50 / 519
【25.5話】 闘技場
しおりを挟む
この大陸には大きな街等に闘技場が存在している。
大小さまざまだが、人族同士、魔物と人、魔物同士等が戦い、勝者には賞金と名誉、勝者投票の予想を的中させた者にも賞金が与えられる。
囚人、奴隷等が自由と命を懸けるイベントもあれば、冒険者酒場やギルド酒場内等に設置された小さい場所で、仲間同士や冒険者同士が腕試しに戦うような闘技場もある。
後者の場合は、名誉をかけてか、揉め事の解決法として試合を行うだけなので、それぞれのローカルールに従って、重傷に至らない程度で終わる。また、基本的に客席に危害が及んだ場合は反則負け扱いになるので、やたら強い範囲魔法が使えるから簡単に勝てるというものでもないようだ。
強力なルーンマスター同士の試合が組まれる場合は、闘技場を囲むように、プロテクション魔法を張る魔法使いも準備される事が多い。
囚人等と魔物が戦うような場所は公式な大衆娯楽として行われるので会場は観客席と、王族、貴族階層の席で設けられているが、酒場等では飲食しながら対象者に賭けられるようになっている場所が多い。
同じ闘技場と呼ばれてもこういった場所は大小さまざまな上、フェンスで囲ってあったり、窪地になって石壁になっていたり、リングになっていたり、床に線が描いてあるだけだったり、特徴的な作りになっている。
ルーダリアにも闘技者協会があり、毎月R.T.AとR.T.Cの両協会がランカーを発表し、チャンピオン戦が組まれる。その上には東エル・グランド大陸協会やら大陸統一協会やらあるようだ。
当然、このような血沸き肉躍る、大活劇、お祭り騒ぎの場を見逃すわけがない。
「とりあえず、リリアは賭けて運試しよ」と思っている。
ちなみにリリアは闘技場デビューの日、屋台でヤキトリを生まれて初めて食べて大いに感動している。異文化からもたらされたその料理は鶏肉を小さく切って串に刺すだけなのに、その味といったら他で味わった鶏料理とは比べようもない。
1Gでヤキトリ二本、部位の違う肉が安価で手軽に食べられる。食べながら、ヤキトリを目の前で炙る店主の姿をみてリリアはうなる
「調理段階で魔法は使われていないのね、それでこの味… この発想… きっとこれを考えた人は高名な大賢者から大魔導士ね…」
異文化が行き交う街とは凄い物だ。
「いや、これだけ目の前で堂々とする方が、人は魔法にかかりやすいかな?」
なんにしろ、この港町はとっても魅力的だと思っているリリア。
大小さまざまだが、人族同士、魔物と人、魔物同士等が戦い、勝者には賞金と名誉、勝者投票の予想を的中させた者にも賞金が与えられる。
囚人、奴隷等が自由と命を懸けるイベントもあれば、冒険者酒場やギルド酒場内等に設置された小さい場所で、仲間同士や冒険者同士が腕試しに戦うような闘技場もある。
後者の場合は、名誉をかけてか、揉め事の解決法として試合を行うだけなので、それぞれのローカルールに従って、重傷に至らない程度で終わる。また、基本的に客席に危害が及んだ場合は反則負け扱いになるので、やたら強い範囲魔法が使えるから簡単に勝てるというものでもないようだ。
強力なルーンマスター同士の試合が組まれる場合は、闘技場を囲むように、プロテクション魔法を張る魔法使いも準備される事が多い。
囚人等と魔物が戦うような場所は公式な大衆娯楽として行われるので会場は観客席と、王族、貴族階層の席で設けられているが、酒場等では飲食しながら対象者に賭けられるようになっている場所が多い。
同じ闘技場と呼ばれてもこういった場所は大小さまざまな上、フェンスで囲ってあったり、窪地になって石壁になっていたり、リングになっていたり、床に線が描いてあるだけだったり、特徴的な作りになっている。
ルーダリアにも闘技者協会があり、毎月R.T.AとR.T.Cの両協会がランカーを発表し、チャンピオン戦が組まれる。その上には東エル・グランド大陸協会やら大陸統一協会やらあるようだ。
当然、このような血沸き肉躍る、大活劇、お祭り騒ぎの場を見逃すわけがない。
「とりあえず、リリアは賭けて運試しよ」と思っている。
ちなみにリリアは闘技場デビューの日、屋台でヤキトリを生まれて初めて食べて大いに感動している。異文化からもたらされたその料理は鶏肉を小さく切って串に刺すだけなのに、その味といったら他で味わった鶏料理とは比べようもない。
1Gでヤキトリ二本、部位の違う肉が安価で手軽に食べられる。食べながら、ヤキトリを目の前で炙る店主の姿をみてリリアはうなる
「調理段階で魔法は使われていないのね、それでこの味… この発想… きっとこれを考えた人は高名な大賢者から大魔導士ね…」
異文化が行き交う街とは凄い物だ。
「いや、これだけ目の前で堂々とする方が、人は魔法にかかりやすいかな?」
なんにしろ、この港町はとっても魅力的だと思っているリリア。
0
あなたにおすすめの小説
万物争覇のコンバート 〜回帰後の人生をシステムでやり直す〜
黒城白爵
ファンタジー
異次元から現れたモンスターが地球に侵攻してくるようになって早数十年。
魔力に目覚めた人類である覚醒者とモンスターの戦いによって、人類の生息圏は年々減少していた。
そんな中、瀕死の重体を負い、今にもモンスターに殺されようとしていた外神クロヤは、これまでの人生を悔いていた。
自らが持つ異能の真価を知るのが遅かったこと、異能を積極的に使おうとしなかったこと……そして、一部の高位覚醒者達の横暴を野放しにしてしまったことを。
後悔を胸に秘めたまま、モンスターの攻撃によってクロヤは死んだ。
そのはずだったが、目を覚ますとクロヤは自分が覚醒者となった日に戻ってきていた。
自らの異能が構築した新たな力〈システム〉と共に……。
三歩先行くサンタさん ~トレジャーハンターは幼女にごまをする~
杵築しゅん
ファンタジー
戦争で父を亡くしたサンタナリア2歳は、母や兄と一緒に父の家から追い出され、母の実家であるファイト子爵家に身を寄せる。でも、そこも安住の地ではなかった。
3歳の職業選別で【過去】という奇怪な職業を授かったサンタナリアは、失われた超古代高度文明紀に生きた守護霊である魔法使いの能力を受け継ぐ。
家族には内緒で魔法の練習をし、古代遺跡でトレジャーハンターとして活躍することを夢見る。
そして、新たな家門を興し母と兄を養うと決心し奮闘する。
こっそり古代遺跡に潜っては、ピンチになったトレジャーハンターを助けるサンタさん。
身分差も授かった能力の偏見も投げ飛ばし、今日も元気に三歩先を行く。
4人の勇者とЯΔMЦDΛ
無鳴-ヴィオ-
ファンタジー
5人の少年少女が勇者に選ばれ世界を救う話。
それぞれが主人公的存在。始まりの時代。そして、彼女達の物語。
炎の勇者、焔-ほむら- 女 13歳
水の勇者、萃-すい- 女 14歳
雷の勇者、空-そら- 女 13歳
土の勇者、楓-ふう- 女 13歳
木の勇者、来-らい- 男 12歳
クラス最底辺の俺、ステータス成長で資産も身長も筋力も伸びて逆転無双
四郎
ファンタジー
クラスで最底辺――。
「笑いもの」として過ごしてきた佐久間陽斗の人生は、ただの屈辱の連続だった。
教室では見下され、存在するだけで嘲笑の対象。
友達もなく、未来への希望もない。
そんな彼が、ある日を境にすべてを変えていく。
突如として芽生えた“成長システム”。
努力を積み重ねるたびに、陽斗のステータスは確実に伸びていく。
筋力、耐久、知力、魅力――そして、普通ならあり得ない「資産」までも。
昨日まで最底辺だったはずの少年が、今日には同級生を超え、やがて街でさえ無視できない存在へと変貌していく。
「なんであいつが……?」
「昨日まで笑いものだったはずだろ!」
周囲の態度は一変し、軽蔑から驚愕へ、やがて羨望と畏怖へ。
陽斗は努力と成長で、己の居場所を切り拓き、誰も予想できなかった逆転劇を現実にしていく。
だが、これはただのサクセスストーリーではない。
嫉妬、裏切り、友情、そして恋愛――。
陽斗の成長は、同級生や教師たちの思惑をも巻き込み、やがて学校という小さな舞台を飛び越え、社会そのものに波紋を広げていく。
「笑われ続けた俺が、全てを変える番だ。」
かつて底辺だった少年が掴むのは、力か、富か、それとも――。
最底辺から始まる、資産も未来も手にする逆転無双ストーリー。
物語は、まだ始まったばかりだ。
アリエッタ幼女、スラムからの華麗なる転身
にゃんすき
ファンタジー
冒頭からいきなり主人公のアリエッタが大きな男に攫われて、前世の記憶を思い出し、逃げる所から物語が始まります。
姉妹で力を合わせて幸せを掴み取るストーリーになる、予定です。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる