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四章
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里に雨が降り始めてからどれくらいの日が経っただろう。五日毎に開かれる会議では、暗い表情を見せるものが次第に多くなっていた。雨が降り始めてから四度目の会議が終わった。そして鎮めの儀式もいよいよ最後の四度目を残すのみとなっている。不透明な毎日と雨の続く不安に会議で声を荒げる者も多くなっていた。いらいらとした気分が収まらないのだ。
会議が終り、議場から足早に退出した男の名はドーアと言った。ドーアは天から落ちてくる水を苛立たしげに睨み付けると巫女社の裏手にある森へと足を進めた。さしている傘は降ってくる水を弾くけれど、ぬかるんだ足下はどうにもならない。泥を被るのにも今はいらいらするほど気持ちがささくれ立っていた。
分け入った森の中には、他にも数人の男達が居た。皆この長雨に辟易している。
雨が続くとろくな事が無い。十年前の事故だってそうだ。あの事故が起こったのは、長く降り続いた雨で、沢の水が増水していたからだ。
十年前の痛ましい事故を思い浮かべ、ドーアはそれを振り払うために頭を振った。できればその時のことは思い出したくもない。
「そろってるな」
ドーアは、男達の中に歩みを進めると、そう声をかけた。
男達は声の方向に体を向け、ドーアであるということを確認すると、ほっと息をついた。
「会議は終ったのか?」
「ああ、遅くなっちまった」
「で、進言は聞き入れられたのか」
逸るように、男達の中では一番若い者が質問する。ドーアはかぶりを振った。会議で進言したことはことごとく受容れられなかった。
「不満はわかる。だが、それは間違っている、と巫女様も族長も聞き入れてくれなかった」
「くそ、この雨をやませるには、暴れ龍の怒りを収めることが一番だってのに……」
若い男はほぞをかむ。
「龍宝珠が砕かれてこの里はおかしくなった。里のもんがそんなことしねぇだろ。犯人はあいつしかいない!」
「声を荒げるな。聞こえたら事だ」
「でも!」
ドーアは息巻く集団を手で制す。会議においてナユタという少年を糾弾し、何らかの制裁を下すべきだという意見を述べた。しかしそれが受容れられたことはない。
「俺は十年前と同様の悲劇が起こる前に、あの外れ者をどうにかした方が良いと思う」
「そうだ!」
「里の異変は龍宝珠が砕かれる前から起きていた。山はもうずっと静かなままだ。いつもならこの時期はお祭りみたいに賑やかだってのに」
「そうだ、思い返して見ればもうずっと山の声が聞こえない」
霧の中で、山の声を聴きながら生きてきた。聞こえることが当たり前だったのに、それが聞こえないことに今更ながら気がついて愕然とする。この異変はいつからだったのだろう。
男達は気がついてしまったことにしばし沈黙した。
「おれ、夏に入ってから聞いてない気がする」
「俺もだ……」
「おれも」
次々に同じだと声が上がる。ドーア自身も、記憶はあやふやだが、その辺りから聞こえていない気がした。
「やっぱりあいつが来てからだ」
誰かがそう言ったのが、さざ波のように広がっていく。
「嫌な予感はしてたんだよ。あいつ、なんだか、気味悪いし」
「得体の知れねぇ感じするよな」
「おまけに記憶が無いって言うんだろ?」
「族長の息子に取り入って何かしようって魂胆じゃねぇの」
「え、やばいだろ」
やっぱりかと。あってしまった辻褄に、ドーアは沈黙した。男達がそんな彼の言葉を待つ。この中で事を決めるのは一番力のあるドーアの役目だ。
ドーアの目には決意の色が宿っていた。
「里から出て行ってもらうしかないな」
男達はそれに頷いた。不安に煽られてとんでもない決定をしてしまったことを知らぬまま。
***
その日は珍しく雨がやんだ。しかし、依然として太陽は顔を出さなかった。昨日、四度目の鎮めの儀式が終わり、この夏にする儀式は閉じの儀式を残すのみとなっている。閉じの儀式が終れば、霧の結界ができて、里は再び余人を近づけぬ里となるだろう。
――助けて。
しかし、この声が聞こえるのだ。
それは段々と大きくなっているようで、段々と力をなくしていっているようで、ニナギの不安を煽る。
時折聞こえてくる声に、ニナギはこのままで良いのかと思うようになっていた。里をこのままいつものように閉じてしまっても良いのだろうか。何か、見落としていることがあるのではないか、と。
曇り空の中、ニナギは増水した川を見つめる。森が開けているここはいつもなら滝が綺麗に見えるところだったのだが、今流れ落ちている水は濁っていて、いつもの神聖さはない。これだけ流れが速くなければ、この場所は子供達の遊び場になるのだが、今年に限っては親たちが近づけさせようとしなかった。龍の滝。そう呼ばれているこの場所と、龍の伝説はつながりが深く、暴れ龍に子供を連れて行かれまいとする親の心なんだろう。
踏み分ける草は、連日降っていた雨で濡れていて、ズボンの裾をしっとりと湿らせていく。どうしてここに来たかというと、一人になろうと思ったのだ。今ならあまり人が居ないことを知っていて。山の気が静かなことと、聞こえてくる声のこと。この場所でじっくりと考えるつもりだった。
里の者が言うようにこれが暴れ龍の怒りによるものなんだとしたら、これだけで済むはずはないと、確信に似た何かを持っていた。
でもそれは本当のことだろうか、怒りなのか。本当に?
「でもそんなに荒々しい気はしないんだよな」
しないことに困惑する。何か読み違えているような、しっくりこない感覚。掛け違えられたような違和感がある。
その時、後ろから、草を踏み分けてくる音がして、ニナギは振り返った。
「なに?」
人ではないような気配が一瞬したが、それは霧散して、木立から現れたのはナユタだった。不安を顔に浮かべて、びっくりしたように自分を凝視するニナギを見つめていた。
「ごめん、ナユタか。突然振り返って驚かせたでしょ」
ナユタであった事に胸をなで下ろして、ニナギは努めて柔らかい声を出した。
「どうしてここに?」
自分の横に来るように手で示しながら、自分は一歩左による。
「えっと、シュウさんにきいて……」
「そうか、兄さんならこの場所を知ってるもんね」
あの心配性の従兄はまたお節介を焼いたのかもしれない。ニナギは苦笑を浮かべた。ここのところナユタが張り詰めたような顔をしているのを知っていて、ニナギにはどうすることもできなかったのだけれど、従兄の手に掛かれば、それもなくなってしまうらしい。
ぴんとはった糸のようだった雰囲気が、幾分か柔らかくなっているのを認めて、ニナギは少し悔しかった。
「横、おいでよ」
「わかった」
一人になりたくてここに来たつもりだったのに、ナユタが横に来ても深いに感じない。それどころか、不安だった心が凪いでいくのが不思議だった。
「俺さ、最近考えることで手一杯で、もだもだしてたんだけど、なんだかどうでも良くなったよ」
「え?」
「里はぴりぴりしてるし、ナユタはだんまりだし」
「ごめん……」
ニナギは大きく息を吸い込んで、はき出した。体から力が抜けてくようだ。
「謝らなくていい。だってナユタは何も悪くないもん。悪くないことを謝られても、どっちも苦しくなるだけだよ」
ごうごうと音を立てる滝が、不浄なものを洗い流していくようだ。険しい流れも、自然が作り出したものなら人は自然とそれを受け容れる。
「考えたんだ。俺はただ信じていれば良いんだ。それが何であれ、自分が信じるものだから」
「ニナギ……」
ニナギは笑った。そうすることで、周りが笑顔になるのなら、それでいい。そう言った母のように、強く生きようと。
「ニナギにどうすれば迷惑かけないか、考えてた。ニナギの心が曇るのは嫌なんだ」
「ははは、それくらいで曇らないよ。どんとこい! 迷惑なんて考えなくて良い。友達のことで、迷惑なんて思わないよ」
「そうだね。シュウさんもそう言ってた」
いつの間に仲良くなったのか、苦笑を浮かべて従兄のことを話すナユタに安心した。同時に従兄に感謝した。いつも苦しいところに手を差し伸べてくれる。ニナギは一人ではまだ何もかもはできないけれど、助けてもらっている。でも肝心なところは本人に任せてくれる。
会議が終り、議場から足早に退出した男の名はドーアと言った。ドーアは天から落ちてくる水を苛立たしげに睨み付けると巫女社の裏手にある森へと足を進めた。さしている傘は降ってくる水を弾くけれど、ぬかるんだ足下はどうにもならない。泥を被るのにも今はいらいらするほど気持ちがささくれ立っていた。
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雨が続くとろくな事が無い。十年前の事故だってそうだ。あの事故が起こったのは、長く降り続いた雨で、沢の水が増水していたからだ。
十年前の痛ましい事故を思い浮かべ、ドーアはそれを振り払うために頭を振った。できればその時のことは思い出したくもない。
「そろってるな」
ドーアは、男達の中に歩みを進めると、そう声をかけた。
男達は声の方向に体を向け、ドーアであるということを確認すると、ほっと息をついた。
「会議は終ったのか?」
「ああ、遅くなっちまった」
「で、進言は聞き入れられたのか」
逸るように、男達の中では一番若い者が質問する。ドーアはかぶりを振った。会議で進言したことはことごとく受容れられなかった。
「不満はわかる。だが、それは間違っている、と巫女様も族長も聞き入れてくれなかった」
「くそ、この雨をやませるには、暴れ龍の怒りを収めることが一番だってのに……」
若い男はほぞをかむ。
「龍宝珠が砕かれてこの里はおかしくなった。里のもんがそんなことしねぇだろ。犯人はあいつしかいない!」
「声を荒げるな。聞こえたら事だ」
「でも!」
ドーアは息巻く集団を手で制す。会議においてナユタという少年を糾弾し、何らかの制裁を下すべきだという意見を述べた。しかしそれが受容れられたことはない。
「俺は十年前と同様の悲劇が起こる前に、あの外れ者をどうにかした方が良いと思う」
「そうだ!」
「里の異変は龍宝珠が砕かれる前から起きていた。山はもうずっと静かなままだ。いつもならこの時期はお祭りみたいに賑やかだってのに」
「そうだ、思い返して見ればもうずっと山の声が聞こえない」
霧の中で、山の声を聴きながら生きてきた。聞こえることが当たり前だったのに、それが聞こえないことに今更ながら気がついて愕然とする。この異変はいつからだったのだろう。
男達は気がついてしまったことにしばし沈黙した。
「おれ、夏に入ってから聞いてない気がする」
「俺もだ……」
「おれも」
次々に同じだと声が上がる。ドーア自身も、記憶はあやふやだが、その辺りから聞こえていない気がした。
「やっぱりあいつが来てからだ」
誰かがそう言ったのが、さざ波のように広がっていく。
「嫌な予感はしてたんだよ。あいつ、なんだか、気味悪いし」
「得体の知れねぇ感じするよな」
「おまけに記憶が無いって言うんだろ?」
「族長の息子に取り入って何かしようって魂胆じゃねぇの」
「え、やばいだろ」
やっぱりかと。あってしまった辻褄に、ドーアは沈黙した。男達がそんな彼の言葉を待つ。この中で事を決めるのは一番力のあるドーアの役目だ。
ドーアの目には決意の色が宿っていた。
「里から出て行ってもらうしかないな」
男達はそれに頷いた。不安に煽られてとんでもない決定をしてしまったことを知らぬまま。
***
その日は珍しく雨がやんだ。しかし、依然として太陽は顔を出さなかった。昨日、四度目の鎮めの儀式が終わり、この夏にする儀式は閉じの儀式を残すのみとなっている。閉じの儀式が終れば、霧の結界ができて、里は再び余人を近づけぬ里となるだろう。
――助けて。
しかし、この声が聞こえるのだ。
それは段々と大きくなっているようで、段々と力をなくしていっているようで、ニナギの不安を煽る。
時折聞こえてくる声に、ニナギはこのままで良いのかと思うようになっていた。里をこのままいつものように閉じてしまっても良いのだろうか。何か、見落としていることがあるのではないか、と。
曇り空の中、ニナギは増水した川を見つめる。森が開けているここはいつもなら滝が綺麗に見えるところだったのだが、今流れ落ちている水は濁っていて、いつもの神聖さはない。これだけ流れが速くなければ、この場所は子供達の遊び場になるのだが、今年に限っては親たちが近づけさせようとしなかった。龍の滝。そう呼ばれているこの場所と、龍の伝説はつながりが深く、暴れ龍に子供を連れて行かれまいとする親の心なんだろう。
踏み分ける草は、連日降っていた雨で濡れていて、ズボンの裾をしっとりと湿らせていく。どうしてここに来たかというと、一人になろうと思ったのだ。今ならあまり人が居ないことを知っていて。山の気が静かなことと、聞こえてくる声のこと。この場所でじっくりと考えるつもりだった。
里の者が言うようにこれが暴れ龍の怒りによるものなんだとしたら、これだけで済むはずはないと、確信に似た何かを持っていた。
でもそれは本当のことだろうか、怒りなのか。本当に?
「でもそんなに荒々しい気はしないんだよな」
しないことに困惑する。何か読み違えているような、しっくりこない感覚。掛け違えられたような違和感がある。
その時、後ろから、草を踏み分けてくる音がして、ニナギは振り返った。
「なに?」
人ではないような気配が一瞬したが、それは霧散して、木立から現れたのはナユタだった。不安を顔に浮かべて、びっくりしたように自分を凝視するニナギを見つめていた。
「ごめん、ナユタか。突然振り返って驚かせたでしょ」
ナユタであった事に胸をなで下ろして、ニナギは努めて柔らかい声を出した。
「どうしてここに?」
自分の横に来るように手で示しながら、自分は一歩左による。
「えっと、シュウさんにきいて……」
「そうか、兄さんならこの場所を知ってるもんね」
あの心配性の従兄はまたお節介を焼いたのかもしれない。ニナギは苦笑を浮かべた。ここのところナユタが張り詰めたような顔をしているのを知っていて、ニナギにはどうすることもできなかったのだけれど、従兄の手に掛かれば、それもなくなってしまうらしい。
ぴんとはった糸のようだった雰囲気が、幾分か柔らかくなっているのを認めて、ニナギは少し悔しかった。
「横、おいでよ」
「わかった」
一人になりたくてここに来たつもりだったのに、ナユタが横に来ても深いに感じない。それどころか、不安だった心が凪いでいくのが不思議だった。
「俺さ、最近考えることで手一杯で、もだもだしてたんだけど、なんだかどうでも良くなったよ」
「え?」
「里はぴりぴりしてるし、ナユタはだんまりだし」
「ごめん……」
ニナギは大きく息を吸い込んで、はき出した。体から力が抜けてくようだ。
「謝らなくていい。だってナユタは何も悪くないもん。悪くないことを謝られても、どっちも苦しくなるだけだよ」
ごうごうと音を立てる滝が、不浄なものを洗い流していくようだ。険しい流れも、自然が作り出したものなら人は自然とそれを受け容れる。
「考えたんだ。俺はただ信じていれば良いんだ。それが何であれ、自分が信じるものだから」
「ニナギ……」
ニナギは笑った。そうすることで、周りが笑顔になるのなら、それでいい。そう言った母のように、強く生きようと。
「ニナギにどうすれば迷惑かけないか、考えてた。ニナギの心が曇るのは嫌なんだ」
「ははは、それくらいで曇らないよ。どんとこい! 迷惑なんて考えなくて良い。友達のことで、迷惑なんて思わないよ」
「そうだね。シュウさんもそう言ってた」
いつの間に仲良くなったのか、苦笑を浮かべて従兄のことを話すナユタに安心した。同時に従兄に感謝した。いつも苦しいところに手を差し伸べてくれる。ニナギは一人ではまだ何もかもはできないけれど、助けてもらっている。でも肝心なところは本人に任せてくれる。
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