がこもっていた。怖かっただろう──大好きな人が傷つけて、傷つけられて。
そして、全く同じことをした自分が嫌になった。オーロラさんを許せても、自分は許せるほど愛してはいなかったのだろう。全く強情な弟だ。
俺はその部屋を後にした。扉を開けたらまた落ちる。きっと落ちている。
“怖い”
“怖い”
“嫌われるのが怖い”
“失うのが嫌だ”
“どうしてうまくできないの”
“何で上手にやれないの?”
“ぼくじゃなんの役にも立てない”
自分を責める声に耳鳴りがした。
どうしてそんなに貶すんだ。お前は世界で一番だよ。確かにお前は未熟で愚かで考えなしで手がかかるけど、愛してるんだよ。何よりも愛しているんだ。
“天才なんて名ばかりだ”
お前をそんなに傷つけたのは誰なんだ。
また視界が明るくなった。今度は俺の部屋だった。
整頓され、物の少ない俺の部屋。本の内容は難しかったのかでたらめで。
そうか、そういえば、この部屋に弟を招いたのは。
“兄さん、大好き!”
“兄さんは魔法が上手だよ”
“剣だって上手いんだ”
“計算も出来るよ、ぼくじゃできない難しいの!”
今よりもっとずっと幼い弟の声に笑ってしまう。あの子を一度だけ俺の部屋に招いたことがあった。幼い頃。
魔法を、見せてやったことがある。
つっついたら死んでしまうようなやわこい子供が、部屋に籠る俺を不審に思ってついてきていたから。
文字を読み始めたセリオンがハマってた絵本になぞらえて。
“お父様が褒めてくれたんだ”
“兄さんのことも言ってた。優秀ですごいんだって!”
そうか公爵。あんた、息子にそんなこと言ってたんだな。
“お母様がお花をくれた”
“綺麗な匂いがするから、何の花って聞いたら、図鑑を読んで当ててみてって”
“当てたらご褒美くれるかな”
思い出した。書斎で難しい図鑑を読み込んでたセリオンに、俺がいくつか貸してやったんだ。結局当てられたのか、次に見かけたときはオーロラさんと一緒にパイを作っていたんだっけ。
頭に響く声は、今度は楽しそうだった。ぱちぱちと弾けるわたあめみたいな。ふわふわで綺麗で、やさしくてあまいだけの。
“お父様、ぼくのことが大好きなんだって”
“お母様、ぼくのことが大好きなんだって”
そうか。
“兄さんが、ぼくが一番大事って言ってたよ”
お前は。
こんな愛を受けて、満たされて、育ってきたんだな。
この綺麗な愛の一端に、俺が居るんだ。
“兄さん、だーいすき!”
ぱちぱちと頭の奥が弾けるみたいだった。夏祭りに父の買ってきたラムネ。風邪を引いた時のヨーグルト。スープの一番豪華なところ、夜に与えられる一番上等な毛布。
そうだ。セリオンは正しく愛されて育ったこどもなのだ。
だからきっと、あいつはここにいない。
(セリオン)
扉を開けた。暖かな空間から飛び降りて、可愛い泣き虫の弟をいの一番に抱きしめるために。
深い、深い沼に飛び込むような心地だった。少なくとも息はできている。そういうふうに望んだから。
上も下も左も右もない。目と鼻の先すら見えない真っ暗闇だ。真っ黒な、粘性のある液体で満たされた水槽に飛び込んでしまったみたいだ。
深く深くへと潜り込んでゆくような心地がする。気のせいなのかもしれないし、本当に深くへと沈んでいるのかもしれない。少なくとも肌を撫でる冷たい液体の感覚で、完全に停止してはいないことが示唆されていた。
“何で……!? どうして。兄さんにはもう、抵抗する魔力なんてないはずなのに”
“失敗した? また失敗した!”
“やり直さないと。どうやって?”
“兄さんを追い出して、どうすればいいの”
おいだせないよ、と応えようとした声はごぽりと泡に弾けて消えた。深層心理は人間が操作できる範疇にない。そもそもセリオンは夢をトリガーにあんなに強くておかしな世界を創り上げたわけだが、その代償に、そこから少しでも深く潜られたら好き勝手な操作ができないのだ。
“閉じ込めないと、また閉じ込めないと。ぼくが守ってあげないと”
“ぼくから守ってあげないと”
“兄さんが死んじゃうよ。嫌だよ、兄さんずっと死なないで”
それだけ聞くと本当に美談なんだがなぁ。
苦笑しながら意識的にさらに深く進めば、目が眩むほど一瞬眩しくなって。
気がつけば、暗い液体の中から一転。フィレンツェの屋敷にぼとりと体が落ちた。フィレンツェの屋敷というか…………オーロラさんの部屋? か?
(マジックアイテムとか、本がない? 昔のものか)
声を出そうとすればごぽ、と泡が出てくる。ここも一応意識の中らしい。弾かれたわけではないようで何よりだ。
立ち上がる。どうやらここでも地面という概念はないらしく、部屋の中を泳ぐように移動できた。
“ぼく、お母様と似てるの?”
子供が。母親と似てる、なんて言われた時に、およそ出さないような声がした。
暗い沼の海の底に沈んでゆくみたいな声だ。身内から見捨てられて絶望した子犬の声。
“あんなことしたお母様に”
“当たり前だよ、だって兄さんの腕に火傷ができた”
“あの火傷は顔のとそっくり!”
“兄さんはお母様が嫌いだ”
“ぼくのことも嫌いになったの”
そ、そんなわけないだろ!! どういう曲解だよ!!!!
たとえ自分がレモン嫌いでも、レモン好きな友人に『レモンみたいな味するよ』って薦める食べ物は褒めてる前提で言ってるだろうが!? 別にその食べ物を落としたくてそんな発言してるんじゃないだろ!! 大体そこまで蛇蝎のごとく嫌ってはない、ちょっと苦手ってだけだし!
(そもそも俺がセリオンを嫌いになる未来が理解できないんだが……!!)
うちの弟はどうやら自己肯定感まで低いらしい。とんでもないな。まだまだ手のかかるやつだぜ、可愛いちゃんめ……。
“でも火傷は全部消した。お母様と違う!”
“ちゃんと消えてる。お母様と違う!”
“兄さんに消えない痕をつけた、お母様と違う!”
“兄さんだって、分かってくれるよね”
“無理だよ”
“無理だ”
“現実は変わらない”
脳に響く無数の声と共に、その日の思い出がフラッシュバックする。
おかしくなった大好きな母。落ち窪んだ目。アザレアの咲いている日。
呼ばれて部屋に入れば、追い詰められたような声。怒鳴られて怖かった、いつもは優しいのに。何かに急かされるような母が手に持った液体をぶちまけて──間に入る背中。
悲鳴、悲鳴、悲鳴。初めて見る、兄の歪んだ顔。苦痛。泣き叫び謝る母。初めて見る顔。焼け爛れて、戻らない。これから先ずっと。
(セリオン……)
想定以上にトラウマになっていたらしい。思い出と共に流れ込んできた感情は、俺への無情の信頼と母への愛がこもっていた。怖かっただろう──大好きな人が傷つけて、傷つけられて。
そして、全く同じことをした自分が嫌になった。オーロラさんを許せても、自分は許せるほど愛してはいなかったのだろう。全く強情な弟だ。
俺はその部屋を後にした。扉を開けたらまた落ちる。きっと落ちている。
“怖い”
“怖い”
“嫌われるのが怖い”
“失うのが嫌だ”
“どうしてうまくできないの”
“何で上手にやれないの?”
“ぼくじゃなんの役にも立てない”
自分を責める声に耳鳴りがした。
どうしてそんなに貶すんだ。お前は世界で一番だよ。確かにお前は未熟で愚かで考えなしで手がかかるけど、愛してるんだよ。何よりも愛しているんだ。
“天才なんて名ばかりだ”
お前をそんなに傷つけたのは誰なんだ。
また視界が明るくなった。今度は俺の部屋だった。
整頓され、物の少ない俺の部屋。本の内容は難しかったのかでたらめで。
そうか、そういえば、この部屋に弟を招いたのは。
“兄さん、大好き!”
“兄さんは魔法が上手だよ”
“剣だって上手いんだ”
“計算も出来るよ、ぼくじゃできない難しいの!”
今よりもっとずっと幼い弟の声に笑ってしまう。あの子を一度だけ俺の部屋に招いたことがあった。幼い頃。
魔法を、見せてやったことがある。
つっついたら死んでしまうようなやわこい子供が、部屋に籠る俺を不審に思ってついてきていたから。
文字を読み始めたセリオンがハマってた絵本になぞらえて。
“お父様が褒めてくれたんだ”
“兄さんのことも言ってた。優秀ですごいんだって!”
そうか公爵。あんた、息子にそんなこと言ってたんだな。
“お母様がお花をくれた”
“綺麗な匂いがするから、何の花って聞いたら、図鑑を読んで当ててみてって”
“当てたらご褒美くれるかな”
思い出した。書斎で難しい図鑑を読み込んでたセリオンに、俺がいくつか貸してやったんだ。結局当てられたのか、次に見かけたときはオーロラさんと一緒にパイを作っていたんだっけ。
頭に響く声は、今度は楽しそうだった。ぱちぱちと弾けるわたあめみたいな。ふわふわで綺麗で、やさしくてあまいだけの。
“お父様、ぼくのことが大好きなんだって”
“お母様、ぼくのことが大好きなんだって”
そうか。
“兄さんが、ぼくが一番大事って言ってたよ”
お前は。
こんな愛を受けて、満たされて、育ってきたんだな。
この綺麗な愛の一端に、俺が居るんだ。
“兄さん、だーいすき!”
ぱちぱちと頭の奥が弾けるみたいだった。夏祭りに父の買ってきたラムネ。風邪を引いた時のヨーグルト。スープの一番豪華なところ、夜に与えられる一番上等な毛布。
そうだ。セリオンは正しく愛されて育ったこどもなのだ。
だからきっと、あいつはここにいない。
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