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第6章 王都への帰還の前に
第五十七話 祝勝会の準備②
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調理場はこの建物自体がもともと飲食店を使用しているからか、整えられていた。そして広い。とても広い。何人もいるのに全く窮屈感がない。
結菜はキョロキョロと設備や調理器具を確認する。
中央に大きな作業台が一つ。保冷庫も設置されており、調理場から食材をすぐ取りに行ける。そして水がたっぷり入った水瓶が数個と竈が二つ。
竈はクランの物と同じく、魔法石製であった。何個か大きな魔法石を上手く組み上げて造られている。
水瓶は逐次井戸から組み上げて水を入れているらしく、新鮮な水がなみなみと入れられていた。
パン屋の奥さんはキョロキョロと物珍しそうにそれらを眺める結菜に、にかっと笑った。
「どうだい?ここは広いだろう」
「はい。レストランの厨房みたいですね」
「れすとらん?」
「飲食店のことです」
「あははは!そりゃそうさ。ここは町の中でも一番広い調理場を持つとこだからね。さぁお嬢ちゃん、こっちだよ」
隅の方へ結菜を連れて行き、パン屋の奥さんはどかっと箱を置いた。
手をはたきながら、腰をとんとんと叩いている。箱の中には食材がギッシリ入っていた。絶対に重い。
「さぁてと。お嬢ちゃんには野菜の方を頼もうかな」
「任せてください‼」
奥さんは「頼んだよ」と言うと、また慌ただしく向こうへ行ってしまった。
色んな人達に呼び止められたり、質問されていたりしている。
責任者は恐ろしく忙しい。それがよくわかる。
結菜は彼女を心の中で応援しながら、作業台へと向かい合った。
採れたての野菜がゴロゴロ山積みされている。町あげての祝勝会なのだから、町中の人達のお腹を満たす必要がある。納得の量であった。
「さぁ、やりますか」
木造りのまな板としっかり研がれている包丁。
作業台は何人も女性が食材の下処理をしている。皆同じまな板と包丁を使用していた。
野菜の山からじゃがいもを手にとって、結菜は「ん?」と首を傾げた。
「……あれ?何の料理の下処理なんだろ?」
揚げ物を作るにしろ、サラダにするにしろ、作る料理が違えば下準備の仕方は全く異なる。
例えばポテトサラダなら、じゃがいもを蒸しやすいように細かく切りすぎず、かつ大きくなりすぎないようにしたほうが後々調理しやすい。
揚げ物にするなら、輪切りなどの火が通りやすいようにするべきである。
ふむ。結菜は女性達の作業をちらりと見た。
全員が迷うことなく食材を切っていっている。お肉は全て一口サイズ。野菜も同じ。もくもくと作業をしている。
彼女達の横にはそれぞれ下処理の終わった食材が小山になっていた。
(……うん、全然わかんない)
結菜は思い切って聞くことにした。いつたい何を作っているのかと。
「あの、これって何を作っているんですか?」
「えっ?何って、そりゃ串焼きと肉焼きの準備さ」
「これ全部がですか?」
「他に何を作るってんだい?料理なんて串焼きか肉焼きかサラダか芋を蒸すくらいじゃないか」
「……はい?」
結菜は絶句した。……料理がそれだけしかレパートリーがないって本当なのだろうか。
ぽかんとしている結菜に気づかず話しを続ける女性陣達。
「祝勝会だからねぇ。今回はそれを全部するつもりなんだよ」
「それはいいけど、こんなに作ってもね~」
「有り難いけど、食材もあまりそう………」
「味付けだって、タレをつけるか塩を降るかていた終わりだしね~。美味しいからいいけれど。この祝勝会のメインは食事って言うより、町の踊り子達の踊りだもの。あ~、たのしみだわ~」
「そうそう。確かに同じ味だし皆が飽きないか心配。まぁ、お腹膨れればいいんだけどね」
「えっ⁉同じ味ってどういうこと⁉」
驚きを隠せない結菜。
城の料理ではハーブを使ったりと工夫が施されてあるのだ。肉や魚や野菜を大胆に使い、食材の素材自体を引き立てている(この世界の食文化水準よりは少しましなレベル)。
クランにいた時には、初日からそれまた食材の素材を引き立てて、食材そのものを大胆に使った料理(城と比べるとやや劣るレベル)が提供されてからしばらくして、結菜が料理担当者になっていた。
なので、結菜は正確にはこの世界の食文化のレベルを見誤っていた。この世界では食材自体が旨味成分を持ちすぎたためか、食文化は全くと言っていいほど発達していない。
飲食店では素材を厳選し、採れたての物だけを使用する。調味料はタレと塩とハーブを少々。それもこだわることで飲食店は成り立っているのだ。
一般家庭では香り付けのハーブさえ使わない。完璧な食材だよりとも言えよう。
日本で美味しい料理を食べていた結菜。まさか、まさかと呟く。何か溢れる気持ちを耐えるようにして、結菜はゆっくり彼女達に問いかけた。
「まさかそれだけしか作らないんですか?」
「そうだねぇ。まぁ食べられればいいのさ。食材自体が美味しいんだから」
それがこの世界の食べ物への認識であった。
まさかここまでとは………。結菜はガックリ肩を落とした。
食べることが幸せなのを彼女達は知らないんだと思う。食べることは生きる手段なのだ。それがこの世界では常識。
しかし結菜は現代日本人である。食べることは幸せ主義な彼女からしてみては納得できない案件だ。
(………そうだ。私が頑張らなきゃこれは変わらないよね)
結菜は闘志を漲らせながら、決意した。祝勝会をより良くするためにも、自分ができることをしようと。それがこの世界の食文化改善への道なはず‼
グッと拳を握りしめる。その目にはメラメラと炎が燃えていた。
一方、女性陣達は話しながら、少し頭を抱えていた。さっきまでもくもくと作業をしていたが、確かに同じ物ばかり作りすぎたと改めて気付かされたのである。
彼女達の頭には皆が飽きないかという心配が立ち込めていた。
「あぁ、どうしましょうか。このまま作り続けるわけにはいかないし……」
「でも、止めたらせっかく村人達や町の人達がくれた食材が無駄になってしまうんじゃ………」
「駄目だよ‼そんなのもったいないじゃん‼」
「でも…………」
女性陣達が頭を悩ませていた時、ゆらりと結菜が彼女達に近づいた。
そして、提案をする。
「私、料理は得意なの。私に任せて。そのお悩み解決してあげる‼」
「「「「「「えっ⁉」」」」」」
「ほ、本当に?」
「でも料理なんて他にできることなんてないわよ?」
「大丈夫‼だからさ、私に任せてよ。食べることが幸せって思える物一緒に作ろう‼」
「………食べることが、幸せ?」
飲食店ならそれはたまに感じるが……。それは本当にたま~にである。
女性陣達は顔を見合わせた。
「ねぇ、あなた。それに乗っかったら食材は無駄にならない?町の皆が食事に飽きないのかしら?」
「ちょっと⁉ニーナ⁉」
「ねぇ聞いて皆。……私は料理が大好き。売店で食べる物とかも好きよ。今回この祝勝会の料理を手がけるのは私達なのよ?せっかくだもの。私は皆に喜んでもらいたい」
「……ニーナ。…………うん、そうだね。私も皆が料理に飽きちゃうよりは楽しんでほしいもの」
ニーナという女性が結菜ににっこり笑いかけた。
結菜の手を取る。
「その案にのるわ」
結菜は少しびっくりしていた。こんなにあっさり案にのってくれるとは思ってもみなかったのである。
恐る恐る彼女を見る。続いて彼女の後ろにいる女性達を見た。
女性達がちょっといたずらっぽく笑っている。彼女達がやる気に満ち溢れているのに結菜は気づいた。
にっと笑う。皆やる気十分だ。
皆の視線が絡み合う。
この祝勝会をより良くしようと全員が気合いを入れた。
自然に笑顔になる。
「じゃあやるよ!食事がメインになるようにさ‼」
「「「「「うん‼」」」」」
結菜はキョロキョロと設備や調理器具を確認する。
中央に大きな作業台が一つ。保冷庫も設置されており、調理場から食材をすぐ取りに行ける。そして水がたっぷり入った水瓶が数個と竈が二つ。
竈はクランの物と同じく、魔法石製であった。何個か大きな魔法石を上手く組み上げて造られている。
水瓶は逐次井戸から組み上げて水を入れているらしく、新鮮な水がなみなみと入れられていた。
パン屋の奥さんはキョロキョロと物珍しそうにそれらを眺める結菜に、にかっと笑った。
「どうだい?ここは広いだろう」
「はい。レストランの厨房みたいですね」
「れすとらん?」
「飲食店のことです」
「あははは!そりゃそうさ。ここは町の中でも一番広い調理場を持つとこだからね。さぁお嬢ちゃん、こっちだよ」
隅の方へ結菜を連れて行き、パン屋の奥さんはどかっと箱を置いた。
手をはたきながら、腰をとんとんと叩いている。箱の中には食材がギッシリ入っていた。絶対に重い。
「さぁてと。お嬢ちゃんには野菜の方を頼もうかな」
「任せてください‼」
奥さんは「頼んだよ」と言うと、また慌ただしく向こうへ行ってしまった。
色んな人達に呼び止められたり、質問されていたりしている。
責任者は恐ろしく忙しい。それがよくわかる。
結菜は彼女を心の中で応援しながら、作業台へと向かい合った。
採れたての野菜がゴロゴロ山積みされている。町あげての祝勝会なのだから、町中の人達のお腹を満たす必要がある。納得の量であった。
「さぁ、やりますか」
木造りのまな板としっかり研がれている包丁。
作業台は何人も女性が食材の下処理をしている。皆同じまな板と包丁を使用していた。
野菜の山からじゃがいもを手にとって、結菜は「ん?」と首を傾げた。
「……あれ?何の料理の下処理なんだろ?」
揚げ物を作るにしろ、サラダにするにしろ、作る料理が違えば下準備の仕方は全く異なる。
例えばポテトサラダなら、じゃがいもを蒸しやすいように細かく切りすぎず、かつ大きくなりすぎないようにしたほうが後々調理しやすい。
揚げ物にするなら、輪切りなどの火が通りやすいようにするべきである。
ふむ。結菜は女性達の作業をちらりと見た。
全員が迷うことなく食材を切っていっている。お肉は全て一口サイズ。野菜も同じ。もくもくと作業をしている。
彼女達の横にはそれぞれ下処理の終わった食材が小山になっていた。
(……うん、全然わかんない)
結菜は思い切って聞くことにした。いつたい何を作っているのかと。
「あの、これって何を作っているんですか?」
「えっ?何って、そりゃ串焼きと肉焼きの準備さ」
「これ全部がですか?」
「他に何を作るってんだい?料理なんて串焼きか肉焼きかサラダか芋を蒸すくらいじゃないか」
「……はい?」
結菜は絶句した。……料理がそれだけしかレパートリーがないって本当なのだろうか。
ぽかんとしている結菜に気づかず話しを続ける女性陣達。
「祝勝会だからねぇ。今回はそれを全部するつもりなんだよ」
「それはいいけど、こんなに作ってもね~」
「有り難いけど、食材もあまりそう………」
「味付けだって、タレをつけるか塩を降るかていた終わりだしね~。美味しいからいいけれど。この祝勝会のメインは食事って言うより、町の踊り子達の踊りだもの。あ~、たのしみだわ~」
「そうそう。確かに同じ味だし皆が飽きないか心配。まぁ、お腹膨れればいいんだけどね」
「えっ⁉同じ味ってどういうこと⁉」
驚きを隠せない結菜。
城の料理ではハーブを使ったりと工夫が施されてあるのだ。肉や魚や野菜を大胆に使い、食材の素材自体を引き立てている(この世界の食文化水準よりは少しましなレベル)。
クランにいた時には、初日からそれまた食材の素材を引き立てて、食材そのものを大胆に使った料理(城と比べるとやや劣るレベル)が提供されてからしばらくして、結菜が料理担当者になっていた。
なので、結菜は正確にはこの世界の食文化のレベルを見誤っていた。この世界では食材自体が旨味成分を持ちすぎたためか、食文化は全くと言っていいほど発達していない。
飲食店では素材を厳選し、採れたての物だけを使用する。調味料はタレと塩とハーブを少々。それもこだわることで飲食店は成り立っているのだ。
一般家庭では香り付けのハーブさえ使わない。完璧な食材だよりとも言えよう。
日本で美味しい料理を食べていた結菜。まさか、まさかと呟く。何か溢れる気持ちを耐えるようにして、結菜はゆっくり彼女達に問いかけた。
「まさかそれだけしか作らないんですか?」
「そうだねぇ。まぁ食べられればいいのさ。食材自体が美味しいんだから」
それがこの世界の食べ物への認識であった。
まさかここまでとは………。結菜はガックリ肩を落とした。
食べることが幸せなのを彼女達は知らないんだと思う。食べることは生きる手段なのだ。それがこの世界では常識。
しかし結菜は現代日本人である。食べることは幸せ主義な彼女からしてみては納得できない案件だ。
(………そうだ。私が頑張らなきゃこれは変わらないよね)
結菜は闘志を漲らせながら、決意した。祝勝会をより良くするためにも、自分ができることをしようと。それがこの世界の食文化改善への道なはず‼
グッと拳を握りしめる。その目にはメラメラと炎が燃えていた。
一方、女性陣達は話しながら、少し頭を抱えていた。さっきまでもくもくと作業をしていたが、確かに同じ物ばかり作りすぎたと改めて気付かされたのである。
彼女達の頭には皆が飽きないかという心配が立ち込めていた。
「あぁ、どうしましょうか。このまま作り続けるわけにはいかないし……」
「でも、止めたらせっかく村人達や町の人達がくれた食材が無駄になってしまうんじゃ………」
「駄目だよ‼そんなのもったいないじゃん‼」
「でも…………」
女性陣達が頭を悩ませていた時、ゆらりと結菜が彼女達に近づいた。
そして、提案をする。
「私、料理は得意なの。私に任せて。そのお悩み解決してあげる‼」
「「「「「「えっ⁉」」」」」」
「ほ、本当に?」
「でも料理なんて他にできることなんてないわよ?」
「大丈夫‼だからさ、私に任せてよ。食べることが幸せって思える物一緒に作ろう‼」
「………食べることが、幸せ?」
飲食店ならそれはたまに感じるが……。それは本当にたま~にである。
女性陣達は顔を見合わせた。
「ねぇ、あなた。それに乗っかったら食材は無駄にならない?町の皆が食事に飽きないのかしら?」
「ちょっと⁉ニーナ⁉」
「ねぇ聞いて皆。……私は料理が大好き。売店で食べる物とかも好きよ。今回この祝勝会の料理を手がけるのは私達なのよ?せっかくだもの。私は皆に喜んでもらいたい」
「……ニーナ。…………うん、そうだね。私も皆が料理に飽きちゃうよりは楽しんでほしいもの」
ニーナという女性が結菜ににっこり笑いかけた。
結菜の手を取る。
「その案にのるわ」
結菜は少しびっくりしていた。こんなにあっさり案にのってくれるとは思ってもみなかったのである。
恐る恐る彼女を見る。続いて彼女の後ろにいる女性達を見た。
女性達がちょっといたずらっぽく笑っている。彼女達がやる気に満ち溢れているのに結菜は気づいた。
にっと笑う。皆やる気十分だ。
皆の視線が絡み合う。
この祝勝会をより良くしようと全員が気合いを入れた。
自然に笑顔になる。
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