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手紙

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 シンプルな茶色のレターセット
封筒には小さく
【唯へ   ひまりより】と書いてあって、唯はゆっくり中身を開いた、ひまりは全て終わる瞬間が来たんだと思いながら唯をみていた

手紙の内容は、今までの隠していた本音だった

【唯へ


 唯から恋愛ゲームをしよう
 落ちた方が負けと、言われる前から、唯が好きだった。

必死に気持ちを隠した、美里ちゃんが羨ましかった、

唯?唯は何で私にゲームをさせたの?

私はどんどん唯が好きになり
苦しくて愛しくて

私はずっと唯が好きだった
もっと一緒にいたかった
唯の1番になりたかった

でも、唯の幸せを願ってる
唯が大好き、大好き

違うかな?

唯、、愛してる

                          
         ひまりより】


唯は、手紙もどして、私を強く抱きしめた、ひまりも唯を強く抱きしめた、唯は
「ひまりの初めての人にして欲しい、一生忘れない」と言った

ひまりは
「わかった」と言った
唯は押し入れから布団を出した
白いシーツを敷き、クリーム色の毛布と白いカバーのかかった掛け布団、唯は布団の上に座ると自分の膝の上にひまりを向かい合わせに座らせた
「ひまり?本当にいい?」
ひまりは頷いた、唯はひまりの服を脱がせ自分も脱いだ、唯の身体は白くて
細くて、でもガリガリじゃ無く、きっちり筋肉のついた身体だった、ひまりは綺麗な身体だなとおもった、唯は
「ひまり、綺麗な身体してるんだね?」と、
ひまりは胸が大きいわけじゃないし、
自分の体にに自信がなかった、
唯は
「好きだよ、ひまりの事、たぶんひまりが俺の事を知る前から、俺はひまりが好きだった、ゲーム、
あんな風にしか言えなかった、
ごめんね」と

唯はひまりにたくさんキスをした
体中キスをした、ひまりは生理だったのに、唯はひまりのその血液まで口でキレイにした、ひまりは緊張で体に力が入り力を入れすぎてひまりの体は震えた、初めては痛くて、唯は何度も
「痛い?」と聞いたけど、ひまりは
「大丈夫」と答えた
少女漫画のワンシーンのようで
ディカプリオが出ていた映画の、
ロミオとジュリエットが初めて結ばれてるシーンを思い出した、

ひまり達は裸のまま布団に入り抱き合いながら話しをした、
唯は、
「運命ならまた会えるかな?」と
唯は、震えていて、
「何で俺震えてるんだろ?
今まで誰と寝てもこんな事なかったのに」と言った

唯は、シーツに着いた血をみて
「初めてだからちがでたのか?
生理だからなのか?わからないな
ひまりの血は全て舐めたのに?」

ひまりは
「気持ち悪く無いの?」と聞いた
唯は
「たぶん普通なら気持ち悪いかな
でも、ひまりの血を体に入れたかたんだ」と言った

ひまりは唯に腕枕をされたまま、疲れて寝てしまった、

とてもよく寝て、朝日で目を覚ました、唯は寝ていた、まだ朝早い
ひまりは寝ている唯を見ていた、
しばらくすると唯は目を覚まし

「ひまり、おはよう」と言った
ひまりも
「唯、おはよう」と
ひまり達は服を着て布団を片した
唯は血で染まったシーツをたたんだ、ひまりは
「唯?シーツと手紙一緒に捨てて」と言った
唯は
「わかった」と言った
ひまりは
「朝だけど、帰るね」と言った
唯がその時どんな顔をしたのかは見なかった、唯の自転車の後ろに乗り、行きにきた登り坂を一気に
降りた、ひまりは普通に
「ありがとう、元気でね?」と言った
唯は頷いて、ひまりはすぐ来た電車に乗った、外は見なかった、
ただ、何事もなかったようにかえった。

 家に帰り唯との写真を見た
これだけ、唯との思い出はこの一枚だけ、深夜0時を過ぎるころ
ひまりは、唯がカラオケで歌っていた歌を聴いてみた、歌の歌詞は
【君は舞い散る季節を知ってた
 花びら、
 諦めと違うタイムオーバー
 手を振って君のために
 愛しさにサヨナラ言うよ
 涙はいらない
 思い出す君とのシーン
 始まる迷路を前に
 see you again
 僕は言えるから」
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