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夜の風は、昼間の熱をあっという間に散らし、冷ましていく。本格的な暑さを迎えていない今は、太陽が隠れてしまえばもう涼しく快適だ。元々、暑くてどうにもならない、なんて気温になることは日中でもそうなかった。
真夏でもからりとした暑さで、木陰にでも入ればそれだけで涼しい。じりじりと肌を焼くような、日差しだけが強かった。
ふわり、とやわらかく吹いた風が、濃密な薔薇の香りを運んでくる。淡い月明かりに照らされて、薔薇の花たちが艶やかに微笑んでいるようだった。
暑くても、寒くても、城の中庭の薔薇は美しく咲き誇っている。手入れをしているところなど、ヴィンは見たことがない。そのせいで、植物は世話をしなければうまく育たないと、知ったのはつい最近のことだ。
こんな風に幼い頃から身近にある当たり前のことは、本来は違うとは気づけない。人からしたら驚くこと、疑問に思うことでも、ヴィンにとっては違和感を覚えることすらない普通のことだと意識にすり込まれていた。
人としての常識は、六歳までしかない。それも、かなり偏っている。手本となる家族と過ごすこともなく、ろくに教えてももらえなかったからだ。
それが魔族の地へと捨てられ、ヴィンを保護し、育ててくれた魔族から、人間とはこういうものだ、と教わっているのだからおかしなこともある。血縁上の家族でさえしてくれなかったことを、血のつながりがなく種族さえ違うのに、過不足なく、ではなく過分に、アーティスとその周囲は与えてくれた。
持って生まれたものと、育つ環境によるものと、どちらの方が成長に及ぼす影響が大きいのだろうか。魔族らしい、とヴィンはよく言われていた。
普段、ヴィンは自分が人間だと意識したことがない。魔族ではないことに、引け目を感じているわけでもない。居場所は、ここだと思っている。拾い育ててもらった恩は返しきれないほどあるけれど、譲れないものはあるわけで――綺麗に咲き誇る薔薇を眺め、ヴィンはそっと息を吐いた。
(らしくない)
昼間のリュディガーとのやりとりが、どうにも頭を離れない。魔王妃、魔王の後継者、先々のことなど、ヴィンは考えたことなどなかった。
それを唐突に突きつけられて、愕然としたと同時に、内にある独占欲に気付く。無自覚に、当たり前のように今が続いていくと、アーティスはずっとヴィンと共にいると思い込んでいた。
(だって、疑う理由がない)
――好きだよ。
――ヴィンだけが好き。
ぎゅっと抱きしめられて、幾度となく繰り返し囁かれる言葉。向けられる、甘やかで真摯な瞳。
時折乞われる、愛の言葉。
――浮気は絶対だめだからな。
そんな気などまったくなかったので聞き流していたが、今はアーティスがその台詞をヴィンに告げる気持ちさえ理解できる気がした。
自覚してしまえば、アーティスの隣に立つ立場を、ヴィンは誰にも譲る気はない。そうすることに、問題がないわけではないのだけれど。
「ヴィン」
静かな声に名を呼ばれ、ヴィンは漂っていた思考の海から浮上する。ゆっくりと振り向くと、アーティスの姿があった。
声をかけられるまで、まったく気付かなかったことに驚く。気配を消して、近づいたというわけではないはずだ。不覚だ、と苦く思いもするが、ヴィンが気を許している相手なので仕方がないとも思った。
「どうした?」
ぼんやりしていたのに気付いたらしい。どこか気遣うような眼差しを、アーティスはヴィンに向けた。
相変わらず過保護で、優しい。
「ちょっと、考え事」
「考え事?」
「うん」
「そっか……なんか、ヴィンが薔薇に攫われそうに見えた」
「なにそれ」
「なんだろうな。まあ、そんな雰囲気があったってことかな」
「ふうん、僕が知らないだけで、薔薇が人を攫うなんてことがあるの?」
「ないな」
「そう、よかった。まだ知らないことが多いなって、思っていたとこだから」
魔族のこと、この世界のこと。
言語や知識を中心に学んでいたので、他はざっくりとしたことしか知らない。
それこそ、人を攫う薔薇があると教えられれば、ヴィンはうっかり信じそうだ。
「それはそうだろう。まだ十六だ」
「結構、勤勉だと思ってたんだけどな」
「ああ、優秀だ」
褒められれば、嬉しい。優秀であろうと、努力した結果だ。
けれど、努力ではどうにもならないこともある。
「あなた、いつか結婚するの?」
「は? なんだ唐突に」
「今日、来てたんだろ? あなたと結婚させたい女の父親が」
「リュディガーか」
「そう、あなたに種付けしろってことでしょ?」
ぎゅ、とアーティスの眉間にシワが寄る。
「おっまえなぁ、その言い方!」
「違うの?」
リュディガーとの会話で、ヴィンはそう理解していた。
「……まあ、違わないな」
「彼らにしてみたら、僕はじゃまなんだろうね」
「何かされたのか」
「知らないみたいだったけど、バカ息子が絡んできたから返り討ちにした」
「それならいい」
穏やかな声だ。
ぱちり、とヴィンは瞬きをひとつした。
「怒らないの?」
「向こうが仕掛けてきたんだろ」
「うん」
「なら、殺されてもしかたない」
怪我の心配さえされないことに、ヴィンの実力への信頼が窺える。追いつき、追い越したいと思っている相手からの評価に、自然と口元が緩んだ。
簡単に、ふわりと機嫌は浮上した。
「一応、手加減はしたよ」
「それなら、尚更感謝するべきだな。おまえならあの程度の家門、相手になるわけないもんな」
「雷の威力抑えるの、大変だった」
「ありがとな。殺さない方が大変なのに」
「あなたが、同族は大切にしてるから、始末するなら聞いてからにしようと思ったんだよ」
瞳をしばたたかせたアーティスが、大きな手のひらでヴィンの頭を撫でる。ほんの少し、乱暴な手つきだ。
「いいこ」
「子ども扱いするな」
その手を、ぺしりとたたき振りはらう。
気にした素振りもなく、アーティスは笑った。
「次は容赦しなくていいぞ、おまえの判断で」
「わかった」
自分から面倒事に突っ込んでいく気はないが、仕掛けてくるようなら話は別だ。
許可が出たので、次はどうなろうと知らない。
「他になんか困ったことなかったか」
「あるよ」
「なんだ?」
「今、困ってる」
「いま?」
「あなたのとこに夜這いに行くつもりだったのに、ここにくるから」
「夜這いって……」
苦笑して、アーティスが眉を下げる。ゆるく笑ったヴィンは、腕を伸ばして首に絡めた。
咎められることも、拒否されることもない。魔王であるアーティスに、触れられる者は限られていた。
「夜這いだよ」
悔しいことに身長差があるので、軽くつま先立ちになり、唇を重ねる。少しひやりとする体温が、ゆっくり熱を持つのがヴィンは好きだった。
ざわりと風が吹き、薔薇の花を揺らし香りを立ち上らせる。ほんの少しヴィンの計画は狂ったけれど、結果は変わらないかとアーティスの私室に転移した。
真夏でもからりとした暑さで、木陰にでも入ればそれだけで涼しい。じりじりと肌を焼くような、日差しだけが強かった。
ふわり、とやわらかく吹いた風が、濃密な薔薇の香りを運んでくる。淡い月明かりに照らされて、薔薇の花たちが艶やかに微笑んでいるようだった。
暑くても、寒くても、城の中庭の薔薇は美しく咲き誇っている。手入れをしているところなど、ヴィンは見たことがない。そのせいで、植物は世話をしなければうまく育たないと、知ったのはつい最近のことだ。
こんな風に幼い頃から身近にある当たり前のことは、本来は違うとは気づけない。人からしたら驚くこと、疑問に思うことでも、ヴィンにとっては違和感を覚えることすらない普通のことだと意識にすり込まれていた。
人としての常識は、六歳までしかない。それも、かなり偏っている。手本となる家族と過ごすこともなく、ろくに教えてももらえなかったからだ。
それが魔族の地へと捨てられ、ヴィンを保護し、育ててくれた魔族から、人間とはこういうものだ、と教わっているのだからおかしなこともある。血縁上の家族でさえしてくれなかったことを、血のつながりがなく種族さえ違うのに、過不足なく、ではなく過分に、アーティスとその周囲は与えてくれた。
持って生まれたものと、育つ環境によるものと、どちらの方が成長に及ぼす影響が大きいのだろうか。魔族らしい、とヴィンはよく言われていた。
普段、ヴィンは自分が人間だと意識したことがない。魔族ではないことに、引け目を感じているわけでもない。居場所は、ここだと思っている。拾い育ててもらった恩は返しきれないほどあるけれど、譲れないものはあるわけで――綺麗に咲き誇る薔薇を眺め、ヴィンはそっと息を吐いた。
(らしくない)
昼間のリュディガーとのやりとりが、どうにも頭を離れない。魔王妃、魔王の後継者、先々のことなど、ヴィンは考えたことなどなかった。
それを唐突に突きつけられて、愕然としたと同時に、内にある独占欲に気付く。無自覚に、当たり前のように今が続いていくと、アーティスはずっとヴィンと共にいると思い込んでいた。
(だって、疑う理由がない)
――好きだよ。
――ヴィンだけが好き。
ぎゅっと抱きしめられて、幾度となく繰り返し囁かれる言葉。向けられる、甘やかで真摯な瞳。
時折乞われる、愛の言葉。
――浮気は絶対だめだからな。
そんな気などまったくなかったので聞き流していたが、今はアーティスがその台詞をヴィンに告げる気持ちさえ理解できる気がした。
自覚してしまえば、アーティスの隣に立つ立場を、ヴィンは誰にも譲る気はない。そうすることに、問題がないわけではないのだけれど。
「ヴィン」
静かな声に名を呼ばれ、ヴィンは漂っていた思考の海から浮上する。ゆっくりと振り向くと、アーティスの姿があった。
声をかけられるまで、まったく気付かなかったことに驚く。気配を消して、近づいたというわけではないはずだ。不覚だ、と苦く思いもするが、ヴィンが気を許している相手なので仕方がないとも思った。
「どうした?」
ぼんやりしていたのに気付いたらしい。どこか気遣うような眼差しを、アーティスはヴィンに向けた。
相変わらず過保護で、優しい。
「ちょっと、考え事」
「考え事?」
「うん」
「そっか……なんか、ヴィンが薔薇に攫われそうに見えた」
「なにそれ」
「なんだろうな。まあ、そんな雰囲気があったってことかな」
「ふうん、僕が知らないだけで、薔薇が人を攫うなんてことがあるの?」
「ないな」
「そう、よかった。まだ知らないことが多いなって、思っていたとこだから」
魔族のこと、この世界のこと。
言語や知識を中心に学んでいたので、他はざっくりとしたことしか知らない。
それこそ、人を攫う薔薇があると教えられれば、ヴィンはうっかり信じそうだ。
「それはそうだろう。まだ十六だ」
「結構、勤勉だと思ってたんだけどな」
「ああ、優秀だ」
褒められれば、嬉しい。優秀であろうと、努力した結果だ。
けれど、努力ではどうにもならないこともある。
「あなた、いつか結婚するの?」
「は? なんだ唐突に」
「今日、来てたんだろ? あなたと結婚させたい女の父親が」
「リュディガーか」
「そう、あなたに種付けしろってことでしょ?」
ぎゅ、とアーティスの眉間にシワが寄る。
「おっまえなぁ、その言い方!」
「違うの?」
リュディガーとの会話で、ヴィンはそう理解していた。
「……まあ、違わないな」
「彼らにしてみたら、僕はじゃまなんだろうね」
「何かされたのか」
「知らないみたいだったけど、バカ息子が絡んできたから返り討ちにした」
「それならいい」
穏やかな声だ。
ぱちり、とヴィンは瞬きをひとつした。
「怒らないの?」
「向こうが仕掛けてきたんだろ」
「うん」
「なら、殺されてもしかたない」
怪我の心配さえされないことに、ヴィンの実力への信頼が窺える。追いつき、追い越したいと思っている相手からの評価に、自然と口元が緩んだ。
簡単に、ふわりと機嫌は浮上した。
「一応、手加減はしたよ」
「それなら、尚更感謝するべきだな。おまえならあの程度の家門、相手になるわけないもんな」
「雷の威力抑えるの、大変だった」
「ありがとな。殺さない方が大変なのに」
「あなたが、同族は大切にしてるから、始末するなら聞いてからにしようと思ったんだよ」
瞳をしばたたかせたアーティスが、大きな手のひらでヴィンの頭を撫でる。ほんの少し、乱暴な手つきだ。
「いいこ」
「子ども扱いするな」
その手を、ぺしりとたたき振りはらう。
気にした素振りもなく、アーティスは笑った。
「次は容赦しなくていいぞ、おまえの判断で」
「わかった」
自分から面倒事に突っ込んでいく気はないが、仕掛けてくるようなら話は別だ。
許可が出たので、次はどうなろうと知らない。
「他になんか困ったことなかったか」
「あるよ」
「なんだ?」
「今、困ってる」
「いま?」
「あなたのとこに夜這いに行くつもりだったのに、ここにくるから」
「夜這いって……」
苦笑して、アーティスが眉を下げる。ゆるく笑ったヴィンは、腕を伸ばして首に絡めた。
咎められることも、拒否されることもない。魔王であるアーティスに、触れられる者は限られていた。
「夜這いだよ」
悔しいことに身長差があるので、軽くつま先立ちになり、唇を重ねる。少しひやりとする体温が、ゆっくり熱を持つのがヴィンは好きだった。
ざわりと風が吹き、薔薇の花を揺らし香りを立ち上らせる。ほんの少しヴィンの計画は狂ったけれど、結果は変わらないかとアーティスの私室に転移した。
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