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1巻オマケ
アピール
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「今日、神官も魔法士並に性欲あるって言っといてやったぞ」
「ガフッ!」
ジグがタイミングを狙ってそう言ったので、アレイは容赦なくターク酒を吹き出した。
マスターが何も言わずに、新しいおしぼりをアレイに渡すと、それでカウンターを拭きながら、アレイはジグを睨み付けた。
「何それ? いつ、そんな話してるんだよ!」
「今日、そんな話題が出たからアピッといてやった」
「アピるとか、ソラちゃんにやめてよ! 俺、そんなんじゃないんだから!!」
それ位の酒なら酔わないくせに、頬がほんのりと赤いのが気色悪い。
これで気づかれていないと思っているのなら、コイツは本当にバカだ、とジグは思ってしまう。
「ソラの方が、よっぽど分かってるな……」
お互いに何かしら感ずるものがあるだろうに、踏み込まない。踏み込ませない。
際どいバランスは、傍から見ても冷や冷やするもので。
「早く自覚して掻っ攫わねえと、どっかのトンビに取られちまうぞ?」
「……それはない、と思うけど」
アレイがターク酒に目をやりながら、ボソリと呟いた。
「……お前……」
「結構、難しいんだよ。色々と」
どうやら三十路幼馴染の心中は、思ったより複雑らしい。
「一発、ぶちかませばすぐ分かると思うんだがなあ?」
率直にそう述べれば、
「それジグだけでしょ?」
と呆れたように幼馴染にため息を吐かれてしまった。
本当、三十路幼馴染の恋模様は面倒くさい上にまどろっこしい。
「ガフッ!」
ジグがタイミングを狙ってそう言ったので、アレイは容赦なくターク酒を吹き出した。
マスターが何も言わずに、新しいおしぼりをアレイに渡すと、それでカウンターを拭きながら、アレイはジグを睨み付けた。
「何それ? いつ、そんな話してるんだよ!」
「今日、そんな話題が出たからアピッといてやった」
「アピるとか、ソラちゃんにやめてよ! 俺、そんなんじゃないんだから!!」
それ位の酒なら酔わないくせに、頬がほんのりと赤いのが気色悪い。
これで気づかれていないと思っているのなら、コイツは本当にバカだ、とジグは思ってしまう。
「ソラの方が、よっぽど分かってるな……」
お互いに何かしら感ずるものがあるだろうに、踏み込まない。踏み込ませない。
際どいバランスは、傍から見ても冷や冷やするもので。
「早く自覚して掻っ攫わねえと、どっかのトンビに取られちまうぞ?」
「……それはない、と思うけど」
アレイがターク酒に目をやりながら、ボソリと呟いた。
「……お前……」
「結構、難しいんだよ。色々と」
どうやら三十路幼馴染の心中は、思ったより複雑らしい。
「一発、ぶちかませばすぐ分かると思うんだがなあ?」
率直にそう述べれば、
「それジグだけでしょ?」
と呆れたように幼馴染にため息を吐かれてしまった。
本当、三十路幼馴染の恋模様は面倒くさい上にまどろっこしい。
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