異世界で農業をやろうとしたら雪山に放り出されました。

マーチ・メイ

文字の大きさ
10 / 73

16-17日目

しおりを挟む



16日目

うっかり寝てしまった。寒くて起きたら朝だった。

MP109/210

10も伸ばすことが出来た。
アイスプラントとサツマイモの苗に水をやる。
残りのMP20/210、火置き場に火を焚いたので残りは10/210
午前中は何もできそうにないな。
昨日欲張って10も伸ばすんじゃなかった。
MP回復スキルも覚えたしこれからは1日5位に抑えよう。
暗くなってからは魔法を控える。
MP表示を見てそう思った。

雪で手を洗いアイスプラントから採れそうな脇芽を積んで口に含む。
プチプチして美味しい。
魔法も使えないし…薪を拾いつつ、今取り掛かっている樹木の次に伐採できそうな樹木を捜すか。
そうと決まれば身体を伸ばし外に出た。
昨日の雪の残骸は思った以上に邪魔で外に出づらかった。
アイスバーンで道路がつるつる滑るような感じだ。


前の薪拾いは左側に行ったから今度は右側かな。
インベントリを開き土壁沿いに雪かきをしていく。
頃合いをみて左に曲がり森へと突入していった。




今日もいい運動だった。
薪の収穫量も満足のいくものだった。
伐採できそうな樹木も数本見繕うことが出来た。
そして世界地図の新たな使い方も発見できた。
世界地図を見ながら洞窟へと戻る最中。
何気なくこの樹木に目印付けられると便利なのにな……と呟いたら突然黄色い点が地図上に付け足された。


最初は自分の位置かとも思ったが自分が移動しても黄色い点が動かなかったので目印だと理解した。
………なんで突然付いたんだ?目印付けたいといったからか?それにどうやってつけたんだ?あと消せるのこれ?
先ほどと同じような状況を作ってみる。
別な樹木の傍に立つ。
目印付けられと便利なのに。と呟きながら地図を見てみる。点は増えていない。
樹木を見て目印と言ってみる。黄色い点が増えた。

目印を着ける対象を見ながらというか認識しながらじゃないとダメなのか?

……とすれば、

「目印よ消えろ。」

対象とする樹木を見ながら言ってみる。
黄色い点は消えた使い方は分かった。
次にほかの言葉でもいいのか試してみる。

「チェック」

黄色い点は増えた。

「アウト」

消えた。
着けたい消したいと思ってれば言葉は何でもいいのか?
分かってればいいのはこんなところなので洞窟へと戻った。

MP84/210

洞窟へ戻ってから雪で手を洗い焼き芋をチビチビと齧る。
水を飲み休憩する。

次は伐採だ。
昨日受け口まで作った樹木に行く。
今日は追い口部分だ。
残りの魔力が心許ないけど水やりは済んでるので行ける所までやってしまおう。

「エアーカッター」

魔法を唱える度に少しづつ切れ込みが入る。
何度か繰り返し残りのMP2/210になった。
目測ではあと一回か二回くらいその場で回復を待ち一回打ち込んだ。
トドメの一撃になったらしくゆっくりと受け口の方へ傾いて言った。



ギギギギ………



メキメキ………



ドスン!!!



放ったエアカッターは昨日のも含め20回。意外と早く倒せた。



インベントリを広げ切り口から収納していく。

枝が広がっている部分はどう収納しようかと思ったがインベントリの入口が予想以上に伸びて何とかなった。
もうMPは無いので割るのはまた明日。

洞窟へと戻りMPを伸ばすことにした。
その前に雪で手を洗い焼き芋を頬張る。
焼き芋の残りは後2本半、次の収穫まで持ちそうだ。
いつもの場所に横になり火置き場に向かってファイアーと唱えた。


17日目の朝

MP119/215

昨日の夜は寒くて3回も火を焚いてしまった。
ガタガタと震えながら火にあたる。
体が温まってきたところでいつもの水やりを行う。

MP35/215

今日も晴れだった。
放射冷却によって冷え込んだんだのかな?
今日も薪を集めよう。
世界地図を開く。
洞窟にマークを付ける。
これで迷うことはない。
インベントリを開き洞窟を出て真っ直ぐに道を作っていった。
10分程樹木を避けながら突き進む。
マッピングされていない場所へと到達した。
雪をインベントリに収納しながらあちこち駆けまわっていく。



あれだけ駆け回ったのに村だとか人だとか魔物だとか一向に遭遇しなかった。
人里を探すのは春になってからの方がいいな。……春、来るんだろうな。
強い風が吹く。寒い寒い。
体が冷えてきたので洞窟へ戻ることにした。

MP71/215

火を焚き冷えた体を温める。

MP61/215

雪で手を洗いアイスプラントの脇芽を食む。
正直腹には溜まらないが空腹を誤魔化すには良い。
一休みをしてサツマイモの苗の様子を見る。
蔓から新しい根が出始めていたので引き抜く。

今日は何を作ろうか。
スコップ?シャベル?土相手だったら鍬くわでもいいかな?木の根とかなさそうだし。
百科事典を見た。
土を耕すには鍬くわ
土と堆肥・肥料を混ぜるには備中くわ
小さい草をかきけずるには草かき
土を混ぜながら平らにならすにはレーキ
土を平らに固めるにはトンボ
草を刈るには鎌かま
土を掘るにはシャベル・スコップ
土の中の雑草の根を切るには鋤すき
苗を植える、小さい穴を掘るには移植ゴテ
堆肥を運ぶには一輪車
枝を切るにはハサミ


土を耕す鍬くわか居住区の土を平らにするトンボ、穴を掘るシャベル辺りが欲しいな。
でもまだそんなに量を植えられないので鍬は選択しから外しておこう。
居住区を広げるのも保留中だから今回はトンボにしておこう。土が凸凹してて痛いし。
園芸用のこてでMP34だからな。
今回はどれくらいかかるかな?

百科事典でトンボを見てみる。
幅は用途によって変わるのか。
横幅は肩幅よりも少し広いくらい、縦は足一つ分くらいでいいかな。
あまり大きいと魔力もかかってしまうし。
高さはどれくらいにしよう。
これも高すぎると天井にぶつかるから背丈より少し低いくらいかな。

さてどうやってまったいらにするか。
手作業だからどうやっても凸凹になるよな。


……!


火置き場の前で穴を掘る。
縦と横はさっき言ったよりも少し大きくとる。


「ウォーター」


水を入れる。
一回じゃ足らなかった。
もう一度水を入れる。


今度は掘った土を入れていく。
どろどろにかき混ぜる。
緩い感じに均していく。
しばらく時間を置く。
凸凹が平らになった。
魔力を流していく。


途中まで順調に固まっていったのだが半分辺りで止まってしまった。

おかしいな?何度も魔力を流そうとする。
いくらたってもそれ以上固まらない。
MPを見てみた。

MP1/215

予想以上に魔力を消費していた。
……無言でA4用紙より細い土の板を手に取りインベントリに収納した。


何かに使おう………。


掘った穴に土を入れ埋めた。
まだ小さい道具しか作るのは無理か。

やけくそでMP上げをすることにした。

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

辺境貴族ののんびり三男は魔道具作って自由に暮らします

雪月夜狐
ファンタジー
書籍化決定しました! (書籍化にあわせて、タイトルが変更になりました。旧題は『辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~』です) 壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。 辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。 しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。

異世界召喚されたけどスキルが地味だったので、現代知識とアイテムボックスで絶品料理を作ったら大商会になっちゃいました

黒崎隼人
ファンタジー
手違いで剣も魔法もない異世界に召喚された、しがない日本のサラリーマン、湊カイリ。 彼に与えられたのは、無限に物が入る【アイテムボックス】と、物の名前が分かる【鑑定】という、あまりにも地味な二つのスキルだけだった。 戦闘能力は皆無。途方に暮れるカイリだったが、異世界の食事が絶望的に不味いことを知り、大きなチャンスに気づく。 現代日本の「当たり前」の知識は、この世界ではとんでもない「宝」なのだと! 「醤油?味噌?そんなものがあれば、この世界の食文化はひっくり返るぞ!」 ひょんなことから出会った没落貴族の美少女・リリアナと共に、カイリは現代知識と地味スキルを駆使して屋台から商売をスタート。 絶品料理で人々の胃袋を掴み、さらには便利な生活用品を次々と発明していく。 伝説の神獣の幼体「フェン」やドワーフの鍛冶師など、頼れる仲間たちも加わり、彼らが立ち上げた「サンライズ商会」は瞬く間に大躍進! 迫り来る悪徳商会や腐敗した貴族の妨害も、現代のマーケティング術と知恵で痛快に打ち破る! これは、平凡なサラリーマンが異世界の常識を覆し、食と生活に革命を起こして一代で大商会を築き上げる、痛快成り上がりファンタジー! 美味しい料理と、もふもふな相棒、そして仲間との絆。 人生、逆転できないことなんて何もない!

ダンジョンを拾ったので、スキル〈ホームセンター〉で好き勝手リフォームします

ランド犬
ファンタジー
 異世界に転移した佐々木悠人は、召喚でも勇者でもなかった。ただ迷い込んだ先で見つけたのは、王都を望む郊外にひっそりと口を開けるダンジョン。足を踏み入れた瞬間、発動したスキルは ――〈ホームセンター〉 壁を張り替え、部屋を増やし、畑や牧場、カフェまで作れる不可思議な力だった。 気ままに始めたリフォームは、もふもふなネコミミ獣人の少女との出会いをきっかけに、思わぬ変化を呼び始める。 拡張され続けるダンジョンの先で、悠人が作り上げる“住める迷宮”とは――?

田舎娘、追放後に開いた小さな薬草店が国家レベルで大騒ぎになるほど大繁盛

タマ マコト
ファンタジー
【大好評につき21〜40話執筆決定!!】 田舎娘ミントは、王都の名門ローズ家で地味な使用人薬師として働いていたが、令嬢ローズマリーの嫉妬により濡れ衣を着せられ、理不尽に追放されてしまう。雨の中ひとり王都を去ったミントは、亡き祖母が残した田舎の小屋に戻り、そこで薬草店を開くことを決意。森で倒れていた謎の青年サフランを救ったことで、彼女の薬の“異常な効き目”が静かに広まりはじめ、村の小さな店《グリーンノート》へ、変化の風が吹き込み始める――。

異世界スローライフ希望なのに、女神の過保護が止まらない

葉泪秋
ファンタジー
HOTランキング1位感謝です!(2/3) 「小説家になろう」日間ランキング最高11位!(ハイファンタジー) ブラック企業で過労死した俺、佐久間遼。 神様に願ったのは、ただ「異世界で、畑でも耕しながらのんびり暮らしたい」ということだけ。 そうして手に入れた、辺境の村での穏やかな日々。現状に満足し、今度こそは平穏なスローライフを……と思っていたのだが、俺の妙なスキルと前世の社畜根性が、そうはさせない。 ふとした善意で枯れた井戸を直したことから、堅物の騎士団長やら、過保護な女神やらに目をつけられることになる。 早く穏やかに暮らしたい。 俺は今日も、規格外に育った野菜を手に、皆の姿を眺めている。 【毎日18:00更新】 ※表紙画像はAIを使用しています

ずっとヤモリだと思ってた俺の相棒は実は最強の竜らしい

空色蜻蛉
ファンタジー
選ばれし竜の痣(竜紋)を持つ竜騎士が国の威信を掛けて戦う世界。 孤児の少年アサヒは、同じ孤児の仲間を集めて窃盗を繰り返して貧しい生活をしていた。 竜騎士なんて貧民の自分には関係の無いことだと思っていたアサヒに、ある日、転機が訪れる。 火傷の跡だと思っていたものが竜紋で、壁に住んでたヤモリが俺の竜? いやいや、ないでしょ……。 【お知らせ】2018/2/27 完結しました。 ◇空色蜻蛉の作品一覧はhttps://kakuyomu.jp/users/25tonbo/news/1177354054882823862をご覧ください。

平凡冒険者のスローライフ

上田なごむ
ファンタジー
26歳独身、動物好きの主人公大和希は、神様によって魔物や魔法、獣人等が当たり前に存在する異世界に転移させられる。 彼が送るのは、時に命がけの戦いもあり、時に仲間との穏やかな日常もある、そんな『冒険者』ならではのスローライフ。 果たして、彼を待ち受ける出会いや試練とは如何なるものか。 ファンタジー世界に向き合う、平凡な冒険者の物語。

断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜

深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。 処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。 なぜなら彼女は―― 前世で“トップインフルエンサー”だったから。 処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。 空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。 タイトルは―― 『断罪なう』。 王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。 すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、 国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。 そして宣言される、前代未聞のルール。 支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。 処刑台は舞台へ。 断罪はエンタメへ。 悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。 これは、 処刑されるはずだった悪役令嬢が、 “ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。 支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、 それとも――自由か。

処理中です...