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第5章 海外遠征
第100話 スカウト
しおりを挟む「沖縄は美人がいっぱいだ。風俗行きたい」
「桜ちゃんには負けるけどね~」
有名になり過ぎるのも困り物だな。
気軽に風俗に行けやしねぇ。
美人を前に指を咥えて見てるだけとは。
「だんちょ~がそこらの女性に声を掛けたら普通に応じてくれると思うけど~?」
「後腐れが怖い」
気軽にナンパして後日告発とかされたらどうするよ。俺が異世界に転生する前は有名人がそんなのされまくって荒れてたんだぞ。
その記憶があるせいか、ちょっとビビって手を出せないでいる。
「まぁ良いや。とりあえず学校に着いたし、いつも通り見て回るとしよう」
「ここは大きいね~」
米軍基地の跡地に作られたらしいからな。
狭間が出来てからアメリカはすぐに撤退したらしいし。なんの為に駐軍してたんだよ。国防の為でしょうが。日本は無駄金を払ってましたね。
「お待ちしておりました」
「日焼けすご~」
こら、桜。思っても口に出すんじゃありません。
俺も口から出そうになったのを堪えたのに。
迎えてくれたのは日焼けで真っ黒な校長。
年齢は四十代前半かな? 筋肉モリモリでとても暑苦しそうな人だ。
「はっはっは! 趣味がサーフィンでしてな! 休日はいつも海に出てるのです」
サーフィンかぁ。
なんか大人の趣味って感じでカッコいいな。
でもなんか縄張り争いがあって、余所者は歓迎されないって聞くから敬遠してたんだよね。
いつかやってみたい。
「織田さん。こちらが生徒の能力一覧です。有望な人間はスカウトしてやって下さい」
「はい。ありがとうございます」
ここまで俺のスカウターが反応する事はなかったんだよね。なんか面白い能力持ちやら、扱いが難しい能力者は引き取って育てようかと思ってたのにさ。
「ふむふむ。やっぱりこれといって…。ん?」
資料を流し読みしつつ、やっぱりそう都合良くは居ないよなぁと思ってると、一人の能力者に目が止まる。
「校長さん。この子は?」
「織田さんならその子に興味を持つと思っておりました。授業前に話してもらおうと、既に呼んでおります。連れてきてもよろしいですか?」
なんだなんだ。
脳筋みたいな見た目をして出来る人なのか。
筋肉があれば全て解決とか思ってそうな人だと。
第一印象って大事だよね。偏見いくない。
まぁ、流石にこの能力を持ってれば、俺が興味を持つんじゃないかと思うよね。
「是非お願いします」
「では早速」
校長さんは一旦席を外し、別室に待機させていた生徒を呼びに行く。
そして、すぐに生徒を伴って戻ってきた。
校長が連れてきたのは小動物の様な可愛らしい女の子で、大柄な校長が連れてると犯罪にしか見えない。
「は、は、は、初めてまひて! わ、私、神田七海と申す! よ、よろしくお願いしましゅ! あ…噛んじゃいました…」
初っ端からね。噛んじゃってるよね。
それに申すって。相当テンパってるよね。
なんかここまで緊張されると申し訳ないんだけど。
「あはは~。私は八重桜だよ~。よろしくね~七海ちゃん~」
「ぴゃ! よ、よろしくお願い申す!」
「織田天魔です。よろしくね、神田さん」
「ぴゃ、ぴゃわー。本物です…」
この子、大丈夫だろうか。
既に限界化してる様な気がするんだけど。
申すがちょっとツボに入りそうで堪えるのに苦労する。でも必死に頑張って自己紹介してるのを笑うのは申し訳ない気がして。桜は気にせず笑ってるけど。
「ん。採用で」
「ほ、本当でありますか!?」
「うん。とりあえずはその能力を使いこなせるようになるまでは面倒を見るよ。その後は神田さん次第かな。自分でギルドを立ち上げるも良し。『シークレット』でそのまま頑張ってもらうも良し」
「あ、ありがとうございましゅ!!」
神田さんと少しお話しをして採用する事にした。
あがり症なのはなんとかしてほしいけど、その能力は育てたら大成するのは分かってる。
ちょっと方向性が違うのも面白いしね。
「えーっと。今は三年生か。じゃあ卒業したら東京に来てもらう事になるけど大丈夫かな?」
「ひゃ、ひゃい! ママに相談してみます!」
「今、社宅を建ててる所だから、心配なら御家族毎引っ越して来ても大丈夫だよ。まぁ、その辺の話はまた追々で良いか」
この子を一人にするのは親御さんも心配なんじゃないかなぁ。
なんかコロっと騙されそうで。
「じゃあとりあえず今日はこの辺で。俺はこの後授業を見て回らないとだし、神田さんも授業があるよね?」
「ぴゃ! 分かりまひた! 失礼しまふ!」
噛みすぎだろうよ。
そんなに緊張させるようなオーラを出してますかね。まぁ、俺も憧れの人とかに会ったら緊張するかもなぁ。異世界に行く前なら。
いや、今でも全盛期の柴咲コ○に会ったら限界オタク化するかも。
「この場を設けてくれてありがとうございます。お陰で有望そうな子をスカウト出来ましたよ」
「いえいえ。あの子は織田さんが活躍し始めてからスカウトが国内外から凄くてですね。あの性格ですからかなり困っていたらしく…。一種の保護とでも思って頂ければ」
校長さんは苦笑いしながら答える。
それは申し訳ないことした。
きっとぴゃわぴゃわしてたんだろう。
申す申すつって。ダメだ。思い出したら面白くなってきた。
「んんっ。じゃあそろそろ見て回って来ても良いですか?」
「はい。案内の者も外で待たせてあります」
咳払いをしてなんとか持ち直して、本題の授業巡りに向かう。
「これだけでも沖縄に来た甲斐があったな」
「あたしにもやっと女の子友達が出来そうだよ~! 毛利ちゃん達に自慢しちゃお~」
終始ニコニコしてたもんな。
向こうにはそれが威圧に見えてたっぽいけど。
女の子が増えるのが相当嬉しいんだろう。
仲良くしてやって下さい。
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