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マーブル

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薫の学力指南

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「薫くんおはよう、きのうやってもらったテストを採点したらあることにいくつか気が付いたことがあった、薫くんはいまのところ文系だね」

「文系って?」

「大学には色々な学部があるけど、法学部とか文学部、経済学部のことを文系の学部というんだ」

「法学部はどんなところなの?」

「法学部は法律を勉強するところで、文学部は読んで字のごとく文学の勉強、経済はお金の勉強をするところだ」

「オレはマンガ好きだから文学部がいい」

「まだここに来たばかりだし、学部を決めるのはまだ早いけど、一応文学部を第一希望にしておくか」

「そうして、なんでオレ文系なの」

「薫くんのテスト採点していたら、理科や数学よりもまだ国語や社会のほうが救いようがあると思ったから、はじめからこんなこと言って耳が痛いかもしれないけど」

「そうなんだ」

「とりあえず薫くんがいちばん最初に勉強する教科は国語だ、国語1教科だけをしばらくはやっていく」

「ほかの勉強はしなくていいの?」

「国語はすべての教科の基本だから、国語を勉強していくことで文章を読んで作者がどんなことを言いたいのかがわかるようになる、大事な科目なんだ、国語ができるようになればほかの教科を勉強しても成績の伸びが早いんだ」

「オレのきのうの国語、何点だった」

「100点満足のなかの12点」

「12点、わり~」

「薫くんのこれからの頑張りで50点にも80点にもなる可能性はあるよ、薫くん国語辞典は買ったことあるかい?」

「国語辞典、買ったことないな」

「それじゃあ新しい辞典をあげよう」

「新品の辞典だ、オレなんか頭良くなったみたいだ」

「辞典は使えば使うほど言葉を覚えるからいい勉強になるし、使い方は知らない言葉が出てきたら意味調べとしてどんどん辞典を引いていく、この辞典のいいところは例文が載っているから言葉の使われかたがよくわかる、辞典を引いたら赤ペンで言葉を塗っていけばいい」

「辞典に印付けていいの?」

「いまは新品できれいだけど、印を付けていくことで勉強の成果がわかるし、きれいなままの状態だったら知らない言葉が多いということだから全然勉強が進んでいないということになる、わかったかい」

「辞典は汚すと頭良くなっていくの?」

「ただ汚せばいいというものではないけど、それだけ言葉を覚えるから国語の勉強にはいいんだ、国語に関しては小学5年からやり直すことにして、まず5年生の教科書を読んでみることから始めよう、そのあとに読んだページの箇所の問題集をやっていく、しばらくはこの方法でやっていくけどいいかな?」

「わかったよ婆さん」

「婆さんって、まずそこも直さなければいけないな、とりあえず5年生の教科書と問題集、それとさっきあげた辞典の3点セットを三種の神器として持っていれば鬼に金棒だ、それじゃ教科書を読んでいこう」

「はい先生」

「ちゃんと先生と言えるじゃないか、また婆さんといったら注意するから間違えないで先生と呼ぶように」
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