ちょっとエッチな短編集

さち

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オークション

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 オークション会場のステージに連れてこられたのは裸の少年だった。艶やかな黒髪にキメの細かい白い肌。未成熟の華奢な少年は目隠しをされ、両手に枷を嵌められてステージのライトの下に立たされていた。
 カタカタと小刻みに震える少年。だが、それは恐怖からの震えではなかった。裸の少年の頬は上気して息は荒く、華奢な体に見合った小ぶりなぺニスは勃起して震えていた。
「今回の目玉商品!16歳の完全未使用の少年です!調教もまだ行っておりませんが、今は媚薬を仕込まれておりますので、このあとすぐに使えるようにこの場で少々後ろを解します」
オークショニアの言葉に会場が期待にざわめく。舞台袖からやってきたのは黒いスーツを着た青年。彼は裏の世界では調教師として有名だった。
 調教師の青年は手際よく少年をロープで宙に吊り上げた。
「ぁ…ぁ…」
客席に向かって足を大きく開くように固定された少年はもぞもぞと動きながらも肌に食い込むロープに恍惚とした表情を浮かべる。商品の姿を余すことなく見せられるようにステージのスクリーンに少年のあられもない姿が写し出されていた。
 調教師がローションを少年の下肢にかけると、少年はその冷たさに「ひゃんっ!」と声をあげて仰け反った。
「それでは、これより簡単に準備を行います」
調教師は宣言すると少年のそばにおかれたワゴンに並べられた器具の中からアナルパールを取り上げた。それは小さいものから徐々に大きなものになっていくようにパールが連なったものだった。
「んんっ!」
調教師がくにくにとアナルを解してひとつめのパールを入れる。少年は軽く仰け反ってその刺激に耐えていた。
「ひ、ぅ…やあ…」
ゆっくりと、だが確実にパールは少年のアナルに呑み込まれていく。4つめパールを押し込まれた少年はふるふると首を振りながらもがき、その可愛らしいぺニスからは蜜が滴り堕ちていた。
「いやぁ…もうやめてぇ…!」
4つのパールを呑み込んだ状態で下腹部を押されると少年が悲鳴をあげて仰け反る。今にも射精しそうなぺニスに調教師は無情にもリングを嵌めて射精を塞き止めた。
「ひぃっ!やぁぁぁっ!」
ビクビクと震える少年の体内にさらに3つのパールが押し込まれる。少年は悲鳴をあげながら体をガクガク震わせたが、射精することはできなかった。
「ここで商品の目隠しを外し、オークションを開始します。まずは100万からです!」
オークショニアの言葉とともに調教師が少年の目隠しを外す。媚薬に侵されアナルにパールを埋められた少年は瞳を潤ませ、頬を上気させ、恍惚とした表情を浮かべていた。その表情がスクリーンに写し出されると、すぐさま会場に集まった人々が手をあげて声をあげた。
「200万!」
「300万!」
どんどん値を吊り上げる声に目を細めながら調教師はアナルに埋まるパールを一気に引き抜いた。
「ひぎゃぁぁぁっ!」
途端に響く少年の悲鳴。射精することなく達した少年は仰け反ってガクガクを体を痙攣させた。
「500万!」
涎を垂らしアへ顔を晒す少年に会場が一瞬静まり返る。その途端に響いた声の主は目元を隠す仮面をつけた青年だった。
「500万で落札です!」
他に声があがらなかったことからオークショニアがハンマーを打ち鳴らす。オークションが終わると少年はロープを解かれ、シーツに包まれた状態で調教師に連れていかれた。

 落札商品を引き渡す個室。少年は大きなベッドに寝かされていた。
「薬の効果は明日の朝には切れます。調教が必要な場合には別途料金がかかりますがお受けできますのでご連絡ください」
「わかった。ありがとう」
必要な手続きを終えて少年は落札者の青年の所有物となった。
「ふふ、可愛らしい子だ。ここで少し味見をしよう」
青年はそう言うと虚ろな表情の少年の乳首を摘まんだ。
「あんっ!」
途端にあがる甘い声。両手首の枷以外拘束されていない少年は体を捩って逃れようとしたが、青年は腹を押さえつけてそれを止めた。
「お前は私に買われたのだ。お前の全てはお前のものではない。私のものだ」
「ひっ、ぅ…」
青年の声に少年がびくりと震えて涙を流す。青年は楽しげに笑うと少年のぺニスのリングを外し、震えるぺニスを口に含んだ。
「ひゃうっ!やぁん!」
いきなり与えられた直接的な快楽に少年が嬌声をあげる。青年はもがく体を押さえつけながらまだ幼さの残るぺニスをしゃぶり、少年の体に快楽を刻み付けた。
「ひぃっ、出ちゃう、出ちゃうよお!」
悲鳴をあげながら青年の咥内に勢いよく射精する少年。青年は吐き出された白濁を呑み込むと満足そうに顔をあげた。
「さて、この続きは屋敷に帰ってからだ。たっぷり可愛がってあげるからね」
青年の言葉に逃れる術のない少年は絶望と期待の涙を流した。
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