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婚約指輪
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食事の後、仕立て屋達が来るまで時間がある為、庭を散歩した。
フィンの邸の庭は花が綺麗で手入れが行き届いていた。
「エスカ、欲しい花があれば言ってくれ。部屋に持って行くから。」
「いいんですか?」
「好きな花はあるか?」
「沢山あって悩みます。」
赤や白い薔薇にキンギョソウに…と色とりどりに花が咲いていた。
その中でも薔薇は一際美しく咲いており、見とれてしまった。
フィンは、庭師に声をかけ、薔薇を摘むように頼んだ。
「赤と白の薔薇をエスカにくれないか?あと、向こうのピンクの薔薇も頼む。」
「フィンいいんですか?」
「エスカには薔薇が似合う。部屋に飾ろう。」
今さらっと凄いこと言ったわよね。と照れてしまった。
庭師はすぐに薔薇を摘んでくれ、布で包み渡してくれた。
「フィンいい匂いがします。」
「ここの薔薇は綺麗だから、風呂にも入れられるよ。」
「薔薇風呂は入ったことないです。」
「あとでゆっくり入るといい。」
フィンが薔薇を持ってくれようとしたが、この香りを堪能したく自分で両手一杯に抱え部屋に帰った。
部屋に行くとすでに仕立て屋が来ており、フィンが好きなものを選んでくれ、と言った。
こんな高そうな服に悩んでいるとフィンは気にせず好きなだけ買いなさいと言った。
好きなだけと言われても急にはこんなに買い物できず、結局二枚だけ選んだ。
「エスカ、気にしなくていいんだが。俺が贈りたいんだ。」
「どうしていいかまだよくわかりません。」
「ならドレスは俺が選んでいいか?」
「ドレスはいつ着るんでしょう?」
「食事の時も必要だし、いつでも着ていいんだ。」
「食事にドレスですか?」
「そうだ。…白いドレスは結婚式で見るから、水色や薄いピンクはどうだ?」
フィンはご機嫌でドレスを選んでいた。
ドレス選びのあとは宝石屋が入りまたビックリした。
あまりに豪華過ぎて選べなかった。
「フィン、目がチカチカして選べません。」
貴族はこんな生活をしている事に感心した。
私には無理なんじゃないかとさえ思った。
フィンはドレスに合う宝石は購入したと思ったら、宝石屋から小さな箱を受け取っていた。
「フィンあんなに買って頂いていいのですか?破産しませんか?」
「あのくらいではなんともないよ。もっと買いたかった位だ。」
フィンはかなりのお金持ちらしい。
うーん、と思っているとフィンが急に膝間付いて、私の手をとった。
「エスカ、遅くなったが指輪だ。俺と必ず結婚してくれるね。」
フィンが差し出した小さな箱にはキラキラ光薄いピンクの宝石のついた指輪があった。
「フィン?」
「村で指のサイズを測っただろう。もう邸に帰ってきたからこちらに持って来てもらった。遅くなってすまないが受け取ってくれるか?」
「嬉しいです。」
指輪もそうだが、フィンが自分を思ってくれているのが嬉しくまた泣いてしまった。
「嬉し泣きか?」
「はい。」
「それならいい。エスカが側にいると俺も嬉しくなるんだ。」
「ずっと側にいさせて下さい。」
「当たり前だ。一生離さないからな。」
フィンが指に指輪を入れてくれ、二人ずっと抱き合っていた。
フィンの邸の庭は花が綺麗で手入れが行き届いていた。
「エスカ、欲しい花があれば言ってくれ。部屋に持って行くから。」
「いいんですか?」
「好きな花はあるか?」
「沢山あって悩みます。」
赤や白い薔薇にキンギョソウに…と色とりどりに花が咲いていた。
その中でも薔薇は一際美しく咲いており、見とれてしまった。
フィンは、庭師に声をかけ、薔薇を摘むように頼んだ。
「赤と白の薔薇をエスカにくれないか?あと、向こうのピンクの薔薇も頼む。」
「フィンいいんですか?」
「エスカには薔薇が似合う。部屋に飾ろう。」
今さらっと凄いこと言ったわよね。と照れてしまった。
庭師はすぐに薔薇を摘んでくれ、布で包み渡してくれた。
「フィンいい匂いがします。」
「ここの薔薇は綺麗だから、風呂にも入れられるよ。」
「薔薇風呂は入ったことないです。」
「あとでゆっくり入るといい。」
フィンが薔薇を持ってくれようとしたが、この香りを堪能したく自分で両手一杯に抱え部屋に帰った。
部屋に行くとすでに仕立て屋が来ており、フィンが好きなものを選んでくれ、と言った。
こんな高そうな服に悩んでいるとフィンは気にせず好きなだけ買いなさいと言った。
好きなだけと言われても急にはこんなに買い物できず、結局二枚だけ選んだ。
「エスカ、気にしなくていいんだが。俺が贈りたいんだ。」
「どうしていいかまだよくわかりません。」
「ならドレスは俺が選んでいいか?」
「ドレスはいつ着るんでしょう?」
「食事の時も必要だし、いつでも着ていいんだ。」
「食事にドレスですか?」
「そうだ。…白いドレスは結婚式で見るから、水色や薄いピンクはどうだ?」
フィンはご機嫌でドレスを選んでいた。
ドレス選びのあとは宝石屋が入りまたビックリした。
あまりに豪華過ぎて選べなかった。
「フィン、目がチカチカして選べません。」
貴族はこんな生活をしている事に感心した。
私には無理なんじゃないかとさえ思った。
フィンはドレスに合う宝石は購入したと思ったら、宝石屋から小さな箱を受け取っていた。
「フィンあんなに買って頂いていいのですか?破産しませんか?」
「あのくらいではなんともないよ。もっと買いたかった位だ。」
フィンはかなりのお金持ちらしい。
うーん、と思っているとフィンが急に膝間付いて、私の手をとった。
「エスカ、遅くなったが指輪だ。俺と必ず結婚してくれるね。」
フィンが差し出した小さな箱にはキラキラ光薄いピンクの宝石のついた指輪があった。
「フィン?」
「村で指のサイズを測っただろう。もう邸に帰ってきたからこちらに持って来てもらった。遅くなってすまないが受け取ってくれるか?」
「嬉しいです。」
指輪もそうだが、フィンが自分を思ってくれているのが嬉しくまた泣いてしまった。
「嬉し泣きか?」
「はい。」
「それならいい。エスカが側にいると俺も嬉しくなるんだ。」
「ずっと側にいさせて下さい。」
「当たり前だ。一生離さないからな。」
フィンが指に指輪を入れてくれ、二人ずっと抱き合っていた。
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