トライアングルの真ん中で

Q矢(Q.➽)

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26 初めてだからって言ったじゃん。(※R18描写あり)

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引き摺られてるなあ、と思う。
湯木の気持ちと、快楽に。




湯木の乱入に遭って長風呂を覚悟したのにも関わらず、意外にすんなり風呂からは出られた。湯木は俺の髪を洗ってくれて、自分で洗うと言っているのに、勝手に石鹸の泡のついた手で俺の体中を撫で回し、ケツの穴迄指を突っ込んで洗ってきた。当然のようにペニスだって洗われた訳で、泡でヌルついた長い指で擦られて半勃ちになってるのに湯木はそれをニヤニヤしながら放置。
湯木の前で自分で自慰を始める訳にもいかず、俺は涙目になりながら湯で泡を流し、ムカつきながら湯木を置いて浴室から出た。
あんなエロい触り方をするなら責任持って抜いて欲しい。
俺は悶々としながら二階へ上がり、髪をわしわし拭いてから、不貞腐れたままベッドに潜り込んだ。もう当分は湯木を相手にしない事にして、寝てしまおうと。
なのに少し遅れて寝室に入ってきた湯木は、悪びれもせずに布団に入ってきて、俺を背中から抱き締めた。いや、ふざけんなよ。

「髪、ちゃんと乾かさないと。」

「殆ど乾いた。話しかけんな。」

「機嫌直せよ…悪かったって。」

本当に悪かったと思っている人間が、謝罪相手の乳首を摘んでくるものなんか。それともそれが、湯木の言う通り世の恋人間の仲直りのスタンダードな手法なのか?そこ迄深い関係になった事がないからわからんけども。

「…ん…っ。」

「充…みつ…。」

背中に密着してるから服越しでも湯木の硬い筋肉の動きがわかる。喋ると声と一緒に耳にかかる吐息が生々しくて、こそばゆい。乳首は両方捏ねられてるし、萎え切ってなかった俺のペニスはまたぴくぴくと反応してくる。

「…ぅ…、」

「可愛い声…。」

恥ずかしくて口を押さえようとすると、手首を掴まれて防がれたので、残った片手の指で片方の乳首を擦られて呻いてしまった。羞恥プレイ続行だ。

「声は抑えなくて良い。…どうせ、二人しかいないんだから。」

湯木はそう言うけど、そういう問題じゃなくて俺自身が恥ずかしんだわ。わかって。

「…ゃだ。」

言いたい文句はたくさんあるのに、何故か反抗期の女子中学生みたいな言葉しか出て来ないのが地味に屈辱的。
湯木がふっと笑った気配がして、俺はますます恥ずかしくなる。

「そっか。じゃあ、恥ずかしいのも忘れるくらい感じさせる為に頑張っちゃおっかな。」

湯木の、笑いを噛み殺したような声がゴングだった。





「イくっ、イく、やんっ、あっあっあっ!!」

「あー、気持ちぃ…みつ、尻の中迄可愛い…。」

湯木の大きな両手で腰をがっしり掴まれて、背後から揺さぶられている俺。勿論、尻の穴にはズッポリ湯木のデカブツが泡立った精液でヌルつきながら出入り中。そんなとこがこんなに気持ち良いなんてホント困るよね。俺、今日迄処女だったんだが?
あと、ペニスを挿入れる為に穴を解すのに舐めてふやかすのも知らなかったな…。世のゲイの恋人達はこれが普通なんだよ、ふ つ う ☆
とか湯木が言うから我慢して舐められてたし舌迄入れられたけど、それは大丈夫なのか湯木。だからさっき、あんなに丁寧に洗ってたのか湯木。でも洗ったからって舌迄入れて、大腸菌とか大丈夫なのか湯木。明日腹痛で朝練出来なくなったら俺の所為になるんだろうか…。
そんな疑心暗鬼に見舞われて、果たして湯木の言葉を信じて良いのか不安になってきた所で挿入された。
そこからは慣らしながらゆっくりストロークからの、それなりに激しく突いてきて、今である。
浅い所を散々指で虐められた後だったからか、太いものを馴染まされて中を擦られたら、既に感じ過ぎて完勃ちだった俺のペニスは呆気なく射精した。
それなのに湯木は、休ませもしてくれないで、そのまま腰を動かし続けて攻めてくる、なう。

「あ、あ、イッたからぁ…もうとまって…ヒッ、とまれってば…!」

「はぁ…好き…みつ、好きだ…孕ませてぇ…。」

不穏な事セリフを吐きながらガンガン突いてくる湯木に、俺は青息吐息だ。まともに息もできない。ヤり殺されたらどうしよう。
とうとうしゃくり上げて泣きの入った俺に気づいた湯木の動きが止まった。ペニスも抜かれて、ホッとする。
体をひっくり返されて湯木と向き合う形になる。セックス中の湯木の顔は、上気していて目が蕩けていて髪が乱れていて、壮絶に色っぽい。

「ゆぎ…。」

「みつ。かーわいいなァ…。」

良かった、優しい湯木だ。
ほうっ、と息を吐いて抱きつくと、湯木は頭を撫でてくれて安心したのに。

ずぷ…、とまた挿入された。
湯木の形に弛んで広がっていた穴はすんなりペニスを受け入れて、俺はまた揺さぶられた。

「みつ、みつ…可愛いな…。可愛い…。髪の先迄可愛いな。愛してるぜ。」

「やぁっ、んっ、ん、あ、あっ、」

太くて硬くて長い湯木の肉棒を必死に包み、締め付け続ける俺の肉壁。

初めてなのに、深い深い場所迄犯されて、こじ開けられて、また犯されて、イって、中に出されて。

その後眠りにつけたのが何時だったのか、気を失った俺にはわからない。



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