高校からの帰り道、錬金術が使えるようになりました。

マーチ・メイ

文字の大きさ
101 / 113
第四章 それぞれの生活

101話目 初ダンジョン2

しおりを挟む


「眩し……」

門をくぐり、光に包まれ目を開ける。
そこは植物のダンジョンとふさわしい蔦が生い茂るジャングルだった。

「うわー!! 何ここ!! 植物一杯!!」

「そりゃ植物のダンジョンだからな」

私がそう言うと父が苦笑しながらそう言った。

「とうっ!!」

私が感激しているとミーリアもやって来た。

「ミーリアも来たな。 まずはここいらで優奈のウォーミングアップするぞ」

「了解!!」

私は張り切って父に向って敬礼をした。

門の入り口近辺は魔物が少なくいわゆるセーフティーゾーンに値するらしい。
ウォーミングアップするには丁度いい場所だ。

魔族が管理するダンジョンはリポップする魔物は知性が無い。
そのせいで魔族も人も関係なく襲って来るらしい。

けれども、ダンジョンマスターと呼ばれる、ダンジョンコアが核になっている魔物は基本的に攻撃してこないらしい。
この植物ダンジョンのマスターはアルラウネ。
コアを作ったのが魔族だからなのかよく分からないけどね。
私も作れるようになるかな? ちょっと楽しみ。

コアを破壊するとリポップせずにダンジョンもろとも消えちゃうらしい。
逆にコアが無事なら復活できるそうだ。

父が持っている地図によるとこの植物ダンジョンの階層は全部で100階らしい。
……深いよ!!
このフロアだってジャングルじゃん!! こんなの100階まであるの?! アイテムバックとかないと無理だよ!!

ちなみにアメリカに出たLv2のダンジョンは50階らしい。
なんかLv1のダンジョンをクリアした場所に出るらしい。
クリアできないからと言って何か不利益は無いってミーリアは言っていた。
でもLv2がクリアできないからといってLv1が再び出るとかもないらしい。
出すことをしないというのが本当というか……。
なんか最初にセットした仕様がそうだとかなんとか。

今躍起になって各国でLv1クリアしようとしてる気がするんだけど。
そんでもってやっとこさクリアして、ダンジョンLv2が出て、敵が強すぎて手詰まりとかならないかな、ってちょっと思った。

しかもほったらかしにし過ぎると魔物がスライムの時みたいに溢れるらしい。
あの門に表示されていた100って数字が目安みたい。 スライムだから皆ワイワイ楽しめたけどLv2のダンジョンのって……ヤバくない? って思った。

それは置いておいてこのフロアにはなんと下級解毒薬の材料のダークヴァイパーが出るらしい。
しょっぱなから蛇だよ。
私魔物と戦ったことないんだけど、初戦がダークヴァイパーって凄くないかな?

まずはミーリアが捕まえて来てくれて実物を見せてくれた。
体長が5m程の毒々しいまだら模様のでっかい蛇。
こんなでっかい蛇見たことないよ!!
ミーリアが素手で持ってるけどめっちゃ暴れてる。
ミーリアに巻き付こうとするたびにブンッと振り回され遠心力で伸びたところを地面に叩きつけられて目を回してる。
凄い音がしたけど目を回すだけで済んでるところを見るととても頑丈なのがよく分かる。

「まぁ、首を落とせば大抵の魔物は死ぬ。 こんなふうにな」

父が持っていた大きい鉈のような物でダークヴァイパーの首のあたりを狙う。。
その鉈は切れ味がとても良いらしく、ダークヴァイパーに当たると刃がするりと何の抵抗もなく入り首と胴体を泣き別れさせた。

絶命判定が下ったのか、途中で光に包まれダークヴァイパーは消えてしまった。

光りが消え残されたのはダークヴァイパーの肝と皮。

「肝が浮いている……!?」

皮はそのまま地面に置かれているのに肝はふよふよ浮いていた。
なんで?
私が目を丸くして驚いていると、

「そう言う仕様だ」

「ダンジョンの不思議の一つだヨ」

父とミーリアにさも当然という風にそう言われた。

なるほど分からん!!

父による見本が終わるとミーリアが煙のように突然消え、もう一匹ダークヴァイパーを連れてきた。

ミーリアによって再び瀕死の状態になるダークヴァイパー、弱ったところを尾の方をミーリアが、頭の方を父が押さえる。

「優奈、首の所を狙ってやってみな」

「わ、分かった」

手に持ったナイフの柄をギュッと握る。

2人に手ほどきを受けドキドキしながら初討伐を行う。


殺生することにもっと抵抗感があるかと思ったけどそんなことは無くあっという間に終わった。
光りになって消える演出や、手ごたえの無い切れ味過剰な武器、ダンジョンでリポップするという特性を父やミーリアから話を聞いたせいでゲーム感覚になったのかな。

ちなみに刃を入れる時に切れ味が良すぎるせいか通販番組を思い出したよ。
見てこの切れ味!! 凄いでしょ!! 何でも切れちゃうよ!! みたいな感じ。

ここに居る魔物達は一見すると生きているように見えるんだけどな。
いや、生きているんだろうけれども。
ダンジョンで作られた物だからかな?
うん、不思議だ。

……まぁ、不思議でもいいや。
思う存分材料集めが出来るぞとやる気に変換された。

しおりを挟む
感想 84

あなたにおすすめの小説

凡人がおまけ召喚されてしまった件

根鳥 泰造
ファンタジー
 勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。  仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。  それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。  異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。  最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。  だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。  祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。

現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!

おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。 ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。 過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。 ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。 世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。 やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。 至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!

最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~

ある中管理職
ファンタジー
 勤続10年目10度目のレベルアップ。  人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。  すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。  なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。  チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。  探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。  万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。

異世界に飛ばされた人見知りの僕は、影が薄かったから趣味に走る事にしました!

まったりー
ファンタジー
主人公は、人見知りな占いが大好きな男の子。 そんな主人公は、いるのか分からない程の影の薄さで、そんなクラスが異世界に召喚されてしまいます。 生徒たちは、ステータスの確認を進められますが、主人公はいるとは思われず取り残され、それならばと外に1人で出て行き、主人公の異世界生活が始まります。

日本列島、時震により転移す!

黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。 木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。 しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。 そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。 【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】

異世界帰りの元勇者、日本に突然ダンジョンが出現したので「俺、バイト辞めますっ!」

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
俺、結城ミサオは異世界帰りの元勇者。 異世界では強大な力を持った魔王を倒しもてはやされていたのに、こっちの世界に戻ったら平凡なコンビニバイト。 せっかく強くなったっていうのにこれじゃ宝の持ち腐れだ。 そう思っていたら突然目の前にダンジョンが現れた。 これは天啓か。 俺は一も二もなくダンジョンへと向かっていくのだった。

オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】

山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。 失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。 そんな彼が交通事故にあった。 ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。 「どうしたものかな」 入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。 今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。 たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。 そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。 『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』 である。 50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。 ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。 俺もそちら側の人間だった。 年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。 「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」 これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。 注意事項 50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。 あらかじめご了承の上読み進めてください。 注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。 注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。

処理中です...