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第三章 進路とダンジョン攻略
80話目 修学旅行2
しおりを挟む「修学旅行生多いねー」
「そうだね、色んな制服の人達居るね。 ……お土産品売り場凄い人気だね」
「足の踏み場もないねー」
辺りを見渡すと高校生くらいの年の子たちがお土産を見ていた。
自由時間はどこの学校も同じらしくお土産品売り場は、閉まる時間ギリギリなのに人で溢れかえっていた。
この場合営業終了時間は伸びるのかな?
「あの制服可愛い」
人が空くまでフロアでおしゃべりしながら待つことにした。
そこで見つけたのが可愛い制服。
ブレザータイプの制服でスカートの柄がチェック柄になっている。
着ている子も可愛らしい。
それをきっかけにどんな制服を着たかったか鈴と明日香が制服談議に花を咲かせた。
そんな中で私は高校生相手に鑑定をしまくった。
高校生で私のように職持ちになった人は居るのかな?
辺りを伺うふりして1人1人チェックしていく。
あ、居た。
その生徒は男子高校生っぽかった。
男子生徒何人かでたむろっており時折女子高生をナンパしている。
あんまり近づきたくないタイプだ。
うへーっと内心舌を出して視線から外した。
「ゆうゆう置いていくよー」
「待って待って!!」
お土産売り場の人が少し空いてましになったみたい。
2人に急かされるようにしてその場を去った。
2日目はホテルからターミナル駅へバスで移動し新幹線移動だ。
バスに揺られて到着する。
今度は兵庫で姫路城を見学だ。
天守閣の階段を登って城内を見た後またバスに揺られて今度は皆が楽しみにしていた有名テーマパークだ。
ここでの行動は雪ちゃんと恵美ちゃんも一緒で5人で回る。
平日で、しかも夕方からと言う事もあり、並ぶもののいくつかアトラクションに乗ることが出来た。
キャラクターを模した帽子もそれぞれ買って被りみんなで写真を撮った。
白目を剥いてしまって皆に笑われたのはご愛敬だ。
「次はあっち行ってみようよ」
「「「「賛成」」」」
一か所言っては誰かが次の行きたい場所を言う。
そうやってみんなが行きたい場所を回っていった。
修学旅行の定番スポットになっているこのテーマパークには私達と同じような高校生がいっぱいいた。
その中でも昨夜ホテルで見かけた職持ちらしい男子高校生を見かけてしまい、ちょっとだけ気分が微妙なものになってしまった。
折角みんなで楽しんでいるのに。
修学旅行の工程なんて一学生が決められるものではないのでその男子学生に文句を言ってもしょうがないのだけども。
直接接触した訳ではない。
頭を振って忘れることにした。
流石に皆移動や遊んで疲れたみたい。
宿泊場所へ移動するバスの中で皆寝息を立てていた。
私はちっとも疲れていないので、1人静かに光がきらめく街の夜景を映した車窓を眺めた。
……そんなカッコいいこと言っても、ようは暇を持て余していたのだ。
スマホを見ようにも、車内は暗く隣で寝ている子が居るので使用もはばかれる。
うーんと悩み感覚の特訓でもしようかなと鞄を漁り直接飲めるタイプの保温ボトルを取り出した。
これには下級快復薬が入っている。
こんなこともあろうかと入れてきたのだ。
瓶のままだと割れちゃう可能性もあるからね。
お姉ちゃんの鞄には瓶のまま入れたけどね。
……まあ、あれだよあれ。
私はこれが下級快復薬が入っていると分かるけどお姉ちゃんの荷物にも同じように入れたら中身が不明の不審な保温ボトルだよ。
きっと飲まないよね。
あれは不可抗力というやつだよ、うん。
そう自分へ言い訳し両手でボトルを持つとそっと目を閉じた。
まずは耳から。
最初は軽くうわべを拾う感じ。
するとみんなの寝息やバスの走行音、空調の音などの音量が上がった。
もう一段階深くする。
音量が少しづつ上がっていく。
音の発生元も分かる。
これ以上は深く耳を澄まさず、音量は留め置くようなイメージでさらに一つ一つの音を探るようにする。
まずは隣からそれが出来ると次は前の席そうやってバスの中を一周させる。
時間はかかるけど音の判別も付くようになってきた。
姉が不在の今はこれ以上の特訓は止めておく。
だって近くの音を大音量にしてしまったら鼓膜がやばい。
姉が居なくても、さらに深くまで耳を澄ませる特訓をするには、遠くの音を特定して拾える技量を上げなくちゃ。
そうやって目を瞑って特訓していたらいつの間にか私も寝落ちしていた。
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