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第三章
112話目
しおりを挟む販売場所は商業ギルドを予定する。 まずはネーアの街のみ。 今後の展開は倉敷さんの魔道具次第かな?
ちなみに魔道具のことはまだ未定なのでオーフェンさんに話をしていない。
販売価格は、最初は必要魔力でいく。 今後は需要によって多少変動させる。
販売品はアンケートを取ることになった。
カタログギフトについてはまだ秘密にする。 魔力回復について反応をみてからどうするか決める事になった。
急いではないからね。
あちはオーフェンさんの最後の質問が気になったな?
確か……
「カタログギフトを最初に使用した日から何日経過してますか?」
って。
商業ギルド
とは言ったものの……
「春子」
「なに?」
「領主に話をもっていく前にスタンピート前後の魔獣の出現数聞いてきてもらえるか?」
「今回のスタンピートとカタログギフトの関係ね……」
「そうです。 杞憂だといいんですが……」
カタログギフトの公表は先延ばしにした。
渡り人の魔力を回復させてしまう物だ。
桜さんが最初にカタログギフトを使用してからスタンピートが発生するまで3週間ほど期間があった。
通常渡り人が来てから発生するまで遅くとも2週間。
1週間ほど開きがあった。
考え過ぎならいいんですが、領主に報告する前にカタログギフトの影響を確認しなくては。
といっても影響がある方向で考えるしかないでしょうが。
「桜さんは今回のスタンピートとカタログギフトの関係性疑わないんでしょうか?」
「ピンときにくいかもしれないわね。 桜さんが来た時のスタンピートあまり魔獣が出なかったし……下手をすれば前回のやつスタンピートと認識してないかもしれないわよ? ……聞くのと自分で見るのとは全然違うじゃない?」
「そうですね」
領主にカタログギフトの件を伏せて魔力回復出来ることを話しても、どうしても魔力の回復と今回のスタンピートと考えが結びついてしまうだろう。
そしたら危険人物として桜さんは元の世界に帰されてしまう?
領主が良しとしてもその上は?
上位貴族相手では私は無力だ。
どうにかしてせめて侯爵位である領主を味方に巻き込まねばなるまい……。
そのためにはまずカタログギフトの影響を検証をしてもらわなくては。
不確定要素が多すぎる。
まずは円と金貨の交換と販売、それとこの間手に入れたお酒の資料を元に開発許可を得に申請を提出しよう。
少しでも桜さんの評価を上げておかねばなるまい。
出来るところからやっていきますか。
騒動から数日経って
倉敷さん達の納品も無事に終わったということで相良さんが迎えに行くことになった。
住む場所は相良さんの家らしい。
ネーアの街を出発した相良さんと入れ替わりでハンスさん達がネーアの街に帰ってきた。
帰ってきて私が居るもんだからびっくりされた。
開口一番、 「何で居るんだ?! ってかスタンピートはどうなった?!」 とハンスさんに言われた。
移動方法と顛末を話したら苦笑しながらお疲れ様と労ってくれた。
見た目はハンスさん達のほうがボロボロだけどね。
灯里にも二つ名が付いた。
シリウスさんを治療してはボコボコにした姿と、その後の魔獣を殴って倒した姿が鮮明に残ったみたいで「鉄槌の聖女」と言われるようになった。
灯里自体は、聖女は聖女でも物理系の殴り聖女に憧れてたんだ、と非常に好意的に受け止めていた。
ちなみに身体強化魔法は光魔法で練習したらしい。
回復魔法以外の使い道教えてくれてありがとうとお礼を言われた。
冒険者の皆さんは複雑そうな目でこちらを見ていた。
純粋な灯里が染まってしまった……みたいな感じ?
そりゃそうだよね。 血塗れでニッコニコの灯里はある意味ホラーだったもんね。
んで、シリウスさんはというと何かに目覚めてしまったらしい。
灯里に付き纏うことは諦めてないけど灯里に殴られて喜んでいるとかなんとか。
冒険者の方達は見ないふりしてるそうだ。
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