GOD SLAYER’S

猫乃麗雅

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― 第五章・魔の領域 ―

第198話 サガーミィー国

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完全に日が暮れて、山では、宴会が開かれている。

幾つかの屋内は勿論のことながら、野外でも、飲食を楽しむ一同だった…。


翌日。

朝食を済ませ、国主家族に挨拶した[GOD SLAYER’S]は、忍者マスターの部屋に再び訪れている。

「して?」
「何処を目指すのじゃ??」

成蔵せいぞうに訊かれ、

「サガーミィー国です。」

撫子なでしこが答えた。

「ふむ?」
「何か大事な用でもあるのか??」

首を傾げた武術マスターに、

「あー、……、その…。」

説明に困った撫子が、スリアに視線を送る。

軽く頷いた【機工士】が、

「ここだけの話しにしてもらいたいんだが……、実は――。」

“未来”のことを、成蔵に教えていく…。


「ふぅ~む。」
「俄かには信じがたいが……、それによって、利通としみちが生き長らえたうえに、“神之国”を征圧したとなると、疑ってばかりもおられんのぉ。」
「…………。」
「よかろう。」
「“サガーミィーの国主”に書状をしたためてやろうぞ。」
「無論、歴史に関しては伏せておく故、心配は無要じゃ。」

そう述べた武術マスターに、

「“サガーミィーの国主”と、お知り合いなのですか?」

撫子が伺う。

これに対して、

「うむ。」
「…、今から25年ほど前に、あちらの国主が〝隠密隊を創設したいので、育成していただきたい〟と依頼してきたので、“忍者”に“アサシン”の総勢50名を、三年に亘って預かった事があっての。」
「それ以来、しばしば交流しておるのじゃよ。」

微笑んで伝える成蔵であった。


敷地の南門にて、

「達者でな、撫子!」

「またいつでも帰って来いよ!!」

といった具合に、多くのしのびに見送られ、

「うむ!」
「それまで、みなも元気でな!」

撫子を筆頭に、[ゴッド・スレイヤーズ]が手を振りつつ下山していく…。


東へと進んだ紫蓮しれんたちは、ミッカーワー国を経由して、[サガーミィーの首都]に到着していた。

オワ-リンでラーザ達と別れて、およそ二ヶ月半が過ぎている。

都の中心は大広場となっており、その南東に城が築かれていた。

全体的に石造りの城館は、結構な高さがある。

ここの[謁見の間]に、紫蓮たちが佇んでいた。

なお、サーヴァントらは、いつものように、[広間]で待機しているみたいだ。

紫蓮達の眼前では、椅子に腰掛けている国主が、忍者マスターからの手紙を黙読している。

背丈は185㎝といったところだろう。

年齢は50代前半くらいで、割とガタイがいい。

肩あたりまでの長さでウェーブしている髪と、眉に、髭は、金色である。

ちなみに、瞳は青い。

その風貌は、さながら“獅子ライオン”である。

さて。

“成蔵の書状”には……、

  我らが秘かに得た情報によれば、
  東陸の神々が、貴殿の国に攻め込むべく何かと画策しているとのこと。
  この文を届けし集団は、西と南の大陸で数々の神を討ち倒してきた強者たちなれば、
  何かと役に立つであろうから、ぜひ活用されたし。

こう記されていた。

「神どもの動きを既に掴んでいるとは…、さすがは“忍の国”と言ったところか。」

目を通し終えた国主が、顔を上げ、

「全員まだ若いというのに、素晴らしい戦績のようだな。」
「残らず召し抱えたいぐらいだ。」

そのように感心したのである。

この流れで、

「……。」

少し考え、

「まずは、一つ、頼まれてくれんか??」
「報酬を支払うゆえ。」

そう尋ねる[サガーミィーの国主]だった―。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

ランダ―のサーヴァント達

オスのブルードラゴン青竜
5Mだった全長が10Mに
人型への変化へんげが可能に
その際は、背丈が2Mのドラゴニュート
ジョブは【騎士】
武器は“バンプレート(護拳)状のランス
スキルは [水撃][氷撃] [風撃] [地撃]

オスのオーガ
ほぼ変わりなし
4Mだった背丈は5Mに
セミロングでオールバックの髪は深紫色
ジョブは【戦士】
武器は“グレートソード” 
スキルは[雷撃] 

オスのサキュバス(インキュバス)
ほぼ変わりなし
170㎝だった背丈は175㎝に
パーマがかっている髪はブラックで、肌はピンクパープル
ジョブは【剣士】
武器は“サーベル” で、小型のバックラー・シールド円盾も装備
スキルは[チャーム魅了]

メスのノール(二足歩行のハイエナ)
ほぼ変わりなし
150㎝だった身長は160㎝に
ジョブは【アサシン】
武器は“ダガー短剣
スキルは[猛毒][麻痺]

メスのフェンリル白狼
4Mだった全長は5Mに
人型への変化へんげが可能に
その際の背丈は185㎝で、腰あたりまでの髪・頭上の耳は白く、手から肘に掛けてと、足から膝に掛けては、人間っぽいものの、ホワイトウルフの特徴を残している
顔立ちは綺麗系
ジョブは【武士】
武器は“サムライソード
スキルは[風撃]
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