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パーティーが始まりました
しおりを挟むクライスはタキシード姿で壁にもたれ掛かりリアの支度を待っていた。
ドアが開き使用人達が部屋から出てくる。
「ご準備が整いました。」
使用人がドアを開けたままの先から、リアが出てきた。
クライスがプレゼントしたドレスとアクセサリーに身を包み、髪はアップにし左側に少したらしていた。
「頭の飾りがなかったので髪を上げてもらったのですが、どうでしょうか?」
リアもクライスも髪のセットを忘れ髪飾りを買わなかったのである。
(クライス凄く格好いい。私の姿、変かな?釣り合わないかも)
「…クライス?」
クライスはリアのドレス姿に見とれておりつい返事を忘れていた。
「…凄く綺麗だよ。」
リアは照れながらもクライスの差し出した手にのせクライスのエスコートで会場へと向かった。
会場には皆がついており、クライス達は最後だった。
パーティーは陛下の言葉から始まり、音楽と共に沸き立った。
クライスはリアを連れ、陛下の元へと行った。
陛下とリヒトに、リアは貴族の挨拶をした。
「そう畏まらずとも良い。大変な日々が続いただろうが今日は楽しみなさい。」
陛下は優しくリアに話し、陛下は下がった。
「陛下はご自分がいれば皆が緊張して楽しめないと思い最初の挨拶だけで下がる予定だったのです。」
陛下の隣にいたリヒト王子が立ち上がりリアに近づく。
「初めまして、陛下の第一王子リヒトと申します。」
「初めまして」
とリアはまた貴族の挨拶をした。
「確かに可愛らしい方ですね。」
(クライスは私の事を何て言ってるのかしら!?)
リアは思わずクライスを見た。
「クライス、霧の傭兵団の事ですが少し向こうで話せますか?」
「ああ。リア少し行ってくるから待ってて。」
そう言うとクライスとリヒトは控え室の方へと行った。
リアが壁の花になっているとマルクがやって来た。
「クライスがいないと寂しいですか?」
「すぐに戻ってくるから。」
リアは仕事だからと思いそう言った。
マルクと話していると、読書が好きで以外にも恋愛小説まで読むらしく話が合った。
「マルクとは友達になれそう。」
「では友達という事で」
二人には友情が芽生えていた。
いつの間にか、キャア、と黄色い悲鳴が上がっていた。リアとマルクが見るとクライスに女の子達が寄っていた。
クライスは断りながらリアを探していた。
リアを見つけるとすぐに向かって来たが片腕には一人の女の人がしがみついていた。
「リア遅くなってすまない。アリー離れて。」
「ええっー」
甘えた声でいうアリーは離れる時、キッとリアを睨んだ。
クライスは気がつかなかったがリアとマルクはしっかりと見ていた。
「クライスさん、こちらはどなた?これから一緒に飲みましょう。こちらの方は飲みませんよね。」
この国では18才からお酒が飲めるが、確かにリアはまだお酒が飲めなかった。
リアはそんな事よりクライスにしがみついてるのが気になった。
「アリー、彼女は俺の恋人だよ。」
クライスはリアの肩を抱きしめはっきりとアリーに言った。
「えっ、」とアリーが呆然とすると、
「そういう事ですのでお引き取り下さい。」と
マルクがクールに言い、三人はその場を離れた。
アリーは村でクライスに一目惚れしいつも一緒に座り肩を抱かれ酒を飲みいつしか本気になっていたが、クライスにとっては村で酒を飲むときに横に座る女程度で気にも止めてなかった。
「少しバルコニーで頭を冷やしたらどうですか?」
リアを気遣い二人っきりにさせようとマルクなりの気づかいをした。
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