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【69.5話】 カッパのエビセソ ※少し前の話し※
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川から上がってリリアは一休憩。べたついた汗を流しスッキリ。
昨夜は宿に入るのが遅く、お風呂も水浴びも出来なかった。
今朝、村を出発して移動開始、先ほど大リザードを倒して大汗をかいたところ。
道沿いに川を見つけたので、休憩がてら遊泳をして上がってきた。
今気づけば、川上に釣り人がいた。早く服を… と思っていたら…
「ヴァ!」リリアは凄い声を上げた!
ちょっと上流から死体が流れて来たと思い驚いたが、よく見ると顔を出し、浮いてる感じ。
“流されているのかな?”とにかく放ってはおけない。
「今、助けるわ!」叫ぶと、リリアはザブザブと水際を走り、川に再び入って行った。
で、リリアは物凄く怒られていた、川岸で。
「おまえ、俺を誰だと思ってんだ!俺が溺れてるとでも思ったのか!」
リリアが川に入って助けた… と思われる人物の正体はカッパだったのだ。ついでに人助けと思って水面に滑る影に取り付いてみたらカッパだった事に驚いたリリアは逆に溺れかけて、結局カッパに助けられた。
「だって人が流されているように見えたのよ」と咳き込み、全裸でカッパに怒られる。
「俺は天気も良いし、水温もほど良かったから川下りを楽しんでいたんだ!溺れたわけじゃねぇんだ!邪魔しやがって」やたらと捲し立てるカッパ。
「人が水面から顔だして流されてるようだったから」
「俺を見てみろ。緑の肌だろ?人間に見るか?違うだろ。そもそもカッパが溺れると思ったのか!」
「まぁ、今、冷静になってみれば、肌が違うけど… その時は… だってそれにほらぁ、カッパの川流れって言うじゃないの」リリアは突破口を見つけた。
「カッパの川流れぇ?なんだそりゃ、聞いたことねぇよ」
「まぁ、あたしら人間ではそう言って、カッパ程泳ぎの上手い人でも失敗する事がある的な話しよ」
「ケッケッケ、確かに泳がせたら俺達の右に出る人種はいないだろうな… だいたいお前が言っているのはカッパの川流れだろ!全然溺れてねぇじゃん」
ちょっと気を良くしかけたと思ったら思い出したように怒り出した。
「いや、だから、川流れって… 確かに、溺れてないわねぇ… 川下り… 川流れ… あれ?…」リリアは声が小さくなる。確かに表現上溺れていない…
「そうだろ。俺達は泳いで川を遡りもするし、下りもする、横切りもする。泳がず、ゆっくり流されるままの時だってあるんだ。まったく、良い気持ちで流れていたのに…」
「謝るわよ、善意よ。もし人間が溺れてたらと心配したのよ。また、流され直したらいいじゃない。それよりあたし服を着たいの。荷物もあっちあるし… 対岸だし、結構流されたし、泳いで連れてってよ。あなた水泳のプロでしょ?実力見せてよ」
「お、おぅ。おまえ、上手い事言うなぁ… それ程までにプロの腕前を見たいならみせてやらぁ」
荷物の場所に戻り着替えたリリア。カッパも一緒。
「カッパにも名前あんでしょ?何なの?」
「俺はエビセソだ」
「カッパエビセン?」
「間違うな。俺はカッパのエビセソだ」言いながら頭から川の水を被るエビセソ。
「… はいはい、エビセソね… で、やっぱり頭の皿を濡らさなと力が出ないの?」リリアは何となく尋ねてみた。
「頭に… 何? なんか変なもんが付いてるか?」
「お皿があるじゃない、お皿を濡らしていたでしょ」
「お皿?これか?これは俺の頭だ!頭頂部だ!おまえら人間は頭に皿を乗っけてウロチョロするか?バカにしてんのか!」
エビセソが再び怒り出した。
「… いや、だって、頭にお皿があるって言うのよ…」
「意味わかんねぇよ。人間の勝手な常識を押し付けるな!触ってみろ、これは皿か?外れるか?ここにリンゴとか乗っけて歩いてるか?な!外れないだろ。皿じゃないだろう」
「あたしに言われても… 表現よ表現。膝を膝小僧って言うけど実際膝に小僧がいるわけでも、膝が小僧なわけでもないでしょ」
尻子玉について聞いてみる。
「シリコダマ? 知らねぇなぁ、何だそれ?体の一部?尻の事か?… じゃ、玉か金玉か… 違うのか?… おまえにはついてないのか、あまえ女だろ、じゃ、やっぱり男の金玉か?違うのか?… カッパが引っこ抜いて持って行く?… 髪の毛とかか?人間の体はあっちこっち引っこ抜けるのか?… 抜けない?当たり前だろ… 探してみたけど男も女も尻子玉なんて部分は無い? はぁ?おまえ何言ってんだ?自分の言ってる事わかってるか?無い物持って行けるわけないだろぅ… おまえ濡れ衣着せる気か!!俺達はそんな臓器ブローカーみたいな真似してねぇよ!」
物凄い勢いで怒っている。何か聞いていた話と全然違うじゃない…
会話が七面倒くさい。が、エビセソもリリアと話すのがまんざらでもないらしく、何だかんだ話してくる。
「あたし、お昼食べて出発しないと」リリアは食事を取り出す。今日は自分でタマゴサンドを作って来た。立ち止まったついでに食べて移動したい。
「あ!そうそう、今朝、村を出る時にちょうど頂き物があった」とリリアは出発際にもらったキュウリを丸ごとエビセソに渡した。
「………」エビセソはちょっと不満そうだ。
「……… なに?これはタマゴサンドよ。カッパはキュウリ大好物でしょ」リリアが微笑む。
「……… 貰って言うのもなんだが… いや、勘違いされたら困るけど、俺、キュウリを貰ったことは感謝するぞ。キュウリ貰ったことは感謝する、うん。だけど、自分で言うのも何だけど、今、俺、お呼ばれされてる感じだし、さっきおまえのこと助けたし、俺の口から言うのも何だけどさぁ…」エビセソが口を尖らせている。いや、もともとこんな感じか?
「何よ、歯に物が詰まったような… なんなのよ」リリアが聞き返す。
「いや、だってぇ…なぁ、俺が言うのも変だけど、こんな場合普通、そっちの主食っぽい方が貰えても良い場合じゃないか? まぁケースバイケースだろうが…」ちょっと言い難そうに、しかししっかりとリリアを見据えて言う。
「あら?キュウリ好物じゃないの?カッパの好物はキュウリだって…」驚くリリア。
「な!おまえ、そういうところがあるんだよ。それだよ。誰がカッパがキュウリ好きって決めたんだ?え?人間の間では有名?おまえカッパに直接聞いたか?人間からカッパの噂話聞いてそれを信じるのか?そういうとこだよ、さっきから」苦々しくエビセソが言う。
「嫌いなの?知らなかった、返してよ」リリアが手を出す。新鮮キュウリを要らないなら自分で食べたい。
「だから、別に嫌いじゃないよ。これはこれでいいよ。だけど、普通はそっちじゃないかなぁ… なんだよ、カッパはキュウリ好きって。カッパ権無視かよ。今のおまえを見て、俺が次に会った人間に、人間はタマゴサンド好きでしょ?って一緒くたにされても困るだろ?」
「あたし、タマゴサンド嫌って人、見たことないよ」リリアが答えたら
「そんな話ししてんじゃねぇんだよ!!」メッチャキレられた。
結局、サンドイッチを渡すと機嫌よくバクバク食い、キュウリも丸ごとバリバリ食った後、しっかりサンドイッチをお替りしてしたエビセソ。
満足したのか、ジャブジャブと川に入っていくエビセソ。すっかり機嫌が良い。
「ごちそうさん!邪魔したな!いや、元々俺が邪魔されたのか!」手を振っている。
リリアも支度を整え手を振る。
「またね、カッパのエビ…」
「エビセソだ!!間違えんな!」叫んで水に潜っていった。
リリアが川上に目をやると、釣り人がちょうど何かを釣り上げているところだった。
昨夜は宿に入るのが遅く、お風呂も水浴びも出来なかった。
今朝、村を出発して移動開始、先ほど大リザードを倒して大汗をかいたところ。
道沿いに川を見つけたので、休憩がてら遊泳をして上がってきた。
今気づけば、川上に釣り人がいた。早く服を… と思っていたら…
「ヴァ!」リリアは凄い声を上げた!
ちょっと上流から死体が流れて来たと思い驚いたが、よく見ると顔を出し、浮いてる感じ。
“流されているのかな?”とにかく放ってはおけない。
「今、助けるわ!」叫ぶと、リリアはザブザブと水際を走り、川に再び入って行った。
で、リリアは物凄く怒られていた、川岸で。
「おまえ、俺を誰だと思ってんだ!俺が溺れてるとでも思ったのか!」
リリアが川に入って助けた… と思われる人物の正体はカッパだったのだ。ついでに人助けと思って水面に滑る影に取り付いてみたらカッパだった事に驚いたリリアは逆に溺れかけて、結局カッパに助けられた。
「だって人が流されているように見えたのよ」と咳き込み、全裸でカッパに怒られる。
「俺は天気も良いし、水温もほど良かったから川下りを楽しんでいたんだ!溺れたわけじゃねぇんだ!邪魔しやがって」やたらと捲し立てるカッパ。
「人が水面から顔だして流されてるようだったから」
「俺を見てみろ。緑の肌だろ?人間に見るか?違うだろ。そもそもカッパが溺れると思ったのか!」
「まぁ、今、冷静になってみれば、肌が違うけど… その時は… だってそれにほらぁ、カッパの川流れって言うじゃないの」リリアは突破口を見つけた。
「カッパの川流れぇ?なんだそりゃ、聞いたことねぇよ」
「まぁ、あたしら人間ではそう言って、カッパ程泳ぎの上手い人でも失敗する事がある的な話しよ」
「ケッケッケ、確かに泳がせたら俺達の右に出る人種はいないだろうな… だいたいお前が言っているのはカッパの川流れだろ!全然溺れてねぇじゃん」
ちょっと気を良くしかけたと思ったら思い出したように怒り出した。
「いや、だから、川流れって… 確かに、溺れてないわねぇ… 川下り… 川流れ… あれ?…」リリアは声が小さくなる。確かに表現上溺れていない…
「そうだろ。俺達は泳いで川を遡りもするし、下りもする、横切りもする。泳がず、ゆっくり流されるままの時だってあるんだ。まったく、良い気持ちで流れていたのに…」
「謝るわよ、善意よ。もし人間が溺れてたらと心配したのよ。また、流され直したらいいじゃない。それよりあたし服を着たいの。荷物もあっちあるし… 対岸だし、結構流されたし、泳いで連れてってよ。あなた水泳のプロでしょ?実力見せてよ」
「お、おぅ。おまえ、上手い事言うなぁ… それ程までにプロの腕前を見たいならみせてやらぁ」
荷物の場所に戻り着替えたリリア。カッパも一緒。
「カッパにも名前あんでしょ?何なの?」
「俺はエビセソだ」
「カッパエビセン?」
「間違うな。俺はカッパのエビセソだ」言いながら頭から川の水を被るエビセソ。
「… はいはい、エビセソね… で、やっぱり頭の皿を濡らさなと力が出ないの?」リリアは何となく尋ねてみた。
「頭に… 何? なんか変なもんが付いてるか?」
「お皿があるじゃない、お皿を濡らしていたでしょ」
「お皿?これか?これは俺の頭だ!頭頂部だ!おまえら人間は頭に皿を乗っけてウロチョロするか?バカにしてんのか!」
エビセソが再び怒り出した。
「… いや、だって、頭にお皿があるって言うのよ…」
「意味わかんねぇよ。人間の勝手な常識を押し付けるな!触ってみろ、これは皿か?外れるか?ここにリンゴとか乗っけて歩いてるか?な!外れないだろ。皿じゃないだろう」
「あたしに言われても… 表現よ表現。膝を膝小僧って言うけど実際膝に小僧がいるわけでも、膝が小僧なわけでもないでしょ」
尻子玉について聞いてみる。
「シリコダマ? 知らねぇなぁ、何だそれ?体の一部?尻の事か?… じゃ、玉か金玉か… 違うのか?… おまえにはついてないのか、あまえ女だろ、じゃ、やっぱり男の金玉か?違うのか?… カッパが引っこ抜いて持って行く?… 髪の毛とかか?人間の体はあっちこっち引っこ抜けるのか?… 抜けない?当たり前だろ… 探してみたけど男も女も尻子玉なんて部分は無い? はぁ?おまえ何言ってんだ?自分の言ってる事わかってるか?無い物持って行けるわけないだろぅ… おまえ濡れ衣着せる気か!!俺達はそんな臓器ブローカーみたいな真似してねぇよ!」
物凄い勢いで怒っている。何か聞いていた話と全然違うじゃない…
会話が七面倒くさい。が、エビセソもリリアと話すのがまんざらでもないらしく、何だかんだ話してくる。
「あたし、お昼食べて出発しないと」リリアは食事を取り出す。今日は自分でタマゴサンドを作って来た。立ち止まったついでに食べて移動したい。
「あ!そうそう、今朝、村を出る時にちょうど頂き物があった」とリリアは出発際にもらったキュウリを丸ごとエビセソに渡した。
「………」エビセソはちょっと不満そうだ。
「……… なに?これはタマゴサンドよ。カッパはキュウリ大好物でしょ」リリアが微笑む。
「……… 貰って言うのもなんだが… いや、勘違いされたら困るけど、俺、キュウリを貰ったことは感謝するぞ。キュウリ貰ったことは感謝する、うん。だけど、自分で言うのも何だけど、今、俺、お呼ばれされてる感じだし、さっきおまえのこと助けたし、俺の口から言うのも何だけどさぁ…」エビセソが口を尖らせている。いや、もともとこんな感じか?
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「あら?キュウリ好物じゃないの?カッパの好物はキュウリだって…」驚くリリア。
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満足したのか、ジャブジャブと川に入っていくエビセソ。すっかり機嫌が良い。
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リリアも支度を整え手を振る。
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