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第一章
49話目 灯里と飲み会1
しおりを挟む「こんばんは」
「お疲れ様」
夕方仕事が終わった灯里がやってきた。
「これ差し入れ」
そう言ってアイテムボックスから取り出した物はおつまみになりそうな屋台の食べ物。
「美味しそう!ありがとう」
「いえいえー」
「早速飲もうか。今から出すね…って全部出せないから机借りても良い?」
「いいよー」
そう言って灯里が余分にテーブルを出してくれた。
そこにまずは果物+氷砂糖のものを美並べていく。
「うわー!綺麗だね」
焼酎に果物の色が滲み色とりどりだ。
「レモナにスプリングベリー、ブブの実にアロナの実……いっぱいあるね」
よくこんなに集めたねと感心されたので正直に話すことにした。
「ハンスさん達に貰ったの」
「ハンスさん達に?」
頷き経緯を話した。
「そうやってハンスさん達が集めた果物を根こそぎ奪った…と」
「いや!そうなんだけどそうじゃ無いんだよ!結果的には奪っちゃったけど…」
「桜も中々やるね」
あはははとすっごい笑われた。私だって反省してるんだよ。
「私も共犯になろう!このザロクの実のやつ貰って良い?」
「いいよ!今コップとか出すね」
アイテムボックスからお玉やコップ、氷を出す魔道具、洗浄の魔道具を出す。
「これ便利だよね。灯里が使ってるの見て買っちゃった」
洗浄の魔道具を見せながら言う。
「ボタン押すだけで綺麗になるもんね。洗剤や水入らず。便利だよね」
灯里のコップに氷を入れザロクの実、氷砂糖入りを注ぐ。私は…ウィンターベリーにしてみようかな。
「割る飲み物は何が良い?」
「何がおすすめなの?」
「んー無難なのは炭酸水かな?お水でも美味しいと思うけど?後は好みでレモン果汁かな?レモンでもレモナでもどっちもあるから好きな方言って」
「じゃあ炭酸水でお願い!レモンは飲んでみてからにする」
「はーい」
トプトプとコップに炭酸水を注いだ。マドラーを刺し灯里に手渡す。
自分の分を準備する。
ウィンターベリーの果実酒は白く濁っていた。
灯里に尋ねられた。
「ウィンターベリーだよ」
「ウィンターベリーもあるの?!」
答えたら驚かれた。曰くウィンターベリーは育つ環境もだけど雪の中から見つけなくてはいけないので採取が大変らしい。それでいて甘く美味しいので高級果実扱いなんだそうな。確かに青果店で見なかった。
「私も次飲みたい」
「はーい。了解」
まずは自分が飲む分を作る。ウィンターベリーを氷が入ったコップに注ぎ炭酸水を入れた。
「…某サワーみたい」
白いシュワシュワした飲み物でそれを連想してしまった。
「ほんとだ」
「ではコップを手に持って…乾杯」
一口口に含む。
「ウィンターベリー甘い。これレモナ果汁絞って入れると良いかも?」
「ザロクの粒々面白い。これ酸っぱくて美味しい~」
「へー次ザロク飲んでみようかなー」
そうして次々に試飲していった。
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