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【242話】 サクラ・ザ・リムーバー
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リリアは派兵が決定してからペースを落として仕事をしている。
ルーダリア国内だがプチ観光旅行もしている。
理不尽な決定であり嫌な予感がするのだが、リリア本人は嫌がりながらも、行かなければ敵前逃亡者として、ギルドや村にまで迷惑が及びかねないし、妙に勇者としての自覚と責任感があるので覚悟を決めた感もあり、フォート・ランカシムでは一日で英雄になっている事もあり、本来お気楽な性格であり、ローゼンさんを尊敬していることもあり、とにかくリリアは務めを果たしてくる考えのようだ。
周囲の冒険者は大いにリリアを心配している。
中にはその一線を乗り越えてこそ一人前だと笑い飛ばす者もいるが…
本来は2週間程で戦地に赴く予定だったが、ローゼンさんの部隊に編入が決まり3週間程の準備期間となっている。
春半ばの季節、評議会ではリリアの失策を理由に今年も王国からは勇者の給料を見合わせる決定がされている。
また、冒険者全員に去年のスコアシートが届き、リリアは順調にスコアを伸ばし、全体順位を上げて、ペコに勝てると思っていたもののペコとアリスはわずかに届かず。
「おかしいよ!リリアは国のクエストまで完了させたのに。ねぇ!弓による援護射撃の計算方法って低すぎない!おかしいよ!納得できないよ!」リリアが怒っている。
「何でそんなに私達に勝とうとこだわるのかわからないけど… 私達、リリアと一緒にクエストを遂行した上に、ウチのギルドは組織で大物獲りしているから当然の結果だよ」
ペコとアリスが苦笑いする。
例年通りの感じ。
バー・ルーダの風のお昼休み
コトロ、ペコ、アリスは深刻な顔をして相談していた。
「ペルソナは遠征中ですし… 頼める人がいないですね…」コトロ。
「トーレスは絶不調… オリビアは信用できないし… もう、人がいないじゃん… サビオネ!輝星のサビィなら!」ペコ。
「ペコ、サビオネ自身、先月召されたわよ」アリス。
「はぁ… 考えてみれば…私達よくここまで残っているよね…」
「今回リリアは条件が整っていますから… 注意してあげないと…」
一同、ため息をつく…
その時、ちょうどドアベルが音をたて、リリアがバーに戻ってきた。
「ただいま戻りました!お!皆さんお揃いですね。皆さんに神のご加護がありますように。なんだかそんな気がしてね、チーズパン買って来たよ。皆でお茶にしようよ」リリアが手土産げをコトロに渡す。
「……」一同。
「何よ、辛気臭い感じね。今ね、緑の教会に寄って来たの。アニーとハニーも元気にやってたよ。あ、それからね、シェスタのところに寄って来てね…」リリアが言う。
「最近よく、シェスタのところにいるよね… 私、どうもあの人苦手で…それよりさ…」コトロが言いかける。
「シェスタが、ちょこちょこ顔出すようにって言っててね、ちゃんとリリアのことを面倒みたいから三日に一回くらいは寄ってくれって言っていてね。まぁ、話し相手にちょうどいいし、お菓子持ち寄っておしゃべりしてるよ。サクラも大きくなったよね、相変わらずシェスタの後ろに隠れちゃうけど、最近はリリアと目を合わすようになったし、何かリリアにお呪いしてくれるよ。心が通じ始めたのね、うっふっふ」リリアは笑っている。
「… リリア、シェスタは…まぁ、悪い人じゃないし、魔力は認めるけど、当たるも八卦当たらぬも八卦程度の確率だよね… 時間つぶしならいいけど…」ペコ。
「まぁ、リリアちゃんにだってわかるわよ… こう見えてもリリアは勇者だからね、見る目あるの。でも、リリアの影が薄くなってるって言うから、今度戦場に出る話をしたの、そしたら死線が出ている時があるから、戦地に行くまでシェスタのところに何度か来るようにって。何だか最近サクラが成長して、フラグを外せるんだって、フラグが何だか良くわからないけどね、えっへっへ」リリアが笑う。
「!… えぇ?サクラが?フラグを?」
一同顔を見合わせる。
「え?… うん、リリアがフラグを立てている時があって、フラグを立てると死線が出るとか、影が薄くなっているとか… シェスタには無い能力だけどサクラにはフラグってやつが見えて、しかもそれを外せる能力があるとかで… シェスタがサクラは才能あるって、さすが我が娘って自慢していたけど、最近は急成長してるって…」リリアが説明する。
「……」一同顔を見合わせる。
「まぁ、うまい事声をかけられて、よく立ち寄らされるけど、おしゃべりにちょうど良いし、シェスタもサクラも好きだしね。あの手この手だよね、うっふっふ。サクラには… そのフラグってものが見えていて、リリアが戦場に行くのにフラグを立てているのが見えるから外してあがるとか言っていて… 説明を聞いたけど、ちょっと良くわからないけどね。占いとお祓いみたいなものだねってまとめたら、そんなもんだけど、ちゃんと外して戦場にいくようにするから、また来いって言っていてね、で、この前、旅行から戻ったら、またフラグが立っているから外してあげるって言ってたよ。で、サクラが外してくれているみたいだけどね… で、昨日もなんか同じ事言われて、外してもらったらしくって… 今朝もシェスタのところを通ったら、またフラグが立ってるって言っててね… さすがに今日はリリアも笑っちゃってねぇ、だって昨日の今日だよ、昨日あたしはほぼ部屋でゴロゴロしていて、夜はバーにマライアが来たから戦場から戻ったら、鶯回廊跡地に旅行に行こうって約束… え?あ!何?… わぁ!」
コトロ達はリリアを拉致ってシェスタのところに急行した。
「あらぁ、皆さんごきげんよう」
シェスタは通りに机を置いてお店をだしている。コトロ達がリリアを引っ張るように到着するとニコニコと挨拶をしている。
「今日は皆さん、占星かしら?最近カード術も獲得して、大勢で占うなら…」
「ちょっと!そんな事どうでもいいのよ!サクラはいるの?サクラには見えるの?フラグ外せるの?」
ペコが大声で机を叩くものだから通りの人々が驚いて振り向いている。
「サクラは家に帰ったわ。四人分の占いなら20Gね。さ、皆腰かけて、せっかくだからコーヒーでも買ってきて腰を据えて、私は抹茶が欲しいわね」シェスタ。
「そ、そんなのどうでもいいよ!サクラを呼んでよ!リリアのフラグ見れるの?フラグを外せるの?本当なの?サクラを呼んでよ!」ペコが声をあげる。
「はぃはい、さっき帰したところだから、また呼びに行かせないとね… ラン、悪いけどもう一度サクラを呼んできて」
シェスタが指をさすと、壁の上でお昼寝中だった黒猫のランが軽く伸びをして、立ち上がった。
リリア一同、軽快に走り去るランの後ろ姿を眺める。
「サクラは見えるのね?重要なことよ!リ、リリアのフラグ見えてるんだよね?私達にも説明聞かせてもらえるのね?」ペコが早口で聞き返す。
「リリアの件ね… 条件がそろっているようね。サクラが見てくれるわよ。まだ時間があるから、皆コーヒーとお菓子でも買っておしゃべりがてら、運勢でもみましょうよ。私は抹茶とハニーチップがいいわねぇ」シェスタがノンビリと答える。
「椅子借りてくるから皆座ったらいいよ、あたし、抹茶とコーヒーとハニーチップ買ってくるけど、皆何飲む?ちょっと待っててね」
リリアはニコニコとお店に向かう。
お気楽リリアは、友達と雑談程度にしか思っていないらしい。
「… リリアは私達の大切な仲間よ… この意味わかるわよね、シェスタ」アリスが微笑みながら念を押す。
「あらぁ、リリアは私の大切なお客さんよ、お客さんに損させたくないわ」シェスタがノンビリ答える。
一同は顔を見合わせる…
シェスタが机を出している場所は少し陰になっていて、まだ肌寒く感じる。
賑やかな通りから少し外れた壁際の小さな机。
「珍しいはね、コトロと… お友達さん、お座りなさいよ。最近色んなカード術に凝ってるのよ。大勢でやるにはちょうどよ。 …あ、ちょっとまってね、最初の並べ方の手順を見直すから…」
シェスタは独り言のような事をいって、机の下からゴソゴソとマニュアルを取り出すと見比べながらカードを並べ変えている。
「サクラは私より才能あるからねぇ… 外せる死亡フラグは外して送り出してあげないとねぇ…」
シェスタは言いながら、マニュアルと見比べながらカードを並べる。
ルーダリア国内だがプチ観光旅行もしている。
理不尽な決定であり嫌な予感がするのだが、リリア本人は嫌がりながらも、行かなければ敵前逃亡者として、ギルドや村にまで迷惑が及びかねないし、妙に勇者としての自覚と責任感があるので覚悟を決めた感もあり、フォート・ランカシムでは一日で英雄になっている事もあり、本来お気楽な性格であり、ローゼンさんを尊敬していることもあり、とにかくリリアは務めを果たしてくる考えのようだ。
周囲の冒険者は大いにリリアを心配している。
中にはその一線を乗り越えてこそ一人前だと笑い飛ばす者もいるが…
本来は2週間程で戦地に赴く予定だったが、ローゼンさんの部隊に編入が決まり3週間程の準備期間となっている。
春半ばの季節、評議会ではリリアの失策を理由に今年も王国からは勇者の給料を見合わせる決定がされている。
また、冒険者全員に去年のスコアシートが届き、リリアは順調にスコアを伸ばし、全体順位を上げて、ペコに勝てると思っていたもののペコとアリスはわずかに届かず。
「おかしいよ!リリアは国のクエストまで完了させたのに。ねぇ!弓による援護射撃の計算方法って低すぎない!おかしいよ!納得できないよ!」リリアが怒っている。
「何でそんなに私達に勝とうとこだわるのかわからないけど… 私達、リリアと一緒にクエストを遂行した上に、ウチのギルドは組織で大物獲りしているから当然の結果だよ」
ペコとアリスが苦笑いする。
例年通りの感じ。
バー・ルーダの風のお昼休み
コトロ、ペコ、アリスは深刻な顔をして相談していた。
「ペルソナは遠征中ですし… 頼める人がいないですね…」コトロ。
「トーレスは絶不調… オリビアは信用できないし… もう、人がいないじゃん… サビオネ!輝星のサビィなら!」ペコ。
「ペコ、サビオネ自身、先月召されたわよ」アリス。
「はぁ… 考えてみれば…私達よくここまで残っているよね…」
「今回リリアは条件が整っていますから… 注意してあげないと…」
一同、ため息をつく…
その時、ちょうどドアベルが音をたて、リリアがバーに戻ってきた。
「ただいま戻りました!お!皆さんお揃いですね。皆さんに神のご加護がありますように。なんだかそんな気がしてね、チーズパン買って来たよ。皆でお茶にしようよ」リリアが手土産げをコトロに渡す。
「……」一同。
「何よ、辛気臭い感じね。今ね、緑の教会に寄って来たの。アニーとハニーも元気にやってたよ。あ、それからね、シェスタのところに寄って来てね…」リリアが言う。
「最近よく、シェスタのところにいるよね… 私、どうもあの人苦手で…それよりさ…」コトロが言いかける。
「シェスタが、ちょこちょこ顔出すようにって言っててね、ちゃんとリリアのことを面倒みたいから三日に一回くらいは寄ってくれって言っていてね。まぁ、話し相手にちょうどいいし、お菓子持ち寄っておしゃべりしてるよ。サクラも大きくなったよね、相変わらずシェスタの後ろに隠れちゃうけど、最近はリリアと目を合わすようになったし、何かリリアにお呪いしてくれるよ。心が通じ始めたのね、うっふっふ」リリアは笑っている。
「… リリア、シェスタは…まぁ、悪い人じゃないし、魔力は認めるけど、当たるも八卦当たらぬも八卦程度の確率だよね… 時間つぶしならいいけど…」ペコ。
「まぁ、リリアちゃんにだってわかるわよ… こう見えてもリリアは勇者だからね、見る目あるの。でも、リリアの影が薄くなってるって言うから、今度戦場に出る話をしたの、そしたら死線が出ている時があるから、戦地に行くまでシェスタのところに何度か来るようにって。何だか最近サクラが成長して、フラグを外せるんだって、フラグが何だか良くわからないけどね、えっへっへ」リリアが笑う。
「!… えぇ?サクラが?フラグを?」
一同顔を見合わせる。
「え?… うん、リリアがフラグを立てている時があって、フラグを立てると死線が出るとか、影が薄くなっているとか… シェスタには無い能力だけどサクラにはフラグってやつが見えて、しかもそれを外せる能力があるとかで… シェスタがサクラは才能あるって、さすが我が娘って自慢していたけど、最近は急成長してるって…」リリアが説明する。
「……」一同顔を見合わせる。
「まぁ、うまい事声をかけられて、よく立ち寄らされるけど、おしゃべりにちょうど良いし、シェスタもサクラも好きだしね。あの手この手だよね、うっふっふ。サクラには… そのフラグってものが見えていて、リリアが戦場に行くのにフラグを立てているのが見えるから外してあがるとか言っていて… 説明を聞いたけど、ちょっと良くわからないけどね。占いとお祓いみたいなものだねってまとめたら、そんなもんだけど、ちゃんと外して戦場にいくようにするから、また来いって言っていてね、で、この前、旅行から戻ったら、またフラグが立っているから外してあげるって言ってたよ。で、サクラが外してくれているみたいだけどね… で、昨日もなんか同じ事言われて、外してもらったらしくって… 今朝もシェスタのところを通ったら、またフラグが立ってるって言っててね… さすがに今日はリリアも笑っちゃってねぇ、だって昨日の今日だよ、昨日あたしはほぼ部屋でゴロゴロしていて、夜はバーにマライアが来たから戦場から戻ったら、鶯回廊跡地に旅行に行こうって約束… え?あ!何?… わぁ!」
コトロ達はリリアを拉致ってシェスタのところに急行した。
「あらぁ、皆さんごきげんよう」
シェスタは通りに机を置いてお店をだしている。コトロ達がリリアを引っ張るように到着するとニコニコと挨拶をしている。
「今日は皆さん、占星かしら?最近カード術も獲得して、大勢で占うなら…」
「ちょっと!そんな事どうでもいいのよ!サクラはいるの?サクラには見えるの?フラグ外せるの?」
ペコが大声で机を叩くものだから通りの人々が驚いて振り向いている。
「サクラは家に帰ったわ。四人分の占いなら20Gね。さ、皆腰かけて、せっかくだからコーヒーでも買ってきて腰を据えて、私は抹茶が欲しいわね」シェスタ。
「そ、そんなのどうでもいいよ!サクラを呼んでよ!リリアのフラグ見れるの?フラグを外せるの?本当なの?サクラを呼んでよ!」ペコが声をあげる。
「はぃはい、さっき帰したところだから、また呼びに行かせないとね… ラン、悪いけどもう一度サクラを呼んできて」
シェスタが指をさすと、壁の上でお昼寝中だった黒猫のランが軽く伸びをして、立ち上がった。
リリア一同、軽快に走り去るランの後ろ姿を眺める。
「サクラは見えるのね?重要なことよ!リ、リリアのフラグ見えてるんだよね?私達にも説明聞かせてもらえるのね?」ペコが早口で聞き返す。
「リリアの件ね… 条件がそろっているようね。サクラが見てくれるわよ。まだ時間があるから、皆コーヒーとお菓子でも買っておしゃべりがてら、運勢でもみましょうよ。私は抹茶とハニーチップがいいわねぇ」シェスタがノンビリと答える。
「椅子借りてくるから皆座ったらいいよ、あたし、抹茶とコーヒーとハニーチップ買ってくるけど、皆何飲む?ちょっと待っててね」
リリアはニコニコとお店に向かう。
お気楽リリアは、友達と雑談程度にしか思っていないらしい。
「… リリアは私達の大切な仲間よ… この意味わかるわよね、シェスタ」アリスが微笑みながら念を押す。
「あらぁ、リリアは私の大切なお客さんよ、お客さんに損させたくないわ」シェスタがノンビリ答える。
一同は顔を見合わせる…
シェスタが机を出している場所は少し陰になっていて、まだ肌寒く感じる。
賑やかな通りから少し外れた壁際の小さな机。
「珍しいはね、コトロと… お友達さん、お座りなさいよ。最近色んなカード術に凝ってるのよ。大勢でやるにはちょうどよ。 …あ、ちょっとまってね、最初の並べ方の手順を見直すから…」
シェスタは独り言のような事をいって、机の下からゴソゴソとマニュアルを取り出すと見比べながらカードを並べ変えている。
「サクラは私より才能あるからねぇ… 外せる死亡フラグは外して送り出してあげないとねぇ…」
シェスタは言いながら、マニュアルと見比べながらカードを並べる。
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