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【48.5話】 盾の家系の出会い
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パウロ・コートの街
ルーダリア王国領の四大城壁街の一つ。王国から西北に位置する。人口4000人程度。南の海路が開け最近はルーダ港、ルーダ・コートが栄えているが、王国では由緒ある街で貴族等も先祖代々と続いている家系が多い。東は山に阻まれ、南は海のルーダリアは北から西方にかけて、国境線伝いに物騒になる。パウロ・コートはルーダリアの地の攻防にとって非常に重要な街と認識されている。
高く堅牢な城壁を持つが、幾多の攻城戦で城壁はくたびれている。城壁はいくつかに仕切られ、簡単に城の中枢にはたどり着けないような造り。
保守的だが、屈強で信頼の厚い兵士家系が多い。
リリアはパウロ・コートを訪れていた。リリアは止められなかったが、城門の出入りでは魔法使い風情は呼び止められ、登録書やギルド証書の提示を求められていた。
その夜、宿をとり大きな冒険者の酒場に顔を出してみた。
大きく、がっしりした木造のバーは落ち着いた雰囲気。バーに入ると、ギルド、冒険者達の視線を浴びる。リリアは初顔だ、当然の反応。
発泡酒を注文して受け取ると、飲みながらとりあえずジョブボード、リクエストボードに目を通す。どんな仕事が入っているのかな?護衛、傭兵系統が多い気がする。ギルドメンバーは攻撃系魔法が高需要らしい。
「おい、お姉ちゃんここは初めてだろ?話し聞かせてくれよ、連れが遅くて退屈してんだよ、あっちで一緒にどうだ?」
振り向くとマル禿にヒゲのいかにもパワーファイタータイプの男が立っていた。
「いいわよ、あたしもお話聞かせてよ」リリアは微笑む。
リリアがテーブルに着く。男戦士二名と男魔法使い一名、後一名女戦士が来る予定が遅くなっているらしい。
「リリアよ、ルーダ・コートにあるギルド・ルーダの風に所属、弓士よ」リリアの自己紹介。
「… あぁ、リリアか、リリアねぇ… 俺はアッシュだ。剣の戦士、ギルドはシルバーソードだ」先ほどの禿げ男。
「俺はラディッシュ、槍が得だが剣の腕もあるぜ。魔法も少々、同じギルドだ」
「ギル、魔法を使う、シルバーソード所属、よろしく」
「ところで…」アッシュが口を開く。
「どうせ、言いたいことはわかるわよ、あたしが何故リリアと名乗るか、とか、偽物だろ、とかでしょ」リリアが口をはさむ。不快がってはいない、最近は面白がっている。
「… あぁ、まぁ、そんなところだ」三人が食い入るようにリリアを見る。
リリアは葡萄酒と鶏肉のおつまみを注文しながら言う。
「それね、ギルド証見せても作り物だと言われたら終わりでしょ。そもそも、本物か偽物かなんて判断できないし、あたしも証明しようもない。本物の勇者リリアだとしても笑い者、偽物だとしても笑い者、好きに信じたらいいわよ」リリアは笑顔。
「…… わっはっはっは、こいつはいいや!今まで会ったリリアの中で一番潔い!こいつは面白い話が聞けそうだ!とりあえず最近の仕事話しから聞かせてくれよ」三人は大笑い、どうやらリリアを気に入ったらしい。良いテーブルに座った、盛り上がりそう!
リリア達四人でワイワイとしていると誰かが呼び止めた。
「オフェリア!こっちだ、遅かったなぁ」
リリアが振り向くと、女性戦士がテーブルに来て座った。どうやらこの女性が待ち人だったらしい。
「初見ね、ニューメンバー?通りすがり? 私はオフェリア、戦士、よろしく」
いかにも戦士系の活発な女性だ。なかなか美人な気がする。
「リリアよ、そう勇者リリア、本物でも偽物でもどっちでもいいわ、好き勝手に想像して」
「勇者リリアねぇ、何人目かしらねぇ」オフェリアが笑う、嫌みではないらしいが、信じてもいない様子。もっともこの場の誰もリリアを本物だとは思っていないだろう。そもそも、本物だろうが偽物だろうが、誰にとってもどうでもよい。はず…
五人で楽しく話し、テーブルは盛り上がっている。
不意にオフェリアがリリアをじっと見つめて質問してきた。
「リリアの勇者の血は剣なの?盾なの?」
「盾よ盾、本流からは大外れよ」ほろ酔い加減でリリアは笑う。
「紋章は盾に、こんな感じ?」指で空中に書いて見せるオフェリア。
「こんな… ってわかんないけど、剣盾じゃなくて、盾の中に… こんなマーク…」
オフェリアが不意に立ち上がってリリアに耳打ちしてきた。
「リリアのラストネームは盾、シルドでしょ?ル・シルドではないよね」
「あっはっは、よく知ってるじゃない、分家も分家、盾だけよ」リリアは笑う、勇者の血を継ぐ方でも本家からだいぶ外れる自分の血筋。
「リリア、私もシルド家」と、リリアに耳打ちしながら、胸からネックレスをリリアに見せる。見ると、見慣れた紋章が刻まれている。
「あっはっは、オフェリアもなの?一緒じゃない……… 勇者の子孫…」
「いやあぁぁぁぁぁぁぁーーー、本物ぉぉぉぉ!」
リリアもオフェリアも嬉々として叫びながら抱き合う!
「おいおい、おまえら一体何がどうなってんだ」テーブルの男達が唖然としている。
「勇者の家系なのに魔法一切だめな盾系でしょ」
「そうよ!剣の方に全能力持たれて、余りの方って言われる盾家系よ」
「わぁ、初めてあたし以外の盾系に会った」
「ねぇ、勇者なのに代々何の能力も持ってない」
「そうよ、見事に無能力、戦うなら筋力よ」
「リリアも全然魔法なんて出来ないよ」
「私も剣技だけよ、魔法なんて夢物語」
「わぁ、お互い一般人とちっとも変わらない勇者の血!」
「そうよ、小さい時から勇者の名前だけ背負わされる人生」
「そのうち何か、やってくれるだろうと、変に期待だけされる血筋」
「父さんからは何とか武器を手に持つ人生を期待され」
「母親からは女らしい人生を望まれる人生」
「父さんは、覚醒遺伝を期待して、魔法家系の女性と結婚」
「それもで、魔法の血は目覚めない!」
「無能よ!あたし達、無能の勇者、盾家系、いやぁぁぁぁ、仲間ああぁぁぁ」
二人は抱き合って出会いを喜び合う。
誰にもわかってもらえない苦労を分かち合える仲、リリアは泣き笑い、オフェリアだって涙を浮かべて喜ぶ。
ようやく落ち着いて、二人共席に着く。
「いったい何なんだ、説明あるんだろうなぁ」
「おまえら、生き別れの姉妹か?」
当然質問される。
「うん、説明するけど… その前に、皆シャンパンで乾杯、リリアがおごるわ」
リリア達のテーブルは大盛り上がり。
今夜は部屋に帰って寝ている場合ではなさそうだ。
「アッシュ、今夜は一段と盛り上がってるね」ウェイトレスが笑顔でお酒を置いていった。
ルーダリア王国領の四大城壁街の一つ。王国から西北に位置する。人口4000人程度。南の海路が開け最近はルーダ港、ルーダ・コートが栄えているが、王国では由緒ある街で貴族等も先祖代々と続いている家系が多い。東は山に阻まれ、南は海のルーダリアは北から西方にかけて、国境線伝いに物騒になる。パウロ・コートはルーダリアの地の攻防にとって非常に重要な街と認識されている。
高く堅牢な城壁を持つが、幾多の攻城戦で城壁はくたびれている。城壁はいくつかに仕切られ、簡単に城の中枢にはたどり着けないような造り。
保守的だが、屈強で信頼の厚い兵士家系が多い。
リリアはパウロ・コートを訪れていた。リリアは止められなかったが、城門の出入りでは魔法使い風情は呼び止められ、登録書やギルド証書の提示を求められていた。
その夜、宿をとり大きな冒険者の酒場に顔を出してみた。
大きく、がっしりした木造のバーは落ち着いた雰囲気。バーに入ると、ギルド、冒険者達の視線を浴びる。リリアは初顔だ、当然の反応。
発泡酒を注文して受け取ると、飲みながらとりあえずジョブボード、リクエストボードに目を通す。どんな仕事が入っているのかな?護衛、傭兵系統が多い気がする。ギルドメンバーは攻撃系魔法が高需要らしい。
「おい、お姉ちゃんここは初めてだろ?話し聞かせてくれよ、連れが遅くて退屈してんだよ、あっちで一緒にどうだ?」
振り向くとマル禿にヒゲのいかにもパワーファイタータイプの男が立っていた。
「いいわよ、あたしもお話聞かせてよ」リリアは微笑む。
リリアがテーブルに着く。男戦士二名と男魔法使い一名、後一名女戦士が来る予定が遅くなっているらしい。
「リリアよ、ルーダ・コートにあるギルド・ルーダの風に所属、弓士よ」リリアの自己紹介。
「… あぁ、リリアか、リリアねぇ… 俺はアッシュだ。剣の戦士、ギルドはシルバーソードだ」先ほどの禿げ男。
「俺はラディッシュ、槍が得だが剣の腕もあるぜ。魔法も少々、同じギルドだ」
「ギル、魔法を使う、シルバーソード所属、よろしく」
「ところで…」アッシュが口を開く。
「どうせ、言いたいことはわかるわよ、あたしが何故リリアと名乗るか、とか、偽物だろ、とかでしょ」リリアが口をはさむ。不快がってはいない、最近は面白がっている。
「… あぁ、まぁ、そんなところだ」三人が食い入るようにリリアを見る。
リリアは葡萄酒と鶏肉のおつまみを注文しながら言う。
「それね、ギルド証見せても作り物だと言われたら終わりでしょ。そもそも、本物か偽物かなんて判断できないし、あたしも証明しようもない。本物の勇者リリアだとしても笑い者、偽物だとしても笑い者、好きに信じたらいいわよ」リリアは笑顔。
「…… わっはっはっは、こいつはいいや!今まで会ったリリアの中で一番潔い!こいつは面白い話が聞けそうだ!とりあえず最近の仕事話しから聞かせてくれよ」三人は大笑い、どうやらリリアを気に入ったらしい。良いテーブルに座った、盛り上がりそう!
リリア達四人でワイワイとしていると誰かが呼び止めた。
「オフェリア!こっちだ、遅かったなぁ」
リリアが振り向くと、女性戦士がテーブルに来て座った。どうやらこの女性が待ち人だったらしい。
「初見ね、ニューメンバー?通りすがり? 私はオフェリア、戦士、よろしく」
いかにも戦士系の活発な女性だ。なかなか美人な気がする。
「リリアよ、そう勇者リリア、本物でも偽物でもどっちでもいいわ、好き勝手に想像して」
「勇者リリアねぇ、何人目かしらねぇ」オフェリアが笑う、嫌みではないらしいが、信じてもいない様子。もっともこの場の誰もリリアを本物だとは思っていないだろう。そもそも、本物だろうが偽物だろうが、誰にとってもどうでもよい。はず…
五人で楽しく話し、テーブルは盛り上がっている。
不意にオフェリアがリリアをじっと見つめて質問してきた。
「リリアの勇者の血は剣なの?盾なの?」
「盾よ盾、本流からは大外れよ」ほろ酔い加減でリリアは笑う。
「紋章は盾に、こんな感じ?」指で空中に書いて見せるオフェリア。
「こんな… ってわかんないけど、剣盾じゃなくて、盾の中に… こんなマーク…」
オフェリアが不意に立ち上がってリリアに耳打ちしてきた。
「リリアのラストネームは盾、シルドでしょ?ル・シルドではないよね」
「あっはっは、よく知ってるじゃない、分家も分家、盾だけよ」リリアは笑う、勇者の血を継ぐ方でも本家からだいぶ外れる自分の血筋。
「リリア、私もシルド家」と、リリアに耳打ちしながら、胸からネックレスをリリアに見せる。見ると、見慣れた紋章が刻まれている。
「あっはっは、オフェリアもなの?一緒じゃない……… 勇者の子孫…」
「いやあぁぁぁぁぁぁぁーーー、本物ぉぉぉぉ!」
リリアもオフェリアも嬉々として叫びながら抱き合う!
「おいおい、おまえら一体何がどうなってんだ」テーブルの男達が唖然としている。
「勇者の家系なのに魔法一切だめな盾系でしょ」
「そうよ!剣の方に全能力持たれて、余りの方って言われる盾家系よ」
「わぁ、初めてあたし以外の盾系に会った」
「ねぇ、勇者なのに代々何の能力も持ってない」
「そうよ、見事に無能力、戦うなら筋力よ」
「リリアも全然魔法なんて出来ないよ」
「私も剣技だけよ、魔法なんて夢物語」
「わぁ、お互い一般人とちっとも変わらない勇者の血!」
「そうよ、小さい時から勇者の名前だけ背負わされる人生」
「そのうち何か、やってくれるだろうと、変に期待だけされる血筋」
「父さんからは何とか武器を手に持つ人生を期待され」
「母親からは女らしい人生を望まれる人生」
「父さんは、覚醒遺伝を期待して、魔法家系の女性と結婚」
「それもで、魔法の血は目覚めない!」
「無能よ!あたし達、無能の勇者、盾家系、いやぁぁぁぁ、仲間ああぁぁぁ」
二人は抱き合って出会いを喜び合う。
誰にもわかってもらえない苦労を分かち合える仲、リリアは泣き笑い、オフェリアだって涙を浮かべて喜ぶ。
ようやく落ち着いて、二人共席に着く。
「いったい何なんだ、説明あるんだろうなぁ」
「おまえら、生き別れの姉妹か?」
当然質問される。
「うん、説明するけど… その前に、皆シャンパンで乾杯、リリアがおごるわ」
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