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第四話〜つよし(?)〜
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祭りもそこそこに、彼女は僕を定食屋へと連れて来た。
僕はあっと声を漏らした。連れられたそこはかつて、駄菓子屋の「つよし」があった場所だった。
驚きと寂しさで、やりきれない思いが募る。
この世界の変わり方を見れば、そりゃ、あのおばあちゃんが生きてるはずはないのはなんとなく分かる。でもいざ現実を突きつけられると、やっぱり収集のつかないモヤモヤが身体中を満たした。
おばあちゃんには娘も孫も居た。そいつらは僕らのこの思い出の場所を放って何をしてるやがるのか。町の顔だったこの場所を平然と他人に明け渡す軽薄さに心底呆れる。顔も名前も分からないから見つかるはずはないけど、見つけたら1発蹴りを入れてやろうとすら思った。
喪失感から呆然とする僕の目線の先には、強烈で大きな赤文字の「おかわり自由!」と書いてある看板があった。
とりあえず腹の据わった店主のど根性は合格点。並ぶメニューは驚く程に格安だけど、ここに店を構えるとはそういう事だ、と一人頷いた。
「おばあちゃん、豚ショーひとつ!」
「あーおれもおれも!」
「俺はカレーかな」
「どこまでも邪道だなーお前は」
店員と客の垣根を越え和気藹々とした店内には、ラジオが流れる。こりゃ最先端だ。驚いた。
それなのに、
「この店、時代に呑まれずにまだラジオなの!このレトロな雰囲気!いいでしょー!」
彼女が感動に水を差す。何がレトロだ。郷愁どころか文明の進歩を感じ得る。
とは言えどこれ以上蔑まれるのは癪に障るので
「た、確かに」
と少し控えめに共感した。歩幅を合わせようと無理した感じが肌に伝ってきてちょっと恥ずかしい。
「ねーねー、何年前から来たの?」
「あー、えっと今が何年?」
「今はね、ええっと、2022年!」
「じゃあちょうど60年前だ」
僕は60年もの時を跨いだらしい。
「60年前ってラジオとかあったの?」
「舐めるなよ。ラジオくらいあったわ」
「ふーん、おばあちゃん豚ショー2つお願い!」
「興味なしかよ」
すごい手返しの良さで出された豚のしょうが焼き定食が目の前に2つ。この世界に来てから感じられていなかった懐かしさが少し香った。
価格は一つ330円。おかわり自由というから驚きだ。どこで利益を得ているんだろう。安い分味は期待せず口に運んだ
「おお!これいける!こりゃ美味いな」
僕の低い期待は簡単に飛び越えられてしまった。美味い。
「ここすごいな。よく来るのか?」
僕の感動は早い段階で、その店を見つけ出した彼女に向けられた。
「…。」
ん?なんだろう。彼女は急に黙々と食べだして、らしくもなく静かだ。
ご飯中は行儀よく黙食を心がけているのか…?話しかけんなと。うめぇ飯に集中させろってそういうことか?とも思ったがどうやらそういうわけでもなさそうだ。肩を揺らす彼女を見て、僕はハッとした。
彼女は下を向いて静かに泣いていた。
こういう時なんて言葉をかけるべきか、すぐには浮かばないものだ。「どうしたの?」ってのは少々投げやりな気がするし、「大丈夫?」って聞いても大体返答は決まってる。彼女は大丈夫って言うだろう。考えて考えて、考えながらとりあえずもう一枚、しょうが焼きを口に運ぶ。
彼女のことは好きになれないけど、なれないなりに分かりたい。彼女の様子が自分の気持ちの暗い部分と妙に重なって、僕はそう思った。
「帰ってから、もしよければ話聞かせてくれない?」
頭で考えるより先に、言葉が口をついて出た。彼女は白米をかき込んだ。
「あーースッキリした!ありがとね!」
「僕何もしてないけどな」
「いつも1人で泣いちゃうからさ、近くに人居ると嬉しいんだ!」
「それならよかった」
女心は難しいけど、今これを深堀するのは野暮だということは、僕の中のほんの少しの"男"の部分が働いてなんとなくわかった。
「いつもあのくらい涙出るの?」
「いや、今日は特に多かった。なんかガムの味もどこか懐かしくてさ!」
「そんだけで泣けるのか、めでたいな」
「でしょ!」
「褒めてねぇよ」
話しながら、あっという間に彼女の家に着いた。
「近いんだな、結構」
「遠いでしょ。毎日はきついよ」
「そりゃそうか」
鍵を刺す。鍵穴が少し錆びていて中々通らない。
「あーーもう!葵葉!開けて!男でしょ!」
「姫花の方が慣れてるでしょ」
「いいから!それを左回り!」
刺さった状態から僕が鍵を回そうとする。完全に刺さっているのに回らない。
「あーもういい!なんだこれ」
「うちボロいでしょー」
そう言いながら、彼女はしれっと鍵を右回りで開けた。はぁ。
「どうしたの?」
「もうつっこむ気にもならないわ」
家の中はどうにか生活は出来るだろうってくらいの散らかり具合。まぁ男子高校生の部屋にしては綺麗って感じだと思う。それが僕にはとても心地よく感じた。
「汚い家だけどねー、どうぞ!」
「それ綺麗な家が謙遜して言うセリフだからな」
「じゃあ使い方合ってんじゃん」
「お、おう」
滅相もない。
とりあえず生きる術を見つけた安心感と共に、タイムスリップする前の人間関係とかそういうものが全部壊れたことに少し絶望した。ただ、辛いこと苦しいこと、全てなくなったと思うとプラスな感情もあった。
例えば…って、あれ、浮かばない。
もうなくなった人間関係も、辛かったことも、何も浮かばない。
ただ楽しかったり苦しかったりっていう過去の感情だけが残って、その宛がない。
「記憶が…ない。」
何も分からない。母はどんな人だったっけ。どんな友達が居たっけ。
「記憶ないの?マジじゃん!」
はぁ、軽い。軽薄。人の気持ちを慮ることが出来ないのか。
「ない。何も思い出せない」
「まぁ麦茶でも飲みなって」
そう言って彼女は湯呑みを出してくれた。ティーパックには"アールグレイ"と書いてある。まぁお茶に詳しいわけではないけど麦茶でない事は確かだろう。なんか、また変に笑いが出た。
「ありがとう。麦茶美味しくいただくわ」
「うん!」
自分の記憶への関心は、彼女の過去への興味に移った。自分だけ情報が吸われてる感じ、なんかこう…受け付けなかった。
「話しにくかったらいいんだけど、親御さんって亡くなられたの?」
いくらこいつだからといって勢いに任せて突拍子もない、しかもとてもとても聞きにくいことを聞いた。
「分かんない」
そりゃこうなる。僕でも同じ言葉を返すだろう。
「そうだよな。ごめん。ちょっと気持ちが早った」
「ううん、全然大丈夫だよ!ほんとに分からないの!」
自責が込み上げる。まぁそのうち、ゆっくり聞こう。この状況の沈黙はまずい。どうにか会話の糸口を見つけなくては。
「あー、ええっと、好きな食べ物とか、ある?」
バカか僕は。絶対今それじゃない。気まずいからってそんな突拍子もなくどうでもいいことを…
「んー、ないかな!全部好き!」
「おお、そうか。」
これ以上会話が思いつかないので、とりあえず、「シャワー借りていい?」 と一言。いったん気持ちを整理した。
「いやぁ、今日は贅沢したなー!満足満足!」
居間からそんな声が聞こえる。今日のが贅沢…?いつもはもっと質素なのか…?そんな事を考えながら暖かいお湯で余計な考えを流して、少し心を落ち着けた。
「葵葉ー!まだー?」
「あ、すまん、そろそろ出る」
「水道代もったいないからあんまり出さないでねお湯」
「それもっと早く言えよ」
一頻りゆっくり出来たので、ドアの外に顔を覗かせる。
「…!?」
言葉にならない叫びシーズン2だ。外で彼女が座って例の"すまほ"なるものを触っている。
「なんでそこに居るの?!」
咄嗟に聞いた。
「見るもん見れると思って」
返答に呆れた。
「あ、と、とりあえず向こう行っててくれない?僕が着替えてからこっち来なよ」
「冗談だよ!分かってる」
不必要な人間関係をばっさり切ってきた僕は、こんな振り回され方なんてこれまでは体験し得なかった。苛立ちと少しばかりの楽しさに揺れる。
「服も着替えなよー!そのままだと本当にコスプレだと思われる!」
だから、こすぷれってなんなんだ。現代の差別用語なのか?
「服、僕の分あるの?」
「私の着ればいいじゃん」
「背に腹はかえられんか…」
「同級生で顔も悪くない女の子の部屋着、ちょっとは嬉しいでしょ!」
「はぁ。」
出てきたのは想像よりいくらか質素というか大人しい見た目の暖かそうな服だった。
「こっちでゆっくりしてるから」
服を着て居住スペースに戻る。温かさにやられて、ふぅ、とひとつ息を吐くのと同時にスーッと意識が遠のいた。
僕はあっと声を漏らした。連れられたそこはかつて、駄菓子屋の「つよし」があった場所だった。
驚きと寂しさで、やりきれない思いが募る。
この世界の変わり方を見れば、そりゃ、あのおばあちゃんが生きてるはずはないのはなんとなく分かる。でもいざ現実を突きつけられると、やっぱり収集のつかないモヤモヤが身体中を満たした。
おばあちゃんには娘も孫も居た。そいつらは僕らのこの思い出の場所を放って何をしてるやがるのか。町の顔だったこの場所を平然と他人に明け渡す軽薄さに心底呆れる。顔も名前も分からないから見つかるはずはないけど、見つけたら1発蹴りを入れてやろうとすら思った。
喪失感から呆然とする僕の目線の先には、強烈で大きな赤文字の「おかわり自由!」と書いてある看板があった。
とりあえず腹の据わった店主のど根性は合格点。並ぶメニューは驚く程に格安だけど、ここに店を構えるとはそういう事だ、と一人頷いた。
「おばあちゃん、豚ショーひとつ!」
「あーおれもおれも!」
「俺はカレーかな」
「どこまでも邪道だなーお前は」
店員と客の垣根を越え和気藹々とした店内には、ラジオが流れる。こりゃ最先端だ。驚いた。
それなのに、
「この店、時代に呑まれずにまだラジオなの!このレトロな雰囲気!いいでしょー!」
彼女が感動に水を差す。何がレトロだ。郷愁どころか文明の進歩を感じ得る。
とは言えどこれ以上蔑まれるのは癪に障るので
「た、確かに」
と少し控えめに共感した。歩幅を合わせようと無理した感じが肌に伝ってきてちょっと恥ずかしい。
「ねーねー、何年前から来たの?」
「あー、えっと今が何年?」
「今はね、ええっと、2022年!」
「じゃあちょうど60年前だ」
僕は60年もの時を跨いだらしい。
「60年前ってラジオとかあったの?」
「舐めるなよ。ラジオくらいあったわ」
「ふーん、おばあちゃん豚ショー2つお願い!」
「興味なしかよ」
すごい手返しの良さで出された豚のしょうが焼き定食が目の前に2つ。この世界に来てから感じられていなかった懐かしさが少し香った。
価格は一つ330円。おかわり自由というから驚きだ。どこで利益を得ているんだろう。安い分味は期待せず口に運んだ
「おお!これいける!こりゃ美味いな」
僕の低い期待は簡単に飛び越えられてしまった。美味い。
「ここすごいな。よく来るのか?」
僕の感動は早い段階で、その店を見つけ出した彼女に向けられた。
「…。」
ん?なんだろう。彼女は急に黙々と食べだして、らしくもなく静かだ。
ご飯中は行儀よく黙食を心がけているのか…?話しかけんなと。うめぇ飯に集中させろってそういうことか?とも思ったがどうやらそういうわけでもなさそうだ。肩を揺らす彼女を見て、僕はハッとした。
彼女は下を向いて静かに泣いていた。
こういう時なんて言葉をかけるべきか、すぐには浮かばないものだ。「どうしたの?」ってのは少々投げやりな気がするし、「大丈夫?」って聞いても大体返答は決まってる。彼女は大丈夫って言うだろう。考えて考えて、考えながらとりあえずもう一枚、しょうが焼きを口に運ぶ。
彼女のことは好きになれないけど、なれないなりに分かりたい。彼女の様子が自分の気持ちの暗い部分と妙に重なって、僕はそう思った。
「帰ってから、もしよければ話聞かせてくれない?」
頭で考えるより先に、言葉が口をついて出た。彼女は白米をかき込んだ。
「あーースッキリした!ありがとね!」
「僕何もしてないけどな」
「いつも1人で泣いちゃうからさ、近くに人居ると嬉しいんだ!」
「それならよかった」
女心は難しいけど、今これを深堀するのは野暮だということは、僕の中のほんの少しの"男"の部分が働いてなんとなくわかった。
「いつもあのくらい涙出るの?」
「いや、今日は特に多かった。なんかガムの味もどこか懐かしくてさ!」
「そんだけで泣けるのか、めでたいな」
「でしょ!」
「褒めてねぇよ」
話しながら、あっという間に彼女の家に着いた。
「近いんだな、結構」
「遠いでしょ。毎日はきついよ」
「そりゃそうか」
鍵を刺す。鍵穴が少し錆びていて中々通らない。
「あーーもう!葵葉!開けて!男でしょ!」
「姫花の方が慣れてるでしょ」
「いいから!それを左回り!」
刺さった状態から僕が鍵を回そうとする。完全に刺さっているのに回らない。
「あーもういい!なんだこれ」
「うちボロいでしょー」
そう言いながら、彼女はしれっと鍵を右回りで開けた。はぁ。
「どうしたの?」
「もうつっこむ気にもならないわ」
家の中はどうにか生活は出来るだろうってくらいの散らかり具合。まぁ男子高校生の部屋にしては綺麗って感じだと思う。それが僕にはとても心地よく感じた。
「汚い家だけどねー、どうぞ!」
「それ綺麗な家が謙遜して言うセリフだからな」
「じゃあ使い方合ってんじゃん」
「お、おう」
滅相もない。
とりあえず生きる術を見つけた安心感と共に、タイムスリップする前の人間関係とかそういうものが全部壊れたことに少し絶望した。ただ、辛いこと苦しいこと、全てなくなったと思うとプラスな感情もあった。
例えば…って、あれ、浮かばない。
もうなくなった人間関係も、辛かったことも、何も浮かばない。
ただ楽しかったり苦しかったりっていう過去の感情だけが残って、その宛がない。
「記憶が…ない。」
何も分からない。母はどんな人だったっけ。どんな友達が居たっけ。
「記憶ないの?マジじゃん!」
はぁ、軽い。軽薄。人の気持ちを慮ることが出来ないのか。
「ない。何も思い出せない」
「まぁ麦茶でも飲みなって」
そう言って彼女は湯呑みを出してくれた。ティーパックには"アールグレイ"と書いてある。まぁお茶に詳しいわけではないけど麦茶でない事は確かだろう。なんか、また変に笑いが出た。
「ありがとう。麦茶美味しくいただくわ」
「うん!」
自分の記憶への関心は、彼女の過去への興味に移った。自分だけ情報が吸われてる感じ、なんかこう…受け付けなかった。
「話しにくかったらいいんだけど、親御さんって亡くなられたの?」
いくらこいつだからといって勢いに任せて突拍子もない、しかもとてもとても聞きにくいことを聞いた。
「分かんない」
そりゃこうなる。僕でも同じ言葉を返すだろう。
「そうだよな。ごめん。ちょっと気持ちが早った」
「ううん、全然大丈夫だよ!ほんとに分からないの!」
自責が込み上げる。まぁそのうち、ゆっくり聞こう。この状況の沈黙はまずい。どうにか会話の糸口を見つけなくては。
「あー、ええっと、好きな食べ物とか、ある?」
バカか僕は。絶対今それじゃない。気まずいからってそんな突拍子もなくどうでもいいことを…
「んー、ないかな!全部好き!」
「おお、そうか。」
これ以上会話が思いつかないので、とりあえず、「シャワー借りていい?」 と一言。いったん気持ちを整理した。
「いやぁ、今日は贅沢したなー!満足満足!」
居間からそんな声が聞こえる。今日のが贅沢…?いつもはもっと質素なのか…?そんな事を考えながら暖かいお湯で余計な考えを流して、少し心を落ち着けた。
「葵葉ー!まだー?」
「あ、すまん、そろそろ出る」
「水道代もったいないからあんまり出さないでねお湯」
「それもっと早く言えよ」
一頻りゆっくり出来たので、ドアの外に顔を覗かせる。
「…!?」
言葉にならない叫びシーズン2だ。外で彼女が座って例の"すまほ"なるものを触っている。
「なんでそこに居るの?!」
咄嗟に聞いた。
「見るもん見れると思って」
返答に呆れた。
「あ、と、とりあえず向こう行っててくれない?僕が着替えてからこっち来なよ」
「冗談だよ!分かってる」
不必要な人間関係をばっさり切ってきた僕は、こんな振り回され方なんてこれまでは体験し得なかった。苛立ちと少しばかりの楽しさに揺れる。
「服も着替えなよー!そのままだと本当にコスプレだと思われる!」
だから、こすぷれってなんなんだ。現代の差別用語なのか?
「服、僕の分あるの?」
「私の着ればいいじゃん」
「背に腹はかえられんか…」
「同級生で顔も悪くない女の子の部屋着、ちょっとは嬉しいでしょ!」
「はぁ。」
出てきたのは想像よりいくらか質素というか大人しい見た目の暖かそうな服だった。
「こっちでゆっくりしてるから」
服を着て居住スペースに戻る。温かさにやられて、ふぅ、とひとつ息を吐くのと同時にスーッと意識が遠のいた。
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