243 / 519
【122話】 メイレル村のDay1
しおりを挟む
パーティーを割り振ったリリア。
昼食を食べ、午後から六班でさっそく掃討にでる。
ブリーフィングでリリアが作戦内容を伝える。
基本的に五班で活動、持ち回りで一班は村で休憩日と待機。夜中の襲撃は休息日班が担当
シェリフは村、集落の守備、冒険者班は野外活動
開始数日は、メイレル村を中心に掃討
その後は国境に向かう方面を道、集落、村に向かってショットガン方式で掃討
当面日没以降の野外活動は無し、「命大事に」である
初日の今日は全員休息十分なので全六班で活動。
因みにこのアイディアはペコ達がアドバイスしてくれた。
「サンボーン、インディア-7でモンスターツリーと交戦」
「リンガー、ジュリエット-5から同-6に移動中」
「タバサ、ゴルフ-6でゾンビ確認、交戦開始」
イヤリングから通信が入ってくる。
「リリア左の川よ!ホーンドトードとポイズントード、スライムうじゃうじゃ」オフェリアが声を上げる。
「皆、散開! こちらリリア、インディア-6でトードと交戦開始」リリアが指令と通信を出す。
「うっしゃぁ!俺に任せてくれっす!」オフェリアとブラックが飛び込む。
リリア、ペコ、ココアがバックアップにつく。
各所で戦闘が始まった。
「思ったより、沸いているな」「数が凄いね… ここまで良く放置したよね」「きつかったが、逆に良い運動だったぜ」
日没した村でDay1を終えた冒険者達が体を休めて食事する。食事は村人がボランティアで作ってくれる。結構豪華!まぁ、せめて美味しい食事で体力つけないと!
「国に救済要求しているから食事や物資は届く手はずじゃ」村長が言う。
「オフェリア、ブラック、リリアは?」アリスとペコが食事を手にテーブルにつく。
「リリアは報告の書類とか明日の事とか色々あるみたいよ、先に食べてくれって」オフェリアが答える。
「書類? そっか、特救済で申請しているなら隊長職は書類があったね」アリスが少し心配そう。
「俺、先輩に飯持って行って様子見てきますよ」
「別に、自分で決めたことだし、勇者なら今勉強したらいいじゃん」ペコがブラックを制す。
オ:「リリアはよく隊長なんて引き受けたわね、私絶対やらない、村の食事係と在庫整理で十分よ」
ブ:「俺はやっぱ、先輩みたいになりたいっすねぇ!」
ぺ:「リリアみたいになりたい??… あんなトンチンカンになりたいの?変わってる…」
ア:「リリアの頑張りは認めますけどね」
オ:「ブラックは読み書き計算できるの?」
ブ:「勇者はアイテムの価値を計ったり、売買したり、魔法の書を読めないといけないって言うから、俺必死に勉強したっすよ!乗除算なんて難し過ぎて脳みそ脱臼しそうになったっすよぉ!」
ぺ:「で、出来る様になったの?」
ブ:「なんとかなってるっすよ!勇者のためっすよ!今度姉さんも教えてくださいっす!」
オ:「私読み書きもそんなに出来ないけど… リリア大丈夫かなぁ?」
ぺ:「結構、計算まで出来たはずよ。これからも何かの先頭に担ぎ上げられるでしょ。放っておけばいいよ。俺よりオフェリア、後でウチのギルメンに紹介するよ」
オ:「ありがとう、後で皆をシルバーソードのメンバーに紹介する。ウチは規模だけは大きいギルドだからね」
ダイニングは沸いている。魔物を撃退して冒険者冥利に尽きる。
そのころ、本部として設置された建物では
「これが、責任者の報告書、各パーティー・リーダーの報告書、行動報告書、特別救済支援要請書… 在庫証明書… 在庫?誰か確認してるの?… 一時借り入れ証明… 各パーティーのスコアシート、スコア証明… なにこれ、スコアは全然バラバラじゃない… まぁ、盛るのはいいけど… 盛りすぎだよ… これ全部計算あわせるの?… なんじゃこれ…」
リリアはブツブツと言いながら書類と取り組んでいる。
半分くらいは村長で書いて出せる書類だけどね…
リリアはランタンの揺れる灯りの下で数字と戦闘中。
昼食を食べ、午後から六班でさっそく掃討にでる。
ブリーフィングでリリアが作戦内容を伝える。
基本的に五班で活動、持ち回りで一班は村で休憩日と待機。夜中の襲撃は休息日班が担当
シェリフは村、集落の守備、冒険者班は野外活動
開始数日は、メイレル村を中心に掃討
その後は国境に向かう方面を道、集落、村に向かってショットガン方式で掃討
当面日没以降の野外活動は無し、「命大事に」である
初日の今日は全員休息十分なので全六班で活動。
因みにこのアイディアはペコ達がアドバイスしてくれた。
「サンボーン、インディア-7でモンスターツリーと交戦」
「リンガー、ジュリエット-5から同-6に移動中」
「タバサ、ゴルフ-6でゾンビ確認、交戦開始」
イヤリングから通信が入ってくる。
「リリア左の川よ!ホーンドトードとポイズントード、スライムうじゃうじゃ」オフェリアが声を上げる。
「皆、散開! こちらリリア、インディア-6でトードと交戦開始」リリアが指令と通信を出す。
「うっしゃぁ!俺に任せてくれっす!」オフェリアとブラックが飛び込む。
リリア、ペコ、ココアがバックアップにつく。
各所で戦闘が始まった。
「思ったより、沸いているな」「数が凄いね… ここまで良く放置したよね」「きつかったが、逆に良い運動だったぜ」
日没した村でDay1を終えた冒険者達が体を休めて食事する。食事は村人がボランティアで作ってくれる。結構豪華!まぁ、せめて美味しい食事で体力つけないと!
「国に救済要求しているから食事や物資は届く手はずじゃ」村長が言う。
「オフェリア、ブラック、リリアは?」アリスとペコが食事を手にテーブルにつく。
「リリアは報告の書類とか明日の事とか色々あるみたいよ、先に食べてくれって」オフェリアが答える。
「書類? そっか、特救済で申請しているなら隊長職は書類があったね」アリスが少し心配そう。
「俺、先輩に飯持って行って様子見てきますよ」
「別に、自分で決めたことだし、勇者なら今勉強したらいいじゃん」ペコがブラックを制す。
オ:「リリアはよく隊長なんて引き受けたわね、私絶対やらない、村の食事係と在庫整理で十分よ」
ブ:「俺はやっぱ、先輩みたいになりたいっすねぇ!」
ぺ:「リリアみたいになりたい??… あんなトンチンカンになりたいの?変わってる…」
ア:「リリアの頑張りは認めますけどね」
オ:「ブラックは読み書き計算できるの?」
ブ:「勇者はアイテムの価値を計ったり、売買したり、魔法の書を読めないといけないって言うから、俺必死に勉強したっすよ!乗除算なんて難し過ぎて脳みそ脱臼しそうになったっすよぉ!」
ぺ:「で、出来る様になったの?」
ブ:「なんとかなってるっすよ!勇者のためっすよ!今度姉さんも教えてくださいっす!」
オ:「私読み書きもそんなに出来ないけど… リリア大丈夫かなぁ?」
ぺ:「結構、計算まで出来たはずよ。これからも何かの先頭に担ぎ上げられるでしょ。放っておけばいいよ。俺よりオフェリア、後でウチのギルメンに紹介するよ」
オ:「ありがとう、後で皆をシルバーソードのメンバーに紹介する。ウチは規模だけは大きいギルドだからね」
ダイニングは沸いている。魔物を撃退して冒険者冥利に尽きる。
そのころ、本部として設置された建物では
「これが、責任者の報告書、各パーティー・リーダーの報告書、行動報告書、特別救済支援要請書… 在庫証明書… 在庫?誰か確認してるの?… 一時借り入れ証明… 各パーティーのスコアシート、スコア証明… なにこれ、スコアは全然バラバラじゃない… まぁ、盛るのはいいけど… 盛りすぎだよ… これ全部計算あわせるの?… なんじゃこれ…」
リリアはブツブツと言いながら書類と取り組んでいる。
半分くらいは村長で書いて出せる書類だけどね…
リリアはランタンの揺れる灯りの下で数字と戦闘中。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ゲームの悪役パパに転生したけど、勇者になる息子が親離れしないので完全に詰んでる
街風
ファンタジー
「お前を追放する!」
ゲームの悪役貴族に転生したルドルフは、シナリオ通りに息子のハイネ(後に世界を救う勇者)を追放した。
しかし、前世では子煩悩な父親だったルドルフのこれまでの人生は、ゲームのシナリオに大きく影響を与えていた。旅にでるはずだった勇者は旅に出ず、悪人になる人は善人になっていた。勇者でもないただの中年ルドルフは魔人から世界を救えるのか。
クラス最底辺の俺、ステータス成長で資産も身長も筋力も伸びて逆転無双
四郎
ファンタジー
クラスで最底辺――。
「笑いもの」として過ごしてきた佐久間陽斗の人生は、ただの屈辱の連続だった。
教室では見下され、存在するだけで嘲笑の対象。
友達もなく、未来への希望もない。
そんな彼が、ある日を境にすべてを変えていく。
突如として芽生えた“成長システム”。
努力を積み重ねるたびに、陽斗のステータスは確実に伸びていく。
筋力、耐久、知力、魅力――そして、普通ならあり得ない「資産」までも。
昨日まで最底辺だったはずの少年が、今日には同級生を超え、やがて街でさえ無視できない存在へと変貌していく。
「なんであいつが……?」
「昨日まで笑いものだったはずだろ!」
周囲の態度は一変し、軽蔑から驚愕へ、やがて羨望と畏怖へ。
陽斗は努力と成長で、己の居場所を切り拓き、誰も予想できなかった逆転劇を現実にしていく。
だが、これはただのサクセスストーリーではない。
嫉妬、裏切り、友情、そして恋愛――。
陽斗の成長は、同級生や教師たちの思惑をも巻き込み、やがて学校という小さな舞台を飛び越え、社会そのものに波紋を広げていく。
「笑われ続けた俺が、全てを変える番だ。」
かつて底辺だった少年が掴むのは、力か、富か、それとも――。
最底辺から始まる、資産も未来も手にする逆転無双ストーリー。
物語は、まだ始まったばかりだ。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
三歩先行くサンタさん ~トレジャーハンターは幼女にごまをする~
杵築しゅん
ファンタジー
戦争で父を亡くしたサンタナリア2歳は、母や兄と一緒に父の家から追い出され、母の実家であるファイト子爵家に身を寄せる。でも、そこも安住の地ではなかった。
3歳の職業選別で【過去】という奇怪な職業を授かったサンタナリアは、失われた超古代高度文明紀に生きた守護霊である魔法使いの能力を受け継ぐ。
家族には内緒で魔法の練習をし、古代遺跡でトレジャーハンターとして活躍することを夢見る。
そして、新たな家門を興し母と兄を養うと決心し奮闘する。
こっそり古代遺跡に潜っては、ピンチになったトレジャーハンターを助けるサンタさん。
身分差も授かった能力の偏見も投げ飛ばし、今日も元気に三歩先を行く。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた
黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。
その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。
曖昧なのには理由があった。
『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。
どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。
※小説家になろうにも随時転載中。
レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。
それでも皆はレンが勇者だと思っていた。
突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。
はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。
ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。
※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。
ウルティメイド〜クビになった『元』究極メイドは、素材があれば何でも作れるクラフト系スキルで魔物の大陸を生き抜いていく〜
西館亮太
ファンタジー
「お前は今日でクビだ。」
主に突然そう宣告された究極と称されるメイドの『アミナ』。
生まれてこの方、主人の世話しかした事の無かった彼女はクビを言い渡された後、自分を陥れたメイドに魔物の巣食う島に転送されてしまう。
その大陸は、街の外に出れば魔物に襲われる危険性を伴う非常に危険な土地だった。
だがそのまま死ぬ訳にもいかず、彼女は己の必要のないスキルだと思い込んでいた、素材と知識とイメージがあればどんな物でも作れる『究極創造』を使い、『物作り屋』として冒険者や街の住人相手に商売することにした。
しかし街に到着するなり、外の世界を知らない彼女のコミュ障が露呈したり、意外と知らない事もあったりと、悩みながら自身は究極なんかでは無かったと自覚する。
そこから始まる、依頼者達とのいざこざや、素材収集の中で起こる騒動に彼女は次々と巻き込まれていく事になる。
これは、彼女が本当の究極になるまでのお話である。
※かなり冗長です。
説明口調も多いのでそれを加味した上でお楽しみ頂けたら幸いです
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる