10 / 19
01 ヌーボー・レース
お兄ちゃん!と呼んで欲しいと言われても
しおりを挟む
「お兄ちゃん……だと?」
一瞬自分の耳orエドアルの頭がおかしくなったかと思った。
元の世界で俺は50歳。それが20歳そこそこの若者にお兄ちゃんと呼べ、と言われても……
「うん私が、君の、兄になるということだよ」
「エドアル?意味が……わからないんだが……?」
「いやだな。いつものようにエドと呼んでくれよ。もちろん『お兄ちゃん』でもいいよ」
はぁ、やれやれ、という感じで首をふるララガとアデル。
対面を見ると、エドの親戚の2人もやれやれ、という感じでお手上げしてる。
右を見ると、リーナもやれやれ、という風にため息をついている。
?気がついてないのは俺だけか?
エドの隣を見るとアリス何とかという少女の顔は真っ赤になっている。
?
あ!
つまり
「うん。そういうこと。アリステアと結婚してうちの家族にならないか?」
「えっ?ええーっ!」
「お、お兄様!」
アリステアもわたわたしているが、俺も頭が空白になる。
50歳の気分で、もはや自分に「そういう話」は無いと思っていたから、完全に不意打ちだった。
さすがにこの歳になるとモテるとか結婚とか、意識しなくなってたな。
ま、リーナは昨日から俺の妻とか言ってたけどさすが本気にはしてなかったし。
「いくらなんでも、結婚ってのは早すぎるだろう?」
「ああ、アリステアはもう14歳だから大丈夫だよ」
この世界は14歳から結婚OKなのか。
いやそこじゃなくて。
「それに突然そんな事言われても、アリステアに迷惑だろ?」
「私は、その……別に……」
さっきまで元気なアホの子だったのに、突然しおらしくなられると俺も困る!
「いやぁ、実はね。ぶっちゃけて言うと君がレースに負ければ自動的に借金で縛れたんだけどねぇ」
え、つまり
「一生飼い殺しって、エドに飼い殺されるって事だったのか」
「そうじゃよ。ゴムの試作にはとにかくカネがかかっての。その分を全部おぬしが負担しておったから負債はそこそこ増えておったようじゃ」
……そういや、元の世界で初めて加硫を発見した人もずっとひどい貧乏で苦労したらしい。
確かそんな話をタイヤメーカーの勉強会で聞いたような気がする。
貧乏のせいで子供の半分は亡くなったとかなんとか。
「まぁ、正直うちの領地も広がりすぎて人材が足りなくてね。ずっとダニーに来てくれと言ってたんだが、なかなかうんと言ってくれなかったからね」
「だから際限なく貸し付けて『返せなきゃうちで働け』という事か?」
「それが無理そうになったから、まぁ妹にがんばってもらって君を縛ろうかと。本人もまんざらじゃなさそうだしね」
封建制度、怖えぇ!
豊かそうでも、こういうところは元の世界とずいぶん違うな。
「ダニーは学校でも優秀だったからね。領地経営学ではいつもトップだったんだよ」
「お兄様からの手紙はダニールの事ばかりだったから私、よく知ってるわ」
領地の経営学?この世界の学校のカリキュラムはけっこう細分化されてるようだ。
それに手紙制度までちゃんとあるのか……
本当にこの世界は侮れないようだ。
「ま、そこのリーディヤさんが妻とか言わなきゃ、私も今こんな事を言うつもりは無かったけどね」
「ふふ、早い物勝ちじゃ。こいつはわらわが『きーぷ』するぞい」
「うーん、それは困るんですよね。ところで、私の領地アルディンは交通の要所というやつでしてね。ま、色々な人達が通るわけですよ」
「それがどうしたのじゃ?」
「中には珍しい人達、そう『砂漠の民』なんて方々もいらっしゃるわけでして」
「ほぉ、それは珍しいのう。彼らはあまり下界にこないと聞いておったがの」
(……どういう事なんだ?)
(……暗にわらわの事を知っておるぞ、と揺さぶってきておるのじゃ)
(……なんだって?)
(……砂漠の民とはわらわ達とつながりがあるのじゃよ。名前を知っている者もおるはずじゃ)
エド、喰えねえヤツだ。
この世界の為政者はドラゴン相手にも引かない肝が必要なのか!
というか、どこでバレたんだ?
(……こやつも魔法を使えるクチじゃ。隠してはおったが、わらわの魔素を感じ取ったのかもしれん)
「ま、それはさておきです」
すぱっと話題を変えてくる。
「今回レースに優勝したことで、ダニーには約束通り賞金1千万パムを支払うものとするが、当家への債務が5千万パムあるため、賞金はその返済にあてるものとする。なお利息を差し引くと元本の返済は836万パムである」
1パムというのはだいたい1円くらいか?
あ、あれ?俺そんなに借金あったの?!
ぜんぜん賞金じゃ返済しきれないじゃないか。
残り4千万以上のうえ利息もそこそこあるし、この返済はきついわ……
「そこで我々からの提案があるのだよ」
これまで沈黙を守ってきたエドの親戚が話し出す。
「私の叔父だ。亡き父に代わって当家の後ろだてとなってくれている」
「まぁ、私の領地はここほど大きくないし人口も多くないのだがね」
それでも、良い材木と酪農で得られる皮革があったので
「これまでは馬車製造、それも高級品専門という産業があったのでそれなりに潤っていたのだが、今回のレースでその地位が一気に覆りかねないのだよ」
いわく、このレースはここの立地も手伝って案外各地の話題に上ることが多い。
元々はここのワインの宣伝でもあったのだが、馬車のデモンストレーションにもなっていた。
「レースで勝ったのと同じ最新モデル、と言えばこぞって皆買いたがっていたのさ」
なるほど。
この世界でもレースの宣伝効果は抜群というのは実証されていたのか。
だからダニーは優勝して儲けるつもりだったんだな。
「だが、今回君の馬車があまりにも革新的すぎて、我々の馬車は一気に時代遅れにされてしまった」
やれやれ、という顔でエドの叔父さんは首を振る。
「君の馬車は城の広場に展示してあるが、すごい人だかりだよ」
「そりゃよお。おいらがあの馬車にどんだけ工夫こらしたと思ってやがんでぇ」
ララガが細かい技術的な話をし始めたので
「ご主人様、いつも話が長くなりすぎるから黙った方が良い」
と、後ろからアデルが無理矢理に口をふさぐ。
「だが、これはチャンスでもあるのさ。これまでの馬車がある日突然旧式化してしまう、という事は買い替え需要が大発生するという意味でもある」
まぁしかし、と叔父さんは続ける。
「それもうちが新型を生産していれば、の話であってね。それが『別の誰か』では悲劇でしかない」
だんだん話が見えてきたぞ……
「ということで、あの馬車の秘密を買い取らさせてもらえないかな?」
「作ったのはおいらだけどよ、判断はダニーに任せる。元々販売権は全部ダニーに譲渡済みなんでぇ」
俺のターンか……さて、どうするか?
ここでミスると、後々まで響く大失敗になりそうだ。
売るか?売らないか?さぁ、どっち!
一瞬自分の耳orエドアルの頭がおかしくなったかと思った。
元の世界で俺は50歳。それが20歳そこそこの若者にお兄ちゃんと呼べ、と言われても……
「うん私が、君の、兄になるということだよ」
「エドアル?意味が……わからないんだが……?」
「いやだな。いつものようにエドと呼んでくれよ。もちろん『お兄ちゃん』でもいいよ」
はぁ、やれやれ、という感じで首をふるララガとアデル。
対面を見ると、エドの親戚の2人もやれやれ、という感じでお手上げしてる。
右を見ると、リーナもやれやれ、という風にため息をついている。
?気がついてないのは俺だけか?
エドの隣を見るとアリス何とかという少女の顔は真っ赤になっている。
?
あ!
つまり
「うん。そういうこと。アリステアと結婚してうちの家族にならないか?」
「えっ?ええーっ!」
「お、お兄様!」
アリステアもわたわたしているが、俺も頭が空白になる。
50歳の気分で、もはや自分に「そういう話」は無いと思っていたから、完全に不意打ちだった。
さすがにこの歳になるとモテるとか結婚とか、意識しなくなってたな。
ま、リーナは昨日から俺の妻とか言ってたけどさすが本気にはしてなかったし。
「いくらなんでも、結婚ってのは早すぎるだろう?」
「ああ、アリステアはもう14歳だから大丈夫だよ」
この世界は14歳から結婚OKなのか。
いやそこじゃなくて。
「それに突然そんな事言われても、アリステアに迷惑だろ?」
「私は、その……別に……」
さっきまで元気なアホの子だったのに、突然しおらしくなられると俺も困る!
「いやぁ、実はね。ぶっちゃけて言うと君がレースに負ければ自動的に借金で縛れたんだけどねぇ」
え、つまり
「一生飼い殺しって、エドに飼い殺されるって事だったのか」
「そうじゃよ。ゴムの試作にはとにかくカネがかかっての。その分を全部おぬしが負担しておったから負債はそこそこ増えておったようじゃ」
……そういや、元の世界で初めて加硫を発見した人もずっとひどい貧乏で苦労したらしい。
確かそんな話をタイヤメーカーの勉強会で聞いたような気がする。
貧乏のせいで子供の半分は亡くなったとかなんとか。
「まぁ、正直うちの領地も広がりすぎて人材が足りなくてね。ずっとダニーに来てくれと言ってたんだが、なかなかうんと言ってくれなかったからね」
「だから際限なく貸し付けて『返せなきゃうちで働け』という事か?」
「それが無理そうになったから、まぁ妹にがんばってもらって君を縛ろうかと。本人もまんざらじゃなさそうだしね」
封建制度、怖えぇ!
豊かそうでも、こういうところは元の世界とずいぶん違うな。
「ダニーは学校でも優秀だったからね。領地経営学ではいつもトップだったんだよ」
「お兄様からの手紙はダニールの事ばかりだったから私、よく知ってるわ」
領地の経営学?この世界の学校のカリキュラムはけっこう細分化されてるようだ。
それに手紙制度までちゃんとあるのか……
本当にこの世界は侮れないようだ。
「ま、そこのリーディヤさんが妻とか言わなきゃ、私も今こんな事を言うつもりは無かったけどね」
「ふふ、早い物勝ちじゃ。こいつはわらわが『きーぷ』するぞい」
「うーん、それは困るんですよね。ところで、私の領地アルディンは交通の要所というやつでしてね。ま、色々な人達が通るわけですよ」
「それがどうしたのじゃ?」
「中には珍しい人達、そう『砂漠の民』なんて方々もいらっしゃるわけでして」
「ほぉ、それは珍しいのう。彼らはあまり下界にこないと聞いておったがの」
(……どういう事なんだ?)
(……暗にわらわの事を知っておるぞ、と揺さぶってきておるのじゃ)
(……なんだって?)
(……砂漠の民とはわらわ達とつながりがあるのじゃよ。名前を知っている者もおるはずじゃ)
エド、喰えねえヤツだ。
この世界の為政者はドラゴン相手にも引かない肝が必要なのか!
というか、どこでバレたんだ?
(……こやつも魔法を使えるクチじゃ。隠してはおったが、わらわの魔素を感じ取ったのかもしれん)
「ま、それはさておきです」
すぱっと話題を変えてくる。
「今回レースに優勝したことで、ダニーには約束通り賞金1千万パムを支払うものとするが、当家への債務が5千万パムあるため、賞金はその返済にあてるものとする。なお利息を差し引くと元本の返済は836万パムである」
1パムというのはだいたい1円くらいか?
あ、あれ?俺そんなに借金あったの?!
ぜんぜん賞金じゃ返済しきれないじゃないか。
残り4千万以上のうえ利息もそこそこあるし、この返済はきついわ……
「そこで我々からの提案があるのだよ」
これまで沈黙を守ってきたエドの親戚が話し出す。
「私の叔父だ。亡き父に代わって当家の後ろだてとなってくれている」
「まぁ、私の領地はここほど大きくないし人口も多くないのだがね」
それでも、良い材木と酪農で得られる皮革があったので
「これまでは馬車製造、それも高級品専門という産業があったのでそれなりに潤っていたのだが、今回のレースでその地位が一気に覆りかねないのだよ」
いわく、このレースはここの立地も手伝って案外各地の話題に上ることが多い。
元々はここのワインの宣伝でもあったのだが、馬車のデモンストレーションにもなっていた。
「レースで勝ったのと同じ最新モデル、と言えばこぞって皆買いたがっていたのさ」
なるほど。
この世界でもレースの宣伝効果は抜群というのは実証されていたのか。
だからダニーは優勝して儲けるつもりだったんだな。
「だが、今回君の馬車があまりにも革新的すぎて、我々の馬車は一気に時代遅れにされてしまった」
やれやれ、という顔でエドの叔父さんは首を振る。
「君の馬車は城の広場に展示してあるが、すごい人だかりだよ」
「そりゃよお。おいらがあの馬車にどんだけ工夫こらしたと思ってやがんでぇ」
ララガが細かい技術的な話をし始めたので
「ご主人様、いつも話が長くなりすぎるから黙った方が良い」
と、後ろからアデルが無理矢理に口をふさぐ。
「だが、これはチャンスでもあるのさ。これまでの馬車がある日突然旧式化してしまう、という事は買い替え需要が大発生するという意味でもある」
まぁしかし、と叔父さんは続ける。
「それもうちが新型を生産していれば、の話であってね。それが『別の誰か』では悲劇でしかない」
だんだん話が見えてきたぞ……
「ということで、あの馬車の秘密を買い取らさせてもらえないかな?」
「作ったのはおいらだけどよ、判断はダニーに任せる。元々販売権は全部ダニーに譲渡済みなんでぇ」
俺のターンか……さて、どうするか?
ここでミスると、後々まで響く大失敗になりそうだ。
売るか?売らないか?さぁ、どっち!
10
あなたにおすすめの小説
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
侯爵家の愛されない娘でしたが、前世の記憶を思い出したらお父様がバリ好みのイケメン過ぎて毎日が楽しくなりました
下菊みこと
ファンタジー
前世の記憶を思い出したらなにもかも上手くいったお話。
ご都合主義のSS。
お父様、キャラチェンジが激しくないですか。
小説家になろう様でも投稿しています。
突然ですが長編化します!ごめんなさい!ぜひ見てください!
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
「婚約破棄された転生令嬢ですが、王城のメイド五百人に慕われるメイド長になりました。なお元婚約者は私のメイドに土下座中です」
まさき
恋愛
社畜OLとして過労死した私は、異世界の令嬢・アリア・ヴェルナーに転生した。
目が覚めたら、婚約破棄されていた。
理由は「地味で面白みがない」から。
泣く暇もなかった。翌朝、王城のメイド採用面接に向かった。
最初は鼻で笑われた。雑用係からのスタートだった。
でも——前世で叩き込まれた仕事術と、一人ひとりの話を聞く姿勢で、少しずつメイドたちが集まってきた。
厨房が変わった。リネンが変わった。王城全体が変わっていった。
そして就任スピーチで宣言した。
「500人全員の名前を、覚えます」
冷酷と噂される王太子は、静かに見ていた。
悪役令嬢は妨害を仕掛けてきた。
元婚約者は——後悔し始めていた。
婚約破棄された令嬢が、500人に慕われるメイド長になるまでの物語。
なお元婚約者は、私のメイドたちの前で土下座中です。
身代わりで呪いの公爵に嫁ぎましたが、聖女の力で浄化したら離縁どころか国一番の溺愛妻になりました〜実家が泣きついてももう遅い〜
しょくぱん
恋愛
「お前のような無能は、死神の生贄にでもなっていろ」
魔力なしの無能と蔑まれ、家族に虐げられてきた伯爵令嬢レティシア。 彼女に命じられたのは、近づく者すべてを病ませるという『呪いの公爵』アレクシスへの身代わり結婚だった。
鉄格子の馬車で運ばれ、たどり着いたのは瘴気に満ちた死の城。 恐ろしい怪物のような男に殺される――。 そう覚悟していたレティシアだったが、目の前の光景に絶望よりも先に別の感情が湧き上がる。
(な、何これ……汚すぎるわ! 雑巾とブラシはどこ!?)
実は、彼女が「無能」と言われていたのは、その力が『洗浄』と『浄化』に特化した特殊な聖女の魔力だったから。
レティシアが掃除をすれば、呪いの瘴気は消え去り、枯れた大地には花が咲き、不気味だった公爵城はまたたく間にピカピカの聖域に塗り替えられていく。 さらには、呪いで苦しんでいたアレクシスの素顔は、見惚れるほどの美青年で――。
「レティシア、君は一体何者なんだ……? 体が、こんなに軽いのは初めてだ」
冷酷だったはずの公爵様から、まさかの執着と溺愛。 さらには、呪いが解けたことで領地は国一番の豊かさを取り戻していく。
一方で、レティシアを捨てた実家は、彼女の『浄化』を失ったことで災厄に見舞われ、今さら「戻ってきてくれ」と泣きついてくるが……。
「私は今、お城の掃除と旦那様のお世話で忙しいんです。お引き取りくださいませ」
これは、掃除を愛する薄幸令嬢が、その愛と魔力で死神公爵を救い、最高に幸せな居場所を手に入れるまでのお話。
「お前を愛する事はない」を信じたので
あんど もあ
ファンタジー
「お前を愛することは無い。お前も私を愛するな。私からの愛を求めるな」
お互いの利益のために三年間の契約結婚をしたアヴェリンとロデリック。楽しく三年を過ごしたアヴェリンは屋敷を出ていこうとするのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる