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三章
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「不安そうだな」
社を辞す時になると、辺りはもうすっかりと暗くなってしまっていた。人の声もなく静かだ。父はまだ巫女様と話すことがあるとかで、中に残っているが、他の者は各々不安を抱えながらも家に帰っていった。
「これからどうなるのかなって」
外は雨が降っていた。屋根の橋から水滴がしたたっている。
ニナギは空を仰いだが、夜闇と分厚い雲に阻まれて何も見えない。
地面が結構濡れているから、会議の中頃にはもう降り出していたのかもしれない。傘は持っていないから、濡れて帰るしかないだろう。
濡れた地面はぬかるんでいて気をつけないと危ない。
「どうなるのかな。俺もわからないな。山はどんな感じだ?」
「すごい静か」
「そうか。ニナギは声を聞くのが上手いから、もしかしたら、と思ったんだけどな」
「巫女様の方が上手いと思うよ」
ニナギは苦笑した。
小さな音は雨音にかき消されてしまう。暗くて雨が降ってるなんて、最悪だ。
「巫女様も大変だろうな」
従兄はため息に乗せてそう言った。
その言葉にはいろいろな想いが含まれているのだろう。不安、苦労、心配。
「そうだね」
ニナギはそう、同意を示した。
先の見通せないこの状況を、夜と、雨が体現しているようで、なんだか不気味だった。
「早く帰ろうか」
「だな」
「兄さん気をつけてね」
「お前もな」
形ばかり笑い合って、従兄とは別れた。ナユタはどうしているだろう。そういえば予想以上に会議が長引いて、夕飯の時間はすっかり遅くなってしまった。
お腹をすかせてはいないだろうか。夕飯は何にしよう。
疲れたな。
いろいろあった。
昼過ぎぐらいの、ナユタの冷たい表情を唐突に思い出して、ニナギは足を止めてしまった。信じるといった言葉は嘘ではない。今でもナユタの事を信じている。
雨がニナギを頭から濡らしていく。
里の者が彼を疑ったことに憤りを感じたのも、紛れもなく本心だ。
しかし、ナユタの隠し事のことも、龍宝珠の事も、どうしていいかわからないから、気分は重く沈むのだ。せめて雨が降っていなかったら、星が見えて、月が顔を出して煌々と夜空に輝いていたのなら。もう少し気分も晴れただろうか。
考えても詮ないことだ。
考えてもどうにもならないことは、考えない。思考に囚われると人間は容易に自分を見失う。
ニナギは頭を振って、止まっていた足を動かした。もう少し、考える余裕がある時に考えようと、ニナギはなんとか頭を切り換えた。
雨はやまない。
ぬかるみを踏み抜かないように、慎重に家路を急いでいると、思いの外時間が掛かってしまった。
家には灯りがともって、玄関を開ける音に反応してナユタが立ち上がった。
「お帰り」
「ただいま」
ほっとした。というのが正直なところだ。ナユタは濡れているニナギを心配して布を持ってきてくれた。ありがたく受け取ると、ほんのりと温かい。
「ありがと」
「どういたしまして」
そうごを崩したニナギにナユタも安心したように一息ついた。父が遅れることを伝えて、中に入る。全身を拭くと布はぐっしょりと重くなった。
「ごめんね、遅くなって」
「帰ってきたから良い」
奥に行きながら、そういうナユタ。心配してくれたのだろうか。そうだと良い。
「遅いけど、夕飯にしよう」
「わかった」
了承するナユタに癒やされて、ニナギは遅い夕飯の支度に掛かった。
***
里には雨が降っていた。雨は天からの恵みとも言う。乾燥した大地を潤し木々が青く茂るための糧となる。そして地深くに浸透し、川に流れ、地中の養分をまた別の地へと運んでいくのだ。
だが、何事も過ぎたるは及ばざるがごとし。
水もまた過ぎれば災いを成す。植物は根から枯れ、雨を降らせる厚い雨雲は太陽の光を閉ざし、作物は育たなくなる。ほどほどが良いのだ。
龍宝珠が砕かれてから、里には活気がない。龍宝珠の一件も関係があるだろうが、あの日から十日あまり、やむこと無く雨が降り続いていることも、その要因になっている。空に掛かっている暗雲が、人の心にも掛かってしまっている。
龍宝珠が砕かれてしまった原因は依然としてわかなかった。
このまま雨が続けば、長雨は確実にこの里の生気を奪っていくだろう。
雨と曇り模様は、人の心をも曇らせる。
あまり使用されない道には、雨水がたまって、所々通れないところも出ている。
川も、ちょっとした谷になっているから、多少は増水しても問題は無いが、橋が壊れてしまう可能性のないとは言い切れない。
儀式の代案も出ず、巫女のお付きの者達にも不安が広がっていた。そして上の者の不安は、里の末端の者にも伝染する。
里全体が落ち着きのない不透明な霞の中にいるようだった。
商人達は、雨で、客足が途絶え、夏が後半になる前に山を降りてしまおうかと考えているようだ。
「長雨で、事故が起こらんとも限らん。商人の意向に任せよう」
そう言った父の表情も険しかった。
こうなると、シーラが早くに里を出たことが良かったと思う。彼女は今どうしているだろうか。どこかの空を飛んでいるのか、他の里で商売をしているのか。無事でいるのならば良いけれど。
今や雨が悩みも引き起こしてしまっていると言ってもいい。どうにかならないかと考えても、天の意向を人間で左右するなどできるはずもなかった。
せめて雨が早くやむように祈るしかない。
社にいる巫女様も疲労の色が見えると父は言った。
どうすれば良いのか。
ニナギは手に持っていた籐が堅くなってきたのを感じて、水で濡らし直した。水につけておけば、籐はよくしなる。それを編んで籠を作る。雨が降っていて、外での仕事ができない時は、こういう内職がはかどる。
室内は昼間なのに灯りが必要なくらい暗い。
やったことがないというナユタを誘って、籠作りを始めたのは数日前のことだった。何日か同じ作業をしていると、ナユタもだんだん慣れてきて、質問をしてくることも減ってきた。静かに黙々とする作業はナユタに合っているらしい。
ニナギは外にいる方が好きだから、なんとなく気分がふさぐ。ずっと集中していたからか、目が疲れていて、思わず目頭を押さえた。
玄関の戸口が開く音がする。
父親が帰ってきたのだろうか。
開いた戸口からは従兄の顔が覗いていた。聞けば巫女が呼んでいるという。
「最近こういう呼び出しが増えたな」
ナユタに謝って、家を出る。ニナギと入れ替わりにシュウがナユタの元にとどまった。龍宝珠の一件があって、ナユタの立場はより微妙なものとなった。もともとナユタに向けられる目は芳しくなかったが、それに加えて一部の者からは疑いの目が向けられるようになった。
会議の場で巫女様が釘を刺されたに関わらず、噂だけが広がってしまったということなのだろう。どうにかしようにも、里の者の心に巣くっている不安が、その噂の信憑性を高めているようで、どうにもならなかった。
「ナユタもちゃんと否定しろって」
そして、噂の只中にいるナユタ自身が我関せずといった体で、ニナギもほとほと困っている。ナユタとも最近すれ違い気味で、もうどうしたら良いのかと八方ふさがりなのだ。
「ニナギどうした」
そんなことを考えながら入室したからか、巫女と対面していた父に、驚いた顔をされた。
「そうふさぎ込むのはいいが、陰気な顔ばかりしていると更に引き寄せるぞ」
何をとは言わなかったが、ニナギは察して慌てて表情を引き締めた。これ以上なんて嫌だ。
眉をしかめた息子を見て、父が笑う。揺れる炎がその横顔を照らしていた。
ニナギが入室したここは、会議に使われたのとはまた別の部屋だった。巫女の寝室に近いここは、より親しい者しか入らない。はじめは恐縮しながら恐る恐る入室したものだが、今や馴れてしまって外から一声かけると何の話をしようかと考えながら入ることもしばしば。それくらい心に余裕ができたということだ。
ニナギは下座に座りながら渋面を作った。
「ニナギはわかりやすいのう」
そう声を出したのは、部屋の一番奥にいた巫女カルラだ。しわくちゃな顔でほけほけと笑みを作る。
部屋の中にいたのは彼らだけだった。
お付きの男衆は来ないようにしているとのことだ。
「あれらは考えが陰気でいかん」
とは巫女の言だ。
「暴れ龍の祟りだとか、怒りだとか、毎度聞かされる身にもなってほしいものじゃ」
巫女の白い髪がろうそくの火でゆらゆらと橙色の光を帯びる。眉をしかめて、頬を膨らませる姿はまるで子供のようだ。
白くはなったが、長く豊かな髪を一つにまとめ、左から前に垂らしていた。
父が一度立ち上がって、少なくなった油を入れ足し、巫女から向かって右に腰を落ち着けた。
「巫女様は動じないね」
「年をとるとな、ちょっとやそっとでは心の平生は壊れんものじゃ」
カルラは緑水晶で作った小さなまじない石を手に取ると、手前に広げられた布の端に置いた。まじないに使う敷布だった。
社を辞す時になると、辺りはもうすっかりと暗くなってしまっていた。人の声もなく静かだ。父はまだ巫女様と話すことがあるとかで、中に残っているが、他の者は各々不安を抱えながらも家に帰っていった。
「これからどうなるのかなって」
外は雨が降っていた。屋根の橋から水滴がしたたっている。
ニナギは空を仰いだが、夜闇と分厚い雲に阻まれて何も見えない。
地面が結構濡れているから、会議の中頃にはもう降り出していたのかもしれない。傘は持っていないから、濡れて帰るしかないだろう。
濡れた地面はぬかるんでいて気をつけないと危ない。
「どうなるのかな。俺もわからないな。山はどんな感じだ?」
「すごい静か」
「そうか。ニナギは声を聞くのが上手いから、もしかしたら、と思ったんだけどな」
「巫女様の方が上手いと思うよ」
ニナギは苦笑した。
小さな音は雨音にかき消されてしまう。暗くて雨が降ってるなんて、最悪だ。
「巫女様も大変だろうな」
従兄はため息に乗せてそう言った。
その言葉にはいろいろな想いが含まれているのだろう。不安、苦労、心配。
「そうだね」
ニナギはそう、同意を示した。
先の見通せないこの状況を、夜と、雨が体現しているようで、なんだか不気味だった。
「早く帰ろうか」
「だな」
「兄さん気をつけてね」
「お前もな」
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お腹をすかせてはいないだろうか。夕飯は何にしよう。
疲れたな。
いろいろあった。
昼過ぎぐらいの、ナユタの冷たい表情を唐突に思い出して、ニナギは足を止めてしまった。信じるといった言葉は嘘ではない。今でもナユタの事を信じている。
雨がニナギを頭から濡らしていく。
里の者が彼を疑ったことに憤りを感じたのも、紛れもなく本心だ。
しかし、ナユタの隠し事のことも、龍宝珠の事も、どうしていいかわからないから、気分は重く沈むのだ。せめて雨が降っていなかったら、星が見えて、月が顔を出して煌々と夜空に輝いていたのなら。もう少し気分も晴れただろうか。
考えても詮ないことだ。
考えてもどうにもならないことは、考えない。思考に囚われると人間は容易に自分を見失う。
ニナギは頭を振って、止まっていた足を動かした。もう少し、考える余裕がある時に考えようと、ニナギはなんとか頭を切り換えた。
雨はやまない。
ぬかるみを踏み抜かないように、慎重に家路を急いでいると、思いの外時間が掛かってしまった。
家には灯りがともって、玄関を開ける音に反応してナユタが立ち上がった。
「お帰り」
「ただいま」
ほっとした。というのが正直なところだ。ナユタは濡れているニナギを心配して布を持ってきてくれた。ありがたく受け取ると、ほんのりと温かい。
「ありがと」
「どういたしまして」
そうごを崩したニナギにナユタも安心したように一息ついた。父が遅れることを伝えて、中に入る。全身を拭くと布はぐっしょりと重くなった。
「ごめんね、遅くなって」
「帰ってきたから良い」
奥に行きながら、そういうナユタ。心配してくれたのだろうか。そうだと良い。
「遅いけど、夕飯にしよう」
「わかった」
了承するナユタに癒やされて、ニナギは遅い夕飯の支度に掛かった。
***
里には雨が降っていた。雨は天からの恵みとも言う。乾燥した大地を潤し木々が青く茂るための糧となる。そして地深くに浸透し、川に流れ、地中の養分をまた別の地へと運んでいくのだ。
だが、何事も過ぎたるは及ばざるがごとし。
水もまた過ぎれば災いを成す。植物は根から枯れ、雨を降らせる厚い雨雲は太陽の光を閉ざし、作物は育たなくなる。ほどほどが良いのだ。
龍宝珠が砕かれてから、里には活気がない。龍宝珠の一件も関係があるだろうが、あの日から十日あまり、やむこと無く雨が降り続いていることも、その要因になっている。空に掛かっている暗雲が、人の心にも掛かってしまっている。
龍宝珠が砕かれてしまった原因は依然としてわかなかった。
このまま雨が続けば、長雨は確実にこの里の生気を奪っていくだろう。
雨と曇り模様は、人の心をも曇らせる。
あまり使用されない道には、雨水がたまって、所々通れないところも出ている。
川も、ちょっとした谷になっているから、多少は増水しても問題は無いが、橋が壊れてしまう可能性のないとは言い切れない。
儀式の代案も出ず、巫女のお付きの者達にも不安が広がっていた。そして上の者の不安は、里の末端の者にも伝染する。
里全体が落ち着きのない不透明な霞の中にいるようだった。
商人達は、雨で、客足が途絶え、夏が後半になる前に山を降りてしまおうかと考えているようだ。
「長雨で、事故が起こらんとも限らん。商人の意向に任せよう」
そう言った父の表情も険しかった。
こうなると、シーラが早くに里を出たことが良かったと思う。彼女は今どうしているだろうか。どこかの空を飛んでいるのか、他の里で商売をしているのか。無事でいるのならば良いけれど。
今や雨が悩みも引き起こしてしまっていると言ってもいい。どうにかならないかと考えても、天の意向を人間で左右するなどできるはずもなかった。
せめて雨が早くやむように祈るしかない。
社にいる巫女様も疲労の色が見えると父は言った。
どうすれば良いのか。
ニナギは手に持っていた籐が堅くなってきたのを感じて、水で濡らし直した。水につけておけば、籐はよくしなる。それを編んで籠を作る。雨が降っていて、外での仕事ができない時は、こういう内職がはかどる。
室内は昼間なのに灯りが必要なくらい暗い。
やったことがないというナユタを誘って、籠作りを始めたのは数日前のことだった。何日か同じ作業をしていると、ナユタもだんだん慣れてきて、質問をしてくることも減ってきた。静かに黙々とする作業はナユタに合っているらしい。
ニナギは外にいる方が好きだから、なんとなく気分がふさぐ。ずっと集中していたからか、目が疲れていて、思わず目頭を押さえた。
玄関の戸口が開く音がする。
父親が帰ってきたのだろうか。
開いた戸口からは従兄の顔が覗いていた。聞けば巫女が呼んでいるという。
「最近こういう呼び出しが増えたな」
ナユタに謝って、家を出る。ニナギと入れ替わりにシュウがナユタの元にとどまった。龍宝珠の一件があって、ナユタの立場はより微妙なものとなった。もともとナユタに向けられる目は芳しくなかったが、それに加えて一部の者からは疑いの目が向けられるようになった。
会議の場で巫女様が釘を刺されたに関わらず、噂だけが広がってしまったということなのだろう。どうにかしようにも、里の者の心に巣くっている不安が、その噂の信憑性を高めているようで、どうにもならなかった。
「ナユタもちゃんと否定しろって」
そして、噂の只中にいるナユタ自身が我関せずといった体で、ニナギもほとほと困っている。ナユタとも最近すれ違い気味で、もうどうしたら良いのかと八方ふさがりなのだ。
「ニナギどうした」
そんなことを考えながら入室したからか、巫女と対面していた父に、驚いた顔をされた。
「そうふさぎ込むのはいいが、陰気な顔ばかりしていると更に引き寄せるぞ」
何をとは言わなかったが、ニナギは察して慌てて表情を引き締めた。これ以上なんて嫌だ。
眉をしかめた息子を見て、父が笑う。揺れる炎がその横顔を照らしていた。
ニナギが入室したここは、会議に使われたのとはまた別の部屋だった。巫女の寝室に近いここは、より親しい者しか入らない。はじめは恐縮しながら恐る恐る入室したものだが、今や馴れてしまって外から一声かけると何の話をしようかと考えながら入ることもしばしば。それくらい心に余裕ができたということだ。
ニナギは下座に座りながら渋面を作った。
「ニナギはわかりやすいのう」
そう声を出したのは、部屋の一番奥にいた巫女カルラだ。しわくちゃな顔でほけほけと笑みを作る。
部屋の中にいたのは彼らだけだった。
お付きの男衆は来ないようにしているとのことだ。
「あれらは考えが陰気でいかん」
とは巫女の言だ。
「暴れ龍の祟りだとか、怒りだとか、毎度聞かされる身にもなってほしいものじゃ」
巫女の白い髪がろうそくの火でゆらゆらと橙色の光を帯びる。眉をしかめて、頬を膨らませる姿はまるで子供のようだ。
白くはなったが、長く豊かな髪を一つにまとめ、左から前に垂らしていた。
父が一度立ち上がって、少なくなった油を入れ足し、巫女から向かって右に腰を落ち着けた。
「巫女様は動じないね」
「年をとるとな、ちょっとやそっとでは心の平生は壊れんものじゃ」
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