伯爵令嬢は狙われている

屋月 トム伽

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再会

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テレーズ国の王都は賑やかだった。

リアは都会にくる事がなく、ここ3ヶ月はそれどころかではなかった。
王都にとっては日常だろうがリアにとっては新しい空気を感じていた。
だが普通にくれば、おのぼりさんのようになってただろうが、今は私が逃げた後の先生や邸の事、村の事、私の右脇腹の事。
色んな事で頭が一杯だった。

「おいで、ヒューゴとマルクは城にいるから先に会おう。」

クライスがサッとリアの肩を抱き城へと案内する。

「先生は大丈夫なの?」

「ヒューゴは魔力の回復に時間がかかるらしい。そのせいか、眠っている時間が多いみたいだな。
怪我は回復魔法で落ち着いてるだろう。」

「…先生」

リアは胸に手を当て先生の身を案じていた。


クライスに連れてられてお城の一室に行くと先生がベッドの上にいた。
リアが入ったのに気付きヒューゴはリアの方に振り向き、力なくゆっくり起き上がり安堵した声でリアの名を呼ぶ。

「リア…」

リアはベッドの上のヒューゴにしがみつくように駆け寄った。

「先生!」

リアは言いたい事は一杯あったのに言葉にならず只涙を流していた。

ヒューゴは優しくリアを撫で、
「本当に良かった」
と感無量の思いだった。

まるで親子の再会のようだった。


しばらくし、リアの涙が止まりやっと話ができた。

いつの間にかクライスがお茶を手配しておりメイドがアフタヌーンティーをワゴンに押し持ってきた。

リアはハーブティーをのみながら三人は話し始めた。

ヒューゴはリアを転送魔法で逃がした後結界の中にいた使用人達を助ける為力尽きるまで戦った事。
リアは先生達が死んだと思い仇を討とうとしていた事。
クライスがアランを倒してくれた事。
等この3ヶ月の話しをした。

「そうか、大変な思いをさせたな。独りでよく頑張ったな。本当に無事で良かった。
クライス、リアを助けてくれてありがとう。感謝するよ。」

「貸しにしとく」

クライスは悪ガキのような顔をして言った。

「二人は知り合いなの?」

二人のやり取りから友達なのかとも思った。

「…王都にいる間はこいつの面倒もみていたんだよ。」

「そっか、先生はテレーズ国の魔導士だったよね。」

「ほとんどフィナール伯爵家の領地にいてあまり王都にはいなかったけどね。」

ヒューゴはリアの先生になる為に父が王都から呼び寄せ定期的にフィナール家へと来ており、しまいにはフィナール家の領地に小屋のような小さな家を構えていた。ヒューゴは王都より田舎の方が気に入っていた。

「それにしても、リアにつけられた呪いは早く解いた方がいい。私は役に立たないし、当てがあるのか?」

「マルクに頼むつもりだ。マルクなら口も固い。あまり人には知られたくないからな。」

「マルクか、あの利発な子なら大丈夫だろう。」

ヒューゴもマルクの事を知っているようだった。

(いよいよ私の解呪をするのね)

リアは大好きなハーブティーを飲みながら緊張をしていた。

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