傾国の性悪Ωは悪役令息に恋をする

Q矢(Q.➽)

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婚約解消

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「駄目だ駄目だ駄目だ!!!
そんなの許さない!!!
婚約不履行だ!!!!!」


1週間後、公爵閣下と兄君、そしてエリオと俺は揃って国王に謁見した。

勿論、エリオの発現とそれを証明する医師の判定を記した診断書と以前取り交わしたという念書を携えて、王太子とエリオの婚約解消を願い出たんである。

勿論、その場には当事者として王太子も呼ばれてる訳で…。

1ヶ月以上も自分から逃げ回って髪の毛1本見えないと思ってた俺とエリオが揃ってその場にいたんで一瞬喜色を滲ませたポンコツ王太子だったが、公爵閣下が本題を口にすると顔色が変わった。

そんで、俺が同行してる理由がエリオと番になったって事だと聞いて、目ん玉ひん剥いて叫んだ。

「おま、お前達…俺の目を盗んで俺を裏切ってたのか…っ!!」

ワナワナ震えて怒り心頭って感じである。

しかし俺は知ってるぞ…。



「殿下、クライン伯爵家のレイナ嬢はお元気でしたか?」

「えっ、れ、レイナ?!」

「ホルバイン侯爵家のリオン様も、確かお誕生日には大きな誕生石のついたブローチを戴いたとわざわざ私にお手紙迄下さいましたよ。」

「……いや、それは…」


そう。このポンコツは男女問わずタイプなら至極カジュアルにボディランゲージしてしまうのである。

俺とエリオには特別執着はしていたようだが、それは手に入らないから余計に手に入れたいだけの屑なのだ。
その上他にも遊び相手がた~っくさんいる奴に裏切ってるだの何だの言われたかないんだよなァ~。

掻き回すのが趣味の俺が言うのも何だけど、エリオみたいな子を婚約者にしといてその所業は許せねえわ~。


俺がシレッと 色々知ってんだからな発言をして、一旦それで王太子を黙らせたら、国王が診断書を見て仰った。


「エリオやっぱαだったのか。良かったな。
で、早速 番も見つけたのか。
おめでとう。」

「ありがとうございます。」

嬉しそうに礼を述べるエリオを悔しそうに見つめる王太子殿下。
そんなに物欲し気に見たってその超絶美形はもう俺のモンである。
ドヤ顔で見ていると今度は俺を涙目で見てくるポンコツ殿下。

そんなに未練がましく見たってもう俺はエリオのモンである。

今にも転げ回って駄々を捏ね出しそうなポンコツ息子を呆れたように見やって、国王陛下は駄目押しの言葉を投げた。 


「βかαになった時点で終了って決まってんだから潔く諦めなさい。」

「ですが、父上…!!」

「本気だったというのなら、もう少し身辺を綺麗にして向き合っておくべきだったな。」

「……しかし…」

「ま、番にもなってるし、もうそなたの割って入る余地もあるまい。」


何時もは自分に甘い父親にそこ迄言われてしまっては、流石にもう駄目だとわかったんだろう。
ガクリと肩を落として項垂れた。

一々国王陛下の仰る通り過ぎて俺は内心爆笑である。

「お前はこの機にもう少し、王族として品格のある振る舞いをする事を覚えなさい。
ワシの威ばっか借りてないで。」

「…ハイ…。」


その後、可哀想なくらいしょげてる王太子の目の前で、婚約証書が破られ燃やされた。


それにより晴れてエリオは自由になった。



俺が言うのもアレだけど…

ざまぁみろ、ポンコツ。



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