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第6章 春到来
第152話 VS桐生4
しおりを挟む試合は1-0のまま四回表。
キャプテンは打者一巡をパーフェクトには抑えている。
「球数が既に70球を越えてるんだよな。かなり揺さぶってきてる」
「下位打線もバントの構えで走らせて消耗させてるよね」
緊迫した試合展開のせいでいつも以上に消耗してるだろうし。
しかもここから、打者は二巡目にはいる。
かなり注意して勝負しないといけない。
そして先頭の1番。
ここでもバントの構えで揺さぶりをかけてくる。
「なりふり構わずだな。正直ここまでやって来ると思わなかった」
明らかに一巡目は捨ててるよね。ここまで割り切った作戦が出来るんだな。
「それを実行出来る選手も凄いけど」
それは俺も思う。自分の成績とか気にならないのかね。高校球児なんて多感なお年頃が素直に従うって、監督は余程信頼されてるのかね。
これぞチームプレイってやつだな。
「あ、なんか自分が恥ずかしくなってきた」
「豹馬は周りの評価でモチベーションが変わるからそのままで良いんじゃないの?」
そう言われるとそうだけど。なんか自分の浅ましいところを見せつけられてる感覚になっちゃって。
一番は結局抑えたものの、9球を要した。
マジで早めに出番があるっぽい。七回ぐらいまでキャプテンで粘れると思ってたんだけど、流石超強豪校。簡単には優勝させてくれないみたいだ。
そして、2番への初球。アウトコースへのストレートをセンター前へ運ばれる。
桐生高校の初ヒットである。
「うーん。悪くない球だったけど…」
「球数多く見せてるから慣れもあるだろうよ」
綺麗に打たれたもんな。これでワンアウト一塁で次は3番だ。クリーンナップだけど、果たしてバントしてくるのか。
「構えは無しか」
「クリーンナップだけはバントの構えで揺さぶったりはしてこないよね」
クリーンナップには揺さぶりじゃなくて、球筋を見る事に集中させたのかもな。
勝負所でしっかり打てるように。
「ゲッツーが理想だけど、果たしてどうなるか」
そう思ってたら、まさかのセーフティ気味にバント。前の打順で構えすらしてなかったから、てっきり打ってくると思った。
意表は突かれたものの、キャプテンが打球処理して一塁はアウト。
ツーアウトながらこの日初めて得点圏にランナーを進めてしまった。
「バッターの独断かね? 4番に勝負をかけた訳だ」
タイガは外野にサインを出す。
サインは外野前進守備。浅い当たりなら二塁ランナーは返れないだろう。
外野の三人は肩も強いしね。まだ四回だし、一点覚悟の長打警戒シフトでも良いと思うけどね。
うちの打線なら後1.2点は取ってくれると思うけど、実際はどうなんだろ。打席に立ったタイガは、一点も与えたくないって思ったみたいだね。
4番とキャプテンとの勝負。
ツーストライクツーボールと平行カウント。
ここまでの高めに目付けをしてるから、恐らくスプリットで仕留める算段だろう。
バッターもそれは分かってるはず。
そして5球目。キャプテンが投げたボールを4番は打ち返した。
そして打球はセンター後方へ飛んで行った。
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