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3-7日目
しおりを挟む3日目
今回は夜中に2回も起きてしまった。
うぅ……寒い寒い。
もう少しで夜明けらしく、
入口から見える樹木が日に染まり赤紫になっていた。
震えながら火置き場にファイア―を唱える。
あぁ……温かい。
今のMPは60/100、洞窟が狭いためこじんまりと伸びをする。
手をつくと手に何かが触れる感触があった。
ん?と薄暗い中目を細めて見てみる。
昨日までは何もなかったはず。
いや、正確には近くには新たに植えたものがあった。
サツマイモの蔓だ。
昨日までは幾分しなびた葉が数枚付いているだけだったのに、今見れば立派な葉っぱが数枚増えていた。
葉を捲ってみるとしっかり根も張っているようだ。
隣のアイスプラントを見れば、昨日まで双葉しかなかったのに、小さな双葉がもう一組加わっていた。
昨日追加で足した魔力水の効果か分からないがそういう事にしておこう。
気分よく外へ出てトイレを済ます。
空を見あげれば曇天だった。
何となく降りそうだなと思いながら洞窟へと戻る。
おにぎりが残りの4個しかない。
頼みのアイスプラントは小さな葉っぱ4枚、サツマイモは根を張ったばかり。
このままでは飢えるのが先だ。
サツマイモがなるまで省エネで過ごすしかない。
こうなったら食料が貯まってからとか言わずに、その場を動かずMPを増やす方法を確かめる事にした。
っとその前に、アイスプラントの枠を今まで縦横奥行き20から縦奥行き20cm横60cmに広げる。
インベントリから謎の袋を取り出し魔力を込める。
根菜は時間がかかるので、アイスプラントの種2粒と変え1株目のアイスプラントの横に植え魔力水を2回分づつあたえた。
残りのMP1/100となった。
薪を火置き場に置き寝っ転がる。
準備は出来た。
火置き場に向かってファイア―を唱える。
ここで意識が途絶えた。
結果としてこの方法は正しかったと判明した。
あの後目が覚めると、MP1/101の状態だった。
頭痛がするとか吐き気がするとかは無く、意識が幾分ぼんやりとしていた。
徐々にはっきりとしていきもう一度MPを見た。
やはりMPが1増えていた。
時間経過を確認する。
MPが足りなくても魔法は発動するのか一回目では分からなかったのでMP7/101の状態で試した。
すると次に目を覚ました時にはまだ火が燃えていた。
MPを見ながら火の状態を確認する。
2/102になった時点で火が消えた。
どうやらMPが足らなくても魔法は発動するらしい。
デメリットは強制的に意識が飛ぶ事くらいだ。
食料も心もとないし丁度良い。
アイスプラントが収穫できるようになるまでMPを伸ばすことに力を注いだ。
6日目の夕方、ついに収穫の時を迎えた。
おにぎりは起きた時にちびちびと食べてしまったため現時点で残り1個、MPは途中で眠ったりしたためMP1/130になった。
本当だったらMP1/134くらいにできたはずなのに……悔しい。
で、お待ちかねのアイスプラントだ。
5日目の夕方くらいからアイスプラントの成長が早くなり高さが足らなくなってしまったので、上を掘り今の高さは50cmくらい。
ウォ―タ―での水やりも途中から塩を混ぜたので塩の結晶もちゃんとついている。
初めてにしては中々の一品ではなかろうか。
雪で手を洗いうきうきしながら柔らかな脇目を摘んでいった。
採れた枚数は5枚程、では早速頂きます。
……旨い。
空腹っていう調味料も聞いているんだろうけど絶妙の塩加減。
プチプチした触感もまたいい。
何より一から育てたという満足感もあり旨さもひと際だった。
あっという間に平らげてごちそうさまでしたとアイスプラントに向かって声をかけた。
確か花芽を摘んでいけば長く楽しめるはずだからな。
これからもアイスプラントには期待する。
んでもって2株目と3株目の様子を見てみる。
こちらも生育は順調だ。こんな寒い中でも立派に成長してくれて嬉しい。
高さはどちらも30cmを少し超えたところ。
1株目の様子からだともうちょっとしたら脇芽が出てくるかな?そしたら収穫だ。
明日には採れそうだ。
明日はこれを摘んだら一度薪を集めなくては。
あんなに沢山集めていた薪も半分にまで減っていた。
明日から少しづつ収穫できるから一度体を動かしておこう。
お次はサツマイモ。
こっちも葉がわさっと増えてきた。
蔓も順調に伸びている。
こちらも狭くなってきたので周りの土壁を掘って拡張しておいた。
収穫まで110日~140日程って書いてあったので今が折り返し地点かな?こちらも収穫が楽しみだ。
起きたついでにトイレも済ませる。
なんか天候が荒れてきた。
どんよりとした雲に強風……もしかしたら明日からちょっとやばいかも。
そんなことを思いながら洞窟へ戻った。
7日目の朝、昨日考えてたことが的中してしまった。
洞窟の外を見ると猛吹雪だった。
もしかしてと思ってMPを取っておいてよかった。
現在のMPは63/130。
もちろん火は焚いてある。
予定では薪を集める予定だったけどこの天気じゃ無理だな。
日課である朝の水やりを行う。
インベントリから塩を一つまみ取り出し塩を握った手を上に持っていきウォ―タ―と唱える。
魔力水で水球ができると同時に手を開き塩を水球へ混ぜ込み塩入の魔力水をアイスプラントにかける。
1株目の様子から今日からはこの株たちも1回づつでよさそうだ。
魔力水を2回もやって脇芽を摘む期間が短くなってしまうとアッと今に育ってしまいそうだ。
葉が大ぶりになるのは、アイスプラント特有の触感が損なわれるだけなのでまだいいが、問題は花芽がつくことだ。
どうやらアイスプラントは花が咲いたらその株は終了らしい。
いづれは咲かせるのもやぶさかではないが、現状を鑑みれば今はまずいので魔力水は1日1回に控える。水やりを終えた現在のMPは23/130だ。
今日もMPを伸ばそうかと考えたが……洞窟の拡張を行うことにした。
吹雪の間洞窟内に籠ることを考えて高さが欲しい。
この洞洞窟だと天井も低く立つこともままならない為だ。
せめて立ち上がれるくらいには広げたい。
元々今日は薪を集める予定だったので体を動かすことに問題はない。
土をどけるためにイベントリを開いた。
手で土をひっかく、掘った土がイベントリへと落ちていく。
夕方になるころには幅を広げることはできなかった高さをだす事が出来た。
どれ位かと言うと、入り口の穴を除き立って歩けるような高さだ。
これだけ掘ったら手が痛い。
外はまだ吹雪いている。
いつもとは違い入り口の近くでトイレを済まし手早く戻る。
少し出ただけで肩に雪が積もった。
洞窟に入り空気洞窟がかろうじて残るくらいまで土を盛りイベントリから雪を取り出し手を洗う。
アイスプラント1株目の様子を見る。
また脇芽が生えていた。
今日は3つ。
早速収穫し残りのおにぎりの半分と一緒に食べる。
動いたからか全然足らないが我慢だ。
現在のMPは昼間寒くともなるべく魔法を控えたため46/130だ。
イベントリから謎の袋を取り出す。
サツマイモの苗にする。
今は植えないでイベントリへ収納しておいた。
今植えても魔力水を出せなくて枯らせてしまう恐れがあるためだ。
今のサツマイモの生育状況はたぶん順調だ。
蔓も伸びてきたし葉も大ぶりになってきた。
確かこの後蔓返しをしなくちゃいけないんだよな。
今後の育成方法を確認するべく百科事典を開いた。
と言っても今俺がやってることは魔力水を与えることだけなんだけど。
えっと何々、蔓が伸びて新たな根を張り始めたら引き抜く。
これを行わないと蔓に栄養が行きサツマイモが育たなくなる、と。
わさっと大きくなった葉を捲ってみる。
確かに根が張り始めていた。
そのまま根を抜き捲っておく。
これでいいのか……?不意打ちで阻止してしまったみたいで戸惑う。
にしても今MP6/130か。10分に1しか回復しないのはきついな。こうMP回復すきるとかないのかな…。
ぱっと百科事典の画面が切り替わった。
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