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第三章 進路とダンジョン攻略
82話目 修学旅行4
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色んな店を回り写真を納める。
皆でリサーチしたかいもあり中々充実したラインナップになっていた。
皆のお腹も食べ歩きで満たされ苦しくなったので小休憩。
その間に各自が撮った写真を見た。
「うそ……私の写真ブレブレ?!」
「凄いね……ゆうゆうの写真見事にぶれてる」
きちんとスマホで撮影したはずなのに私の写真だけ見事にブレていた。
すーちゃんが私のスマホを覗き込んでスワイプする。
見事に全てブレブレだ。
あれか? 私の動きに機械が追い付かなかったと言う事か!!
「……なんで優奈嬉しそうなの?」
「さぁ……」
そんな私の様子を不思議そうに見ているあーちゃんとめぐちゃん。
雪ちゃんは自分のスマホで撮影した写真を眺めていた。
「えへへー皆写真貰えないかな……雪ちゃんの写真凄い上手」
「そうかな?」
私が雪ちゃんの写真を褒める。
どの写真も皆はカメラを意識せずに自然体だ。
そして何より楽しそう。
「どれどれ? 本当だ、プロみたい」
「雪ちゃん凄いね」
あーちゃんとめぐちゃんもスマホを覗き込んで凄い凄いと褒めまくる。
そして私は気づいてしまった。
「でも雪ちゃんの写真が無い……」
あ、っと場の空気が重くなる。
「ふふん。 こんなこともあろうかと……雪ちゃんの写真は私が撮影していたよ~」
そしたらばすーちゃんが自分のスマホを皆に見せてきた。
それを見るとずらっと雪ちゃんの写真がある。
「鈴、いつの間に?」
「……隠し撮り?」
「白目率高いね」
「え? 嘘?!」
すーちゃんの写真は雪ちゃんが撮った写真と違い微妙に盗撮感が強かった。
「なんで商品越しなの?」
「アングルの低さよ……」
「でもブレてる写真無いね、良い腕してるね」
「優奈の目線は何なの? 何目線なの?」
ブレてないだけでも十分じゃないか。
「雪ちゃんみんなの写真撮ってたから私も撮りたくてさ~。 こういう写真喜ばれるんじゃないんだっけ?」
「違う。 それ絶対違うやつ」
「鈴は何を見たのよ」
すーちゃんの写真で皆が議論し始めるとそれを見ていた雪ちゃんがクスクスと笑っていた。
「鈴ちゃん写真ありがとう。 とっても嬉しいよ」
そう言って嬉しそうに雪ちゃんが笑った。
「雪ちゃん可愛い~」
そしてすーちゃんが抱き着いた。
「ゆうゆう写真撮っ……めぐちゃん写真撮って」
こちらの方を見て笑顔で写真を撮影してと言いかけて、顔をめぐちゃんの方に向け言い直したすーちゃん。
「なんで止めるの?! 私撮るよ!! こっち向いて―」
「ゆうゆうブレブレなんだもんー」
「いいじゃないの、それも味だよ」
「そんな味嫌だよー」
その隙にあーちゃんとめぐちゃんが写真を撮っていた。 すーちゃんと雪ちゃんのツーショットじゃなく私も入っていた。 私はとても変顔してた。
撮り直しを要求したが受け入れてはくれなかった。
そしてあらかたお店巡りが終わり、両手にはお土産いっぱいになった私たちは、宿泊場所に戻ろうと、ここに来たときとは別の駅に向かおうとした。
その道中人だかりが出来ている場所に出くわした。
「なにかな?」
「あれ……「門」 じゃない? ほら上の方見えてるよ」
「本当だ。 自衛隊の人たちもいるね」
周りには自衛隊員らしき人達と一般人らしき人達集まっていた。
その数は自衛隊が十数人だとしたら一般人が7、8人ほどだ。
中には制服姿の人もいる。
高校生?
「うちの学校にも居るみたいだけどね」
「旧校舎行くことないから見ないねー」
テレビ越しやネットで見たことはあった。
実際に見ると迫力が違うなと思った。
実物はとても大きかった。
駅に行くにはその近くを通り過ぎなくてはならない。
私たちの視線は度々門の方へ向いていた。
『止めなさい!!』
門までもう少しと差し迫ったところで何かを制止する声が聞こえてきた。
声が聞こえた方を向くとどうやら一般人の方が門の中への侵入を試みようとしているようだった。
『離れて……離れなさい!!』
自衛隊員の制止の声が大きくなる。
『良いからいいから、俺がこれクリアしたげるよ』
『そうだそうだー俺らでクリアしてやるからそこで見てろってアハハハ』
『お仕事減って良いじゃん俺らって親切ー』
『ねー』
『俺らここクリアしたら日本初じゃね? ヤバッ』
『こ……こら、止めなさい!!』
なんか……嫌な感じだなぁと目を細めてしまう。
皆もそう思ったのか心持ち門から離れて通過しようとした。
でもなんでか知らないが自衛隊の人の方が人数多いのに押され気味だ。
不思議に思ってなんとなく鑑定を使ってみた。
そして気づいた。
「あの高校生だ」
行く先々で見かけた職持ちの高校生。
レベルはそこまで高くないけど……自衛隊員の方は職持ちが居ない。
周りを見渡しても皆自衛隊員が相手だからか見て見ぬふりをしている。
お姉ちゃんでもあのレベルぐらいの時結構強かったよね。
自衛隊員の人たちも鍛えてるし大丈夫かな……?
どうしよう。
うーん、と考えてると自然と歩みが遅くなる。
お姉ちゃんあの大人数を前にして良く出ていけたなと現実逃避までしてしまう。
差し出がましい真似になっちゃう?
どうしよう。
「ゆうゆう、どうしたの?」
考えているうちに歩みが遅くなっていたようだ。
すーちゃんが不思議そうにこちらを振り返って見ている。
つられて他の皆もこちらを見ている。
「な、何でもない。 門大きいなーって見てたの」
あはははと笑ってごまかす。
『自衛隊くそ弱っ』
『ぐっ!!』
そんな声が聞こえてそちらを見るとあの高校生が自衛隊員を押しのけていた。
皆でリサーチしたかいもあり中々充実したラインナップになっていた。
皆のお腹も食べ歩きで満たされ苦しくなったので小休憩。
その間に各自が撮った写真を見た。
「うそ……私の写真ブレブレ?!」
「凄いね……ゆうゆうの写真見事にぶれてる」
きちんとスマホで撮影したはずなのに私の写真だけ見事にブレていた。
すーちゃんが私のスマホを覗き込んでスワイプする。
見事に全てブレブレだ。
あれか? 私の動きに機械が追い付かなかったと言う事か!!
「……なんで優奈嬉しそうなの?」
「さぁ……」
そんな私の様子を不思議そうに見ているあーちゃんとめぐちゃん。
雪ちゃんは自分のスマホで撮影した写真を眺めていた。
「えへへー皆写真貰えないかな……雪ちゃんの写真凄い上手」
「そうかな?」
私が雪ちゃんの写真を褒める。
どの写真も皆はカメラを意識せずに自然体だ。
そして何より楽しそう。
「どれどれ? 本当だ、プロみたい」
「雪ちゃん凄いね」
あーちゃんとめぐちゃんもスマホを覗き込んで凄い凄いと褒めまくる。
そして私は気づいてしまった。
「でも雪ちゃんの写真が無い……」
あ、っと場の空気が重くなる。
「ふふん。 こんなこともあろうかと……雪ちゃんの写真は私が撮影していたよ~」
そしたらばすーちゃんが自分のスマホを皆に見せてきた。
それを見るとずらっと雪ちゃんの写真がある。
「鈴、いつの間に?」
「……隠し撮り?」
「白目率高いね」
「え? 嘘?!」
すーちゃんの写真は雪ちゃんが撮った写真と違い微妙に盗撮感が強かった。
「なんで商品越しなの?」
「アングルの低さよ……」
「でもブレてる写真無いね、良い腕してるね」
「優奈の目線は何なの? 何目線なの?」
ブレてないだけでも十分じゃないか。
「雪ちゃんみんなの写真撮ってたから私も撮りたくてさ~。 こういう写真喜ばれるんじゃないんだっけ?」
「違う。 それ絶対違うやつ」
「鈴は何を見たのよ」
すーちゃんの写真で皆が議論し始めるとそれを見ていた雪ちゃんがクスクスと笑っていた。
「鈴ちゃん写真ありがとう。 とっても嬉しいよ」
そう言って嬉しそうに雪ちゃんが笑った。
「雪ちゃん可愛い~」
そしてすーちゃんが抱き着いた。
「ゆうゆう写真撮っ……めぐちゃん写真撮って」
こちらの方を見て笑顔で写真を撮影してと言いかけて、顔をめぐちゃんの方に向け言い直したすーちゃん。
「なんで止めるの?! 私撮るよ!! こっち向いて―」
「ゆうゆうブレブレなんだもんー」
「いいじゃないの、それも味だよ」
「そんな味嫌だよー」
その隙にあーちゃんとめぐちゃんが写真を撮っていた。 すーちゃんと雪ちゃんのツーショットじゃなく私も入っていた。 私はとても変顔してた。
撮り直しを要求したが受け入れてはくれなかった。
そしてあらかたお店巡りが終わり、両手にはお土産いっぱいになった私たちは、宿泊場所に戻ろうと、ここに来たときとは別の駅に向かおうとした。
その道中人だかりが出来ている場所に出くわした。
「なにかな?」
「あれ……「門」 じゃない? ほら上の方見えてるよ」
「本当だ。 自衛隊の人たちもいるね」
周りには自衛隊員らしき人達と一般人らしき人達集まっていた。
その数は自衛隊が十数人だとしたら一般人が7、8人ほどだ。
中には制服姿の人もいる。
高校生?
「うちの学校にも居るみたいだけどね」
「旧校舎行くことないから見ないねー」
テレビ越しやネットで見たことはあった。
実際に見ると迫力が違うなと思った。
実物はとても大きかった。
駅に行くにはその近くを通り過ぎなくてはならない。
私たちの視線は度々門の方へ向いていた。
『止めなさい!!』
門までもう少しと差し迫ったところで何かを制止する声が聞こえてきた。
声が聞こえた方を向くとどうやら一般人の方が門の中への侵入を試みようとしているようだった。
『離れて……離れなさい!!』
自衛隊員の制止の声が大きくなる。
『良いからいいから、俺がこれクリアしたげるよ』
『そうだそうだー俺らでクリアしてやるからそこで見てろってアハハハ』
『お仕事減って良いじゃん俺らって親切ー』
『ねー』
『俺らここクリアしたら日本初じゃね? ヤバッ』
『こ……こら、止めなさい!!』
なんか……嫌な感じだなぁと目を細めてしまう。
皆もそう思ったのか心持ち門から離れて通過しようとした。
でもなんでか知らないが自衛隊の人の方が人数多いのに押され気味だ。
不思議に思ってなんとなく鑑定を使ってみた。
そして気づいた。
「あの高校生だ」
行く先々で見かけた職持ちの高校生。
レベルはそこまで高くないけど……自衛隊員の方は職持ちが居ない。
周りを見渡しても皆自衛隊員が相手だからか見て見ぬふりをしている。
お姉ちゃんでもあのレベルぐらいの時結構強かったよね。
自衛隊員の人たちも鍛えてるし大丈夫かな……?
どうしよう。
うーん、と考えてると自然と歩みが遅くなる。
お姉ちゃんあの大人数を前にして良く出ていけたなと現実逃避までしてしまう。
差し出がましい真似になっちゃう?
どうしよう。
「ゆうゆう、どうしたの?」
考えているうちに歩みが遅くなっていたようだ。
すーちゃんが不思議そうにこちらを振り返って見ている。
つられて他の皆もこちらを見ている。
「な、何でもない。 門大きいなーって見てたの」
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『ぐっ!!』
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