ホテル清掃員の俺がオーナーの御曹司に見初められちゃって自分を略奪してくれって頼まれちゃった話聞く?

Q矢(Q.➽)

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9 ※R18描写あり(αが受けてます。)

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梁瀬さんの口淫は巧みだった。

俺は始終翻弄されっ放しで情けない姿を晒したが、梁瀬さんは愉しそうだった。

悪戯に俺の身体中に吸い付く唇、甘噛みする歯、柔らかく熱い、うねうねと蠢く舌。

それが鎖骨を辿り脇腹を滑り腹筋を愛でるように移動して内股を舐め上げる頃には、俺のペニスは完全に勃起していて、早く何とかしてくれと先端からカウパーを漏らしている始末。

それを紅潮した顔で赤い舌先をちろりと出して美味しそうに舐め啜る梁瀬さんは、壮絶に美しかった。


「あぁ…美味しいです、真治さん…。」

亀頭に吸い付き、ちゅうっと音を立てる。
片手で睾丸を揉みながら 片手の指で俺のペニスを支えて、付け根と裏筋をねっとり舐め上げて、唇で愛撫する。

形の良い綺麗な唇の中にペニスを咥え込み、中で舌をうねらせながら唇が捲れる程激しく扱く。

唾液の絡んだ粘膜の滑りに呆気なく俺の理性は陥落。

梁瀬さんの喉奥に白濁を放ってしまうと、梁瀬さんはそれを喉を鳴らして飲み下した。


「やっぱり貴方は素敵だ、真治さん…。」


熱に浮かされたように俺の胸に頭を預け、頬を寄せて微笑む梁瀬さん。

さ、最高なのは貴方の方です…。

こんな濃厚な、愛しげなフェラチオ、付き合ってたカノジョ達にも、1夜限りで終わってしまった子達にもされた事は無かった。

この人、マジで俺の事、好きなんだな。


(…なんか…いっかな、男でも…。)



俺ってやっぱチョロいのだろうか。







その後、俺の呼吸が整うのを待ってる間に、梁瀬さんは自分で後ろを弄り出して、指で慣らし出した。
俺の腰を跨いで行われているそれは、扇情的で、あんな場所をあんな風に拡げるのか、と軽くカルチャーショックを受ける。

女性やΩじゃない普通の成人男性のアナルが自然に濡れない事くらい、俺だって知っているので、どうするんだろうと思っていたら 梁瀬さんは自分の唾液で指を濡らしたのだ。

それだけで自分のアナルを慣らし出したので、絶対に滑りが足りないんじゃ…?
眉根を寄せて息を吐きながら頑張ってる梁瀬さんの痴態に 最初は興奮していたんだけど、段々切なくなってきたので協力を決意。

「梁瀬さん、ちょっといい?」

「…真治さん?」

不安げな表情は、俺が止めて中断されると思いでもしたのかな。

「四つん這いになって、梁瀬さん。」

「…え…?でも…」

止める訳ではないけど、もう突っ込む気かなと思ったのか、素直に四つん這いになる梁瀬さん。

その、少し突き出された尻たぶを両手で掴んで押し開き、鼻先を突っ込んだ俺に梁瀬さんは慌てた。

「ちょ、真治さん!止めて下さい、それは…ッあ…あっ…ん…」

止めようとしたんだろうけど、俺の舌が孔の周辺を舐め回し出したので 静止の声は直ぐに甘く溶けた。
 
人間の肛門を舐めるのは勿論、初めて。抵抗が無い訳じゃないが…。
だけど、ソコを使って繋がるのならば、ソコは既に性器。
それなりに敬意を払わねばならないじゃないか。

女性とは違うから舐め方はよくわからないけど、取り敢えず最善を尽くそうかと思い、襞を舐め、そのぱくぱく開きかけた孔に唾液を垂らして指を差し入れてみる。
そして未だ拡がってないと確認して、指を引き抜き、舌を差し入れ唾液でふやかすようにべろべろ舐め回した。

既に抵抗はほぼ消えていた。


「や、あ…ッあっ、しん、じ…さぁん…、」

俺が何かを吹っ切る程に梁瀬さんの声は甘くなっていく。そして、アナルも緩んでいくような。

はぁ…可愛い…。

…あれ、俺、この人を可愛いと思ってるのか。


梁瀬さんのペニスも反応しているのを見て、右手を使って慰めるように緩く扱くと嬌声は一段と高くなった。
でも、内心びっくりしてる。
梁瀬さん、顔に似合わずペニスでっか…。
これがαか…。


「梁瀬さん、気持ち良いですか?」

反応は良いけど、一応。

「す、すごい、です…あ、あ、あッ、」

腰がびくびく跳ねる。

見ると、梁瀬さんのペニスの先からも透明な雫が漏れ出てきたので、それを指の腹で掬って舐めてみる。
…そんな筈無いんだけど、甘い。
何故かな、この人の体、どこもかしこも甘いんだけど。

αだよな??Ωじゃないよな??
俺が変なのかな…?


背中に覆いかぶさって、耳元でお伺いをたてる。


「ね、もう挿入って良いですか?」

「……ッ、は、い…っ…。」

一瞬全身をビクつかせて、梁瀬さんが答えた。

「お願い…真治さん、なまえで、よんで…。」

「…陽一郎、さん?」

「は、んッ…!」

思い出して、呼んだ途端に梁瀬…陽一郎さんがイッた。

ええ…かわ…可愛い…。

シーツに散る大量の白濁。
凄い濃そう…。

…まあいっか。どうせこういう時は汚れるもんだ。


陽一郎さんは射精の余韻でピクピク震えてる。

握ったままの右手を動かしてみると、首を仰け反らせて小さく叫んだ。

その後徐々に弛緩してきた体。
良い感じだ。

「挿入れるね…。」

「…あっ…」


つぷり。

少しの抵抗。

ゆっくり進んでいくと、こっちが喘いでしまいそうなくらい気持ち良い挿入。
肉壁に包まれるこの感触、どれくらいぶりだっけ。
それにしても、こんなに気持ち良いのか男の後ろって。
それとも、この人だから?

確かにこの人に惹かれている自覚はあるけど…。


根元迄飲み込まれて、はあっと息を吐く。


「大丈夫ですか、陽一郎さん。」

陽一郎さんは肩を震わせて、こくりと頷く。 
表情は見えない。

「…陽一郎さんの中、すごいです…。」

耳元で囁くと 陽一郎さんの耳や肩が真っ赤になった。

腕を回して抱き込むと陽一郎さんの汗ばんだ背中に密着するけど、他人の汗なのに不思議と全く不快じゃない。
繋がってる事がすごく自然に感じるのは何故だろう。



(俺ってソッチだったのかなあ…。)


ゆるゆると腰を打ち付け始めながら、そんな事を思っていた。










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